2025.08.05ジパング俱楽部藤沢駅発、弁財天がおわす江戸時代からの観光地・江の島へ|JR駅発、お手軽1日モデルコース
鉄道を使って、もっと気軽に日本を旅しよう。
日本全国の駅を拠点に、半日から一日で楽しめるモデルコースを紹介します。
江島(えのしま)神社奥津宮・中津宮・辺津宮(おくつみや・なかつみや・へつみや)に祀られている三女神が、仏教との習合によって弁財天女とされ、江島弁財天として江戸の人々に篤く信仰されました。今も観光地として大人気の江の島を、江戸の人々に倣い、弁財天との出合いを楽しみつつ訪ねましょう。生しらす丼などの絶品ランチ、「江の島サムエル・コッキング苑」の美しい庭園や高所の展望フロアからの眺望、みやげ品の購入なども、思う存分楽しみます。
- ※トップ画像は、富士山と江の島
東海道本線藤沢駅からスタート
東京駅から東海道本線で約50分。東海道本線と、大宮駅から高崎線に直通する湘南新宿ライン、上野駅から東北本線(宇都宮線)・高崎線に直通する上野東京ラインが乗り入れています。
飲食店が充実した駅ビル「リエール藤沢」があり、日帰り旅の前後に小腹をみたすのにもぴったり。
江の島弁財天仲見世通り
食べ歩きやみやげ品の物色が楽しい
緩やかな坂道で、江島神社へ向かう際には登り坂となります
江の島の入口、青銅の鳥居をくぐった先から江島神社までの参道に連なる歴史ある商店街。さほど広くない参道両側に途切れず店舗が並び、大勢の人がひしめき、歩いているだけで楽しくなってきます。
シラスや魚の刺身、サザエやハマグリなど新鮮な海の幸を提供する飲食店やしゃれたカフェが多くあり、にぎやかな通りを散歩しながら、地元の料理を思う存分楽しめます。タコせんべいなど、食べ歩きも楽しみ。茶まんじゅうと白まんじゅうの2種からなる女夫(めおと)饅頭などのみやげ店や旅館なども充実しています。
問い合わせ先 | 0466-22-4141(藤沢市観光センター) |
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時間 | 通行自由 |
交通アクセス | 東海道本線藤沢駅から小田急江ノ島線約6分の片瀬江ノ島駅下車、徒歩約13分 |
URL | https://www.fujisawa-kanko.jp/spot/enoshima/01.html |
しらす問屋 とびっちょ 江の島弁財天仲見世通り店
獲れたての生しらすに舌鼓
両方味わえておいしさ2倍の「生しらす釜揚げしらす丼」。生のり味噌汁付きで1650円
釜揚げしらすのほか、さまざまな刺身がのった「とびっちょ丼」
バニラソフトにしらすをのせた「しらすソフト」550円なども提供
江の島弁財天仲見世通りに入ってすぐのところにある、しらす料理店。釜揚げしらす料理はもちろん、~3月中旬の禁漁期間中以外は生しらす料理も提供。その日に獲れたものだけを用い、透き通った生しらすは美味の極みです。
生と釜揚げ両方を味わえる「生しらす釜揚げしらす丼」が魅力絶大。
問い合わせ先 | 0466-29-9090 |
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時間 | 11~20時(土・日曜・祝日は~20時30分) |
定休日 | なし(荒天時休) |
交通アクセス | 東海道本線藤沢駅から小田急江ノ島線約6分の片瀬江ノ島駅下車、徒歩約13分 |
URL | http://tobiccho.com/shops/benzaiten |
江島神社 辺津宮
巾着形の賽銭箱が珍しい
田寸津比賣命(たぎつひめのみこと)を祀る辺津宮
江の島弁財天仲見世通りを抜け、江島神社の鳥居左側にある乗り場から屋外エスカレーター「江の島エスカー」に乗車。海の中にいるような空間を味わえる映像が映し出され、幻想的な雰囲気を楽しみながら移動し、江島神社辺津宮に到着。
1206(建永元)年、時の将軍・源實朝(さねとも) が創建。江の島の神域で一番下に位置するため「下之宮」とも呼ばれます。拝殿前の巾着の形をした珍しい賽銭箱は、相模彫りといわれる独特の彫り物。地元の商店によって奉納されたもので、お賽銭を入れると音が出る仕組みになっています。
問い合わせ先 | 0466-22-4020 |
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時間 | 境内自由 |
