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2023.03.20ジパング俱楽部ジパング会員が選ぶ、地元おすすめの「グルメ」ランキング 前編【北海道・東北・関東・甲信越・東海エリア】

※トップ画像は「牛たん炭焼 利久」の「極(きわみ)」


北海道・東北・関東・甲信越・東海エリアの、地元おすすめ「グルメ」ランキング

北海道から九州まで、ジパング倶楽部会員様からのおすすめをもとにしたエリア別ランキングを一挙公開!
2023年3月号の特集「ジパング倶楽部会員様が選んだ 地元のおすすめ、教えます!」で紹介しきれなかったおすすめの「グルメ」ランキングを大発表します!

こちらでは、北海道・東北・関東・甲信越・東海エリアのランキングをご紹介します。



北海道エリア ランキング

北海道のトップ5を紹介します。

1位は、羊肉の鍋料理「ジンギスカン」(北海道全域)


「松尾ジンギスカン」の「特上ラムジンギスカン」1人前1570円 「松尾ジンギスカン」の「特上ラムジンギスカン」1人前1570円

明治の開国後、西欧文化を受け入れた日本では、牛などの牧畜が始まります。ヒツジは毛も売り物になったため人気があり、北海道でも広く育てられました。やがて、クセのある肉をタレでおいしく食べる方法が編み出されて、誕生したメニューです。道内全域の名物といえますが、会員様からもっとも多く上がった店は、滝川市に本店がある「松尾ジンギスカン」でした。


2位は、自分好みのどんぶりを作れる「勝手丼」(釧路市)


勝手丼の一例。ご飯の量は少なめ(茶碗半分の量)も選べます 勝手丼の一例。ご飯の量は少なめ(茶碗半分の量)も選べます

鮮魚店をはじめとして約50の店舗が並ぶ「釧路和商(わしょう)市場」。地元の人も訪れる市場ですが、観光客には「勝手丼」が人気です。まずはご飯だけを購入して、場内探検へ。気に入った店でネタを買ってのせてもらえば、オリジナルの海鮮どんぶりが完成します。


3位は、日本最北の駅弁のひとつ、「四大かに弁当」(稚内市)


稚内駅隣接の施設「キタカラ」内の「ワッカナイセレクト」で販売。1480円 稚内駅隣接の施設「キタカラ」内の「ワッカナイセレクト」で販売。1480円

JR北海道最北の駅である宗谷本線稚内(わっかない)駅。そこに隣接した店内で販売されている、ズワイガニ、毛ガニ、タラバガニ、花咲ガニを使った豪華な駅弁です。会員様からは「食べ比べが楽しい」「コスパがいい」との意見がありました。


4・5位はこちら

4位は、いかめし(森町)
5位は、豚丼(帯広市)


編集部からのひとこと

肉、魚、野菜、乳製品と、食材豊富なイメージがある北海道。札幌味噌ラーメンやスープカレーといった全国区の人気者も惜しくも届きませんでした。地元ならではの意見だなと感じたのは、帯広市に本社を置く「カレーショップインデアン」。野菜カレーは、「毎日食べても飽きない」味だそう!


東北エリア グルメランキング

東北エリア(青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県)のトップ10を紹介します。

1位は、麦飯と相性ばっちりの「牛たん」(宮城県仙台市)


「牛たん炭焼 利久」の「極(きわみ)」 「牛たん炭焼 利久」の「極(きわみ)」

戦後、仙台の料理人により編み出されたという牛たん焼き。会員様からの票数は2位以下に大きく差をつけており、その人気ぶりがうかがえます。仙台には専門店も多数あり、会員様からはもっとも多かった「牛たん炭焼 利久」のほか、「味太助」「味の牛たん喜助」「伊達の牛たん本舗」などの名があがりました。


2位は、盛岡三大麺のひとつ「盛岡冷麺」(岩手県盛岡市)


