2026.04.27ジパング俱楽部温泉で蘇った本州一の炭鉱の町・いわき|昭和100年!あの頃の空気が残るあの町へ

福島県いわき市
昭和元年から満100年にあたる2026年。日本の各地には昭和という時代を今でも感じられる場所があります。
この記事では、【ここは各エリア別で異なる】の懐かしさ溢れるスポットをモデルコース形式で紹介します。
日本三古湯に数えられたいわき湯本温泉。しかし、常磐(じょうばん)炭鉱の影響で大正時代に湯量は減少し、苦境に陥(おちい)りました。一方で、炭鉱では採掘時に湧出する温泉を排出していました。昭和に入ると、炭鉱の温泉を温泉街に供給する協定が結ばれ、炭鉱と温泉街は共存することになります。炭鉱は「スパリゾートハワイアンズ」に生まれ変わりましたが、炭鉱で培われた技術を生かして温泉を供給しています。
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昭和の頃のいわきは……
夢の島ハワイを手軽に体験できる
開業当時の「常磐ハワイアンセンター」
戦前戦後にかけて常磐炭田で栄えたいわき。しかし、昭和30年代になると、石炭から石油へエネルギー需要が変化し、炭鉱は閉山の危機を迎えます。そこで新たな道として取り組んだのが、炭鉱の坑道から湧出する温泉を利用し、常夏の島・ハワイを再現した「常磐ハワイアンセンター(現スパリゾートハワイアンズ)」の建設でした。
当時、海外旅行は高価であり、ハワイは憧れの地であったため、「夢の島ハワイ」を手軽に体験できる常磐ハワイアンセンターは大人気になりました。
湯本駅からスタート
木を多用し、レトロ感を演出した駅舎
湯本駅の現在の駅舎は1967(昭和42)年に建築されました。前年にオープンした「常磐ハワイアンセンター」による乗客増に対応するために建て替えられました。2015年には駅舎の改良工事が行なわれ、駅名の副名称に「フラガールと湯けむりに出逢える町」が採用されました。いわき湯本温泉の最寄り駅にふさわしい呼称といえます。
1番線ホームには足湯と手湯があり、駅前にも「愛湯温泉 あし湯」と名づけられた足湯があります。列車を待つ時間に利用するのもいいですね。
スパリゾートハワイアンズ
温泉、プール、ショーなど楽しみ満載
「ウォーターパーク」は大プールやスライダーなどがある、「スパリゾートハワイアンズ」のメイン施設
全天候型大ドーム「ウォーターパーク」をはじめ、世界最大級の露天風呂「江戸情話 与市」など6つのエリアがあります。これに加え、毎日開催されるポリネシアンショーやフラガールのショーなどもあり、とても1日では遊びきれません。ショーは予約席が中心なので、事前にWEB予約するとよりよいでしょう。
宿泊施設が充実していることも特筆できます。大型リゾートホテルの「ホテルハワイアンズ」、ハワイ気分を満喫できるアートや意匠を飾った「モノリスタワー」、イタリアの海岸・リビエラをテーマにした「ウイルポート」、さらにテント泊でアウトドア体験ができる「マウナヴィレッジ」と、タイプの異なる4つのホテルが揃っています。
ポリネシアンショーのステージを彩るフラガールたち
「江戸情話 与市」の浴槽面積は世界最大級の約1000平方メートル
スパリゾートハワイアンズ
| 問い合わせ先 | 0570-550-550(ナビダイヤル) |
|---|---|
| 時間 | 10時~21時30分(土・日曜・祝日は9時30分~。施設により異なる) |
| 定休日 | 休館日あり |
| 交通アクセス | 常磐線湯本駅からシャトルバス約14分 |
| 値段 | 入場料3570円(土・日曜・祝日は4120円。ほか時期で変動。50歳以上は平日ミドル料金あり)、1泊2食1万3500円~ |
| 泉質 | ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉ほか |
| URL | https://www.hawaiians.co.jp/ |
いわき市石炭・化石館 ほるる
臨場感のあるジオラマ展示
玄関前にいわき市で化石が発見されたフタバサウルス・スズキイの像を展示
化石展示館では、市内で発掘された動植物化石や世界的にも貴重な化石資料などを展示。恐竜などの骨格標本に圧倒されます。
