2021.11.25ジパング俱楽部渋沢栄一ゆかりの兜町 運気上向く?穴場スポット紹介【御茶ノ水編集室より】
運気上向く?旬な町
会員誌「ジパング倶楽部」を作っている、東京・御茶ノ水の編集室から、誌面では紹介しきれなかった専門家のお話や、取材のこぼれ話など、ここでしか見られない情報を発信していくコーナーです。
ジパング倶楽部2021年12月号の特集「駅長さんが教えるわが駅、わが町」で、東京駅長にお聞きした駅から行けるおすすめの町が兜町(かぶとちょう)でした。じつはこの町、大河ドラマの主人公になり、2024年度発行予定の新紙幣の肖像にもなる渋沢栄一ゆかりの旬なおもしろい町。「日証館」の中村寛さんに町を詳しく案内してもらいました。
この記事に出てくるスポット
【教えてくれたのはこの方!】日証館(平和不動産)の中村 寛さん
渋沢栄一の自宅跡 日証館
明治時代、日本初の銀行を作った渋沢は近くに自宅を構えます。当時は舟運が盛んで、日本橋川沿いの兜町のあたりは全国からのものが集まる物流の拠点でもありました。渋沢邸は大正時代の関東大震災に遭い、震災後に建てられたのがこの日証館です。隣にある証券取引所へ小規模な会社も参加できるようにという渋沢の思いが込められ、現在も集合オフィスビルとして使われています。
兜町の守り神 兜神社
日証館のすぐそばにあるのが兜神社。境内には大きな岩があり、かつて源義家が兜をかけた場所だとか、さまざまな伝説が伝わっています。首都高速道路の下にある小さな神社ですが、金融の町・兜町の神様らしく、金運や勝負運を祈念する人が多いそうです。近くの「かいうんばし」と一緒にめぐればご利益アップ?
狛犬もだいぶ「上向き」 日本橋日枝神社
日枝神社といえば、江戸城の鎮守であり、徳川家康の崇敬が篤かったことで知られています。徳川家に仕えた渋沢栄一も参拝に訪れていたことでしょう。こちらは永田町にある日枝神社本社の御旅所。じつはこの神社も縁起のいいものがあるんです。株式をやっている人にはユニークな「かぶ守」を、境内の上を向いた狛犬にはさわって株価・運気上昇を祈りましょう。
サイコロステーキ発祥は兜町だった バンボリーナ
移り変わる相場を見ながら働く金融マンにとって、時間はとても大事。でもお昼時には腹が減る……。そこで肉を切る手間と時間が要らないスピードランチメニューとして編み出されたのがこの店のサイコロステーキだったのです。取材時は諸都合あり入れなかったのですが、中村さんいわく、兜町には欠かせない地元に愛されている店。長年の信頼感が伝わってきました。