2022.03.15ジパング俱楽部「掃除・片づけ・生前整理」について|ジパング世代はどうしてる?
「ジパング世代」の意識調査、大公開!
ジパング世代(60代以上)のみなさんは、「○○の時は、どうしてる?」「○○について、どう思ってる?」
プレゼント応募時にいただいたアンケート回答を公開しています。
だんだんと暖かくなり、衣替えや暖房器具をしまうついでに掃除も!と思っている方も多いのではないでしょうか?
今回のテーマは「掃除・片づけ・生前整理」。
普段の掃除のことから、ジパング世代が気になる実家じまい・生前整理についてまで答えていただきました。
調査期間:2022年1月17日~2月14日
回答者:ホームページプレゼント「書籍『モノ・部屋・人間関係 全部スッキリ! 人生が整う 片づけの基本』にご応募いただいた60代~80代以の方83名
Q1. 掃除・片づけ得意ですか?苦手ですか?
「掃除は苦手」「どちらかというと苦手」が約7割でした。
いつか使うような気がして捨てるのをためらったり、思い出の品を見つけてあの頃を思い出したり……。
「もったいない」と「懐かしい」で手が止まり、なかなか進められない方が多いようです。
掃除をしたことで、思いがけず失くしたものが見つかったり、家族に喜ばれたり、気持ちがさっぱりしたりするので、苦手な方もたまには頑張ってみませんか?
Q2. 掃除代行サービスを利用したことがありますか?利用してみたいですか?
Q1で「掃除が苦手」という方が多かった割には、掃除代行サービスの利用には消極的なようです。
あまりにもひどい汚れや大量のごみがある場合は、ハウスクリーニングや不用品回収の専門業者に依頼するのがよいですが、代行サービスは家事のプロ。一度やってもらうと掃除や片づけ、整理整頓の勉強になるでしょう。
部屋を丸ごとお願いするだけでなく、エアコン・トイレ・浴室・換気扇など、一か所だけでもプロにお願いしてみるのもよい経験です。
ただし、部屋に招き入れることになるので、依頼する際は信頼できる業者を選び、事前確認をしっかり行なってください。
Q3.掃除・片づけについてのエピソードを教えてください。
- 妻からは、ものを捨ててスッキリするよう迫られるが、もったいなくてなかなか割り切れなません。(71歳 男性)
- 片づけなくてはならないと思うのですが衣類はまだ着られると思ったり、アルバムを片づけはじめると見ながら思い出にふけったりして、なかなか進まないことが多いです。(80歳 女性)
- 断捨離を始めるけれど三日も続かないし、紙の切れ端一枚でも捨てると「そのうち必要になるかも」と思うと結局どんどんたまっていってしまいます。(68歳 男性)
- ものを捨てるのが苦手で、引出しなどを片づけてもいつも満杯。捨てても減らないのが現実で、2022年は終活のひとつとして断捨離を宣言したところです。スッキリしたシンプルな生活を目指す2022年です。掃除も楽になり、本当に好きなものだけに囲まれて、負の遺産を子どもたちに残さないように頑張ります。(70歳 女性)
- 家内が主に片づけをしますが、しまった場所がばらばらで後で探すのに苦労します。自分で片づけるのがよいのですが、手を付けるのがつい遅くなり困ります。(82歳 男性)
- 片づけ過ぎて、後で使用したいときにどこに置いたか分からなくなりました。亡くなった妻に怒られてしまったものです。(82歳 男性)
- ホットプレートで焼肉をした後にエアコンから油汚れが垂れて、手に負えず、プロにお願いしました。(61歳 女性)
- 天井(我が家の天井は普通より高いので)とシャンデリア、レンジフードをクリーニング(フィルターもセット)してもらいました。事前に見積りしてもらい、適正な価格でした。(72歳 女性)
- 教員として地方への転勤がよくあり、そのたびに引っ越しと住んでいた家の片づけ、掃除が毎回のことでした。引っ越しや片づけが上手になり、息子や娘の引っ越しに駆り出されては自己の技能を発揮できました。(66歳 男性)
- ドライクリーニングをした服の、外さなくてもいいカバーの肩から袖の辺りに、「冬ジャケット紺」などと書いた付箋を付けておくと、選んだり探したりする時に楽です。とくに、私が不在だった場合、夫は「助かる」と言ってくれます。(72歳 女性)
- 片づけることで昔の貴重な忘れ物が出てきた(青春時代のラブレター綴り)。(81歳 男性)
- 年1回、ベランダの手すりのカビ落としをするが、いつも誰も気づかない。しかし、年末の大掃除の時、妻がそれを見つけ感謝された。誇るほどの作業ではないが、感謝されればうれしいものだ。来年も頑張るぞ。(71歳 男性)
Q4.自分の生前整理をしたことがありますか? 考えたことがありますか?
