トレたび JRグループ協力

2023.03.20ジパング俱楽部ジパング会員が選ぶ、地元の「偉人・有名人」ランキング 後編【北陸・近畿・中国・四国・九州エリア】

※トップ画像は「豊國神社」にある豊臣秀吉像(写真/(公財)大阪観光局)


西日本・四国・九州エリアの、地元おすすめ「偉人・有名人」ランキング

北海道から九州まで、ジパング倶楽部会員様からのおすすめをもとにしたエリア別ランキングを一挙公開!
2023年3月号の特集「ジパング倶楽部会員様が選んだ 地元のおすすめ、教えます!」で紹介しきれなかったおすすめの「偉人・有名人」ランキングを大発表します!

こちらでは、北陸・近畿・中国・四国・九州エリアのランキングをご紹介します。


北陸エリア 偉人・有名人ランキング

北陸エリア(富山県・石川県・福井県)のトップ5を紹介します。

1位は、福井県出身の志士、思想家・橋本左内


「左内公園」にある橋本左内像 「左内公園」にある橋本左内像

1834(天保5)年、福井県生まれ。福井藩士でありながらその活躍は藩を超え、一橋慶喜を将軍に推す活動をしますが、「安政の大獄」にてわずか25歳で処刑されます。会員様からは「政治への大きな貢献は語り継がれるべき偉人」など、その活躍ぶりを賞賛する声が。福井市左内町にある「左内公園」では立像とともに左内が眠っています。


2位は、石川県出身のプロ野球選手・松井秀喜


松井秀喜ベースボールミュージアム 松井秀喜ベースボールミュージアム

1974年、石川県生まれ。メジャーリーガーとして2009年にはアジア人初のワールドシリーズMVPを受賞するなど、日本を代表する野球選手の一人です。お馴染みの「ゴジラ」という愛称は、1992年のセンバツ大会での活躍ぶりが、新聞紙で「ゴジラ」と大きく報じられたことに由来するのだとか。会員様からは「そりゃもう性格よし、実力あり」「人格的にも素晴らしい」と、その人柄に好意的なコメントが寄せられました。石川県能美市にある、アメリカンな佇(たたず)まいの「松井秀喜ベースボールミュージアム」では、彼の野球人生を知ることができます。


3位は、富山県出身の政治家・松村謙三


晩年の松村謙三 晩年の松村謙三

1883年、富山県生まれ。1928年、普通選挙法による初めての総選挙で当選後、5回も中国に渡り、日中国交正常化を推し進めた政治家です。会員様からは「謙虚で崇高な政治家」「清廉潔白な政治家」として票を集めました。松村の生まれ故郷・南砺市福光の「松村記念会館」には、中国紹興市との友好市町締結記念碑が立ちます。


4~10位はこちら

同率4位は、
小説家・泉鏡花(石川県)
詩人、小説家・室生犀星(石川県)
同率6位は、
漫画家・藤子・F・不二雄(富山県)
実業家・正力松太郎(富山県)
女優・柴田理恵(富山県)
歌手・五木ひろし(福井県)
戦国武将・前田利家(石川県)


編集部からのひとこと

バラエティ豊かな面々がランクインしました。同率で票が集まり、6位が異例の(?)5人もいます。加賀藩祖の前田利家と並ぶほど、歌手・五木ひろしさんや女優・柴田理恵さんには勢いがあります。会員様の“推し”が分かりました。

近畿エリア 偉人・有名人ランキング

近畿エリア(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県)のトップ5を紹介します。

1位は、京都大学名誉教授の湯川秀樹


「湯川記念館」にある湯川秀樹の胸像 「湯川記念館」にある湯川秀樹の胸像

1907年生まれ。生涯のほとんどを京都で過ごし、1934年には中間子についての論文を発表。日本人初のノーベル賞を受賞した物理学者です。会員様からも「日本で初めてのノーベル賞受賞者」というコメントで溢れました。京都大学構内には、湯川の功績を讃える研究機関として「湯川記念館」(研究機関のため通常は立ち入り不可)が設立され、国内外の研究協力・交流の場としての基礎物理学研究所に発展しました。所長の湯川はとくに新しい分野の開拓を激励しました。


2位は、戦国武将で大阪城主の豊臣秀吉


「豊國神社」にある豊臣秀吉像(写真/(公財)大阪観光局) 「豊國神社」にある豊臣秀吉像(写真/(公財)大阪観光局)

初代大阪城主の戦国武将。天下統一を成し遂げた人物ながら、信長の草履を温めた、などの逸話もあり、どこか人たらしで世渡り上手なイメージもありますが、「英雄」「自分の才覚で地位を築いた」と会員様からの評価は上々。東海エリア1位の徳川家康と同じくエリアが限定されず、愛知県の会員様からも票を集めました。大阪城内の「豊國神社」には秀吉の銅像が立ちます。


