2026.09.28ジパング俱楽部夏バテ対策にも!宮崎名物「冷や汁」で夏を乗り切る|列車で行きたい、ひんやりご当地グルメの旅

宮崎県宮崎市
各地のご当地グルメのなかには、その地域独特の個性がありながら、涼を感じさせてくれる、暑い季節にぴったりなメニューがあります。
宮崎県の夏を代表する郷土料理「冷や汁」。焼き魚や味噌で作る冷たいだし汁を麦ごはんにかけて食べる料理で、夏の暑さで食欲が落ちた時にも食べやすいことから親しまれてきました。栄養豊富でさらりと食べられる冷や汁で、厳しい残暑を乗り切りましょう。
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農家発祥の郷土料理、「冷や汁」とは?
最寄りは日豊本線宮崎駅
宮崎県内の主要駅。日豊(にっぽう)本線をはじめ、日南(にちなん)線、宮崎空港線が乗り入れています。
宮崎駅の西口には、2020年にオープンした複合商業施設「アミュプラザみやざき」が隣接。10階建ての「うみ館」、6階建ての「やま館」、駅高架下の「ひむか きらめき市場」の3施設で構成されており、買い物や食事に便利です。宮崎市街地まで徒歩圏内で、釜揚げうどんやチキン南蛮、地鶏の炭火焼きなど、宮崎グルメの食べ歩きも楽しめます。
ふるさと料理 杉の子
さらりと食べられて栄養豊富、宮崎の夏の定番メニュー
「ふるさと料理 杉の子」の冷や汁。温かい麦ごはんにかけていただきます
「宮崎市や西都(さいと)市など、宮崎県内でも穀倉地帯を中心に親しまれてきた料理です。かけ汁の具材は定番のキュウリや豆腐などのほか、宮崎市の田野地区では特産の切り干し大根を入れたり、西都市では伝統野菜の佐土原ナスを焼いて加えたりと、その土地の身近な食材が入ります」と、冷や汁の草分け的存在である日本料理店「ふるさと料理 杉の子」の女将・前田省子さん。古くから宮崎で家庭料理として伝承されてきた冷や汁を、前田さんの父である創業者の森松平(しょうへい)さんが店の定番メニューとして提供し、冷や汁の地位向上や認知度アップに貢献しました。近年主流になっている、白ごはんの代わりに麦ごはんに汁をかけるスタイルも森さんが定着させたといわれています。
冷や汁は一見すると冷たい味噌汁のようですが、じつは作業工程が多く、非常に手間のかかる料理。ただし味噌だねを大量に作って冷凍保存しておくと、比較的簡単に調理できます。使用する魚や味噌の配合などは、家庭や店ごとにさまざま。杉の子では、いりこの頭とはらわたを手作業で取り除いてすり混ぜ、味噌は熟成期間が異なる西都市産の2種類の麦味噌をブレンド。焼いた味噌だねを、枕崎産の本枯かつお節と北海道・道南産の真昆布で取った自慢のだしでのばしています。「当店ではあっさりとした味に仕上げています」と前田さん。
四季折々の宮崎の味を堪能できる日本料理店
「ふるさと料理 杉の子」の玄関。3階建ての店舗でエレベーターを完備しています
「ふるさと料理 杉の子」では、冷や汁のみの提供は行なっておらず、定食(2200円〜)やコース料理(6600円〜)を注文すると、冷や汁と麦ごはんが付きます。
「一年中提供していますが、やはり暑い時期のほうがおいしく召し上がっていただけると思います」と前田さん。お茶漬けのように豪快にかき込むと、焼いた麦味噌の香ばしさと甘み、魚の旨みが口の中に広がります。するするとのどを通り、何杯でも食べられそうです。
1970(昭和45)年創業の「ふるさと料理 杉の子」。温暖な気候に育まれた宮崎の食材にこだわり、熟練の職人技でていねいに仕上げる料理が評判です。旬の味覚を存分に堪能するなら、1年に7回メニューが変更されるコース料理がおすすめ。春はカツオやシラウオ、初夏は旭ガニ、夏はハモや天然アユ、秋は伊勢エビ、冬はトラフグや自家製カラスミ、天然猪など、四季折々の食材を使った料理が登場します。
郷土色豊かな定食やオリジナルカレーも
女将の前田省子さん
「宮崎牛ロース醤油焼定食」(100g)4950円。写真は刺身付き(+1100円)
「杉の子特製かつおカレー」1650円。サラダ、季節の自家製シャーベット付き
コース料理のほか、「チキン南蛮定食」2200円や「黒豚角煮定食」2750円など、定食も揃います。人気メニューのひとつが「宮崎牛ロース醤油焼定食」。肉質がA4等級以上の宮崎県指定のブランド牛・宮崎牛のサーロインを使用しており、やわらかい食感とほのかな甘み、なめらかな口溶けがたまりません。
「杉の子特製かつおカレー」にも注目。かつお節の産地である鹿児島県枕崎市出身の創業者・森松平さんが、旅行で訪れたモルディブのカレーをヒントに完成させた一品です。近海カツオ一本釣り漁の漁獲量が日本一を誇る宮崎県産のカツオと枕崎産のかつお節を使用。カツオの旨みとスパイシーな香りが調和しています。
ふるさと料理 杉の子
| 問い合わせ先 | 0985-22-5798 |
|---|---|
| 時間 | 11時30分~13時30分(要予約)・17時30分~21時 |
| 定休日 | 日曜、年末年始(12月28日~1月4日) |
| 交通アクセス | 日豊本線宮崎駅から徒歩約20分 |
| URL | https://www.miyazaki-suginoko.net/ |
宮崎で冷や汁ならここもチェック
宮崎駅周辺や宮崎市街地ではお昼時に提供している店も
