2026.05.25ジパング俱楽部港町の暮らしに触れる朝の小樽|暑さ知らず、人混み知らずの朝観光

北海道小樽市
近年はインバウンドのにぎわいや「酷暑日」と呼ばれるほどの暑さの影響で、時間をずらした観光施策が各地で推進されています。この記事では、混雑や暑さが回避できるうえに、朝ならではの景色や経験が期待できる、朝の時間帯に訪れたい観光スポットを紹介します。
小樽駅から小樽運河、堺町にかけて、国内外から多くの観光客でにぎわう小樽。
港町なだけあって夜明けとともに動き出す町ですが、運河や駅から少し離れた場所では、地元の人が朝食やちょっとした軽食を買いに訪れる姿が見られます。
まだ観光客で混みあう前の朝の小樽で、地元の人の暮らしに触れてみませんか。
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「小樽」ってどんなところ?
天然の良港とよばれる歴史ある港町
早朝の小樽運河(浅草橋街園)
積丹(しゃこたん)半島の東側にある小樽港は、北・西・南の三方を山に囲まれ、防風に優れていることから「天然の良港」と呼ばれてきました。ニシン漁で栄えた江戸時代の終わり頃から北前船でにぎわい、明治の開拓時代は北海道最初の鉄道・官営幌内鉄道も敷かれ、小樽は海陸ともに物流の重要な拠点として隆盛を極めます。銀行も次々と建設、「北日本随一の経済都市」といわれるまで発展。小樽港に荷揚げされる量も増え、荷物の運搬のため造られたのが小樽運河。今では渋沢栄一などが建てた倉庫群とともに、ノスタルジックな雰囲気を残した観光名所となっています。
「小樽」の朝観光をおすすめする理由
まだ夜が明けきらないうちから、船が行き交う港町。
「パンの店やお餅の店など、昔からのお店が朝早くから地道に頑張っています。小樽に泊まれば、地元の人との接点も増えますし、朝から時間が使えてじっくり滞在できるのがいいですよ」と、小樽観光協会の永岡朋子さん。
2026年4月には小樽港に「おたるポートスクエア」がオープン。物流の拠点から「人流」の拠点へ、観光船乗り場跡地が新しい広場として生まれ変わりました。心地いい潮風を受けながら、ここからの朝の風景も楽しんでみたいものです。
鱗友朝市
地元の人が立ち寄る魚市場
鮮魚や加工品、かまぼこなど選ぶ時間も楽しい
「いち乃家」の「海鮮丼」2300円(ウニ追加で+600円)
「朝市食堂」の「銀ダラ焼き定食」1800円、「刺身セット」2300円
朝4時、小樽にある市場のなかでも、もっとも早くオープン。新鮮な魚も一番早く入ってくるのが鱗友(りんゆう)朝市。
昔から小樽市民の台所として親しまれ、鮮魚や干物などを扱う店が中心に集まった市場です。
「長い付き合いの店ばかりなので、仲のいい雰囲気のよさがありますね。地元の人も散歩がてら来てくれます」と、「大坂水産」の大坂憲之さん。大坂さんが仕入れた新鮮な魚でもてなす「朝市食堂」では、海鮮丼や焼き魚の定食が人気です。
市場内にあるもう一軒の食堂・「いち乃家」では、料理人の仕事が生きるネタを使った海鮮丼や天ぷらを楽しめます。
二軒とも観光シーズンは多くの人で混み合うので、朝の静かなうちに訪れるのがおすすめです。
鱗友朝市
| 問い合わせ先 | 0134-22-0257(小樽鱗友商業協同組合) |
|---|---|
| 時間 | 4時~14時(店舗により異なる) ※「朝市食堂」4時~14時(ラストオーダー13時30分)、「いち乃家」5時~14時(ラストオーダー13時30分) |
| 定休日 | 日曜 |
| 交通アクセス | 函館本線小樽駅から徒歩約25分 |
亀十パン
小樽でもっとも朝早いパン店
総菜パンや菓子パンは朝8時頃にもっとも多く並びます
1949(昭和24)年創業、三代にわたり続く「亀十パン」は朝4時オープン。夜からパンを焼くため、店が開いていると夜中でも地元の人が来てしまうそうです。夜お酒を飲んだ帰りの人や、タクシーの運転士、冬は除雪作業員の方など、まだ前日のパンしか置いてなくても買っていくほどの人気。朝ともなれば、菓子パン約20種と総菜パン15・16種ほどが揃い、次々とお客さんが買いに訪れます。
