2026.01.26ジパング俱楽部レトロ感満載!旧型客車を再現した35系客車の「SLやまぐち号」(JR西日本)|徹底案内!大人のための観光列車

鉄道は旅先に向かう移動手段。しかし、乗っている時間そのものも旅の一部として楽しめるのが観光列車です。
食事や車窓とともに、おトクで気楽な鉄道の旅を楽しみたい、そんなジパング倶楽部世代の視点から、JR各社の観光列車を紹介します。
山陽新幹線が接続する新山口駅から津和野駅までを結んで走る山口線のSL列車「SLやまぐち号」。沿線には白狐が見つけたといわれる美肌の湯・湯田温泉や大内文化の歴史が息づく山口、四季折々の美しい景観が広がる長門峡があり、山陰の小京都と呼ばれる津和野まで昔懐かしい汽笛が響く情緒豊かなSL列車の旅が楽しめます。
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「SLやまぐち号」とは?
元祖復活SL列車としての歴史を刻む
旅客用蒸気機関車のC57形1号機が牽引する「SLやまぐち号」
1979(昭和54)年8月1日、当時の国鉄総裁の英断により山口線に復活したSL列車。
2026年は5~8月の土曜・日曜・祝日を中心に運転(10月以降の運転日未定)。5両編成の列車は全車指定席で、新山口寄りの1号車はグリーン車、2~5号車が普通車指定席となっています。グリーン車はグリーン券、普通車は指定席券が必要で、乗車日の1カ月前から全国のJRのみどりの窓口などで買い求めることができます。同区間を含むジパング割引適用の乗車券があれば、グリーン券・指定席券もジパング割引となります。
この列車の一番の魅力は旧型客車を再現した35系客車で、最新の機能を備えた快適性とレトロ感を合わせて楽しむことができます。
基本情報
| 名称 | SLやまぐち号 |
|---|---|
| 運転日 | 2026年5~8月の土・日曜・祝日を中心に運転 ※9月の営業運転はなし。10月以降の運転日は未定。 |
| ねだん | 乗車券+指定席料金(またはグリーン料金) |
| URL | https://www.c571.jp/ |
新山口駅から乗車!
山陽新幹線・山陽本線・山口線・宇部線が接続する山口県の交通の要衝。東海道・山陽新幹線「のぞみ」を利用すれば、東京駅から約4時間18分、名古屋駅から約2時間43分、新大阪駅から約1時間53分で到着します。
展望デッキのあるグリーン車を徹底案内!
1号車の最後部に設置されたソファの並ぶ展望室
2+1席配置のリクライニングシートが並ぶグリーン車
新山口寄りの1号車最後部に設置された展望デッキ
展望デッキを体験したいのでグリーン券を購入。2人用と1人用の座席が配置され、ひとり旅の場合に最適です。
昔の1等展望車をモチーフにした車内は豪華でゆったりとした空間が広がり、座った瞬間から夢心地です。白い枕カバーや肘掛けカバーが特別な車両感を演出してくれます。2号車寄りの車端には4人用・2人用のテーブル付きコンパートメント席もあり、利用人数に応じて席を選ぶことができます。
また、ソファの並ぶ展望室はフリースペースで、展望デッキに出なくても流れゆく車窓の風景を楽しむことができます。車体には1等車を表す白帯も巻かれており、往時の特急列車の1等展望車の優雅な旅を体感することができます。
展示スペースを徹底案内!
「SLやまぐち号」の実際に使用された備品や歴史を紹介する展示スペース
中間の3号車は4人ボックス席の普通車のほか、販売カウンターや展示スペースが配置されています。
このほか、蒸気機関車の仕組みや歴史を紹介する展示コーナーや実際に使用された備品や模型など、見て楽しめる展示が盛りだくさんに用意され、この列車に乗ったら必ず訪れたいスポットとなっています。客車の車内見学と合わせて楽しむことができます。
ジパング世代にやさしい5号車を徹底解説!
座席のモケットが緑色、背もたれが木製のレトロな5号車
気分が悪くなった時などに利用できる多目的室
車いすでも利用できる多機能トイレ
車内の雰囲気が一番レトロな5号車は、まさにジパング世代の思い出に残る車両です。緑色の座席のモケット、板張りの垂直な背もたれ、小型の客室側窓、金属製の座席脚、木製ニス塗り風の床板など、昭和初期に製造された旧型客車をモデルにしています。
最後部には展望デッキが設置され、新山口行きではデッキからの展望風景が楽しめます。この車両には車いす対応の座席や多機能トイレ、授乳などで使用できる多目的室が設置されていますので、どなたでも安心して懐かしい昔の汽車旅を堪能することができます。
そのほかここも見逃せない!
