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2022.04.04鉄道普通列車「グリーン車」とは? 指定席との違い・料金や乗り方など徹底解説!

「グリーン車って何?」「普通車と何が違うの?」と、他の車両と見た目に違いがあるため、グリーン車にどんな特徴があるのかなど気になりますよね。

普通列車グリーン車は、普通車よりグレードが高い特別車両です。設備やサービスが良く快適に過ごせるため、運賃以外に別途料金が発生します。

ただし、普通列車グリーン車は指定席ではないため、別途料金を支払って乗車しても必ず座れる訳ではありません(デッキに立つなら乗車は可能)。

本記事では、月に5回以上グリーン車を利用する筆者が、普通列車のグリーン車の特徴や料金、乗り方などを網羅的に解説します! この記事を読めば、普通列車グリーン車の基本的なことから、どういうシーンで使うべきかまで知ることができますよ。

普通列車グリーン車とは普通車と違いグレードが高い特別車両


普通列車のグリーン車外観 普通列車グリーン車

電車の4・5号車(常磐線の一部車両にはグリーン車の連結なし)に連結されている2階建ての「グリーン車」は、運賃以外に別途料金が発生する、特別な車両です。飛行機のクラスと同様、良い座席は料金がかかる分、普通車両と違いグリーン車は設備もサービスも上質。

チケット(グリーン券)は直前に購入して乗車することもできますが、全席自由席のため確実に座れる訳ではありません。

そんなグリーン車が連結されている普通列車は、関東の以下6路線のみ(一部グリーン車のない車両もあり)。関東以外の普通列車にはグリーン車は連結されていません。

・高崎線・宇都宮線
・湘南新宿ライン
・常磐線
・横須賀線・総武線快速
・上野東京ライン
・東海道線



(参考)どのようにグリーン車は生まれて、なぜグリーン車と呼ばれるの?

1969(昭和44)年、列車の等級制が廃止になって運賃と特急・急行料金の単一化が図られた際、二等級制時代の一等座席車が「グリーン車」と名づけられました。そして、運賃と特急・急行料金のほかに「グリーン券」を購入することで、誰でもグリーン車に乗車できるようになったのです。

グリーン車と呼ばれるようになった理由については、前身である二等級制時代の一等車の窓の下に淡緑色(若葉色)の帯が塗られていたこと、また一等車の硬券の色がグリーンであることにちなんだと言われています。

では実際に、現在走っている通勤にも便利な普通列車グリーン車にはどのような特徴があり、料金はいくらかなど、気になるグリーン車のことについて順番に解説していきます。

普通列車グリーン車の三つの特徴

グリーン車は、大きく分けて以下三つの特徴があります。

それぞれ見ていきましょう。

座席が超快適


普通列車E231系のグリーン車内

グリーン車の座席は、普通車よりもゆったりと座ってくつろげるように設計されています。シートはリクライニング仕様のため、少し倒して熟睡し、目覚める頃には目的地といった、普通列車なのに快適な移動を実現できます。

新幹線のように座席の前のテーブルを引っ張り出して駅弁を食べたり、パソコン作業をしたりすることも可能です。さらに、2列のシートは回転させて向かい合わせにすることもできるため、4人家族で乗車をするといったシチュエーションにも対応!

グリーン車なら普通車と違い、足を伸ばしながら、快適に通勤・通学、旅行ができますよ。

グリーン車の1階と2階とで外の景色が違って見えるので、気分に合わせてどちらにするか選べるのもポイント♪

コンセントや無料Wi-Fiが利用できる


横須賀・総武快速線(E235系1000番台)のグリーン車コンセント


出社までに済ませたい会議資料の作成や、スマホゲームで移動時間の暇つぶしをするなど、さまざまなシーンで充電できるコンセントとWi-Fiは必要になりますよね。そんなときにコンセントやWi-Fiが利用できるグリーン車は、一度乗車すると普通車に戻れなくなるほど移動時間を充実させることができます。

グリーン車内は普通車に比べて静かで混雑しないため、仕事の資料作成やスマートフォンやタブレットで勉強をしたい人にとっては、コンセントやWi-Fiも使えるので特に重宝するでしょう。(※ただし一部の列車には非搭載)

飲み物や軽食の販売を行っている



グリーン車では、車内販売を行っています。購入できるのは、以下14点です。


そのほか、普通列車グリーン車では地産品の販売も行っています。2022年4月現在では、レモン牛乳を彷彿させる栃木県の「関東・栃木レモン ドーナツ」が販売されています。(一部列車では取り扱いない商品や、車内販売を行わない列車・区間があります。)

産地やアンテナショップに行かなくても地産品が手に入るグリーン車は、普段使いでもちょっぴり旅行気分を味わうことができますよ。

それでは次に、気になるグリーン車の料金についてチェックしていきましょう。

普通列車グリーン車の料金とチケットの買い方

グリーン車に乗車する際には、普通車と違って乗車券の他に「グリーン券」が必要で、購入当日限り有効です。

そんなグリーン券の料金や買い方について、以下の順番に解説します。

それぞれ見ていきましょう。

グリーン車の料金

グリーン車の料金は平日と休日、また距離によって違ってきます。


普通列車グリーン車料金表 普通列車グリーン車料金表(2022年4月現在)

車内料金とは、グリーン車内で購入するグリーン券のため、事前料金より少し割高です。一方事前料金とは、車内以外の購入方法の全てに当てはまります。安くグリーン車に乗車するためには、グリーン券の事前購入が必須です。

また、【平日料金】【ホリデー料金】が適用される普通列車のグリーン車を同一方向に乗り継ぐ場合は、改札を出なければ1枚のグリーン券で乗車することができます。


グリーン車乗車券で同一方向に乗り継ぐ場合 グリーン車乗車券で同一方向に乗り継ぐ場合は1枚のグリーン券でOK

51キロ以上のグリーン券を購入して、乗り継ぎも含めて長く乗車するほどお得に利用できます!

