2025.01.23ジパング俱楽部「世界で最も美しい美術館」に選ばれた下瀬美術館へ|JR西日本エリアおでかけニュース
- ※写真は「下瀬美術館」の可動展示室 ⓒSIMOSE
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今回、編集部が注目したJR西日本エリアのニュースは、2024年12月2日に「世界で最も美しい美術館」に選ばれた広島県の「下瀬美術館」です。
世界に評価された、水に佇む美術館
広島県大竹市
2024年12月2日、広島県大竹市にある「下瀬美術館」が、ユネスコの建築賞「ベルサイユ賞」の「Museums」(美術館・博物館)のカテゴリーで最優秀賞を受賞しました。「アートの中でアートを観る」をコンセプトに、瀬戸内海の風景を最大限に生かした世界でも類を見ない空間で、多彩なコレクションを鑑賞できます。
水盤の上に佇む8つの可動展示室 ⓒSIMOSE
下瀬美術館は、広島市に本社を置く建築資材の総合メーカー・丸井産業株式会社の代表取締役・下瀬ゆみ子とその両親が、半世紀以上をかけ形成してきたコレクション約500点を中心に展示する私設美術館です。
「アートの中でアートを観る」をコンセプトに、美術館、ヴィラ、レストランが一体となった新施設「SIMOSE(シモセ)」の中心施設として建築家の坂 茂(ばん しげる)が設計。瀬戸内海の島々に着想を得て、広島の造船技術により水の浮力で稼働させ、配置パターンの変更が可能な世界でも類のない可動展示室を作り出しました。水盤に浮かぶ8つの展示室は、ピンク、水色、黄色など鮮やかで色とりどりのカラーガラスに覆われ、展覧会の内容に応じて配置を変え、多様な空間へと変化します。
瀬戸内海が一望できる望洋テラスがあり、可動展示室をはじめとした下瀬美術館と、穏やかな海に浮かぶ宮島、阿多田島、江田島など島々との調和した風景が楽しめます。
また、アール・ヌーヴォーを代表する工芸家であり、植物学者でもあったエミール・ガレの作品に登場する草花を中心に瀬戸内の気候にあわせて植栽された、庭園「エミール・ガレの庭」を併設。見どころのひとつとなっています。
この独創的な点が評価され、ユネスコの世界的な建築賞「ベルサイユ賞」の新たに設立された「Museums」のカテゴリーで、最優秀賞を受賞しました。
エミール・ガレの作品にインスピレーションを得て造園された庭園「エミール・ガレの庭」 ⓒSIMOSE
期間限定のナイトミュージアムも必見
期間限定で行なわれるナイトミュージアムでは開館時間を延長し、日没後は可動展示室をライトアップ。水面やエントランス棟と企画展示棟をつなぐハーフミラーの外壁に映り、幻想的な空間を演出しています。2024年10月には第41回国際照明デザイナーズ協会(IALD)国際照明デザイン賞「優秀賞(Award of Merit)」も受賞。開催日には美術鑑賞とともに見てみたい風景です。
水面に映るライトアップされた可動展示室 ⓒSIMOSE
下瀬美術館
開催時間 | 9時30分~16時30分(ナイトミュージアム開催日は~19時) |
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休館日 | 月曜(祝日の場合は開館)、年末年始、展示替え期間 |
交通アクセス | 山陽本線大竹駅または山陽本線玖波(くば)駅からこいこいバス約12分のゆめタウン下車、徒歩約5分 ※土・日曜・祝日のみ、大竹駅から無料シャトルバスを運転。 |
料金 | 1800円(特別展の場合は異なる)※2025年4月26日から変更の場合あり |
問い合わせ先 | 0827-94-4000 |
URL | https://simose-museum.jp/ |
文/加藤有子
- ※写真はすべてイメージです。
- ※記事中の情報は2025年1月時点のものです。
- ※列車やバスなどの所要時間はホームページなどでお調べください。バスの運行本数が少ない場合がございますので、事前にご確認ください。
- ※花や紅葉など季節の景観は、その年の天候などにより変動しますので、現地へご確認ください。
- ※店や施設のデータは、原則として一般料金(税込)、定休日、最終受付時間・ラストオーダーを、宿泊施設の料金は平日に2名で宿泊した場合の1名分の料金(1泊2食・税・サービス料込み)を記載しています。
- ※同一商品で軽減税率により料金の変わるものは、軽減税率が適用されない料金を記載。臨時休業などは省略しています。また、振替休日なども祝日として表記しています。