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2025.12.01ジパング俱楽部「京ばあむ」の工場見学やカフェを楽しめるお菓子の館「atelier京ばあむ」|現地発!おすすめ旅ネタ情報

現地発・おすすめ旅ネタ情報

このコーナーでは、旅好きライター・観光ナビゲーターが、ご当地ならではのおすすめスポットや旅ネタ情報をお届けします。

今回紹介するのは、京都みやげとして人気の「京ばあむ」の工場見学や焼成体験ができるお菓子の館「atelier(アトリエ)京ばあむ」についてです。

おいしさの秘密を工場見学やカフェレストランで知る

京都府京都市

京都みやげの定番としてすっかり定着した「京ばあむ」。京都産の宇治抹茶と豆乳を使ったしっとりしたバームクーヘンで、京銘菓「おたべ」を製造・販売している株式会社美十(びじゅう)が手がけています。

この「京ばあむ」の工場見学や限定スイーツが食べられるお菓子の館が京都・十条にある「atelier京ばあむ」。2025年11月に開業2周年を迎え、新商品が発売されるなど盛り上がりを見せるなか訪ねてきました。


大きな屋根が印象的な「atelier京ばあむ」の外観 大きな屋根が印象的な「atelier京ばあむ」の外観

限定商品がずらりと並ぶ1階のメインショップ


高さ約8.2メートルもあるシンボルのトチノキ 高さ約8.2メートルもあるシンボルのトチノキ

巨大な屋根が特徴的な「atelier京ばあむ」に入り、最初に出迎えてくれるのがトチノキの大木。

1階から2階までの高さがあり、木言葉が「信頼」「安心」といわれ、お菓子作りに通じることから、この施設のシンボルになっています。

1階はメインショップで、「京ばあむ」の丸い形にちなみ天井や商品を並べる什器(じゅうき)、柱なども丸い形で統一され、かわいらしい雰囲気。「atelier京ばあむ」の限定商品が、ずらりと並んでいます。


しっとりしてほわほわな食感が特徴の「京ばあむ」は2008年に誕生 しっとりしてほわほわな食感が特徴の「京ばあむ」は2008年に誕生

「京ばあむ」などの商品が買える1階のメインショップ 「京ばあむ」などの商品が買える1階のメインショップ

たとえば、定番の「京ばあむ」は大きな筆文字のロゴが描かれたパッケージに入っていますが、ここでは上品な印象の「atelier京ばあむ限定箱」に入っていたり、ほうじ茶と豆乳生地のバームクーヘン「京ばあむほうじ茶味」やハードタイプのバームクーヘン「宇治抹茶ピレネー」、トチノキをイメージした「トチの木パイ」などがあったりします。


「京ばあむ(atelier京ばあむ限定箱)」1577円 「京ばあむ(atelier京ばあむ限定箱)」1577円

「京ばあむ ほうじ茶味」1685円 「京ばあむ ほうじ茶味」1685円

2025年11月11日に開業2周年を迎え、この日に新商品「ほろよいウイスキーばあむ」を発売。契約農家で生産した米粉や、ビターチョコレートを使ったバームクーヘンを国産シングルモルトウイスキーで仕込んだシロップに浸したもので、お酒の芳醇な香りがするまさに大人のバームクーヘンです。


「ほろよいウイスキーばあむ」3024円 「ほろよいウイスキーばあむ」3024円

また、1階にはミニファクトリーも設けられ、「抹茶miniばあむ1本焼き体験」ができて大人気。ミニサイズのバームクーヘンを自分たちで焼き上げる、本格的な焼成体験ができます。

職人がおいしい焼き方を教えてくれるので、こどもから大人まで安心して作れます(要予約。体験料オーブン1台5000円/3人まで参加可能。1日3回実施10時15分~、13時~、15時30分~。所要時間約1時間30分)。

原料のこだわりや「職人の手」の大切さを実感

2階では、まずライブラリへ。「京ばあむ」の原料や製造工程、調理器具などが紹介されています。

1836(天保7)年創業の老舗(しにせ)茶問屋「森半」の宇治抹茶や、京都産の豆乳、北海道産小麦粉などこだわりの原料が使用され、さらに生地を確かめながら混ぜる「職人の手」でていねいに作られていることが分かります。


