2025.11.17ジパング俱楽部冬だけのお楽しみ、 旭山動物園で見たい!「ペンギンの散歩」|JR北海道エリアおでかけニュース

旬なニッポンに出かけよう! 「おでかけニュース」
本コーナーでは、ジパング倶楽部編集部に寄せられた全国の観光情報の中から、次のお出かけに役立つ旬な情報をお届けします。北海道から九州まで、JR6社で利用できる「ジパング倶楽部」を使って、話題の場所をチェックしてみましょう。
旭川の定番観光スポット、旭川市旭山動物園。それぞれの動物の生態に寄り添い、自然な様子を観察できるよう工夫された園内には、アザラシやホッキョクグマ、レッサーパンダなど寒冷地に適応した動物たちを多数飼育しています。積雪量が多い12月下旬〜3月上旬に行なわれる冬の風物詩が「ペンギンの散歩」。キングペンギンの集団が園内をゆっくりと歩き、みんなが笑顔になれるほのぼのとした時間を楽しめます。
動物たちの自然な姿を見られる「旭山動物園」
北海道旭川市
マリンウェイ(円柱水槽)を通り抜けるアザラシ
北海道にある旭川市旭山動物園は、国内最北の動物園として1967(昭和42)年に開園しました。一時は来場者が減少し危機的状況に陥りましたが、1997年の「ととりの村」オープンを始め、動物の展示方法や解説を工夫することで経営がV字回復したことは有名です。
特徴的なのは、「行動展示」と呼ばれるようになった動物たちの習性や能力を引き出せるよう工夫を凝(こ)らした展示方法。それぞれの動物にとって居心地がよかったり興味をそそられたりする仕掛けを考え、アイディア溢れる展示方法に来園者も思わず引き込まれます。スタッフの手書きによる愛情いっぱいのパネルも好評。
飼育スタッフがエサを与えながら解説する「もぐもぐタイム」や夜間の動物たちの様子を垣間見ることができる「夜の動物園」、そして積雪期に実施する「ペンギンの散歩」など、イベントやガイドなどのスケジュールはホームページでチェックできます。
積雪期だけのかわいい行列!「ペンギンの散歩」
トボガン(腹ばい)で散歩コースを進むペンギンたち
豪雪地帯の旭川にたっぷりと積もる雪を利用し、積雪期限定で行なわれる冬の風物詩が「ペンギンの散歩」。もともとは冬場の運動不足を解消するため、またキングペンギンたちが魚を獲ろうと集団で海に向かう習性を見てもらうために考案されました。
積雪状況により変動しますが、例年12月下旬〜3月上旬に実施されます。基本的には11時〜と14時30分〜の1日2回(3月は11時~のみ)。10羽以上が参加することもあれば2羽の場合もあり、散歩に行きたいかどうか……というペンギンたちの気分によって数が変わるのはご愛嬌。「ぺんぎん館」からイベントホールの先あたりまで、約250メートルを往復します。
30分程度の散歩の間、前のペンギンについてよちよち歩いたり、ちょっぴり横にそれるペンギンがいたり、トボガン(腹ばい)になったりとペンギンたちは気ままな様子。
大変混雑するため、コース沿いで早めに待つのがおすすめ。見学する際はペンギンが寄ってきても触らず、カメラはフラッシュを使わない設定にして、ペンギンたちが安心して散歩を楽しめるように配慮しましょう。
種類によっても違うペンギンの生態
もぐもぐタイムは「ぺんぎん館」で
ジェンツーペンギンのヒナ。2025年8月19日の様子
2000年にオープンした「ぺんぎん館」にはキングペンギン、ジェンツーペンギン、フンボルトペンギン、イワトビペンギンの4種類のペンギンを飼育しています。最大の見どころは360度見わたせる水中トンネル。頭上をスイスイと泳ぐ様子がまるで空を飛んでいるように見え、ダイナミックな視界を楽しめます。
ペンギンは寒さに強かったり、泳ぎが好きだったりというイメージがありますが、じつは種類によってさまざま。キングペンギンは涼しい時期は比較的プールで泳ぐ時間が長くなりますが、真冬はあまり泳がなくなります。その代わりの運動として、園での散歩を始めたのです。
飼育スタッフがエサを与えながら動物たちについて教えてくれる「もぐもぐタイム」や特徴的な行動について解説を行なう「なるほどガイド」も開催されています。
ペンギンの繁殖期は北海道の環境下で5〜7月。2025年7月にはジェンツーペンギンのヒナが2羽が誕生し、すでに親と変わらない姿に成長しています。
冷涼な北海道でいきいきと暮らす動物たち
待望の冬に元気いっぱい!ホッキョクグマ
水にダイブし、上手に泳ぐ様子を観察できます
好奇心たっぷりにこちらをのぞき込むホッキョクグマ
2カ所の展示場所でそれぞれ迫力ある姿を観察できる「ほっきょくぐま館」。ひとつは巨大プールで、水中へとダイナミックに飛び込む様子や優雅な泳ぎをガラス越しで観察できます。
もうひとつは檻のない放飼(ほうし)場。ホッキョクグマの足元に設置されたカプセル状の「シールズアイ」から地上をのぞくと、ホッキョクグマが間近に迫るという仕掛けです。これは流氷の海から顔を出したアザラシ(英語名で“シール”)の視点を再現したもの。近くにいれば、ホッキョクグマを下からのぞき込むというめったにできない体験が叶います。
北極圏に暮らすホッキョクグマにとって、北海道の冬は待ちに待った季節。降り積もった雪を掘って寝床を作ったり、凍った雪の上を滑りながらプールに飛び込んだりと、本来の活発な様子を見ることができます。
「もぐもぐタイム」はいつも行列ができ、水中に投げ入れた餌を追ってジャバーン!と飛び込む姿は迫力満点です。
木登り上手なレッサーパンダ
寝ている時の表情もなんとも愛らしい
渡ったり遊んだりできる吊り橋も設置
顔まわりの赤毛と白毛のバランスや、しましまのシッポが特徴的なレッサーパンダ。目頭の上にまるで眉のように見える白毛があり、これが非常に愛らしい姿に見える秘密かもしれません。旭山動物園で飼育されているのは中国を中心に生息しているシセンレッサーパンダです。
レッサーパンダ舎には樹上生活に特化した体つきや能力を観察できるよう、放飼場から向かい側の樹木まで地上約3.5メートルの高さに吊り橋がかかり、軽快に来園者の頭上を渡る様子が見られます。
レッサーパンダは寒さに強く、夏よりも冬のほうが活発に行動する様子を観察できるチャンスが増えます。
基本情報
| 名称 | 旭川市旭山動物園 |
|---|---|
| 定休日 | 年末年始(4月と11月に休園期間あり) |
| 時間 | 10時30分~15時(2026年2月7~9日は~20時) |
| 値段 | 1000円 |
| 交通アクセス | 函館(はこだて)本線旭川駅から旭山動物園行き旭川電気軌道バス約40分の終点下車すぐ |
| 問い合わせ先 | 0166-36-1104 |
| URL | https://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/ |
文/春日明子 写真/旭川市旭山動物園
- ※写真はすべてイメージです。
- ※記事中の情報は2025年11月時点のものです。
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- ※花や紅葉など季節の景観は、その年の天候などにより変動しますので、現地へご確認ください。
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