トレたび JRグループ協力

2025.02.17ジパング俱楽部「映画」どうしてる?|ジパング世代はどうしてる?

今回のテーマは【映画】。

映画館や動画配信サービスの利用状況、鑑賞した数、誰と見ることが多いかなどの質問に答えていただきました。
みなさんの映画にまつわるエピソードも紹介します。

  • 調査期間:2024年11月18日~12月15日
  • 回答者:「giftee BOX 1000ポイント分 」にご応募いただいた60代以上の方122名


Q1. 過去1年の映画鑑賞で、もっとも利用したのは?


映画館 43.8%、テレビ28.1%、動画配信サービス 19.8%、映像ソフト 1.7%、映画を見ていない 6.6%

半数近くの方が映画館を利用しているという結果でした。
大きな画面とよい音響は、映画館でしかできない映画体験ですから、納得の結果でしょうか。

また、家などで見る場合、映像ソフトの利用がかなり少なくなっている一方で、動画配信サービスの利用が20パーセント近くなっていることにも注目です。
定額制だと好きな時間に好きなだけ見ることができるので、数をたくさん見る方やなかなか外出ができない方にはいい時代ですよね。

Q1-1.映画は誰と観ることが多いですか?

  • Q1.で「映画を見ない」と回答した方以外の113名が回答

ひとりで61.9%、配偶者・パートナーと25.7%、友人と9.7%、こどもと2.7%

映画を「ひとりで」観る人が6割以上でもっとも多く、次いで「配偶者・パートナーと」でした。「友人と」「こどもと」は少数派でした。
映画鑑賞が個人のリラックスタイムとして、またひとり一人でできる趣味として定着しているようです。また、カップルや夫婦での鑑賞もお互いと過ごす重要な時間となっているようです。

Q1-2.過去1年で観た映画の本数は?


平均本数10.5本、最高本数85本、18名が3本と回答して最多。

過去1年で観た映画の平均本数は10.5本でした。平均すると月に1本程度のペースで映画を楽しんでいることになりますが、なかには85本も観た映画好きも。全体の平均値を押し上げています。

最も多かった回答は3本で、18名がこれに該当しました。

Q2.映画に関してのエピソードを教えてください。

こどもの頃に観た思い出の映画

  • 映画館で観た最初の映画は、ディズニーの『101匹わんちゃん』です。だから映画は、色々問題は起こっても、楽しいものという感覚があります。最近の邦画はそうでもないけれど。やっぱり、観た後「あぁ楽しかった、よかった」と思える映画がいいかなぁ。(70歳 女性)
  • こどもの頃は、確かお正月や夏休みになると映画館にかかった「東映まんがまつり」を観に連れていってもらうのがとても楽しみでした。メイン映画のほかに、ショート映画も何本か上映されていたように記憶していますが定かではありません。なんせ数十年も前の話ですから(笑)(61歳 女性)
  • 小学校低学年の頃、父に初めて連れていってもらって観た映画が、三船敏郎の『隠し砦の三悪人』でした。生まれて初めて観た大きなスクリーンでの映画は70年近くたった今でも感動が残っています。(75歳 女性)
  • 『オズの魔法使』。天然色で画像がきれいだったのに感動しました。ブリキのロボットが動くのを終わりまで不思議に思っていました。当時はまだまだこどもだったんだなあ、と懐かしく思い出します。(76歳 男性)
  • 『小さな恋のメロディ』。小学生の時、初めて夢中になった憧れのイギリス! ビージーズの『イン・ザ・モーニング』が流れてきたときのドキドキを今も覚えています。(64歳 女性)
  • 『サウンド・オブ・ミュージック』。映画館を出てすぐ、快晴だったせいか、歌とともに踊り出してしまいました。(77歳 女性)

映画のサウンドトラックや音楽について


  • 映画好きの叔父から、中学生の時にプレゼントされたレコードが『慕情』でした。初めての映画音楽の美しさに感動し、映画音楽にハマり、高校時代はドキドキしながら雑誌『スクリーン』を読んでいました。今でも映画音楽は大好きですが、あの頃のような壮大で美しい音楽が少なくなった気がします。(68歳 女性)
  • 高校生の頃、英語のヒアリングの勉強で、映画館で何度も同じものを観ました。そのおかげで、英語のアレルギーがなくなった事は今に役立っています。(69歳 女性)
  • 高校の時、『小さな恋のメロディ』のサントラ盤を好意を寄せていた人から貸してもらい、とてもうれしかった。(68歳 女性)
  • 映画のテーマ曲を演奏したくて、音楽を録音して、自分でコピーして譜面に起こしました。(64歳 女性)

