2024.09.26ジパング俱楽部『長崎は今日も雨だった』 長崎県長崎市|名作の舞台へ
いつか、あの作品の舞台へ行ってみたい――。
小説、映画、ドラマ、音楽……名作にはそんな、人を引きつける力があります。ずっと心に残る、名作の舞台を紹介します。
- ※会員誌「ジパング倶楽部」2020年11月号で掲載した記事を、再編集してお届けします。
『長崎は今日も雨だった』
長崎県長崎市
前川清「長崎は今日も雨だった/そして、神戸/中の島ブルース」
人の記憶というのは曖昧で、過去を思い出そうとしてもボンヤリとしていることもしばしば。しかし、当時の流行歌が流れてくると記憶が鮮やかに蘇(よみがえ)り、その時の気分さえもありありと感じられる、そんな体験はないでしょうか。
1969(昭和44)年、『長崎は今日も雨だった』でメジャーデビューした「内山田洋ひろしとクール・ファイブ」。 メインボーカルの前川清は長崎県出身でした。当時のご当地ソングブームにも乗って、累計約150万枚の大ヒット。日本レコード大賞では新人賞を受賞、紅白歌合戦出場も果たしました。 『思案橋ブルース』(1968年発売)など長崎が舞台の歌が次々に世に出て、一大長崎ブームが巻き起こったのもこの頃です。
現在の長崎は、古くから外国との通商の窓口として栄えた歴史から、異国情緒溢れる風景が残る港町として多くの人々を引きつけています。
当時はオランダさん(東洋人以外)が通る坂をすべて「オランダ坂」と呼んでいた
1番の歌詞に登場する「石だたみ」は市内各地で見られますが、とくに外国人居留地だった東山手や南山手エリアには、オランダ坂、祈念坂(きねんざか)、どんどん坂など、西洋を感じさせる石畳の坂道が集まっています。
2番に歌われる「夜の丸山」は旧花街の丸山町あたり。繁華街としてにぎわうこの界隈には、多くの歌に登場する思案橋跡、映画『長崎ぶらぶら節』(2000年公開)の舞台となった「史跡料亭 花月(かげつ)」などがあり、和の風情を漂わせています。
昼の街、夜の街を歩きながら歌を口ずさめば、みなさんにはどんな記憶が蘇ってくるのでしょうか。
「活水学院」下の坂
問い合わせ先 | 095・823・7423(長崎国際観光コンベンション協会) |
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交通アクセス | 長崎本線長崎駅下車、徒歩約2分の長崎駅前電停から長崎電気軌道1号系統約7分の新地中華街下車後、同5号系統石橋行きに乗り換え約3分のメディカルセンター下車、徒歩約4分 |
文/綿谷朗子 写真/長崎県観光連盟
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