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2026.03.25ジパング俱楽部函館駅から行く世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」モデルコース|駅から世界遺産

北海道

歴史や文化など知的好奇心を満たしてくれる世界遺産のなかでも、JR駅から比較的アクセスしやすいところを厳選して紹介します。

渡島(おしま)半島の南西部に位置する南茅部(みなみかやべ)地域では、世界遺産に登録された「北海道・北東北の縄文遺跡群」の北海道にある6つの遺跡のうち、2つの遺跡が至近距離で発見されています。道の駅機能も持ち合わせたていねいなガイダンス施設や海の幸が魅力的な味どころ、温泉もあり、歴史探訪とあわせて総合的な旅を組み立てることができるエリアです。



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世界遺産「垣ノ島遺跡」とは?

遺跡を中心に見る、学ぶ、味わうを楽しめる


道の駅と一体化したガイダンス施設と遺跡

北海道に点在する縄文遺跡のなかでも古い時代の紀元前7000年〜5000年頃、集落が成立し始めた頃からの貴重な遺構を見られるのが垣ノ島(かきのしま)遺跡です。住居だけでなく墓地の役割がある場所も近くにつくられ、亡くなった人を弔(とむら)った痕跡も見られます。垣ノ島遺跡と南茅部を中心とした出土品を保存・展示するガイダンス施設には、北海道初の国宝が常設展示。さらに道の駅機能も備えています。

現在もこの地域の特産品となっている昆布や魚介類の漁労、クルミなどの採集を行ないながら暮らした縄文の人々の生活を、実際の土地や出土品からうかがうことができる遺跡です。

函館駅からスタート!


船をモチーフにした函館駅の駅舎とモニュメント

新幹線が停車する新函館北斗駅と「はこだてライナー」で最速約15分で結ばれた道南観光の拠点。駅周辺には有名な函館朝市や飲食店、機能的なホテルなどが集まり、旅の行き帰りの移動の合間に立ち寄れる場所も豊富です。

函館駅前のバスターミナルからは渡島半島各地へ向かう路線バスが運行しており、さらに函館市電の停留所も徒歩すぐのところにあります。


 

鹿部(しかべ)出張所行き函館バス約1時間30分の垣ノ島遺跡下下車、徒歩約5分

 

垣ノ島遺跡

巨大な盛り土遺構と多数の遺物が出土


縄文の人々も眺めた海を見下ろす遺跡

太平洋と森の間の海岸段丘上に形成された集落跡が残る世界遺産の構成資産。竪穴建物の居住域と土坑墓の墓域がはっきりと区別されており、こどもの足形を残した17点もの足形付土板などからも縄文の人々の精神性を見てとれます。祭祀に使っていたと思われる漆塗りの注口土器など貴重な遺物もまとまって出土しました。

長辺190メートル以上、短辺約120メートルの盛り土遺構は国内最大級の規模。垣の島川を挟んだ対岸には、世界最古の漆製品が発見された垣ノ島B遺跡があります。来訪者は青い海を背景に、整備された盛り土遺構や竪穴建物跡を見ながら園路を歩くことができます。また、出土品は隣接する函館市縄文文化交流センターに展示されています。


出土した足形付土板と石器 写真/JOMON ARCHIVES提供

鮮やかな色が残る漆塗り注口土器 写真/函館市教育委員会提供


垣ノ島遺跡

問い合わせ先 0138-25-2030(函館市縄文文化交流センター)
時間 9〜16時(4〜10月は〜17時)
定休日 12月29日〜1月3日
交通アクセス 函館本線函館駅から鹿部出張所行き函館バス約1時間30分の垣ノ島遺跡下下車、徒歩約5分
値段 無料
URL https://jomon-japan.jp/learn/jomon-sites/kakinoshima

 

徒歩すぐ(隣接)

 

函館市縄文文化交流センター

国宝をはじめ、道南の貴重な出土品を多数展示


どこか愛らしさも漂う国宝「中空土偶」

南茅部エリアの縄文遺跡群や、函館市内で発掘された土器・石器など約1200点を展示する施設。最大の見どころは南茅部のジャガイモ畑で偶然発見されたという国宝「中空土偶」の常設展示です。透明ケースで四方から眺めることができるため、後ろ姿や細部の文様まで分かるのもおもしろいところ。

南茅部の「茅」と中空土偶の「空」を合わせて「カックウ」の愛称で親しまれ、ミュージアムショップではキャラクター化されたグッズも人気です。各展示室ではこの地方の縄文時代の暮らしぶりや交易品、自然とともに生きた人々の精神性などを分かりやすく展示・解説。勾玉(まがたま)などのアクセサリーやミニチュア土器づくりができる体験プログラムも用意されています。


道の駅と一体になったモダンな建物

「縄文の生活」をテーマに道具や交易品が並ぶ展示室2


函館縄文文化交流センター

問い合わせ先 0138-25-2030
時間 9時〜16時30分(4〜10月は〜17時)
定休日 月曜(祝日の場合は翌平日)、最終金曜、12月29日〜1月3日(ほか年1回2週間程度の休館日あり)
交通アクセス 函館本線函館駅から鹿部出張所行き函館バス約1時間30分の垣ノ島遺跡下下車、徒歩約7分
値段 入館料300円
URL https://www.hjcc.jp

