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2026.04.27ジパング俱楽部炭鉱の町が並んだ地域・空知|昭和100年!あの頃の空気が残るあの町へ

北海道夕張市ほか

昭和元年から満100年にあたる2026年。日本の各地には昭和という時代を今でも感じられる場所があります。この記事では、かつて炭鉱住宅の町として知られた空知地域の懐かしさ溢れるスポットをモデルコース形式で紹介します。

かつて炭鉱町だった地域が各地に残る北海道。空知(そらち)地方は今でもその歴史が地域に深く残り、夕張(ゆうばり)市、美唄(びばい)市、岩見沢(いわみざわ)市には「炭住」と呼ばれた炭鉱住宅地跡や学校跡などが見られます。1995年に最後の空知炭鉱が閉山するまで、その歴史は100年以上。戦前から戦後の日本経済を力強く支えた炭鉱の町の記憶を辿りましょう。



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昭和の頃の空知は……

日本を支えた炭鉱町の数々


岩見沢にあった万字(まんじ)炭鉱の住宅地 岩見沢にあった万字(まんじ)炭鉱の住宅地

明治から昭和にかけ、製鉄や造船などの近代産業、鉄道輸送を支え、日本の原動力となったエネルギー資源が「石炭」です。北海道では安政年間に採掘が始まり、明治時代に本格的な産業として成長しました。なかでも埋蔵量の多かった空知地方は、三井、三菱、住友などの財閥などが開鉱した炭鉱が密集していた地域。炭鉱に従事する人とその家族が暮らす「炭鉱住宅」と呼ばれる家が立ち並び、商店街も形成され大いににぎわいました。

  • 写真/清信朝男著『PHOTO DOCUMENT万字炭山1966-1989』より

〈コース➀〉新夕張駅からスタート!


1892(明治25)年に開通した夕張線の開通時に「紅葉山駅」として設置され、その後、1981(昭和56)年に石勝(せきしょう)線が開通した際に名称変更し、新夕張駅となりました。ロータリーの中に旧駅名標も残っています。

車だけでなく列車の乗客にも便利な道の駅「夕張メロード」が駅前にあり、6〜8月に販売される夕張メロンが人気です。


 

石勝線新夕張駅から夕張市石炭博物館行き夕鉄バス約47分の終点下車、徒歩約3分

 

夕張市石炭博物館

地下へ潜って炭鉱を体感する


北炭夕張新鉱の立坑を模した櫓(やぐら)が目印 北炭夕張新鉱の立坑を模した櫓(やぐら)が目印


採炭作業する様子を再現した展示 採炭作業する様子を再現した展示

模擬坑道のなかには実際に使われた機械もある 模擬坑道のなかには実際に使われた機械もある

1888(明治21)年に石炭の大露頭(だいろとう)が発見され、1890(明治23)年に北海道炭礦鉄道会社(北炭)が夕張炭鉱を開鉱した夕張市。日本を代表する「炭鉱の町」として成長した歴史を、のちの財政破綻から始めるというユニークな展示方法で視覚的にわかりやすく紹介しています。立坑(たてこう)ケージを思わせるエレベーターで降りる地下展示室には、採炭作業をする人々の様子や鉱山で使用された機械などを展示。

最大の見どころは、本物の坑道の中を歩く「模擬坑道」です。レンガに覆(おお)われたトンネルから入り、ドラムカッターで炭層を削る「採炭切羽(さいたんきりは)」や、実際の石炭層に触れることができる坑道堀進の再現など、臨場感ある展示で炭鉱と石炭について伝えています。


夕張市石炭博物館

問い合わせ先 0123-52-5500
時間 10時〜16時30分(10・11月は〜15時30分)※2026年の営業は4月18日〜11月3日
定休日 火曜(祝日の場合は開館)、11月上旬〜4月中旬
交通アクセス 石勝線新夕張駅から夕張市石炭博物館行き夕鉄バス約47分の終点下車、徒歩約3分
値段 1200円
URL https://coal-yubari.jp
  • 国内で唯一、動態保存するドラムカッターが2026年5月の運転をもって実演を停止します。ドラムカッター『さようなら運転』の運転日は4月25・26・29日、5月2〜6日。運転時間などの詳細は公式ホームページをご確認ください。

 

徒歩約3分の夕張市石炭博物館から新夕張駅行き夕鉄バス約47分の終点下車すぐ

 

新夕張駅ゴール!