製造工程など「京ばあむ」のこだわりを紹介するライブラリ 製造工程など「京ばあむ」のこだわりを紹介するライブラリ

隣には工場見学ができる通路があり、職人がオーブンで焼き上げたり、バームクーヘンをカットしたりする様子を窓越しに見学できます。とくに焼成工程では、職人が生地を流し込み、6本の「京ばあむ」を1時間かけて焼き上げていく姿に興味津々。「京ばあむ」は抹茶生地7層、豆乳生地7層、抹茶生地7層の合わせて21層でできています。

焼き上げた後は「エイジング室」でひと晩熟成させることで、しっとりした食感が生まれるそうです。この後、仕上げに抹茶のフォンダン(砂糖衣)をかけてカット。包装から箱詰めまでは自動で行なわれます。


焼成工程などを通路から見学できます 焼成工程などを通路から見学できます

焼き上げた後に熟成させる「エイジング室」も見学可能 焼き上げた後に熟成させる「エイジング室」も見学可能


熟成後に、抹茶のフォンダン(砂糖衣)をかけてカット 熟成後に、抹茶のフォンダン(砂糖衣)をかけてカット

「京ばあむ」を使ったスイーツが楽しめるカフェレストランも

見学した後は、やはり「京ばあむ」を食べたくなります。3階のカフェレストランでは、「京ばあむ」を使ったスイーツやドリンク、クロワッサンなど食事のメニューも用意。

メニューの中から気になった「ばあむアフォガート(抹茶)」を注文しました。ミニサイズの抹茶と豆乳のバウムクーヘンに自家製の抹茶ジェラートが添えられていて、抹茶エスプレッソをかけていただきます。しっとりした生地に、濃厚なジェラート、風味豊かなエスプレッソが合わさり、抹茶の豊かな味わいが口の中いっぱいに広がりました。


「ばあむアフォガート(抹茶)」935円と「京のくき ほうじ茶」440円 「ばあむアフォガート(抹茶)」935円と「京のくき ほうじ茶」440円

また、取材で訪れた日は、株式会社美十の製品開発部に所属しているシェフパティシエの的場勇志(まとばゆうじ)さんが提供するデセールコース(デザートだけで構成するコース)が味わえるイベントが開催されていました。

的場さんは、フランス・リヨンで行なわれた洋菓子コンクール「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー2025」で優勝した日本代表のチームのひとり。今後も、このような的場さんと触れ合える特別なイベントが開催される予定だそうです。

このほかにも、季節限定のイベントが定期的に開かれているので、ぜひ「atelier京ばあむ」のホームページをチェックしてみてくださいね。


デセールコースを提供するシェフパティシエの的場勇志さん デセールコースを提供するシェフパティシエの的場勇志さん


的場さんが制作した飴細工が1階に展示されています 的場さんが制作した飴細工が1階に展示されています


atelier京ばあむ

問い合わせ先 075-585-3795
時間 10〜18時(カフェは平日11時~17時30分、土・日曜・祝日は10時~17時30分)
定休日 なし
交通アクセス 京都駅から南区総合庁舎行きほか京都市バス約16分の市民防災センター前下車、徒歩約2分/京都駅から近鉄京都線大和西大寺行き約3分の十条駅下車、徒歩約10分
URL https://kyobaum.com/atelier/

この記事を書いた人

福島恵美

京都在住。地方紙記者を経て、1995年からフリーのライターに。新聞や雑誌などで主にインタビュー記事を執筆。認定心理士。温泉やクラフトビール、猫が大好き。

https://x.com/ef_write

  • 記事中の情報は2025年12月時点のものです。
  • 写真はすべてイメージです。
  • 列車やバスなどの所要時間は目安となる平均時間を表記しています。バスの運行本数が少ない場合がございますので、事前にご確認ください。
  • 店や施設のデータは、原則として一般料金(税込)、定休日、最終受付時間・ラストオーダーを、宿泊施設の料金は平日に2名で宿泊した場合の1名分の料金(1泊2食・税・サービス料込み)を記載しています。
  • 同一商品で軽減税率により料金の変わるものは、軽減税率が適用されない料金を記載。臨時休業などは省略しています。また、振替休日なども祝日として表記しています。