交通アクセス | 東海道本線藤沢駅から小田急江ノ島線約6分の片瀬江ノ島駅下車、徒歩約13分。江の島エスカー約3分の1区間降り場下車 |
URL | http://enoshimajinja.or.jp/hetsumiya/ |
江島神社 奉安殿
美しき弁財天を祀る八角形のお堂
八角形の堂内に、人々を引きつける弁天像2体ほかを安置
8本の腕に武器や宝物を持ち、音楽や財福、知恵、延命などを司るとされる「八臂弁財天」
「妙音弁財天」は琵琶を持ち、芸事の神様として信仰されてきました
辺津宮境内にある八角のお堂で、「八臂(はっぴ)弁財天」(国指定重要文化財)と裸弁財天とも呼ばれる「妙音弁財天」(市指定重要文化財)が祀られています。
江戸時代には、この江島弁財天への信仰が集まり、江の島詣での人々で大変なにぎわいを見せました。
奉安殿ではほかに、十五童子像、後宇多天皇の勅額、弁財天像扁額、弘法大師の手形が押された護摩修法による弁財天像を拝観できます。
問い合わせ先 | 0466-22-4020 |
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時間 | 8時30分~16時30分 |
定休日 | なし |
交通アクセス | 東海道本線藤沢駅から小田急江ノ島線約6分の片瀬江ノ島駅下車、徒歩約13分。江の島エスカー約3分の1区間降り場下車 |
値段 | 200円 |
URL | http://enoshimajinja.or.jp/gosaijin/ |
江島神社 中津宮
江戸時代の姿を彷彿とさせる
市寸島比賣命(いちきしまひめのみこと)を祀る中津宮
江の島エスカー2区間に乗車し、中津宮へ。853(文徳天皇仁壽3)年に慈覚大師が創建。1689(元禄2)年に五代将軍・徳川綱吉が、
本殿・幣殿・拝殿からなる権現造りの社殿を再建しました。現在の社殿は1996年の改修によるもので、鮮明な朱色が再建当時の社殿を再現しています。拝殿の格天井に四季折々の花鳥画(154枚)や彫刻が見られます。
社殿脇には水琴窟(すいきんくつ)を構えた庭園が整備されています。境内に奉納された石燈籠からは、江戸時代における商人・芸人・庶民の信仰の深さをうかがい知ることができます。
問い合わせ先 | 0466-22-4020 |
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時間 | 境内自由(庭園は9~16時頃) |
定休日 | なし |
交通アクセス | 東海道本線藤沢駅から小田急江ノ島線約6分の片瀬江ノ島駅下車、徒歩約13分。江の島エスカー約4分の2区間降り場下車 |
値段 | 無料 |
URL | http://enoshimajinja.or.jp/nakatsumiya/ |
江の島サムエル・コッキング苑
明治の温室遺構を生かした癒やしの庭園
季節の花々が咲き乱れる苑内
湘南のシンボルとして親しまれる展望灯台「江の島シーキャンドル」
江の島エスカー3区間に乗車し、「江の島サムエル・コッキング苑」へ。江の島の貿易商だったサムエル・コッキングが1882(明治15)年から造成した庭園跡を整備し、公園として公開。
広場やカフェ、ショップ、ギャラリーがあり、温室遺構や熱帯植物なども見られます。
苑内にある「江の島シーキャンドル」の展望フロアからは、湘南の海や町並みなど、360度の大パノラマを眺めることができます。
2階にはテラススペース「THE SUNSET TERRACE(ザ サンセット テラス)」、1階にはカフェ「TODAI KITCHEN DELI&TEA(トウダイキッチン デリアンドティー)」やスーベニアショップ「21days SOUVENIR(S) ENOSHIMA(21デイズ スーベニールズ エノシマ)」などがあります。
問い合わせ先 | 0466-25-3525(江ノ島電鉄観光事業部) |
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時間 | 9時~19時30分 |
定休日 | なし |
交通アクセス | 東海道本線藤沢駅から小田急江ノ島線約6分の片瀬江ノ島駅下車、徒歩約13分。江の島エスカー約5分の3区間降り場下車 |
値段 | 入苑無料(イベント開催時は500円)、江の島シーキャンドルは500円 |