つるつるした麺が特徴の盛岡冷麺(イメージ) つるつるした麺が特徴の盛岡冷麺(イメージ)

「わんこそば」「盛岡冷麺」「盛岡じゃじゃ麺」。盛岡市で食べられているこの3つの麺料理が盛岡三大麺です。会員様からは「のど越しさわやか」との声もあり、とくに暑い季節につるっとさっぱり食べたいものですね。あがった店名は「ぴょんぴょん舎」が最多でした。


3位も、盛岡三大麺!「盛岡じゃじゃ麺」(岩手県盛岡市)


お好みで酢やラー油などを入れ、一緒にかき混ぜて食べます お好みで酢やラー油などを入れ、一緒にかき混ぜて食べます

盛岡三大麺が連続でランクイン。盛岡城跡近くに本店がある「白龍(パイロン)」が発祥の店とされます。熱い麺と肉味噌、具を皿の上でよく混ぜて食べる独特の麺です。食べ終える前には、少し麺と具を残した皿に生卵を溶き、店員さんに「チータンタン」と告げましょう。ゆで汁が注がれ、最後の一滴までおいしいスープとしていただけます。


4~10位はこちら

4位は、はらこ飯、ほっき飯(宮城県亘理町・山元町ほか)
5位は、きりたんぽ鍋(秋田県鹿角市・大館市ほか)
6位は、円盤餃子(福島県福島市)
7位は、稲庭うどん(秋田県湯沢市)
8位は、のっけ丼(青森県青森市)
9位は、ずんだ餅(宮城県・山形県)
10位は、八戸せんべい汁(青森県八戸市)


編集部からのひとこと

牛たんの人気ぶりに驚きました。4位、5位は同じく宮城県の郷土料理で「はらこ飯」はイクラの獲れる秋、「ほっき飯」も秋から冬の料理なのでご注意を。会員様からは「田園」「あら浜」という名前があがりました。8位の「のっけ丼」は青森駅近くの市場「青森魚菜センター」でやっている、朝食などに人気の自分でネタを選べるどんぶりです。


関東エリア グルメランキング

関東エリア(茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県)のトップ10を紹介します。

1位は、横浜名物といえばこれ、「崎陽軒のシウマイ」(神奈川県横浜市)


「昔ながらのシウマイ」15個入640円 「昔ながらのシウマイ」15個入640円

1928(昭和3)年に横浜駅で売り出されたシウマイ。豚肉と干帆立貝柱を具材に使用。冷めてもおいしいと評判になり、横浜名物になりました。会員様からは「ついシウマイ弁当を買ってしまう」「変わらないおいしさ」と、長年の愛着が伝わってくるコメントをいただいています。


2位は、湘南・江の島の「しらす丼」(神奈川県藤沢市ほか)


相模湾で獲れた新鮮な生しらすはその日にしか食べられません 相模湾で獲れた新鮮な生しらすはその日にしか食べられません

例年3月から12月までしらす漁が行なわれている相模湾。獲れたしらすは多くの人が訪れる江の島などで、ふんわりとした釜茹でや、食感のいい生しらすで提供され、人気です。会員様からは江の島に店舗を構える「とびっちょ」の期間限定の「生しらす丼」や、お隣の茅ヶ崎市の「快飛(かっとび)」などの名前があがりました。しらすは藤沢市の直売所などでも販売されています。


3位は、江戸時代からの伝統、「浦和のうなぎ」(埼玉県さいたま市)


うな重(イメージ) 写真/(公社)さいたま観光国際協会 うな重(イメージ) 写真/(公社)さいたま観光国際協会

うなぎをおすすめしていただいたのは、千葉県の成田、埼玉県の川越などもありましたが、もっとも多かったのが埼玉県の浦和(さいたま市)でした。かつては付近に川や沼が多く、獲れたうなぎが中山道を行く人々に喜ばれたそう。現在うなぎは獲れませんが店と技は受け継がれ、浦和駅近くには「満寿家」「山崎屋」などの老舗うなぎ店があります。