グリーン券の買い方

グリーン券のチケットをいつでも・どこでもサクッと購入できる、「モバイルSuica」のSuicaグリーン券購入方法をご紹介します。(券売機での購入の仕方はこちら。)

モバイルSuicaアプリをお持ちでない場合は、電話番号が設定されているモバイルSuica対応端末とクレジットカードを用意して、「モバイルSuica公式サイト」の手順を参考にアプリのダウンロード及び登録しましょう。スマートフォンをタッチするだけで改札が通れるようになるのでおすすめです。

それでは、モバイルSuicaでグリーン券を購入する4ステップ(iPhone版ですがAndroid版もほぼ一緒)を画像付きご紹介します。


①モバイルSuicaアプリを開いて、下の方のグリーン券をタップ

②新規購入をタップ


③乗車する駅と降車する駅をそれぞれ入力する

④入力内容に誤りはないか確認して、クレジットカードやApple Payで購入する

購入手順はたったのこれだけ!

「グリーン車で移動したい!」と思い立ったら、すぐに乗ることができますよ。

グリーン券の払い戻しについて

乗車後に満席だったかどうかで、グリーン券の払い戻しの対応が違います。

▼満席ではない場合の払い戻し
未使用且つ購入当日中のみ、モバイルSuicaならアプリ内で、Suicaグリーン券ならJR東日本のみどりの窓口で払い戻しができます。その際に返金手数料220円が差し引かれるので注意しましょう。

▼乗車後に満席だったため普通車へ移動する場合の払い戻し
「グリーン車に乗車してみたら満席だった!」という場合でも、グリーン車は通路やデッキに立っていてもグリーン券が必要になります。ですが、グリーンアテンダントから「不利用証明」を受け取って普通車に移動すると、手数料無料でグリーン券分の料金はみどりの窓口で払い戻しされます。(車内では払い戻しができません)

(補足)グリーン車にお得に乗車できる「グリーン定期券」について

もし「グリーン車で出社したい!」など頻繁に利用したい場合は、「グリーン定期券」の購入でグリーン車に少し安く乗車することが可能です。

例えば、東京~大船間(47km)で1回ずつグリーン券を購入した場合、平日の事前料金は往復1,560円(片道780円)、土日往復1,160円(片道580円)のため、1ヶ月30日間とするグリーン車利用料金は43,200円/月。それに通勤定期券の21,950円を足すと合計65,150円。これがグリーン定期券の場合は55,470円/月(普通列車運賃込み)のため、都度購入よりも9,680円もお得になります!


グリーン定期券の料金例 グリーン定期券の料金例(2022年4月現在)

平日の通勤だけでなく休日もグリーン車を利用すれば、グリーン定期券が断然お得♪

普通列車グリーン車の乗り方


グリーン車のグリーンマーク グリーンマーク

グリーン車の車両記号 グリーン車の入口

グリーン券を事前購入したら、グリーン車が停車する位置で待ち、電車が来たら普通に乗車しましょう。

グリーン車に乗車したら、普通車と違い1階席と2階席があるため、好きな方を選んで空席を探します(自由席なのでどこでも大丈夫)。

空席を見つけたら座席の上方にある、「グリーン券情報読み取り部」にSuicaをタッチしましょう。すると、空席を示す赤いランプから着席を示す緑のランプに切り替わるので、これでグリーン車乗車の一連の流れは完了です! 下車時はタッチの必要はありません。


モバイルSuicaグリーン券をグリーン券情報読み取り部にタッチする

グリーン券情報読み取り部にSuicaをタッチすると、赤ランプが緑ランプに切り替わる


改札外の自動券売機での購入で磁気券をお持ちの際は、グリーンアテンダントという客室乗務員が確認しに来た時に提示しましょう。

乗車で注意する点は、降車駅までのチャージ残高が残っていることと、グリーン券を事前購入しておくこと(お得なので)くらいのため、難しいことはありませんよ。

普通列車グリーン車を使うのにおすすめのシーン

グリーン車の特徴や乗り方がわかったところで、実際にグリーン車を利用するのにおすすめのシーンをご紹介します。

特におすすめしたいのは、以下の5シーンです。

  • 1.長距離の旅行
  • 2.ラッシュアワーの混雑を避けたいとき
  • 3.景色を楽しみながら電車に乗りたいとき
  • 4.パソコン作業などをしながら移動したいとき
  • 5.妊婦さんなどでゆったりと電車に乗りたいとき

基本的には、混雑を避けたいときに使うのがベスト! 快適に電車移動できるというのがグリーン車の大きな特徴なので、「今日は満員電車を避けてゆっくり通勤したいな…」と思って利用している方もいますよ。

他にも、2階席からの景色を楽しみたい方や、Wi-Fiやコンセントを利用して作業したい人にもおすすめです。

また、ホリデー料金は平日料金と比べて200円安いので、土日に試しに乗車してみても良いですね!

まとめ

「普通列車グリーン車」とは、普通車両と違い設備もサービスも上質で、運賃以外に別途料金が発生する特別な車両です。

特別な車両で別途料金は必要になりますが、全席自由席のため直前に購入しても乗車することができます。

そんなグリーン車の大きな特徴は、以下の三つです。

・座席が超快適
・コンセントや無料Wi-Fiが利用できる
・飲み物や軽食の販売を行っている

グリーン車は普通車両のような満員電車の心配もなく、車内でパソコン作業もできるため、シーンに合わせてぜひ利用してみてください。

  • 掲載されているデータは2022年4月現在のものです。
  • トレたび編集室/編
  • 写真/交通新聞クリエイト、Pixta
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