URL | https://enoshima-seacandle.com/ |
江島神社 奥津宮・龍宮
こちらを睨む「八方睨みの亀」を祀る
海を守る多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)をお祀りしている奥津宮
奥津宮の拝殿天井に描かれている「八方睨みの亀」
岩屋本宮の真上にあたるところに1993年に建てられた龍宮
江島神社の発祥の地である岩屋(龍神伝説発祥の地)に一番近く、岩屋本宮に海水が入りこんでしまう4~10月までの期間は、岩屋本宮のご本尊がここに遷座したといわれています。どこから見ても、こちらを睨んでいるように見える「八方睨みの亀」が拝殿天井に描かれています。源頼朝が寄進したといわれる石鳥居もあります。
江の島は昔から龍の住む場所といわれていたことから、奥津宮の隣にある龍宮(わだつみのみや)は、江島神社でもとくに強いパワースポットといわれています。
問い合わせ先 | 0466-22-4020 |
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時間 | 境内自由 |
交通アクセス | 東海道本線藤沢駅から小田急江ノ島線約6分の片瀬江ノ島駅下車、徒歩約13分。江の島エスカー約5分の3区間降り場下車、徒歩約10分 |
URL | http://enoshimajinja.or.jp/okutsumiya/ |
江の島岩屋
ロウソクを手に神秘の世界を探訪
弘法大師や日蓮上人も修行した、江の島信仰発祥の地
島の最奥部にある海食(かいしょく)洞窟。1182(養和2)年には源頼朝がここで奥州藤原秀衡征伐を祈願したとも伝えられています。
奥行約152メートルで、富士山の氷穴に通じているといわれる「第一岩屋」と約56メートルの「第二岩屋」が見学可能。手に持ったロウソクの明かりを頼りに進み、冒険気分満点。炎に照らし出された石像や岩壁が神秘の世界に誘います。
見学後は島の雰囲気を楽しみながら片瀬江ノ島駅へ向かいますが、奥津宮とコッキング苑の間にある「中村屋 羊羹店」で「江の島名物 元祖海苔羊羹」や「古代 女夫饅頭」など、みやげ品をチェックしながら歩くのもいいでしょう。
問い合わせ先 | 0466-22-4141(藤沢市観光センター) |
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時間 | 9~18時(時期で変動) |
定休日 | なし |
交通アクセス | 東海道本線藤沢駅から小田急江ノ島線約6分の片瀬江ノ島駅下車、徒歩約13分。江の島エスカー約5分の3区間降り場下車、徒歩約14分 |
値段 | 500円 |
URL | https://www.facebook.com/enoshimaiwaya |
藤沢駅ゴール!
- スケジュールの一例
-
(9:42発)
東京駅
- 東海道本線
-
(10:32着)
藤沢駅
-
10:37発
藤沢駅
- 小田急江ノ島線
-
10:43着
片瀬江ノ島駅
- 「江の島弁財天仲見世通り」「しらす問屋 とびっちょ 江の島弁財天仲見世通り店」「江島神社 辺津宮」「江島神社 奉安殿」「江島神社 中津宮」「江の島サムエル・コッキング苑」「江島神社 奥津宮」「江の島岩屋」「中村屋 羊羹店」
-
18:24発
片瀬江ノ島駅
- 小田急江ノ島線
-
18:31着
藤沢駅
-
(18:37発)
藤沢駅
- 東海道本線
-
(19:26着)
東京駅
紹介スポット一覧マップ
文/赤城はるな 写真提供/藤沢市観光協会
- ※記事中の情報は2025年8月時点のものです。
- ※列車やバスなどの所要時間は目安となる平均時間を表記しています。バスの運行本数が少ない場合がございますので、事前にご確認ください。
- ※花や紅葉など季節の景観は、その年の天候などにより変動しますので、現地へご確認ください。
- ※店や施設のデータは、原則として一般料金(税込)、定休日、最終受付時間・ラストオーダーを、宿泊施設の料金は平日に2名で宿泊した場合の1名分の料金(1泊2食・税・サービス料込み)を記載しています。
- ※同一商品で軽減税率により料金の変わるものは、軽減税率が適用されない料金を記載。臨時休業などは省略しています。また、振替休日なども祝日として表記しています。