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2025.11.17ジパング俱楽部小泉八雲記念館の企画展「小泉セツ—ラフカディオ・ハーンの妻として生きて(第2期)」開催中|JR西日本エリアおでかけニュース

  • 画像提供/小泉八雲記念館

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今回、編集部が注目したJR西日本エリアのニュースは、「小泉八雲記念館」で開催中の企画展「小泉セツ—ラフカディオ・ハーンの妻として生きて(第2期)」です。


『ばけばけ』で注目の小泉八雲の妻・セツの展示

島根県松江市

「耳なし芳一」などが収録された著書『怪談』で知られる小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)。その妻であり、八雲の再話文学の創作における最大の功労者であった小泉セツに注目した企画展が、「小泉八雲記念館」で2026年9月6日まで開催中です。2025年秋からはセツをモデルにした連続テレビ小説『ばけばけ』が放映中。ドラマとともに楽しむと理解が深まります。


八雲の生涯や思考の特色を紹介している「小泉八雲記念館」 画像提供/小泉八雲記念館 八雲の生涯や思考の特色を紹介している「小泉八雲記念館」 画像提供/小泉八雲記念館

古くから伝わる日本の話を世に広めた小泉八雲

松江でもっとも城下町らしい佇まいを残す塩見縄手(しおみなわて)の一角にある「小泉八雲記念館」。「耳なし芳一」や「雪女」などの日本各地に伝わる怪談・奇談などをもとに独自の解釈を加え執筆した『怪談』をはじめ、日本に関する多くの著書を残したラフカディオ・ハーンこと小泉八雲の功績を、書籍や遺愛品などを通じて現代に伝えています。

「侍の屋敷に住みたい」と妻の小泉セツとともに熊本に赴任するまでの5カ月間を過ごした「小泉八雲旧居」に隣接しており、2館共通券で見学することもできます。


遺愛品や初版本、直筆原稿や愛用の洋服やカバンなどの展示 画像提供/小泉八雲記念館 遺愛品や初版本、直筆原稿や愛用の洋服やカバンなどの展示 画像提供/小泉八雲記念館

小泉八雲の創作活動を大きく支えた小泉セツの生涯を垣間見る


20歳頃のセツの肖像 画像提供/小泉八雲記念館 20歳頃のセツの肖像 画像提供/小泉八雲記念館

現在、小泉八雲の妻・セツに注目した企画展「小泉セツ—ラフカディオ・ハーンの妻として生きて」を2026年9月6日まで開催しています。
日本語がほとんどわからない八雲の創作活動には、妻・セツの存在が大きかったといいます。セツは八雲とコミュニケーションをとるために、英語を学んでいましたが、試行錯誤の末に正しい文法にとらわれない独特な日本語の話し言葉「ヘルンさん言葉」を使って、やり取りするようになりました。その言葉を介して多くの怪談奇談を八雲に伝えていきました。


八雲の発音する英語を聞きながらセツが鉛筆でメモした手作りの英単語帳 画像提供/小泉八雲記念館 八雲の発音する英語を聞きながらセツが鉛筆でメモした手作りの英単語帳 画像提供/小泉八雲記念館

セツがハーンから英語の書き方を学んだ時の筆記体練習帳(池田記念美術館蔵) セツがハーンから英語の書き方を学んだ時の筆記体練習帳(池田記念美術館蔵)

企画展では、そんなセツの64年の生涯を、第1章「セツの生い立ち」、第2章「セツとハーンの物語」、第3章「小泉八雲夫人」で構成し紹介。西洋人が珍しかった明治時代に八雲と出会い、国際結婚をし、西洋人の妻としてどのように時代を生き抜いたのかを、直筆の草稿、帰化に関する書類、遺愛品などの展示を通じて垣間見ることができます。

セツをモデルにした連続テレビ小説『ばけばけ』。ドラマを振り返りながら鑑賞した後は、八雲の作品を手に取ってみたくなる企画展です。


ハーンと出会う前、セツは家計を助けるために機織に精を出していた。自分が織った布地の端切れで作った織見本帳 画像提供/小泉八雲記念館 ハーンと出会う前、セツは家計を助けるために機織に精を出していた。自分が織った布地の端切れで作った織見本帳 画像提供/小泉八雲記念館

実母・小泉チエの父である松江藩家老・塩見増右衛門について書かれたセツ自筆『オヂイ様のはなし』(草稿)(池田記念美術館蔵) 実母・小泉チエの父である松江藩家老・塩見増右衛門について書かれたセツ自筆『オヂイ様のはなし』(草稿)(池田記念美術館蔵)

基本情報

名称 小泉八雲記念館 
企画展「小泉セツ—ラフカディオ・ハーンの妻として生きて」【第2期】
開催期間 2026年9月6日まで
開館時間 9時~16時30分(4~9月は~17時30分)
休み 会期中無休 ※年数回メンテナンス休館あり
交通アクセス 山陰本線松江駅からぐるっと松江レイクラインバス約16分の小泉八雲記念館前下車すぐ
入場料 600円(小泉八雲旧居との2館共通券は800円)
URL https://www.hearn-museum-matsue.jp/index.html

文/加藤有子

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  • 記事中の情報は2025年11月時点のものです。
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