3位は、和歌山県出身で「パナソニックグループ」創業者の松下幸之助


「パナソニックミュージアム」にある松下幸之助像 「パナソニックミュージアム」にある松下幸之助像

1894年、和歌山県生まれ。9歳で大阪に単身で奉公するなど苦労もありながら、23歳で「松下電気器具製作所」(現パナソニックグループ)を創業。「雨が降れば傘をさす」など多くの言葉を残した幸之助は、「経営の神様として尊敬されている」と会員様より好評を得ました。大阪府門真市にあるパナソニックミュージアム内の「松下幸之助歴史館」では、幸之助の94年の歴史が学べる展示も。


4~10位はこちら

4位は、彦根藩主・井伊直弼(滋賀県)
5位は、戦国武将・黒田官兵衛(黒田考高)(兵庫県)
同率6位は、
幕末の医師・緒方洪庵(大阪府)
南朝の武将・楠木正成(大阪府)
国学者・本居宣長(三重県)


編集部からのひとこと

その活躍が近畿地方にとどまらない偉人に票が集まりました。票は得られなかったものの、滋賀県の有名人(?)として「ひこにゃん」も挙がりました。「ひこにゃん」は滋賀の知名度をグッと引き上げた人気キャラクター。あのきゅるっとした顔立ちに癒やされますよね。

中国エリア 偉人・有名人ランキング

中国エリア(鳥取県・島根県・岡山県・広島県・山口県)のトップ5を紹介します。

1位は、山口県出身の志士、思想家・吉田松陰


萩市の吉田松陰誕生地にある吉田松陰像(松陰は左) 萩市の吉田松陰誕生地にある吉田松陰像(松陰は左)

1830(文政13)年、現・山口県萩市生まれ。長州藩の山鹿(やまが)流兵学師範を務める家で育ち、私塾「松下村塾」を開講。多くの維新志士を育てました。明治維新の精神的指導者として会員様からは、「次代を担う人材を育成した」ことが人気のポイントに。「萩市の人は今もって『松陰先生』と呼びます」というコメントもあり、地元を中心に敬愛されていることがうかがえました。萩市の吉田松陰誕生地にはその銅像が立ちます。


2位は、広島県出身の政治家・池田勇人


「広島城」東側にある池田勇人像 「広島城」東側にある池田勇人像

1899年、広島県生まれ。「所得倍増計画」をはじめとした高度経済成長政策を推進し、日本を“経済の国”へ押し上げた人物。その獅子奮迅な施策は会員様にも好評で、「戦後の経済高度成長の基礎作りに貢献」「日本の繁栄に努力した」との声が挙がりました。広島県広島市にある「広島城」の東側には、池田勇人の銅像が立ちます。


3位は、岡山県出身の政治家・犬養毅


「吉備津神社」にある犬養毅像 「吉備津神社」にある犬養毅像

1855(安政2)年、岡山県生まれ。1890年の第1回衆議院議員選挙から計18回も連続で当選し、内閣総理大臣になった翌年の1932年、「五・一五事件」で命を落とします。「五・一五事件」で青年将校から銃口を向けられた際、「話せばわかる」と言った逸話に会員様も強い印象を持っているようで、関連コメントが多く寄せられました。そんな犬養は『桃太郎』に登場する犬のモデルとなった人物の子孫ともいわれ、岡山県岡山市の「吉備津神社」には犬養毅の銅像(写真)が立ちます。


4~10位はこちら

4位は、政治家・伊藤博文(山口県)
5位は、政治家・岸田文雄(広島県)
6位は、長州藩士・高杉晋作(山口県)
7位は、戦国武将・毛利元就(広島県)
8位は、作家・森鴎外(島根県)
9位は、棋士・大山康晴(岡山県)
10位(同率)は、実業家・大原孫三郎(岡山県)、儒家・山田方谷(岡山県)、陸上競技選手・山縣亮太(広島県)、作家・井伏鱒二(広島県)


編集部からのひとこと

総理大臣をいちばん多く輩出している山口県。さすが、政治家の名前が多数挙がりました。1位の吉田松陰先生が指導した、4位の伊藤博文、6位の高杉晋作らの熱意が時を経ても受け継がれているのでしょうか。

四国エリア 偉人・有名人ランキング

四国エリア(徳島県・香川県・愛媛県・高知県)のトップ5を紹介します。

1位は、香川県出身の発明家・平賀源内


「平賀源内旧邸」にある平賀源内像 「平賀源内旧邸」にある平賀源内像

1728(享保13)年、香川県生まれ。オランダから持ち込まれたとされる、静電気発生機「エレキテル」を修理・復原したことや、量程器(万歩計)などの発明で知られます。「江戸時代に世界に誇る発明をしている」と会員様からも好評でした。香川県さぬき市の「平賀源内旧邸」には平賀源内の銅像があります。


