トレたび JRグループ協力

2022.05.25ジパング俱楽部知覧武家屋敷庭園 ナニコレ散策!【御茶ノ水編集室より】

知覧武家屋敷庭園で見つけた「ナニコレ?」をクイズ形式で紹介!

本誌でも紹介した、鹿児島県南九州市にある知覧武家屋敷庭園。
重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、国名勝の七つの庭園以外にも見どころがたくさん!

琉球の影響を受けているという武家屋敷を散策していると、見慣れないものに興味を惹かれます。
今回は、取材で出合ったもののなかから「ナニコレ?」と気になったアレコレをクイズ形式で紹介します。

ヒントをもとに、「これは何だろう?」「何に使われるものなのかな?」と考えながら楽しんでみてください。

 

全部で6問。正解は最後にまとめて発表します!

●「平山亮一邸庭園」で見つけたナニコレ● 

第1問 長ーいこれは何でしょう?


ヒント

  • 長さは約1.5メートル

  • 江戸時代に作られました

  • 武家屋敷ならではです

第2問 サツキのそばに並ぶ切石。何のために置いてあるのでしょうか?


ヒント

  • ほかの庭園にもあります

  • サツキの開花時期以外に活躍します

  • 何かを置くためのものです

●「佐多直忠邸庭園」で見つけた、ナニコレ?●

第3問 門をのぞくと見える石造りの壁。これは何でしょう?


ヒント

  • 沖縄の「ヒンプン」とよく似ています

  • ほかの武家屋敷でも見られます

  • 武家門の正面にあります

●「森重堅邸庭園」で見つけたナニコレ●

第4問 二つある玄関。それぞれ「何玄関」と「何玄関」でしょう?


ヒント

  • 江戸時代に建てられた武家屋敷です

  • 森家は知覧領主に重臣として代々仕えた家柄

  • 片方の玄関には飛び石が敷かれています

●武家屋敷群の町歩きで見つけたナニコレ●

第5問 石垣に埋め込まれたこの石碑。これは何でしょう?


ヒント

  • T字路の突き当たりなどにあります

  • 中国から琉球経由で伝わったといわれています

  • 本誌に掲載しています!

第6問 生垣で使われている、知覧ならではの植物は何でしょうか?


  • 常緑樹で、艶のある葉が特徴です

  • 毎年秋に可憐な白い花が咲きます

  • 知覧を代表する特産品といえば?

「ナニコレ?」と好奇心を持って歩くと、旅はもっとおもしろくなる!

旅行前に下調べをしていたとしても、実際現地に行ってみると新しい発見があったり、興味を惹かれたりすることがたくさんあると思います。
観光地や博物館などでは、ガイドツアーやボランティアガイドをお願いすることができる場所も多々あります。より深い話を聞き、分からないことを教えてもらうとその土地への理解が深まるだけでなく、よい思い出にもなるでしょう。
次の旅先では、ガイドを利用してみては? 新しい旅の楽しみになるかもしれません。

今回紹介した知覧武家屋敷庭園の詳細は、ホームページをご覧ください。
南九州市観光協会のホームページでは、観光ガイドの申し込みもできます。

それでは、最後に正解発表です。


正解発表

第1問 長ーいこれは何でしょう?の正解は・・・


太刀洗

1781(天明元)年の作庭と伝わる「平山亮一邸庭園」。母ヶ岳の優美な姿を借景にした大刈り込み式のサツキがみごとな庭園です。平山亮一邸の武家門をくぐると、細長い手水鉢のようなものが2台あります。これは「太刀洗」と呼ばれ、戦の後に刀や槍に付着した血を洗うためのものといわれています。ただし、知覧では江戸時代にほとんど戦がなかったため、実際にこの太刀洗が使用されたかどうかは不明です。ちなみに各庭園の名称は、江戸時代の作庭当時ではなく、庭園が国の名勝に指定された1981(昭和56)年当時の当主名が付けられています。