 

徒歩すぐ(同じ建物内)

 

道の駅 縄文ロマン南かやべ

工夫を凝(こ)らした名物や特産品が揃う


南茅部や函館市の選りすぐりの商品が並ぶ店内

函館市縄文文化交流センターに向かってすぐ右側にある道の駅では、昆布製品や菓子類など南茅部の特産品を販売しています。なかでも人気は中空土偶をモチーフにした焼き菓子「モナスク」。モナカの皮にラスク風のサブレ生地を挟んだ創作菓子で、がごめ昆布が練り込まれています。

また縄文人も食べていたというクルミを使った「じょうもんクルミソフト」は、クルミパウダーとミルクを合わせたまろやかで香り豊かなソフトクリーム。細かく砕いたクルミのトッピングがアクセントになっています。山や海の恵みを巧みに利用していた縄文の暮らしを思い描きながら味わいたい名物メニューです。


3月下旬〜11月に販売する「じょうもんクルミソフト」400円

中空土偶のデザインを施した「モナスク」1箱6個入り865円


道の駅 縄文ロマン南かやべ

問い合わせ先 0138-25-2030(函館市縄文文化交流センター)
時間 9時〜16時30分(4〜10月は〜17時)
定休日 月曜(祝日の場合はもっとも近い平日)、12月29日〜1月3日
交通アクセス 函館本線函館駅から鹿部出張所行き函館バス約1時間30分の垣ノ島遺跡下下車、徒歩約8分
URL https://www.hjcc.jp/roadsidestation/

 

徒歩約15分

 

食事処 公楽

地元の海の幸を飾らない定番料理で


甘エビがたっぷりとのった「エビ丼」はお得感も抜群

道の駅から海のほうへ下り歩いた臼尻(うすじり)漁港に立つ大衆食堂。漁業者をはじめ地元の人に60年以上愛されてきました。定番の「ホッケ焼定食」1300円、旬によってサクラマスやタラなど素材が替わる「フライ定食」などが人気です。

地元で甘エビが獲れる3月中旬〜9月頃には、注文を受けてから一つひとつていねいに殻を剥(む)いて仕上げる「エビ丼」1350円(水揚げ状況で販売がないこともあり。事前に電話で問い合わせのうえ、あれば予約すると提供がスムーズ)が登場します。ぷりっ、とろっとした食感に、噛むほどに甘みと旨みが広がる逸品です。


食事処は左側の入口。夜は右の寿司店を営業しています

フライ定食はその季節のおいしい白身魚で提供


食事処 公楽

問い合わせ先 0138-25-3049
時間 11時〜13時30分
定休日 日曜
交通アクセス 函館本線函館駅から鹿部出張所行き函館バス約1時間31分の臼尻下車、徒歩約2分

 

臼尻バス停から古部行き函館バス約11分の南茅部支所前下車後、函館バスセンター行き函館バスに乗り換え約1時間15分の函館駅前下車、徒歩約2分

 

  • バスの本数が少ないため、観光タクシーの利用が便利(要予約)

函館駅ゴール!

ひと足延ばして

ホテル函館 ひろめ荘

2種類の温泉を楽しめる山の湯宿


乳白色の硫黄泉が満たされた1階露天風呂

だしの風味がきいた塩とんこつ味の「縄文拉麺」850円

大船地区の山間部に湧く大船温泉の宿。1階は日帰り入浴施設の保養センター、2階が宿泊棟になっており、それぞれに大浴場を備えています。1階の内湯と2階内湯・露天風呂は重曹泉、1階の露天風呂は乳白色の硫黄泉。源泉が70度ほどあるため沢水で加水することもありますが、すべての浴槽がかけ流しで、宿泊者は1階・2階とも自由に利用できます。和室・洋室・和洋室がある22室の客室のうち1部屋はバリアフリーにも対応。

漁師町らしく地元の海産物を取り入れた食事も楽しみです。軽食コーナーでは縄文人も食べていたといわれる昆布と、スルメでだしをとった「縄文拉麺」が土・日曜・祝日に登場します。


ホテル函館 ひろめ荘

問い合わせ先 0120-188-160
時間 8〜19時(日帰り入浴の場合、2階大浴場は利用時間に制限あり)
定休日 なし
交通アクセス 函館駅から無料送迎バス(前日までに要予約)約50分
値段 600円
URL http://www.hotel-hiromeso.grats.jp/index.html

紹介スポット一覧マップ

文/春日明子

  • 記事中の情報は2026年3月時点のものです。 
  • 列車やバスなどの所要時間は目安となる平均時間を表記しています。バスの運行本数が少ない場合がございますので、事前にご確認ください。 
  • 店や施設のデータは、原則として一般料金(税込)、定休日、最終受付時間・ラストオーダーを、宿泊施設の料金は平日に2名で宿泊した場合の1名分の料金(1泊2食・税・サービス料込み)を記載しています。 
  • 同一商品で軽減税率により料金の変わるものは、軽減税率が適用されない料金を記載。臨時休業などは省略しています。また、振替休日なども祝日として表記しています。