2位は、香川県出身の真言宗の開祖・弘法大師


「善通寺」の「御影池」にある弘法大師像 「善通寺」の「御影池」にある弘法大師像

2023年、生誕1250年の記念すべき年を迎えた真言宗の開祖。現在の香川県善通寺市出身で、香川県の会員様から「日本が生んだ最高の天才」と好評を得ました。真言宗善通寺派の総本山である香川県善通寺市の「善通寺」では、4月下旬より生誕1250年を記念した大法会が行なわれるほか、オリジナルグッズの販売も。


3位は、愛媛県出身の俳人、歌人・正岡子規


松山市立子規記念博物館 松山市立子規記念博物館

1867(慶應3)年、愛媛県生まれ。「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」などの名句を残した、言わずと知れた俳人・歌人です。会員様からは「俳句の革新を進めた」「短命であったが近代俳句等に尽力し、現在も多方面に影響を及ぼしている」との声が。故郷の松山市には、「松山市立子規記念館」があり、子規の生涯を学べます。


4~10位はこちら

4位は、志士・坂本龍馬(高知県)
5位は、政治家・大平正芳(香川県)
6位は、植物学者・牧野富太郎(高知県)
7位は、作家・瀬戸内寂聴(徳島県)
8位(同率)は、鉄道官僚・十河信二(愛媛県)、プロ野球選手・中西太(香川県)、政治家・大久保諶之丞(香川県)


編集部からのひとこと

幅広いジャンルの偉人の名が挙がりました。6位の牧野富太郎は次期朝ドラの主人公のモデル! ますます注目度が上がりそうです。7位の瀬戸内寂聴は、その豊かな人生経験をもとに、私たちに元気の出る言葉を与えてくれました。

九州エリア 偉人・有名人ランキング

九州エリア(福岡県・佐賀県・熊本県・中崎健・大分県・宮崎県・鹿児島県)のトップ5を紹介します。

1位は、鹿児島県出身の政治家、軍人・西郷隆盛


鹿児島市立美術館前にある西郷隆盛像(写真/公益社団法人 鹿児島県観光連盟) 鹿児島市立美術館前にある西郷隆盛像(写真/公益社団法人 鹿児島県観光連盟)

1828(文政10)年、現・鹿児島県鹿児島市出身。明治維新の立役者として、また戊辰戦争では薩摩と長州の連合軍を率いるなど鹿児島のシンボル的存在として、現地の会員様からは「活躍を知ると感謝です」というコメントが寄せられました。西郷の銅像は東京の上野公園のものが有名で、終焉の地とされる鹿児島市城山の銅像からは、力強さが伝わってきます。


2位は、大分県出身の学者・福澤諭吉


「福澤記念館」にある福沢諭吉胸像 「福澤記念館」にある福沢諭吉胸像

1901(明治34)年生まれ。豊前国中津藩士(現在の大分県中津市)・啓蒙思想家・教育者であり、1万円札の顔としてもおなじみです。「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」の一文で有名な『学問のすすめ』の著者でもあり、会員様からは「近代日本が誇る思想家」「近代簿記の先駆け」とも。大分県中津市にある「福澤諭吉旧居・福澤記念館」では、福澤諭吉の遺品・遺墨・書籍などが展示され、その一生を知ることができます。


3位は、福岡県出身のタレント・タモリ


タモリが揮毫した福岡市の「春吉橋」(写真/国土交通省 福岡国道事務所) タモリが揮毫した福岡市の「春吉橋」(写真/国土交通省 福岡国道事務所)

1945年、福岡県生まれ。ビートたけし、明石家さんまとともに「お笑いビッグ3」といわれ、近年では『ブラタモリ』で垣間見える博識さからも注目を集めています。タモリと同世代ゆえか、福岡県の会員様からは「中学生の後輩」、また「出身高校OBで唯一の有名人」とのコメントが。那珂川にかかる「春吉橋」は、タモリの揮毫による橋名板が設置されています。

4~10位はこちら

4位は、熊本藩初代藩主・加藤清正(熊本県)
5位は、小説家・松本清張(福岡県)
6位は、政治家・大隈重信(佐賀県)
7位は、歌手・さだまさし(長崎県)
8位は、戦国武将・大友宗麟(大分県)
9位は、外交官・小村寿太郎(宮崎県)
10位は、政治家・大久保利通(鹿児島県)


編集部からのひとこと

7位のさだまさしは『精霊流し』『案山子』など数々の名曲を世に放ち、最近ではドラマ初レギュラー出演を果たすなどの活躍ぶり。同世代の会員様の背中を押してくれるような存在です。

まとめ

「地元で誇れる『偉人・有名人』」に投票してくださった会員のみなさま、ありがとうございました。
北海道・東北・関東・甲信越・東海エリアのランキングは下記ページで紹介しているのでこちらもご覧ください。
【北海道・東北・関東・甲信越・東海エリア編】はこちら

あなたの推しはランクインしていましたか?
このランキングを参考に、「推し旅」をするのも楽しそうです♩

  • 文/ジパング倶楽部編集部

関連記事