学校での映画鑑賞エピソード

  • 女子高の映画鑑賞会で『追憶』を観ました。恋愛においても男女は同等の立場ではないのだ、とラストシーンのバーブラ・ストライサンドに涙しました。が、クラスメイトの感想は、「ロバート・レッドフォードがかっこいい!」というばかりでがっかりした思い出があります。(64歳 女性)
  • 学校の体育館で見た『サウンド・オブ・ミュージック』や『砂の器』がやはり原点。旅、ミュージカル、コーラス、ダンス。すべて「やってみたい」の原動力ですね~。(62歳 女性)
  • 高校3年生の時、授業で観た『風と共に去りぬ』で大の洋画ファンとなりました。(80歳 女性)
  • 中学生の時に体育館で『八甲田山』を観ました。雪山をひたすらに登る内容に、誰も声も出さずに見入った覚えがあります。正直、俳優さんのお名前も覚えておらず、自分も凍えるように寒かったことが思い出されます。(65歳 女性)

好きな映画とその理由

  • 高校3年生の時、彼氏(今の夫)と トム・ハンクス主演の『ビッグ』を観に行きました。ひょんなことから一夜にして少年から成人男性になってしまったジョッシュが、いろいろな人生体験をしていく物語です。印象的だったのが、ジョッシュが大人の女性に「若くなって人生をもう一度やる?」という問うと、「私は、もうその年齢は経験してきたの」というセリフ。当時17歳だった私の心にグッサリと刺さりました。人生一つひとつ年齢を重ね、その時々、その場その場の体験・経験を通して今の自分がいるのだと感じました。(61歳 女性)
  • 『ギルバート・グレイプ』。父の自殺後、過食症で引きこもりとなった母親と、知的障害のある弟(レオナルド・ディカプリオ)の面倒をみているギルバート(ジョニー・デップ)。決して優等生ではないけれど、障害を持つ家族を当たり前に受け容れている姿に温かいものを感じました。(69歳 女性)
  • 『スタンド・バイ・ミー』。少年期という大切な時間を思い出させてくれます。私は女性ですが、懐かしく切なく心の奥の方がキュンする感じです。歌がまたハートに響きます。映画を見てから本を読みましたが、場面ごとに映像が思い出されました。大好きな映画です。(70歳 女性)
  • 役職定年を迎え、気持ちが落ち込んだ時『マイ・インターン』に出合いました。ロバート・デ・ニーロが演じる70歳のデキる新人インターンに、これからの自分の生き方を学ばせてもらいました。私の定年後の人生のバイブルです。(67歳 女性)
  • オリヴィア・ハッセーの『ロミオとジュリエット』が忘れられません。あの愛らしさと美しさ。なんといっても、この69年の人生のなかで一番思い出に残る作品です。何度観てもまた観たいという思いがこみあげてきます。(69歳 女性)
  • 韓国映画の『ラブストーリー』という映画。まさかあんなに泣かされると思わず、明るくなって下を向いて席を立ったけど、ほぼ全員同じ状況でしたね。今でもサントラのCDを聴いています。(64歳 女性)
  • 『七人の侍』。ストーリーのおもしろさとともに、役者の演技力に驚きます。何度観ても素晴らしい映画です。影響でチャンバラ小僧になりました。(73歳 男性)
  • 『アンダーグラウンド』。歴史的なものを描いていながら、壮大なファンタジーでもある。ストーリーと映像のインパクトが強い映画です。(63歳 女性)
  • 『ジャージー・ボーイズ』。『君の瞳に恋してる』を聴くと泣きそうになります。華やかな世界の裏に、葛藤と努力の世界がある。実話をもとにした映画が好きです。(65歳 女性)
  • ロンドンに駐在して、階級や地方による話し方の相違を経験したので、『マイ・フェア・レディ』を観ると、駐在時を思い出します。(72歳 無回答)
  • SFや推理ものの洋画が好きです。ストーリーを推測して展開を読み、場合によってはその国の考え方が分かるので興味深い! (69歳 男性)
  • 『おくりびと』を見て衝撃を受けました。亡くなった方に死に化粧をすることに驚き、自分もそうしてもらいたいと思いました。(71歳 女性)
  • 『九十歳。何がめでたい』を友人と一緒に観ました。観たあと、これから訪れる問題や心の動きを、みんなで笑って話しました(71歳 女性)

