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2026.03.23鉄道親子で読もう! 今さら聞けない鉄道利用のマナー・ルール【列車に乗ったらどうする?】

電車に乗るときのマナーを振り返ろう

【おうちのひとといっしょによんでね!】

はじめての鉄道は、ちょっとドキドキ。どんなものがあるかな、どんな景色が見えるのかな、なんて気になることがたくさんありますよね。

でも、鉄道の中には、小さなルールがたくさんあるのを知っていますか?

みんなが気持ちよく乗れるルールである“マナー”を知っておくと、もっと楽しい旅になりますよ!

前回は「駅にいるときのマナー」についてお話ししましたが、今回は列車の中でのマナーについて、いっしょに見ていきましょう。

1、列車に乗るときに気を付けること


列車は「降りる人が優先」。列車に乗るときは整列しましょう

駅で電車に乗るときには、どの列車でも、「降りる人が優先」というルールがあります。これは、みんなが安全に、そして気持ちよく電車を利用するための大切な約束事です。

降りる人が全員出てきたら、次は乗る人の番です。このとき大切なのが「順番を守る」ことです。駅のホームには、乗車位置を示すマークや線が書かれているので、その場所に並んで待ちます。降りる人がいなくなったら先頭の人から順番に乗りましょう。

列を守らずに横から割り込んだり、押したりすると、周りの人がびっくりしたり、ケガをしてしまうことがあります。特に赤ちゃん連れの人や、お年寄りがいるときは、ゆっくり安全に乗れるように、慌てずに待ちましょう。

ドアの近くに立ち止まらないようにしましょう

電車に乗ったり降りたりするとき、ドアの近くでは立ち止まらないようにしましょう。そして、乗車中もできるだけ車内の奥にいるのが安全です。

ドアの前がふさがっていると、人の流れが止まってしまい、押し合いになったり転んだりして危ないので注意しましょう。列車が混んでいて座れないときでも、できるだけ車内の奥や通路のほうへ進むことが大切です。少しずつ奥に入るだけで、みんながスムーズに乗り降りでき、車内も広く使えるようになります。

ドアの近くに立つ場合は、電車が駅に着いたときに一度外へ出て、降りる人の通り道をあけるようにしましょう。降りる人がいなくなってから、また落ち着いて乗り直せば大丈夫です。

大きな荷物を持っているときは、荷物がドアをふさいでしまわないように気をつけることも大切です。荷物は体の前に抱えたり、網棚に置いたり、できるだけ自分の近くに置くようにしましょう。

荷物に注意しましょう

列車の中はスペースが限られていて、混んでいることも多いため、みんなが気持ちよく過ごせるように工夫することが大切です。

まず、リュックを背負ったままだと、自分では気づかないうちに後ろの人にぶつかったり、通路をふさいでしまったりすることがあります。混雑している車内では、リュックは体の前に抱えたり、手に持ったりして周りの人のじゃまにならないようにしましょう。

また、キャリーケースのような大きな荷物は、場所を取るため特に注意が必要です。動くときに他の人の足に当たったり、通路をふさいでしまったりするので、自分の近くにしっかり引き寄せるようにしましょう。また、扉の近くに荷物を置いてしまうと、列車を乗り降りする人のじゃまになりやすく、時間通りに列車が出発できない原因にもなってしまいます。駅に着いたら、一度荷物を持って列車を降りて扉の前をあけ、乗り降りがスムーズにできるようにしましょう。

2、列車の中では大声の会話や電話をしないようにしましょう


列車の中では静かに過ごしましょう。

大声で話したり、友だち同士で盛り上がりすぎたりすると、思わぬトラブルに発展することもあります。また、電車の中での通話も止めましょう。電話の声は思っているよりも響きやすく、近くの人にとってはとても大きい声でうるさく感じてしまうこともあります。

さらに、会話や通話だけでなく、ゲーム機やスマートフォンの音にも注意が必要です。音量を小さくしても、静かな車内ではよく聞こえてしまいます。動画を見るときやゲームをするときは、必ず音を消すかイヤホンを使いましょう。ただし、イヤホンでも音漏れが起きることがあるので、音量は控えめにしましょう。

3、列車の座席に座るときは足を広げないようにしましょう


列車の座席は、たくさんの人が少しずつスペースを分け合って座る場所です。

座席に座るときに足を大きく広げると、自分が使うスペースが必要以上に広くなるため、隣の人が窮屈な思いをすることや、座れなくなってしまうことがあります。特に混んでいる時間帯では、一人ひとりが少しずつ気をつけることで、より多くの人が座れるようになりますよ。

また、足を広げて座ると、隣の人の体にぶつかったり、かばんや服が押されてしまったりして、トラブルになってしまうことがあります。

電車の中は、知らない人同士が近くに座ることが多いので、お互いに配慮することが大切です。

同じように、手荷物も自分の膝か網棚の上に置いて、座席には置かないようにしましょう。

4、列車の中では食事をしないようにしましょう


日本では、電車の中で食事をしないことがマナーです。通勤電車や普通列車のように、多くの人が乗り降りする車内では、食べ物のにおいが広がったり、こぼしてしまったりして周りの人に迷惑をかけてしまうことがあります。また、揺れる車内で食事をすると、自分の服や座席を汚してしまう可能性もあり、トラブルの原因になりやすいのです。

そのため、一般的な電車では食事をしないようにしましょう。

ただし、すべての列車で食事が禁止されているわけではありません。

新幹線や特急列車、観光列車など、長距離を移動するための列車では、座席が向かい合わせになっているクロスシートが多く、テーブルがついている場合もあります。

こうした列車では、駅弁などの食事をしても問題ないことが多いです。ただし、周りの人への配慮は必要で、においの強いものを避けたり、食べ終わったゴミをきちんと持ち帰ったりすることが大切ですね。

5、優先席ってどういう席?


電車の中には「優先席」と呼ばれる特別な席があります。ここは、体の不自由な人、お年寄り、赤ちゃんをだっこしている人、けがをしている人、体調が悪い人など、座ったほうが安心して過ごせる人のための席です。

また、優先席の近くでは、スマートフォンの電源を切ったり、音が出ないようにしたりすることもマナーです。体に機械(ペースメーカーなど)をつけている人や、体の調子が悪い人が、安心して過ごせるようにするためです。

優先席は、みんなが気持ちよく電車を使うための大切な場所です。困っている人を見かけたら、やさしい気持ちでゆずってあげられるとすてきですね。声をかけるのが恥ずかしいときは、静かに立ち上がって席をあけるだけでも大丈夫ですよ。


まとめ

電車に乗るときのマナーは、みんなが安心してすごすための大切なルールです。降りる人を待ったり、静かにすごしたり、荷物に気をつけたり……どれも、ちょっとした思いやりから生まれています。みんなが周りの人のことを考えて行動できると、電車の中はもっと過ごしやすく感じたり、もっと楽しく感じたりするはず。

困っている人がいたらそっと道をあけたり、席が必要そうな人にゆずったりするだけで、そのやさしい行動が、誰かの「助かった」にきっとつながりますよ。

  • イラスト:小坂タイチ
  • トレたび編集室/編
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