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2023.11.27ジパング俱楽部乗り物を使って東北の雪山観光! 「日本三大樹氷」へ|JR東日本エリアおでかけニュース

旬なニッポンに出かけよう! 「おでかけニュース」

本コーナーでは、ジパング倶楽部編集部に寄せられた全国の観光情報の中から、次のお出かけに役立つ旬な情報をお届けします。北海道から九州まで、JR6社で利用できる「ジパング倶楽部」を使って、話題の場所をチェックしてみましょう。


今月、編集部が注目したJR東日本エリア(東北、関東、甲信越)のニュースは、冬の東北に現れる、自然が生んだ芸術的な景観についてです。


特殊な自然環境が生み出す「スノーモンスター」

季節風によって運ばれてきた多量の冷たい水滴(過冷却水滴)が樹木に付着し、白く巨大な氷雪の塊(かたまり)が形成される「樹氷」。エビのしっぽのような独特な形状から「スノーモンスター」とも呼ばれ、例年1~2月頃が観賞の最盛期となります。

樹氷は世界的にも稀少な自然現象で、東北地方の山地などごく限られた地域でしか形成されません。なかでも、八甲田(はっこうだ)連峰・森吉山(もりよしざん)・蔵王(ざおう)の3カ所が「日本三大樹氷」として知られています。

津軽平野を望む名峰で観る樹氷 八甲田連峰

青森県青森市


山頂公園駅周辺の樹氷風景(写真/八甲田ロープウェー) 山頂公園駅周辺の樹氷風景(写真/八甲田ロープウェー)


晴れた日にはゴンドラ内から樹氷の眺望も(写真/八甲田ロープウェー) 晴れた日にはゴンドラ内から樹氷の眺望も(写真/八甲田ロープウェー)

「東北地方の背骨」とも呼ばれる奥羽山脈の北端にある八甲田連峰。山中には青森市の木として親しまれるアオモリトドマツが数多く植生し、その木々を軸にみごとな樹氷が形作られます。 樹氷の観賞にはロープウェーが便利。ゴンドラ内からも樹氷を眺められるほか、標高約1324メートルの田茂萢(たもやち)岳山頂部にある八甲田ロープウェー山頂公園駅の周辺には数多くの樹氷が並び、ウインタースポーツをしない方でも樹氷観賞を楽しめます。


八甲田ロープウェー

問い合わせ先 017-738-0343
時間 冬の運行は11月中旬~2月末の9時~15時40分
交通アクセス 東北新幹線新青森駅から酸ヶ湯(すかゆ)温泉行きジェイアールバス東北「みずうみ号」約1時間5分のロープウェー駅前下車後、徒歩すぐのロープウェー山麓駅で八甲田ロープウェーに乗り換え、約10分の山頂公園駅下車
値段 ロープウェー往復2000円(2024年4月から一部運賃を改定予定。詳しくはホームページ参照)
URL http://www.hakkoda-ropeway.jp/

樹氷観賞のサポートも充実 「森吉山阿仁(あに)スキー場」

秋田県北秋田市


「森吉山阿仁スキー場」の「樹氷平」(写真/森吉山阿仁スキー場) 「森吉山阿仁スキー場」の「樹氷平」(写真/森吉山阿仁スキー場)

森吉山の樹氷の見どころは、標高約1200メートル地点に位置する「樹氷平」。1周徒歩約20分の樹氷観賞コースから樹氷を間近に観賞できます。また、阿仁ゴンドラ山頂駅直結の「森吉山ビジターセンター『ぷらっと』」からは、室内で休憩をしながら樹氷を眺められます。


「夜の樹氷観賞会」(写真/森吉山阿仁スキー場) 「夜の樹氷観賞会」(写真/森吉山阿仁スキー場)

樹氷観賞期間中には阿仁ゴンドラ山頂駅にスタッフが常駐し、樹氷ができる仕組みを紹介する「樹氷教室」や、観賞コースのルート説明、長靴やストックなどの用具貸し出しが行なわれるほか、阿仁ゴンドラ山麓駅からキャビン付き圧雪車で行く「夜の樹氷観賞会」も実施されます。


