トレたび JRグループ協力

2024.02.29ジパング俱楽部秋の茨城観光ガイド:大洗~水戸の魅力的なスポット、地元グルメ、歴史散策を満喫|編集部のおすすめ

1.    アクアワールド茨城県大洗水族館

茨城県大洗町

太平洋に面したアクアワールド茨城県大洗水族館はサメの飼育種類数が日本一で、マンボウやクラゲなど約580種、6万8000点の世界各地の生き物に出合うことができる水族館です。

館内に一歩足を踏み入れると、息をのむような世界が広がっていました。
「出会いの海の大水槽」では、きらめくようなライティングとともに約2万匹ものイワシが群れ動く大パノラマが圧巻です。そんな幻想的な世界を目の前にして「わー!」という見学者の歓声が沸き起こります。


ファンタジーの世界のような「出会いの海の大水槽」 ファンタジーの世界のような「出会いの海の大水槽」


イルカのライブは大人気 イルカのライブは大人気

「イルカ・アシカオーシャンライブ」では、イルカのダイナミックなジャンプや、アシカたちのコミカルな動きに釘付け。

たまにイルカが大ジャンプしてしぶきを観客に浴びせることがあって、こちらは「きゃー!」という悲鳴が。

それでもみんな楽しそうで、こどもだけでなく大人も時間が経つのを忘れてしまいます。

みんなにやさしい豆情報


各所にスロープがあります 各所にスロープがあります

水族館は広くて歩きながらの移動が多くなりがちですが、アクアワールドには身障者用の駐車場もありますし、車いす用のスロープやエレベーターを完備。

各フロアにはベンチやいすなどかなりの数が配置されているので、時々休みながら見学できました。障害者手帳の提示で入場料の割引も。


アクアワールド茨城県大洗水族館

問い合わせ先 029-267-5151(音声案内)
時間 9~16時、11月14日~2月29日の主な平日は9~15時
定休日 無休(6月と12月にメンテナンス休あり)
交通アクセス 常磐線水戸駅から鹿島臨海鉄道約16分の大洗駅下車後、大洗町循環バス「海遊号」に乗り換え約11分のアクアワールド大洗下車すぐ
値段 2300円
URL https://www.aquaworld-oarai.com/

2.    大洗磯前神社

神秘的な絶景に感動

茨城県大洗町

856(斉衡3)年に創建された古社で、民を難儀から救うために降臨されたオオナムチノミコト(大己貴命)とスクナヒコナノミコト(少彦名命)を祀っています。恋愛成就や開運招福、家内安全などに御利益があるとされるとあって、境内は若いカップルの姿も目立っています。


1本の木から彫り上げた「透かし彫り」などが見事な随神門 1本の木から彫り上げた「透かし彫り」などが見事な随神門

赤い柱が目を引く拝殿。ここにも美しい透かし彫りがあります 赤い柱が目を引く拝殿。ここにも美しい透かし彫りがあります


祭神二神の像をなでると御利益があるかも 祭神二神の像をなでると御利益があるかも

高台にあるこの境内からは太平洋を一望できるのですが、階段を下って県道173号(大洗海岸通り)の横断歩道を横切り、さらに階段を下りていくと、不思議な絶景が広がっていました。


「神磯(かみいそ)の鳥居」の神秘的な絶景 「神磯(かみいそ)の鳥居」の神秘的な絶景

岩礁の中に立つ「神磯の鳥居」です。荒波のしぶきを浴びながら神々しくたたずむ姿は、圧倒的な存在感でした!
訪れた人たちは盛んに写真に収めていますが、無意識にスマホを向けたくなるような気持ちが分かる、素晴らしい眺望です。
この岩礁は“禁足地”となっていて足を踏み入れてはいけません。そもそも荒波が打ち寄せて危険な場所。階段の途中に展望所が設けられているので、ここからじっくり拝みましょう。

みんなにやさしい豆情報


境内にある休憩所は誰でも利用できます 境内にある休憩所は誰でも利用できます

本殿から神磯の鳥居までの階段は90段あるので、歩行が難しい方は本殿駐車場から続くスロープの車道脇を歩いて向かいましょう。


大洗磯前神社

問い合わせ先 029-267-2637
時間 6~17時(9~3月)、5時30分~18時(4~8月)
交通アクセス 常磐線水戸駅から鹿島臨海鉄道約16分の大洗駅下車後、大洗町循環バス「海遊号」に乗り換え約15分の大洗磯前神社下下車すぐ
URL https://www.oarai-isosakijinja.net/

3.    味処 大森

茨城県大洗町

大洗の海の幸を堪能

大洗とくれば海の幸も楽しみです。なかでもおすすめなのが1981(昭和56)年創業の「味処 大森」。観光客のみならず地元の人たちにも大人気の地魚料理店です。

なんといっても味わいたいのが、1年を通していただけるイワシ料理。刺身や天ぷら、つみれ汁、ユッケ風などとバリエーション豊かで、数量限定の「生シラスとイワシ刺身の親子丼」(生シラスの入荷がないときは釜揚げシラスで代用)などは、とろける旨さに絶句しながら箸が止まりません。


「生シラスとイワシ刺身の親子丼」1700円 「生シラスとイワシ刺身の親子丼」1700円

また、大女将がみずから焼いてくれる、大洗産の焼き蛤も絶品! 