1930年代製造の1等客車を忠実に再現した1号車のカーテンレール
当時の車両から忠実に再現した装飾が施された網棚支える荷物腕
当時の車両を再現した昔懐かしいスタイルの天井の照明器具
真鍮製窓錠や装飾の施された荷物腕、球形車内照明などの当時を再現した車内調度品が、周遊券を手に旅した青春時代を思い出させてくれます。夜行列車で友と語り合った時代の車内が忠実に再現されていますので、誰もが「ああ、これ!」と相槌を打つことでしょう。また、1号車は体験したことがないアールデコ模様の装飾があり、華やかな時代を今に体感できます。各車両に掲出された昭和9年の鉄道路線図も、レトロな汽車旅を盛り上げてくれます。
津和野駅ゴール!
「SLやまぐち号」の下り終点は島根県・津和野駅。津和野は「山陰の小京都」とも呼ばれる歴史情緒溢れる城下町です。町歩きはもちろん、温泉もあり宿泊も日帰り入浴も楽しむことができます。
下車後はここに行ってみよう
旧堀氏庭園
秋の「楽山荘」庭園は紅葉がみごと
江戸時代の主屋と「主庭」
時代と景色の違いが楽しめる4つの庭園群がある旧堀氏庭園
旧堀氏庭園とは、江戸時代の「主庭」、明治時代の「楽山荘」庭園、大正時代の「和楽園」、畑迫病院の「外構庭園」と借景である周辺地を含んだ約6.5haの範囲の国名勝で、時代と景色が異なる4つの庭園群で構成されています。
1785(天明5)年上棟の入母屋造桟瓦(石州瓦)葺2階建ての主屋と主庭、1900(明治33)年築の入母屋造桟瓦(燻瓦)葺一部2階建ての楽山荘(客殿)と庭園、1915(大正4)年作庭の大小4つの池がある和楽園があり、ツツジやモミジ、サツキなどの植栽とともに四季折々に美しい景観を眺めることができます。
なお、主屋から約1キロ下流には1892(明治25)年に創設された畑迫病院の木造建築と庭園(薬草園)があります。
旧堀氏庭園
| 問い合わせ先 | 0856-72-0010 |
|---|---|
| 時間 | 9時~16時30分 |
| 定休日 | 月曜(月曜が祝日の場合は翌日・11月は最終月曜のみ休館)、年末年始 |
| 交通アクセス | 山口線津和野駅から長野行き町営バス約20分の堀庭園下車すぐ |
| 値段 | 堀庭園のみ500円、堀庭園・旧畑迫病院は600円 |
| URL | https://tsuwano-bunka.net/horiteien/ |
津和野温泉「ゆとりろ津和野」
大浴場では、湯ざわりのやわらかい温泉が楽しめます
国の天然記念物・名勝に指定されている青野山を望む露天風呂
赤い石州瓦の屋根が印象的で和モダンな宿
津和野には、温泉宿と日帰り温泉施設の2軒があります。津和野唯一の温泉宿「ゆとりろ津和野」は宿泊・日帰り入浴が楽しめるスポット。「SLやまぐち号」下車後は津和野の町歩きを楽しみ、湯ざわりの柔らかい温泉でひと休みすることができます。ゆったりと湯船に浸かって癒しの時を楽しめる大浴場と青野山を望む露天風呂があり、復路の「SLやまぐち号」(津和野16時12分頃出発)に乗車する場合でも温泉を利用する時間があります。
この宿に宿泊する場合は、満天の星が降り注ぐ中での露天風呂を楽しむことができます。半露天風呂を備えた客室があるほか、夕食には会席料理が用意され、温泉とあわせて至福の時を過ごすことができます。
津和野温泉「ゆとりろ津和野」
| 問い合わせ先 | 0570-031-085 |
|---|---|
| 時間 | 15~21時 |
| 定休日 | なし(年末年始やGWなどに日帰り入浴を休止する場合あり) |
| 交通アクセス | 山口線津和野駅から徒歩約8分 |
| 値段 | 1泊2食1万1550円~。日帰り入浴は1000円(フェイスタオル・バスタオル貸し出し付き) |
| URL | https://yutorelo-tsuwano.com |
紹介スポット一覧マップ
この記事を書いた人
文/結解喜幸
- ※記事中の情報は2026年1月時点のものです。
- ※列車やバスなどの所要時間は目安となる平均時間を表記しています。バスの運行本数が少ない場合がございますので、事前にご確認ください。
- ※花や紅葉など季節の景観は、その年の天候などにより変動しますので、現地へご確認ください。
- ※店や施設のデータは、原則として一般料金(税込)、定休日、最終受付時間・ラストオーダーを、宿泊施設の料金は平日に2名で宿泊した場合の1名分の料金(1泊2食・税・サービス料込み)を記載しています。