森吉山阿仁スキー場

問い合わせ先 0186-82-3311
時間 樹氷観賞期間は2024年1月6日~3月3日(気象条件により変動あり)、ゴンドラ営業9時~15時30分。「夜の樹氷観賞会」は2月3・4・10~12・17・18・23~25日の17時30分~19時30分(天候により中止の場合あり)
交通アクセス 秋田新幹線角館(かくのだて)駅から秋田内陸縦貫鉄道秋田内陸線約1時間24分、または奥羽本線鷹ノ巣駅から秋田内陸線約54分の阿仁合(あにあい)駅下車後、車または乗り合いタクシー(1100円、利用1時間前までに要予約)に乗り換え約25分の阿仁スキー場下車、ゴンドラ山麓駅から阿仁スキー場ゴンドラで約20分のゴンドラ山頂駅下車後、徒歩約5分(樹氷平)
値段 ゴンドラ往復2000円。 レンタルポンチョ500円、ほかスノーシュー、長靴、ストックの無料貸し出しあり。「夜の樹氷観賞会」3500円(2024年1月9日から参加希望日の前日17時までに「森吉山阿仁スキー場」へ電話で要予約、定員15名、最少催行5名)
URL https://www.aniski.jp/

夜間ライトアップも魅力 「蔵王温泉スキー場」

山形県山形市


地蔵山頂駅周辺の日中の樹氷風景(写真/蔵王ロープウェイ) 地蔵山頂駅周辺の日中の樹氷風景(写真/蔵王ロープウェイ)

山形県と宮城県にまたがる蔵王連峰。山形県側では「蔵王温泉スキー場」内に広がるアオモリトドマツの群生地「樹氷原」が見どころで、標高約1661メートル地点に立つ蔵王ロープウェイ地蔵山頂駅前の観賞エリアや、ロープウェイ山頂線のゴンドラ内などで樹氷を観賞できます。


夜間樹氷ライトアップの様子(写真/蔵王ロープウェイ) 夜間樹氷ライトアップの様子(写真/蔵王ロープウェイ)

夜間には、観賞エリア周辺と山頂線下の「樹氷原」で樹氷のライトアップを実施。色とりどりの光に照らし出される、暗闇の中の幻想的な樹氷の風景を楽しめます。


蔵王ロープウェイ

問い合わせ先 023-694-9518
時間 山麓線は8時30分~17時(蔵王山麓駅から地蔵山頂駅までの上り最終は16時発)、山頂線は8時45分~16時45分。樹氷ライトアップは12月23日~2024年2月25日の金・土・日曜および2024年1月1~3・29日、2月5・12・19日の17~21時(蔵王山麓駅から地蔵山頂駅までの上り最終は19時50分発)※天候などの状況により変更・中止の場合あり
交通アクセス 山形新幹線山形駅から蔵王温泉バスターミナル行き山交バス約37分の終点下車後、徒歩約10分の蔵王山麓駅から蔵王ロープウェイ山麓線約7分の樹氷高原駅で蔵王ロープウェイ山頂線に乗り換え、約10分の地蔵山頂駅下車
値段 ロープウェイ往復3800円 ※2023年12月1日からの運賃
URL https://zaoropeway.co.jp/winter/index.php

紹介スポット一覧マップ

文/毛塚貴康

  • 記事中の情報は2023年11月時点のものです。
  • 樹氷の見頃は、その年の天候などにより変動しますので、現地へご確認ください。
  • ロープウェイやゴンドラは、天候や設備点検などにより運転が変更・中止となる場合があります。
  • 樹氷観賞の際は、服装などの防寒を整えてお越しください。
  • 列車やバスなどの所要時間は目安となる平均時間を表記しています。バスの運行本数が少ない場合がございますので、事前にご確認ください。
  • 花や紅葉など季節の景観は、その年の天候などにより変動しますので、現地へご確認ください。
  • 店や施設のデータは、原則として一般料金(税込)、定休日、最終受付時間・ラストオーダーを、宿泊施設の料金は平日に2名で宿泊した場合の1名分の料金(1泊2食・税・サービス料込み)を記載しています。
  • 同一商品で軽減税率により料金の変わるものは、軽減税率が適用されない料金を記載。臨時休業などは省略しています。また、振替休日なども祝日として表記しています。
  • 新型コロナウイルス感染症等の影響により、掲載している内容が変更となる可能性があります。お出かけの際は事前にご確認ください。