10センチはあろうかという貝の大きさにも驚きます。“蛤母ちゃん”と親しまれる腕前は繊細で、旨みの汁を一滴も落とさないように焼き上がった品は、風味や歯ごたえがたまりません。母ちゃんの昔話も加わっておいしさ倍増でした。


大きいのに旨みがたっぷり。汁も残さずに 大きいのに旨みがたっぷり。汁も残さずに

大女将が焼いてくれる「焼き蛤」は950円~時価 大女将が焼いてくれる「焼き蛤」は950円~時価


アンコウのどぶ汁鍋4200円(要予約) アンコウのどぶ汁鍋4200円(要予約)

さらに、11月からの冬場は名物のアンコウ料理も加わります。鍋懐石やどぶ汁、唐揚げなどが堪能できます。

メニューはその日の仕入れ具合で変わってきます。

みんなにやさしい豆情報


足元に畳が敷かれたいす席でいただきます 足元に畳が敷かれたいす席でいただきます

お店は座敷がメインですが、テーブルいす席なので足の悪い方でも大丈夫です。


味処 大森

問い合わせ先 029-267-4060
時間 11時30分~14時・17~20時
定休日 要問い合わせ
交通アクセス 常磐線水戸駅から鹿島臨海鉄道約16分の大洗駅下車後、車約5分
URL http://www.ajidokoro-oomori.com/

4.    弘道館

徳川慶喜も学んだ日本最大規模の藩校

茨城県水戸市

弘道館は水戸藩第九代藩主徳川斉昭が、1841(天保12)年に開設した日本最大規模の藩校です。最後の将軍となった徳川慶喜が幼少期に学び、大政奉還後は謹慎生活を送った場所でもあります。

正門脇の通用門から入場すると、どっしりとした立派な建物が迎えてくれます。外から見学した後は、靴を脱いで内部へと進みます。


他藩士との試合も行なわれたという対試場と弘道館の建物(正庁) 他藩士との試合も行なわれたという対試場と弘道館の建物(正庁)


藩主が臨席して試験などが行なわれた正庁・正席の間 藩主が臨席して試験などが行なわれた正庁・正席の間

板張りの廊下を歩きながら、藩主が臨席し文武の大試験や諸儀式が行われた正庁や、慶喜が謹慎した部屋である至善堂などに入り、幕末の世に想いを馳せます。正庁・至善堂は正門とともに国指定重要文化財となっています。

あらためて外を見まわすと、梅の木がたくさんあることに気づきます。約60品種800本の梅が咲きほころぶ名所です。春にも訪れたくなるところでした。

みんなにやさしい豆情報

足の不自由な方には杖、車いすの貸し出しがあるので安心です。


館内をめぐる専用の車いすも用意されています 館内をめぐる専用の車いすも用意されています

玄関にはゴムキャップ付きの杖があります 玄関にはゴムキャップ付きの杖があります


弘道館

問い合わせ先 029-231-4725
時間 9時~16時30分(10月1日~2月19日)、9時~17時(2月20日~9月30日)※水戸の梅まつり期間は終了時間が17時となります。
定休日 12月29~31日
交通アクセス 常磐線水戸駅から徒歩約8分
値段 400円、シルバー(70歳以上)200円
URL https://www.ibarakiguide.jp/spot.php?mode=detail&code=648

5.    いばらき地酒バー 水戸

茨城県水戸市

茨城県の銘酒を飲み比べ!

水戸駅のみどりの窓口隣に、茨城県産地酒の魅力を伝えるため、立ち飲みスタンド「いばらき地酒バー 水戸」が設置されています。


店は水戸駅のみどりの窓口隣にあります 店は水戸駅のみどりの窓口隣にあります


「3種飲み比べおつまみセット」1000円 「3種飲み比べおつまみセット」1000円

地酒バーのコインサーバー 地酒バーのコインサーバー

全国新酒鑑評会金賞酒や市場にあまり出回らないお酒など、厳選した純米酒や純米吟醸酒を中心に県内各地の地酒や県産品を中心としたおつまみが楽しめるのです。

たとえば「3種飲み比べおつまみセット」(3種で1合)1000円や、県産食材を使用したおつまみ300円~(仕入れ状況により内容が異なる)など。もちろん1杯(60ミリリットル・300円)から試すことも可能です。


いばらき地酒バー 水戸

問い合わせ先 029-297-7179(リカーショップスドウ)
時間 10~22時(フードの注文は~21時30分)
定休日 施設(水戸エクセル)の休業日に準ずる
交通アクセス 常磐線水戸駅構内
URL https://www.pref.ibaraki.jp/sangyo/gijyutsu/chiiki/jizakebar_mito.html

MAP

文/工藤博康 写真/原 幹和