2025.08.19ジパング俱楽部見て触れて!体験しながら学べる京都の「漢字ミュージアム」|現地発!おすすめ旅ネタ情報
現地発・おすすめ旅ネタ情報
このコーナーでは、旅好きライター・観光ナビゲーターが、ご当地ならではのおすすめスポットや旅ネタ情報をお届けします。
今回紹介するのは、京都にある「漢字ミュージアム」についてです。
5万字の漢字と出合え、漢字のおもしろさを再発見
京都府京都市
「祇園にある漢字ミュージアムがおもしろい!」と京都在住の人たちから聞きました。地元の人も観光客も、大人からこどもまで楽しめるといいます。
京都に暮らしているのに恥ずかしながら行ったことがなかった私は、この夏、初めて漢字ミュージアム(漢検 漢字博物館・図書館)を訪問しました。
京都・祇園にある漢字ミュージアム。カフェも併設されています
漢字のタワーや体験シートで発見が次々と
漢字ミュージアムは、統合のため閉校した京都市弥栄中学校の跡地に立ち、2016年6月に開館しました。
2階建ての館内に入って、最初に出迎えてくれるのは「今年の漢字®」の大書。日本漢字能力検定協会が毎年募集し、応募数1位の漢字が清水寺で貫主によって揮毫(きごう)される様子がニュースでも話題になります。その実物が展示されているのです。
2024年「今年の漢字®」は「金」でした
2024年に書かれた「金」の字を見て、思っていたよりも大きく迫力がありました。「今年の漢字®」は1995年から始まり、これまでの漢字も紹介されていて、その年に話題になった出来事を振り返れます。ちなみに、「金」が選ばれたのは5回目です。
また、館内でひときわ存在感を放つのが「漢字5万字タワー」。1階から2階にかけて、大小の漢字約5万字が書かれています。
圧巻の「漢字5万字タワー」
「漢字5万字タワー」の拡大部分
全13巻から成る『大漢和辞典』(大修館書店)に採録された漢字で、その数の多さに圧倒されます。
なかには漢字には見えないマークのような漢字があって、いくら見ていても飽きることがありません!
自分の名前や「推し活」にちなんだ漢字を探したり、「恋」の字を見つけて指でハート形を作って写真を撮ったりする人もいるそうです。
来館者には、「体験シート」がひとり1枚配られます。このシートでは、甲骨が書かれた部分をこすることで「甲骨文字占い」ができたり、スタンプを押すことで自分の名前を万葉仮名やカタカナ、平仮名のもとの字で表すことができたりします。
たとえば、私の名前「ふくしまえみ」の「く」は、万葉仮名もカタカナ、平仮名の元の字も同じ「久」で、変わらないことに驚きました。
甲骨文字占いの内容は10通り。今日の占いは「光」でした
万葉仮名スタンプで自分の名前を押せます
漢字の歴史を全長30メートルの長さで紹介した「漢字の歴史絵巻」や、手をかざすと甲骨文字が現われる「踊る甲骨文字テーブル」、どんなものに字を書いてきたのかが分かる「書く素材と道具の進化」など、どの展示も興味深いです。
「踊る甲骨文字テーブル」はこどもにも人気
紙に書く前の素材が分かる「書く素材と道具の進化」
触れて遊んで漢字を学ぶ
2階には、タッチパネル式のゲームや、イラストに触れると現在の漢字に変身する「象形文字を探し出そう」など、触れて遊びながら漢字を学べるコーナーがいくつもあります。
地元の人は簡単に読める「方言漢字」
約5000冊の書籍を閲覧できる図書館コーナー
特定の地域で使われる方言のような漢字を集めた「方言漢字」のコーナーでは、「この字知っている!」「知らない!」と大人たちが真剣に語り合っていました。
また、図書館コーナーもあり、落ち着いた空間で漢字にちなんだ本を閲覧できます。
ユニークな企画展も
展示室では、年間を通してさまざまな企画展が行なわれています。2025年10月13日までは「妖怪漢字」を開催中(入館料のみで見られます)。
同じ漢字でも姿が違う「日本と中国妖怪くらべ」や、妖怪の特徴を読んでその姿の絵札を選ぶ「ぞわぞわ妖怪かるた」、モニターを見ながら考える「ざ・妖怪くいず」などユニークな内容。こどもの頃に読んだ妖怪の図鑑を思い出し、私も夢中になってクイズに答えていました。
「日本と中国妖怪くらべ」。日本と中国で姿が結構違うことに驚きます
漢字ミュージアムは当日再入館できるので、周辺でランチやお茶タイムをした後に入ることができます。
小・中学生、高校生と同伴の場合は、大人1人につき300円引き(大人2人まで)というお得なサービスもあるので、家族揃って楽しめるのも魅力です。
漢字ミュージアム(漢検 漢字博物館・図書館)
問い合わせ先 | 075-757-8686 |
---|---|
時間 | 9時30分~16時30分 |
定休日 | 月曜(祝日の場合は翌平日) ※2025年9月2~4日は休館 |
交通アクセス | 京都駅から清水寺行きほか京都市バス約21分の祇園下車すぐ |
値段 | 800円 |
URL | https://www.kanjimuseum.kyoto/ |
この記事を書いた人
- ※記事中の情報は2025年8月時点のものです。
- ※写真はすべてイメージです。
- ※列車やバスなどの所要時間は目安となる平均時間を表記しています。バスの運行本数が少ない場合がございますので、事前にご確認ください。
- ※店や施設のデータは、原則として一般料金(税込)、定休日、最終受付時間・ラストオーダーを、宿泊施設の料金は平日に2名で宿泊した場合の1名分の料金(1泊2食・税・サービス料込み)を記載しています。
- ※同一商品で軽減税率により料金の変わるものは、軽減税率が適用されない料金を記載。臨時休業などは省略しています。また、振替休日なども祝日として表記しています。