2026.04.27ジパング俱楽部世界的に評価される名建築が佇む町・高松|昭和100年!あの頃の空気が残るあの町へ

香川県高松市
昭和元年から満100年にあたる2026年。日本の各地には昭和という時代を今でも感じられる場所があります。この記事では、世界的に評価されるモダニズム建築が現存する高松の懐かしさ溢れるスポットをモデルコース形式で紹介します。
2010年より「瀬戸内国際芸術祭」が開催されるなど、アートの基盤を早くから築いてきた高松市。1958(昭和33)年竣工の「香川県庁舎東館」をはじめ、昭和の名残を色濃く残す名建築が数多く存在しています。
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昭和の頃の高松は……
建築ファンを魅了し続ける県庁舎
1958年竣工の香川県庁舎東館
現代にも受け継がれている芸術文化の環境を育(はぐく)み「デザイン知事」と呼ばれた金子正則。「香川県庁舎東館」は同郷の芸術家・猪熊弦一郎(いのくまげんいちろう)にその想いを共有し、猪熊の働きかけにより建築家・丹下健三(たんげけんぞう)が設計しました。1958(昭和33)年に竣工し、2022年には「香川県庁舎旧本館及び東館」として国の重要文化財に指定。日本で唯一、ニューヨーク・タイムズ発行の雑誌の特集「世界で最も重要な戦後建築25作品」に選出されるなど、建築家や建築ファンたちの注目を集め続けています。
高松駅からスタート!
香川県の県庁所在地・高松市にあるJR四国の主要駅。高松港へは徒歩約5分。線路のすべてが終着駅となる頭端(とうたん)式ホームなのも特筆すべきポイントです。2024年には駅ビル「TAKAMATSU ORNE(オルネ)」が誕生し、四国の特産品を取り揃えた観光スポットにもなっています。
香川県庁舎東館
高い芸術性と公共空間の両立
ロビーの壁画は猪熊弦一郎「和敬清寂(わけいせいじゃく)」
丹下健三研究室のデザインによる南庭の石灯籠
ロビーのベンチやスツールがアクセントに
「香川県庁舎東館」は、伝統的な木造建築を彷彿(ほうふつ)とさせながらもモダニズムらしい建築表現が随所に取り入れられています。またインパクトのある猪熊弦一郎の壁画や、丹下健三研究室が手がけたスツールやクローク棚などが良好な状態で残されており、建設当時の空間を今でも体験することができます。1階に設置されたギャラリーには建築時の図面や模型など貴重な資料が展示されているので、当時に想いを馳(は)せながら見学できます。
香川県庁舎東館
| 問い合わせ先 | 087-832-3075(香川県財産経営課) |
|---|---|
| 時間 | 8時30分〜17時15分 |
| 定休日 | 土・日曜・祝日・年末年始休 |
| 交通アクセス | 予讃線高松駅から徒歩約20分 |
| URL | https://www.pref.kagawa.lg.jp/zaisankeiei/higashikan/kfvn.html |
城の眼
細部まで芸術家の命が吹き込まれた喫茶
個性的な外観が異彩を放つ
一枚板の松の木の壁には瓦の照明
丹下健三の仕事に学んだ香川県出身の建築家・山本忠司(ただし)が設計を担った喫茶「城の眼」。ファサードと室内デザインを彫刻家・空 充秋(そら みつあき)、石彫レリーフは地元の岡田石材石彫研究室、音楽デザインを現代音楽家で芸術集団「実験工房」の一員だった秋山邦晴が担当するなど、各分野のプロたちが叡智(えいち)を集結させたモダン・デザインの空間。天窓から差し込むように設計された光とも相まって、自然との融合を感じられる憩いの場になっています。
約3トンもの庵治(あじ)石をくり抜いた、唯一無二のスピーカー
城の眼
| 問い合わせ先 | 087-851-8447 |
|---|---|
| 時間 | 9〜18時 |
| 定休日 | 日曜・祝日 |
| 交通アクセス | 予讃線高松駅から徒歩約15分 |
高松駅ゴール!
紹介スポット一覧マップ
文・写真/渡邊麻子
- ※記事中の情報は2026年4月時点のものです。
- ※列車やバスなどの所要時間は目安となる平均時間を表記しています。バスの運行本数が少ない場合がございますので、事前にご確認ください。
- ※花や紅葉など季節の景観は、その年の天候などにより変動しますので、現地へご確認ください。
- ※店や施設のデータは、原則として一般料金(税込)、定休日、最終受付時間・ラストオーダーを、宿泊施設の料金は平日に2名で宿泊した場合の1名分の料金(1泊2食・税・サービス料込み)を記載しています。
- ※同一商品で軽減税率により料金の変わるものは、軽減税率が適用されない料金を記載。臨時休業などは省略しています。また、振替休日なども祝日として表記しています。