生前整理をしている、したことがある方は約2割。
約半分の方が考えたことがあるということで、
「そろそろしないといけないなと思います」(62歳 女性)
「なかなか難しくて、手を付けられない」(81歳 男性)
といったコメントが多く見られました。
とくに、親の遺品整理で大変な思いをした方は、自分のこどもには同じ思いをさせまいと自分の生前整理に関心を持つ傾向にあるようです。
Q5.実家じまいをしたことはありますか? 考えたことがありますか?
実家に住んでいたり、兄弟姉妹が住んでいたりするため、「実家じまいをする必要がない」という方が約4割。
「実家じまいをしたことがある」と答えた約2割の方は、遺されたものの多さに驚き、相続や処分に苦労された方が多いようです。
「こどもを交えて、みんなで前向きに話す機会をつくりたい」(68歳 男性)といったコメントもいただきました。
何もないうちに、いざとなったらどうするか、家族で話し合っておくことが大切ですね。
Q6.実家じまい・生前整理についてのエピソードを教えてください。
- 実家は長兄がしっかりとやっています。(80歳 女性)
- 弟がすべてやってくれました。残してほしかった遺品などすべて始末してしまい、残念なこともありましたが、黙っていました。(80歳 女性)
- 実家の片づけはまだ途中なのですが、自治体によってゴミの出し方、粗大ゴミの処分の仕方など違うので何度も足を運んだり、ゴミの処分費用もすごくかかったりして、今は気持ちが滅入っています。(63歳 女性)
- 父が亡くなってからしばらくたって押入れを見るとまだまだ父の衣類がたくさん残っていたし、母の衣類もたくさんあり、ほとんど着てない衣類が多いことが分かった。(70歳 女性)
- 同居の義父母は物が少なく、亡くなった後の整理が楽だった。それに対して自分たち夫婦は物を持ちすぎている。捨てられないものが多すぎると反省しています。(72歳 女性)
- 両親の趣味の品がたくさんあり、兄弟で分けてもまだかなりの量でした。そこで、遺影に整理させてくださいとお願いし、お寺のご住職に相談。そして、父母のそれぞれの命日にお寺様に供養のお経をあげていただいた後で処分しました。心苦しかったのですが、気持ちは少し楽になりました。何十年分の領収書もあり、ひとつも断捨離せずに逝った二人の後始末はじつに大変で、自分たちはこどもにそのようなことはさせられないと痛感して、少しずつ整理しています。(72歳 女性)
まとめ
今回は、掃除・片づけ、そして生前整理についてうかがいました。
掃除や片づけは、まめにやるのが一番と分かっていてもなかなか手を付けられません。
普段、暮らしているとあまり気が付きませんが、大掃除や断捨離、引っ越しのタイミングで自分が持っているものの多さに気づきます。
生前整理ともなれば、自分のことだけではなく家族にもかかわってくるので、日頃から不要なものを溜め込まないよう、すっきりと暮らせるとよう心がけたいと思いました。
生前整理・遺品整理での困りごとは、こちらの記事が参考になるのでご覧ください。
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