第2問 サツキのそばに並ぶ切石。何のために置いてあるのでしょうか? の正解は・・・


花や盆栽を置くための切石


佐多民子邸庭園

毎年5月下旬〜6月中旬、大刈り込み一式のサツキが鮮やかに咲き誇る「平山亮一邸庭園」。けれども、サツキの開花時期以外は色味が少なく、庭園が寂しくなりがちです。そこで庭園に彩りを添えるために、等間隔に配置した切石の上に、花や盆栽を置いていました。この手法は琉球の庭園でよく見られるそうで、ほかの庭園でも見ることができます。例えば「佐多民子邸庭園」のある屋敷では、実際に切石の上に盆栽が置かれていました。

第3問 門をのぞくと見える石造りの壁。これは何でしょう? の正解は・・・


佐多直忠邸の武家門の正面に立つと、石造りの大きな壁が立ちはだかり、敷地内の様子をうかがうことはできません。切石を積み上げて築かれたこの壁は「屏風岩」と呼ばれ、防衛のための目隠しです。沖縄の民家ではこの屏風岩とよく似た「ヒンプン」が見られることから、琉球から伝わり、薩摩風に少しアレンジされたといわれています。ほかにも花や盆栽を置くための切石(第2問参照)など、知覧武家屋敷庭園群は琉球の影響を大きく受けています。これは江戸時代、知覧の港が琉球貿易の拠点のひとつだったことが関係しているようです。

第4問 二つある玄関。それぞれ「何玄関」と「何玄関」でしょう? の正解は・・・


知覧城の出城として築かれた亀甲(きっこう)城の西麓にある森重堅邸。1741(寛保元)年に建てられた屋敷の入口には、二つの玄関が並んでいます。向かって右側が「お殿様玄関」、左側が「主(あるじ)玄関」です。森家は知覧領主に重臣として代々仕えた家柄で、森家の屋敷に領主がたびたび訪れていたことから領主専用の玄関が設けられたといわれています。一見すると二つとも同じような造りですが、「お殿様玄関」には領主の履物や着物が汚れないように飛び石が敷かれ、屋敷に上がりやすいよう段差が小さくなっているのが分かります。また、床下から曲者が侵入して領主が襲われないよう、森家の屋敷は床が低く造られているそうです。ちなみに、ほかの武家屋敷は「男玄関」と「女玄関」に分かれており、「お殿様玄関」があるのは森重堅邸のみです。

第5問 石垣に埋め込まれたこの石碑。これは何でしょう? の正解は・・・


知覧武家屋敷庭園群のメイン通りを歩いていると、T字路の突き当たりや三叉路で石垣に埋め込まれた石碑に出合います。これは屋敷内への魔物の侵入を防ぐための魔除けの石で、「石敢當(石敢当)」と呼ばれるものです。江戸時代、武士や商人により中国から琉球を経て薩摩に伝わったといわれています。形状はさまざまで、石垣から突き出した分かりやすいものもあれば、見逃してしまいそうなほど石垣と一体化したものも。T字路では注意深く石垣をチェックしてみましょう。

第6問 生垣で使われている、知覧ならではの植物は何でしょうか? の正解は・・・


お茶の木の生け垣

知覧武家屋敷庭園群のメイン通りは、手入れの行き届いた生垣と石垣が織り成す美しい景観が続きます。生垣の樹木で、よく見られるのが常緑樹のイヌマキです。枝が柔らかく、足をかけて乗り越えるのが困難なため、曲者が屋敷に侵入するのを防ぐ目的があります。イヌマキ以外で多いのが、お茶の木の生垣。お茶の一大産地である知覧ならではです。写真のように、手前に背丈の低いお茶、後方に背丈の高いイヌマキを配置した生垣も多く見かけます。どちらも葉が密生していて、目隠しの効果があるので武家屋敷の生垣に適しているそうです。

次回予告

次回は、瀬戸内の島旅モデルコースを紹介します。お楽しみに!


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