バタークリームがたっぷりの食パン「厚切クリーム」や「薄切クリーム」、揚げたソーセージをはさんだコッペパン「ソーセージパン」など、お客さんのお目当てはそれぞれ。朝の散策に、お気に入りのパンを見つけてみてください。
昔懐かしい赤電話に心も和(なご)む
朝から客足が絶えない人気のパン店
亀十パン
| 問い合わせ先 | 0134-33-8044 |
|---|---|
| 時間 | 4時~17時頃(なくなり次第閉店) |
| 定休日 | 日曜・祝日 |
| 交通アクセス | 函館本線南小樽駅から徒歩約5分 |
小樽港(小樽運河付近)
時代を超えた拠点
早朝の浅草橋街園から見た小樽運河
旧北海製罐(せいかん)第3倉庫。旧北海製罐倉庫で小樽市指定歴史的建造物
朝から刻々と景色を変える小樽運河
明治時代からの開拓期、北海道の玄関口として発展してきた小樽港。大量の荷を運んだ小樽運河は、今では一部が埋め立てられ石畳の散策路になっています。
フォトスポットとして有名な浅草橋街園も、早朝は観光客が少なく落ち着いた雰囲気。散策路を北へ歩いていくと、運河沿いの石造倉庫群が水面に映り、静けさのなかにカモメの声が聞こえてきます。
竜宮橋の先に見えてくるのが、独特の存在感を放つ旧北海製罐第3倉庫(通称・第3倉庫)。日の出の時間になれば、旭橋のアーチ橋が美しいシルエットを見せてくれます。このあたりは北運河といい、歴史的建造物の多いエリアなので、さらに散策が楽しめます。
小樽運河
| 時間 | 散策自由 |
|---|
雷除志ん古
小樽最古の老舗(しにせ)大福店
「豆大福」220円
1858(安政5)年創業、六代にわたり続く、小樽でもっとも歴史のある「雷除志ん古(かみなりよけしんこ)」。早朝にオープンして、午前中には売り切れてしまう人気の和菓子店です。
販売している大福は、「豆大福」「白大福」「赤大福」「草大福」「ごま大福」「かぼちゃ大福」「くるみ大福」の7種類。かぼちゃ以外はすべてこしあんで、塩がきいたこしあんが特徴です。甘いのが苦手という大人も、この大福ならいくらでも食べられるといいます。ほかにも季節によっては、「桜餅」や「串団子」などが店頭に並ぶことがあります。
小樽市若松の本店のほか、最近では小樽市新光にフルーツ大福専門店がオープン、3種のフルーツ大福や季節限定の餅菓子が販売されています。
ショーケースには7種類の大福が並びます
昔ながらのたたずまいが残る小さな一軒
雷除志ん古
| 問い合わせ先 | 0134-22-5516 |
|---|---|
| 時間 | 5時30分~売り切れ次第閉店 |
| 定休日 | 日・月・火曜、祝日 ※変更あり、Instagramを参照 |
| 交通アクセス | 函館本線南小樽駅から徒歩約5分 |
| URL | https://www.instagram.com/kaminariyokesinko_byotarucity/ |
紹介スポット一覧マップ
文/八木由起子 写真/吉川麻子(cocoon photographs)
- ※記事中の情報は2026年5月時点のものです。
- ※列車やバスなどの所要時間はホームページなどでお調べください。バスの運行本数が少ない場合がございますので、事前にご確認ください。
- ※花や紅葉など季節の景観は、その年の天候などにより変動しますので、現地へご確認ください。
- ※店や施設のデータは、原則として一般料金(税込)、定休日、最終受付時間・ラストオーダーを、宿泊施設の料金は平日に2名で宿泊した場合の1名分の料金(1泊2食・税・サービス料込み)を記載しています。
- ※同一商品で軽減税率により料金の変わるものは、軽減税率が適用されない料金を記載。臨時休業などは省略しています。また、振替休日なども祝日として表記しています。