〈コース➁〉美唄駅からスタート!


石炭輸送のために敷設された北海道炭礦鉄道の駅として1891(明治24)年に開業。現在は函館本線の特急「ライラック」と「カムイ」の停車駅でもあり、空知地方の交通要所として機能しています。

2025年に駅舎西側の壁面をリニューアルし、まちのシンボル「Bibai Be Beautiful」の文字をあしらったデザインに刷新しました。


 

アルテピアッツァ美唄行き市民バス約19分の終点下車すぐ

 

安田侃(かん)彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄

炭鉱住宅地に残る旧小学校の美術館


炭鉱町のこどもたちが通った木造校舎 炭鉱町のこどもたちが通った木造校舎

校舎内は改装してアート鑑賞スペースに 校舎内は改装してアート鑑賞スペースに

かつて炭鉱の町としてにぎわい、人口の半数以上が炭鉱関連地区に暮らしていた美唄(びばい)市。旧三菱財閥の炭鉱住宅街にあり、1981(昭和56)年に閉校した旧栄小学校を利用した美術館です。美唄で生まれ育った彫刻家・安田侃のアートスペースとして活用し、1992年にアルテピアッツァ美唄がオープン。木造校舎や体育館、周囲の広場で作品を鑑賞できるほか、体験工房で彫刻教室にも参加できます。軽食やソフトクリームを味わえるカフェも備えています。


安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄

問い合わせ先 0126-63-3137
時間 9〜17時
定休日 火曜、祝日の翌日(日曜を除く)、12月31日〜1月3日
交通アクセス 函館本線美唄駅からアルテピアッツァ美唄行き市民バス約19分の終点下車すぐ
値段 入館無料(任意で寄付)
URL https://www.artepiazza.jp

 

徒歩約10分

 

旧東明(とうめい)駅舎

石炭輸送で活躍したSLを展示


三菱造船が造った最初の蒸気機関車 三菱造船が造った最初の蒸気機関車

1914(大正3)年に開業した美唄軽便鉄道(のちの美唄鉄道)の東明駅。木造平屋建ての駅舎とプラットホームが残っています。線路上には、各炭鉱で採掘された石炭の輸送を行なっていたSL「4110形式十輪連結タンク機関車2号」を展示しています。1919(大正8)年に製造され、急勾配も力強く走って石炭を運び、1972(昭和47)年の美唄鉄道廃止まで使用されていました。


1948(昭和23)年に建てられた東明駅の駅舎 1948(昭和23)年に建てられた東明駅の駅舎


旧東明駅舎

問い合わせ先 0126-62-3132(美唄市教育委員会生涯学習・スポーツ振興課)
時間 見学自由
定休日 なし
交通アクセス 函館本線美唄駅からアルテピアッツァ美唄行き市民バス約19分の終点下車、徒歩約10分

 

徒歩約10分のアルテピアッツァ美唄バス停から美唄駅行き市民バス約19分の終点下車すぐ

 

美唄駅ゴール!



紹介スポット一覧マップ

文/春日明子 写真/清信朝男著『PHOTO DOCUMENT万字炭山1966-1989』より(万字炭鉱)

  • 記事中の情報は2026年4月時点のものです。
  • 列車やバスなどの所要時間は目安となる平均時間を表記しています。バスの運行本数が少ない場合がございますので、事前にご確認ください。
  • 花や紅葉など季節の景観は、その年の天候などにより変動しますので、現地へご確認ください。
  • 店や施設のデータは、原則として一般料金(税込)、定休日、最終受付時間・ラストオーダーを、宿泊施設の料金は平日に2名で宿泊した場合の1名分の料金(1泊2食・税・サービス料込み)を記載しています。
  • 同一商品で軽減税率により料金の変わるものは、軽減税率が適用されない料金を記載。臨時休業などは省略しています。また、振替休日なども祝日として表記しています。