4~10位はこちら

4位は、イワシ・アジ料理(千葉県銚子市)
5位は、宇都宮餃子(栃木県宇都宮市)
6位は、八王子ラーメン(東京都八王子市)
7位は、あんこう鍋(茨城県ひたちなか市ほか)
8位は、中華街の中華料理(神奈川県横浜市)
9位は、成田のうなぎ(千葉県成田市)
10位は、サンマーメン(神奈川県横浜市)


編集部からのひとこと

東京中心の首都圏として、個性がないと思われがちな関東ですが、そこでしか食べられないユニークなメニューが出揃いました。都内では、「江戸前天ぷら」「江戸前寿司」「深川めし」「月島もんじゃ」「深大寺そば」「蒲田の(羽根つき)餃子」などの回答が。10位以内には至りませんでしたが、いずれも魅力的な東京のご当地グルメといえましょう。


甲信越エリア グルメランキング

甲信越エリア(山梨県・長野県・新潟県)のトップ10を紹介します。

1位は、全国を代表するそば処・長野県の「信州そば」(長野県全域)


戸隠そばは馬蹄形の「ぼっち盛り」が特徴 写真/(公財)ながの観光コンベンションビューロー 戸隠そばは馬蹄形の「ぼっち盛り」が特徴 写真/(公財)ながの観光コンベンションビューロー

山々に囲まれた長野県には、地域の風土に根差したバラエティ豊かなご当地そばが各地にあります。長野市の善光寺門前や、戸隠、松本市の奈川や伊那地方の高遠、木曽の開田高原など、枚挙にいとまがありません。会員様からは戸隠そばの「仁王門屋」、大盛りで知られる小諸市の「草笛」などの名前があがりました。


2位は、軽い食感に甘めの醤油タレが香る「タレかつ丼」(新潟県新潟市)


「とんかつ政ちゃん」の「並かつ丼(四枚)」1386円 「とんかつ政ちゃん」の「並かつ丼(四枚)」1386円

新潟名物のご当地どんぶり。会員様から多くその名があがった「とんかつ政ちゃん」のタレかつ丼は、カラッと揚げたかつを甘辛い醤油タレにくぐらせたシンプルな丼です。「年配者にも食べやすい」との意見もあり、老若男女に愛されるメニューといえるでしょう。


3位は、おやつにも食事にもなる「おやき」(長野県全域)


季節の味を包みこんだおやき 写真/(公財)ながの観光コンベンションビューロー 季節の味を包みこんだおやき 写真/(公財)ながの観光コンベンションビューロー

長野県を代表する郷土食であるおやきは、野菜や粒あんを小麦粉で包んだ料理。蒸したり、焼いたり、揚げたりと、じつは調理法もさまざま。具は夏はナスやカボチャ、冬は野沢菜や切り干し大根が定番です。会員様からは長野市の隣、小川村の「小川の庄」が人気でした。長野駅駅ビルの直営店では、蒸した温かいおやきを買うこともできます。


4~10位はこちら

4位は、ほうとう(山梨県全域)
5位は、へぎそば(新潟県十日町市ほか)
6位は、笹団子(新潟県全域)
7位は、バスセンターのカレー(新潟県新潟市)
8位は、岡谷のうなぎ(長野県岡谷市)
9位は、山賊焼(長野県塩尻市・松本市)
10位は、村上の鮭料理(新潟県村上市)


編集部からのひとこと

6位以下はバラエティに富み、会員様から「安くてうまい!」と評判の「バスセンターのカレー(万代シテイバスセンター内の立ち食い店で販売)」、ニンニクを効かせた鶏肉の揚げ物「山賊焼」などが入る一方、諏訪湖のほとりで愛される「岡谷のうなぎ」、サケ漁の伝統が息づく「村上の鮭料理」が入りました。