最近観た映画の感想

  • 『ジュリア』。あらすじを読んでいなければ、最初のパスポートの場面から迷子になっていたかもしれない……。人間万事塞翁が馬、禍福は糾(あざな)える縄の如し…そんな故事を思い出しながら観ていました。誰にだって選択の失敗はあるし、人生にダメージを与える出来事が降りかかるかもしれない。でもそれは人生の失敗じゃない。人生は誰だって挽回可能。やり直しのチャンスはいつでもある。そんな当たり前を再確認。自分の人生を振り返ってみんなに感謝したくなる、そんな映画でした。(67歳 女性)
  • 『007は二度死ぬ』を久々に見ました。登場するロケットが、当時でもちゃちいと思っていたのですが、現代のイーロン・マスク氏のスペースXのロケットそっくり! しっかり考証されていたことを半世紀以上後に知れて、冥土の土産が増えました。(66歳 男性)
  • 『傲慢と善良』を本で読み、映画も見たくなりました。最近は婚活アプリで知り合い結婚する人が増えているようで、私たちとは世代も違うため、映画ではどのように描写されるのか観たいと思いました(61歳 女性)
  • ファンである岡田将生さんと内野聖陽さん出演で、『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』という映画の作品名に惹かれて鑑賞しましたが、ハラハラドキドキ、最後までだましだまされでとてもおもしろかったです(69歳 女性)
  • 『花嫁はどこへ?』は、アクシデントで取り違えられた2人の花嫁の物語。心温まるストーリーの一方、インドの地方の社会生活が描かれて日本の贅沢さにも気付かされる映画です。(66歳 男性)
  • 『ラストマイル』を観ました。現代の問題を問いかけていました。物流の大変さ、受け取る側の身勝手さ、配送者のジレンマ。観て良かったです。(65歳 女性)
  • テレビで放送する映画は、シリアスなものが少ないので残念です。『戦場にかける橋』を久々に観て知っているはずでしたが、改めて感動しました。(82歳 男性)
  • 『トップガン マーヴェリック』は、映画館で10回、ブルーレイも購入し、はまりました。旧作もよかったが新作は最高でした。(66歳 男性)
  • 『シサム』。上映館が少なく、初めての映画館で見たこと、またその内容、俳優陣の素晴らしい演技に感動しました。(67歳 女性)
  • 『踊る大捜査線』上司3人のやりとりがとても楽しいです。事件物であるが、おかしいところばかりで大声で笑ってとてもストレス解消になります。(61歳 女性)
  • 『室井慎次 生き続ける者』。めちゃ感動し号泣。エンディング曲は松山千春さんの『生命』。こどもの成長、命の大切さがマッチしていました。映画鑑賞は涙、泣くための作品を選んでいます。(63歳 女性)
  • 『八犬伝』を観ました。時代劇で、忍術を使い戦いを繰り広げる小気味よい展開とスケールの大きさに、娯楽として何も考えずに楽しく観ることが出来ました。内野聖陽・磯村勇斗の演技が良かった。(70歳 男性)
  • 『八犬伝』を観ました。軽い感じなのかと思いましたが、物語と現実とがいい感じに混じっていて、楽しめました。瓦の上の葛藤が印象的でした。(64歳 女性)

編集後記

先日、駅のホームで電車を待っている時、線路沿いにある映画館の入口をぼんやり眺めていました。
すると、続々とお客さんが入って行くのが見えました。平日の9時頃だったと思いますが、入っていく方の大半が、ジパング世代と思われる方々。おひとりの方、ご夫婦の方やご友人グループの方も。
その映画館はミニシアターで、ラジオやYouTubeで話題のドキュメンタリー映画『どうすればよかったか?』を上映していました。連日満席と聞いていましたが、ジパング世代のみなさんの情報感度の高さに驚きました。

今は、映画の料金が上がったりサブスクで観られる映画も増えたのでなかなか映画館に行かなくなっていましたが、観たいものは映画館で観ないといけないと思い、私も後日その映画館に行きました。

実は、今回のアンケートには番外編として「ジパング倶楽部編集部におすすめの映画のタイトルは?」という設問を用意していました。
結果は公開していませんが、おすすめいただいた作品はひとつずつ見ていきたいと思っています。
まずは、おすすめの多かった『ひまわり』『トップガン』『釣りバカ日誌』あたりを……。

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