「おもてなし 夢かぐら」の「冷汁」(イメージ)
「おそらく宮崎県内に冷や汁の専門店というのはないと思います。居酒屋やホテルの朝食などで楽しんでいただくのが一般的です」と前田さん。宮崎駅周辺や宮崎市街地などでは、昼食に冷や汁を提供している店もあります。
宮崎空港ビルの3階にある「おもてなし 夢かぐら」は、離着陸する飛行機を眺めながら宮崎の郷土料理を味わえる食事処。焼いたタイからだしを取った「冷汁」も人気で、チキン南蛮が付く「冷汁定食」1580円や、地鶏・妻地鶏の炭火焼きがメインの「妻地鶏と冷汁御膳」2850円など、さまざまなメニューが揃います。
周辺観光/宮﨑神宮
初代天皇・神武天皇を祀る
拝所の奥に幣殿、本殿があります
初代天皇である神武天皇を祀(まつ)る神社。神武天皇の孫にあたる健磐龍命(たけいわたつのみこと)が創建したと伝わります。宮崎から東遷した神武天皇が、大和地方を平定して初代天皇に即位したという神話の言い伝えから、必勝祈願や合格祈願に多くの参拝者が訪れます。また、神武天皇の両親である鵜葺草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)と玉依姫命(たまよりひめのみこと)も一緒に祀られており、夫婦円満や家内安全、安産などにも御利益があるとされています。
1907(明治40)年に竣工した社殿群は、地元の狭野杉(さのすぎ)を用いた端正な社殿が特徴。境内の本殿、幣殿、拝所、正門、徴古館(ちょうこかん)など全11棟の建造物が国の登録有形文化財になっています。
境内には、神武天皇が東遷の際に使ったという古代船を復元した全長約12メートルの「おきよ丸」を展示。また徴古館は、内部は一般公開されていないものの、なまこ壁が印象的な和洋折衷の建物だけでも一見の価値があります。
例年10月26日と直後の土・日曜には「宮﨑神宮大祭」(通称・神武さま)が開催されます。祭りのハイライトは土・日曜の「御神幸行列」。古代衣装に身を包み、神武天皇の東遷の様子などを再現した約1000人の華やかな大行列が宮崎市内を練り歩きます。
宮﨑神宮
| 問い合わせ先 | 0985-27-4004 |
|---|---|
| 時間 | 6時~18時30分(10~4月は~17時30分) |
| 交通アクセス | 日豊本線宮崎駅から酒泉の杜行きほか宮崎交通バス約12分の宮崎神宮下車すぐ(または宮崎神宮駅から徒歩約10分) |
| URL | https://miyazakijingu.or.jp |
周辺観光/桐木神楽堂
創業約100年、「恵比寿大福」が名物の老舗和菓子店
「恵比寿大福」(豆大福・くさ大福)各1個250円。賞味期限は当日のみ
「日向ぽてと」(6個入り)1690円。賞味期限は常温で4日間
工場長で四代目の桐木太輔さん(中央)と店長のゆうみさん(左)夫妻、職人の河野敏満さん(右)。旅行好きの河野さんはジパング倶楽部会員
1927(昭和2)年創業の和菓子店。三代目の桐木孝一郎さん、四代目の太輔さんを中心に家族で営んでおり、和(なご)やかな雰囲気が魅力です。東京の名店でそれぞれ修業を積んだ孝一郎さんと太輔さんが作る和菓子は地元でも長年愛されています。2000年の九州・沖縄サミット外相会合では茶道体験の菓子として採用。2015〜2017年にはJR九州のクルーズトレイン「ななつ星in九州」に和菓子が採用されました。
代表銘菓は、約40年愛され続ける「恵比寿大福」。佐賀県産の杵つき餅米を100パーセント使用したモッチリと弾力のある生地に、厳選した北海道産小豆で作るなめらかなあんが包まれています。こしあんの「豆大福」、粒あんの「くさ大福」の2種類があり、早い時間に売り切れることも多い人気商品です。
ヒヨコの顔をかたどったスイートポテト「日向(ひな)ぽてと」は愛らしさ満点! 九州産のサツマイモを使った生地の中に栗が入っています。秋限定の「栗蒸し羊羹」1個350円、1本1750円は、長時間かけて蒸し上げることで栗の旨みを羊羹に移した商品。大粒の栗がゴロッと入っていて、モッチリとした食感と栗の豊かな風味を楽しめます。
桐木神楽堂(きりきかぐらどう)
| 問い合わせ先 | 0985-22-4285 |
|---|---|
| 時間 | 9~18時 |
| 定休日 | 日曜(彼岸や節句の場合は営業) |
| 交通アクセス | 日豊本線宮崎駅から徒歩約20分 |
| URL | https://www.kiriki-k.com |
紹介スポット一覧マップ
文/佐藤 史 写真/玉村恵理子
- ※記事中の情報は2026年9月時点のものです。
- ※列車やバスなどの所要時間は目安となる平均時間を表記しています。バスの運行本数が少ない場合がございますので、事前にご確認ください。
- ※花や紅葉など季節の景観は、その年の天候などにより変動しますので、現地へご確認ください。
- ※店や施設のデータは、原則として一般料金(税込)、定休日、最終受付時間・ラストオーダーを、宿泊施設の料金は平日に2名で宿泊した場合の1名分の料金(1泊2食・税・サービス料込み)を記載しています。
- ※同一商品で軽減税率により料金の変わるものは、軽減税率が適用されない料金を記載。臨時休業などは省略しています。また、振替休日なども祝日として表記しています。