東海エリア グルメランキング

東海エリア(岐阜県・静岡県・愛知県・三重県)のトップ10を紹介します。

1位は、3通りの食べ方を楽しむ「ひつまぶし」(愛知県名古屋市ほか)


「ひつまぶし」の一例 写真提供:(公財)名古屋観光コンベンションビューロー 「ひつまぶし」の一例 写真提供:(公財)名古屋観光コンベンションビューロー

はじめはそのまま、2回目はわさびなどの薬味とともに、3回目はお茶づけにして、と一度の食事で違った食べ方が楽しめるひつまぶし。会員様からは「あつた蓬莱軒」が人気で、「おいしく楽しめる」「お茶漬けが絶品」とのコメントが寄せられました。


2位は、浜名湖名産といえばコレ、浜松の「うなぎ」(静岡県浜松市)


蒲焼の一例 写真提供:浜松・浜名湖ツーリズムビューロー 蒲焼の一例 写真提供:浜松・浜名湖ツーリズムビューロー

浜名湖は明治時代に起源をもつ、うなぎ養殖発祥地。浜松市内には80軒近くのうなぎ料理店があるといわれています。会員様からも多数の店名があがりました。関東風(背開き、蒸す)と関西風(腹開き、蒸さない)の両方が共存する浜松。関西風の「うなぎのかんたろう」、浜松駅のそばの「うなぎ八百徳」「浜名湖うなぎ 丸浜」、湖寄りで舞阪駅に近い「炭火鰻はじめ」「うなぎ割烹 康川」などが人気のようです。


3位は、赤味噌のスープと麺の食感が特徴の「味噌煮込うどん」(愛知県名古屋市ほか)


「山本屋本店」の「親子(かしわ)入り味噌煮込うどん」1760円 「山本屋本店」の「親子(かしわ)入り味噌煮込うどん」1760円

「ひつまぶし」や「みそかつ」「きしめん」などとともに人気の「なごやめし」のひとつ。会員様から店名があがった「山本屋本店」のうどんは、しこしことした麺にカツオだしのきいた赤味噌仕立てのスープで、専用の土鍋の蓋に取って食べるのが地元の食べ方です。


4~10位はこちら

4位は、味噌カツ丼(愛知県名古屋市)
5位は、田子の浦の生しらす料理(静岡県富士市)
6位は、由比の桜エビ料理(静岡県静岡市)
7位は、浜松餃子(静岡県浜松市)
8位は、さわやかのハンバーグ(静岡県)
9位は、きしめん(愛知県名古屋市)
10位は、静岡おでん(静岡県静岡市)


編集部からのひとこと

「なごやめし」からは3つがランクイン。ご当地グルメとしてすっかり確立されているのがわかります。5位、6位の生しらすと桜エビには禁漁期(しらすは1月15日~3月20日、桜エビは6月11日~9月30日と1~3月)があるのでご注意を。8位の「さわやか」は静岡県内で展開している、ハンバーグが名物のレストランです。


まとめ

「地元のおすすめの『グルメ』」に投票してくださった会員のみなさま、ありがとうございました。
北海道~東海のグルメランキングでは、ジパング倶楽部世代らしく、おいしくてなおかつ胃腸にもやさしいメニューが上位に入った印象です。
羊肉や牛タンは肉の中ではヘルシーだといわれますし、つるっといける麺類も複数入りました。
そばは健康食ともいわれ、さっぱり食べられる代表的なメニューですよね。
脂ののったうなぎはちょっと重たいんじゃないかとお思いかもしれませんが、会員様があげてくれたような名店では案外ぺろりと食べられてしまったり。

北陸・近畿・中国・四国・九州エリアのランキングは下記ページで紹介しているのでこちらもご覧ください。
【北陸・近畿。中国・四国・九州エリア編】はこちら

見ているだけであちこち食べに行きたくなりますね! グルメ三昧の旅を計画するのも楽しいものですよ。

  • 文/ジパング倶楽部編集部

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