常磐炭田の歴史を紹介する展示では、年代ごとの採掘の様子をジオラマで展示した模擬坑道が人気です。1階の生活館では、昭和10年頃および昭和30年頃の炭鉱長屋や共同炊事場などがジオラマで復元され、当時の人々の暮らしがよくわかります。
今にも動き出しそうなクビナガリュウの化石
昭和40年代の常磐炭鉱の採掘の様子を再現した模擬坑道
いわき市石炭・化石館 ほるる
| 問い合わせ先 | 0246-42-3155 |
|---|---|
| 時間 | 9時~16時30分 |
| 定休日 | 第3火曜(祝日の場合は翌平日)・1月1日 |
| 交通アクセス | 湯本駅から徒歩約10分 |
| 値段 | 660円 |
| URL | https://www.sekitankasekikan.or.jp/ |
菓匠 しら石
湯本温泉を代表する銘菓勢揃い
80歳を超えても元気に接客する二代目女将
パイナップルとヤシの木の印がかわいい「フラまん」
いわき湯本温泉の一角にある和菓子店。近年話題になったのが、「常磐ハワイアンセンター」のおみやげとして人気があった「フラまん」が復活したこと。「フラまん」を作った二代目は亡くなったため、二代目女将と三代目店主の記憶を頼りに試行錯誤して復活させました。「パイナップルあん」200円と「ミルクあん」200円の2種類あり、いわき湯本温泉の新しい名物として定着しつつあります。
昔からある「みそまん」は、あっさりとした白あんと味噌が絶妙にマッチした薄皮まんじゅう。甘さ控えめの「温泉まんじゅう」とともに、店の2大名物菓子として古くから愛されています。各120円。
菓匠 しら石
| 問い合わせ先 | 0246-42-2711 |
|---|---|
| 時間 | 9~18時 |
| 定休日 | 水曜 |
| 交通アクセス | 常磐線湯本駅から徒歩約10分 |
| URL | https://kankou-iwaki.or.jp/souvenir/30057 |
さはこの湯 公衆浴場
江戸情緒が漂う木造建築の公衆浴場
温泉街でひときわ目立つ火の見櫓のような建物
湯が熱いので、さっと浸かって湯船の周りで休む人が多い
いわき湯本温泉は千年以上の歴史をもち、日本三古湯に数えられています。「さはこ」という名前は、古くからの温泉名「三函(さはこ)の湯」に由来します。「さはこの湯 公衆浴場」は1995年の開業ですが、江戸時代末期の建築様式を再現した火の見櫓(やぐら)のような建物は温泉街のシンボルになっています。
浴槽は、男女日替わりのヒノキ風呂「幸福の湯」と岩風呂「宝の湯」があり、湧出時には約60度(59.7度)ある源泉を引いてかけ流しにしているので、湯船の湯温は44~45度と少し熱めです。ほんのり硫黄(いおう)化水素臭がする透明な温泉で、湯上がりはさらっとするのが特徴です。
さはこの湯 公衆浴場
| 問い合わせ先 | 0246-43-0385 |
|---|---|
| 時間 | 10~21時(最終受付) |
| 定休日 | 第3火曜(祝日の場合は翌平日)・1月1日 |
| 交通アクセス | 常磐線湯本駅から徒歩約10分 |
| 料金 | 300円 |
| 泉質 | 含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉 |
| URL | https://www.kyowa-groupnet.jp/sahakonoyu/ |
湯本駅ゴール!
紹介スポット一覧マップ
写真・文/塙 広明 写真/スパリゾートハワイアンズ(常磐ハワイアンセンター)
- ※記事中の情報は2026年4月時点のものです。
- ※列車やバスなどの所要時間は目安となる平均時間を表記しています。バスの運行本数が少ない場合がございますので、事前にご確認ください。
- ※花や紅葉など季節の景観は、その年の天候などにより変動しますので、現地へご確認ください。
- ※店や施設のデータは、原則として一般料金(税込)、定休日、最終受付時間・ラストオーダーを、宿泊施設の料金は平日に2名で宿泊した場合の1名分の料金(1泊2食・税・サービス料込み)を記載しています。
- ※同一商品で軽減税率により料金の変わるものは、軽減税率が適用されない料金を記載。臨時休業などは省略しています。また、振替休日なども祝日として表記しています。

