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2022.04.25ジパング俱楽部御開帳の善光寺、元善光寺両参りモデルコース【御茶ノ水編集室より】

信州の二つの善光寺は長野市と飯田市にあり

会員誌「ジパング倶楽部」を作っている、東京・御茶ノ水の編集室から、誌面では紹介しきれなかった専門家のお話や、取材のこぼれ話など、ここでしか見られない情報を発信していくコーナーです。

 

5月号特集「心晴れやかに、古社寺詣で」で紹介した、7年に一度の御開帳を迎えている長野県の善光寺と元善光寺を両方訪ねる、“両参り”のモデルコースを紹介します。

長野駅へは東京方面や北陸方面からは北陸新幹線、名古屋方面から特急「しなの」があり、鉄道でのアクセスに恵まれています。

2022年の御開帳は4月3日~6月29日。

東京発の鉄道旅なら、1泊2日の行程がおすすめです。



1日目
9:20発

東京駅

  • 北陸新幹線「かがやき507号」
10:45着

長野駅

  • 善光寺参詣
16:06発

長野駅

  • 普通列車
16:34着

姨捨(おばすて)駅【戸倉上山田温泉泊】


2日目
10:52発

姨捨駅

  • 普通列車
12:08着

岡谷駅

12:29発

岡谷駅

  • 普通列車
14:31着

元善光寺駅

  • 元善光寺参詣
16:08発

元善光寺駅

18:31着

岡谷駅

18:56発

岡谷駅

  • 特急「あずさ54号」
21:13着

新宿駅

1日目、長野駅から善光寺と、にぎわいの門前町へ

7年に一度の御開帳がなされている善光寺は、長野駅から徒歩約30分。バスもありますが、善光寺までの距離を刻んだ「丁石(ちょうせき)」が点在する道を歩いて行くのもいいものです。大門の交差点を過ぎたあたりからは徐々に参道がにぎやかに。仏具店やおみやげ店をのぞきつつ、本堂を目指しましょう。

本堂の正面には御開帳の時だけ木の柱が設置されます。これは、絶対秘仏の御本尊の前立(まえだち、身代わりの意)と「善の綱」で結ばれた回向柱(えこうばしら)といい、これに触れると御本尊との縁が生まれるといわれています。

門前には会員誌で紹介した「北野家本店」など信州そばの店が数多くあるので、昼食にどうぞ。おみやげは唐辛子の「八幡屋礒五郎」の「御開帳缶」など個性的です。

長野駅からは信越本線と篠ノ井線で、姨捨駅に向かいます。棚田の美しさと観月の名所で知られる場所ですので、田んぼに水が張られた後を狙って訪れてもいいでしょう。宿泊は戸倉上山田温泉。宿によっては宿泊者を駅まで送迎してくれますので、事前に確認しておきましょう。


善光寺 回向柱 7年ぶりに回向柱が立つ善光寺。写真/善光寺


八幡屋礒五郎 七味 御開帳缶 七味の名店「八幡屋礒五郎本店」。好みに応じてブレンドしてくれます。右上は「御開帳缶」

2日目、善光寺をより深く理解できる、善光寺大本願別院と元善光寺

戸倉上山田温泉の近くの山の上に、善光寺大本願別院があります。御開帳期間中、戸倉上山田温泉の宿泊者は宿に申し込めば、送迎バス付きで別院のお朝事に参加できます(1名1,000円)。宿をチェックアウトしたら、姨捨駅から篠ノ井線で南へ。列車は中央本線に乗り入れて、岡谷駅で乗り換えます。岡谷はうなぎが有名な町なので、駅前の「丸共 清水屋ララオカヤ店」などで弁当など買うのもいいでしょう。

善光寺の御本尊、インドで生まれた一光三尊阿弥陀如来像は、難波の堀江に沈んでいましたが、信州の本田善光(本多善光とも)がお告げにより持ち帰りお祀(まつ)りしたそう。その場所が元善光寺です。長野市の善光寺と同じく回向柱が設置されていますので、ここでも御本尊との御縁を得ておきましょう。

帰路は中央本線の特急「あずさ」で新宿駅へ。名古屋・大阪方面へは飯田線を南に抜け、豊橋から東海道新幹線で帰れます。


大本願別院 上山田温泉 千曲 戸倉上山田温泉宿泊者は送迎付きでお朝事体験が申し込める「善光寺大本願別院」


元善光寺 飯田 伝説では善光寺如来はまずこの元善光寺に祀られ、のちに長野市へ移されたそう

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会員誌『ジパング倶楽部』には、全国各地の旬の旅情報が掲載されていますので、興味のある場所への旅を計画してみてはいかがでしょうか。各エリアの見どころの紹介だけでなく、鉄道でのアクセス方法も記載されています。また、ジパング倶楽部会員の方はJRホテルグループのホテルで宿泊料金の割引などの特典も受けられます。

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