トレたび JRグループ協力

2025.11.05ジパング俱楽部下呂駅発、名湯の温泉街に心躍らせ歩く|JR駅発、お手軽1日モデルコース

鉄道を使って、もっと気軽に日本を旅しよう。
日本全国の駅を拠点に、半日から一日で楽しめるモデルコースを紹介します。

日本三名泉に数えられる名湯、下呂温泉は駅の近くに温泉街が広がり、散策が楽しい町です。足湯めぐりをしながら温泉街の雰囲気を楽しみましょう。足湯を備える施設の中には、ソフトクリームに温泉卵をのせた「温玉ソフト」や温泉で温めた「ほんわかぷりん」などを提供する店もあります。

温泉寺で下呂温泉の歴史を体感し、ランチに郷土料理の「鶏(けい)ちゃん」を味わったら、「下呂温泉合掌村」へ。合掌家屋10棟が並ぶ姿は日本の原風景を彷彿(ほうふつ)とさせます。最後はもちろん、下呂の名湯をゆったり露天風呂で味わいましょう。

  • トップ画像は、山間(あい)にたたずむ下呂温泉街

高山本線下呂駅からスタート


名古屋駅から特急「ひだ」で約1時間30分。

下呂駅には自動改札機が設置されておらず、駅員による改札が列車の発着ごとに行なわれています。木造の駅舎とあいまって、懐かしい雰囲気が漂います。駅舎内のトイレは改札内のみ。駅を出て、観光案内所の裏にも公衆トイレあり。


 

徒歩約3分(噴泉池まで)

 

足湯めぐり

源泉や温泉スイーツを味わう


温泉卵がのった「温玉ソフト」 温泉卵がのった「温玉ソフト」

有馬、草津とともに日本三名泉に数えられる下呂温泉。pH9以上のアルカリ性単純温泉で天然の石けん効果があり、美肌の湯ともいわれます。飛騨川の河原が源泉地で、その源泉そのものを堪能できるのが「噴泉池」。かつては入浴もできましたが、現在は足湯として、対岸の旅館街とその後ろの山並みを眺めながら、開放感抜群のロケーションを味わえます。  

下呂大橋を渡り、温泉寺方面の温泉街には、下呂温泉発見の白鷺(しらさぎ)伝説にちなんだ名称の「鷺の足湯」、さるぼぼ七福神社内にあり幸運をもたらす「さるぼぼ黄金の足湯」など、多数の足湯があるので、あちこちで浸(つ)かってみましょう。白鷺橋のたもとにある「ゆあみ屋の足湯」は、店内で「温玉ソフト」や温泉で温めて食べられる「ほんわかぷりん」といったスイーツを販売。足湯に浸かりながら食べると、味わいも楽しさも抜群です。


下呂大橋のたもとで湧き出る「噴泉池」 下呂大橋のたもとで湧き出る「噴泉池」

クラフト作品を展示販売するショップの店頭にある「ゆあみ屋の足湯」 クラフト作品を展示販売するショップの店頭にある「ゆあみ屋の足湯」


問い合わせ先 0576-24-1000(下呂温泉観光協会)
時間 施設により異なる
定休日 施設により異なる
交通アクセス 高山本線下呂駅から徒歩約3分など
URL https://www.city.gero.lg.jp/uploaded/attachment/5206.pdf

 

徒歩約8分(温泉寺最寄りの無料足湯「鷺の足湯」から)

 

温泉寺

下呂温泉発祥の歴史を語る


下呂温泉発見の白鷺伝説に由来する薬師如来を祀(まつ)る寺 下呂温泉発見の白鷺伝説に由来する薬師如来を祀(まつ)る寺


一帯は紅葉の名所でもあります 一帯は紅葉の名所でもあります

紅葉の見頃の時期にはライトアップを開催(2025年は11月12~24日) 紅葉の見頃の時期にはライトアップを開催(2025年は11月12~24日)

下呂温泉は天暦年間(947~957年)に湯ヶ峰という山中で発見されたものの、1265(文永2)年に湧出が止まってしまい、その後、飛騨川の河原に毎日白鷺が舞い降りていたことから新たな源泉の湧出が発見されたと伝わります。その白鷺が止まった松の下に鎮座していたという薬師如来をお祀(まつ)りするのが温泉寺です。

境内は173段の石段を登った上にあり、山間の温泉街を一望できます。高台の静けさと、心安らぐ景観が旅の満足感を高めてくれます。毎月13日には、誰でも無料で参加できる座禅会も行なっています。

秋には紅葉ライトアップが行なわれ、「もみじ足湯」やミニコンサートなどのイベントも行なわれます。


問い合わせ先 0576-25-2465
時間 日の出~日没
交通アクセス 高山本線下呂駅から徒歩約15分
URL https://www.onsenji.jp/

 

徒歩約10分

 

鶏ちゃん

タレの絡んだキャベツと肉が絶妙


キャベツがたっぷり食べられる「鶏ちゃん」 キャベツがたっぷり食べられる「鶏ちゃん」

温泉街のみやげ物店では鶏ちゃんの素を買って帰れます 温泉街のみやげ物店では鶏ちゃんの素を買って帰れます

下呂温泉の歴史に触れた後は、郷土料理「鶏(けい)ちゃん」で腹ごしらえ。鶏肉とキャベツなどに特製のタレを絡め、鉄板やジンギスカン鍋などで焼きながら食べる料理です。タレの味つけは店により「しょうゆ」「みそ」「塩」などがあります。

温泉街には「山びこ」やお食事処「萩屋ケイちゃん」などがあります。

おみやげとして味付け済みの鶏肉を買って帰り、自宅で下呂の味を楽しむこともできます。


問い合わせ先 0576-24-2222(下呂市観光課)
時間 店舗により異なる
定休日 店舗により異なる
交通アクセス 高山本線下呂駅から徒歩約9分など
URL https://www.city.gero.lg.jp/site/kanko/1238.html

 

徒歩約15分

 

下呂温泉合掌村

合掌家屋の生活文化を体感


大小の合掌家屋10棟を展示 大小の合掌家屋10棟を展示

白川郷などから合掌家屋10棟を移築し、日本の原風景を再現。飛騨の生活文化と日本の四季を感じることができます。

国指定重要文化財「旧大戸家(おおどけ)住宅」や、農具や民具などを展示する「民俗資料館(旧岩崎家)」は、合掌家屋の生活文化がまざまざと感じられます。人形が100体以上も展示された「竹原文楽記念館」も圧巻。竹原文楽はかつて当地で上演されていた人形歌舞伎で、合掌家屋内での人形展示はより味わい深いものがあります。

村内には陶器の絵付けやロクロ体験、さるぼぼ作り、和紙の絵漉(す)き体験などができる体験施設もあります。桜と紅葉(もみじ)の里山「歳時記(さいじき)の森」を歩いて、季節の移ろいを感じるのもいいものです。


「旧大戸家住宅」を彩る紅葉 「旧大戸家住宅」を彩る紅葉

合掌家屋内の囲炉裏端で往時の生活に思いを馳(は)せたいものです 合掌家屋内の囲炉裏端で往時の生活に思いを馳(は)せたいものです


問い合わせ先 0576-25-2239
時間 8時30分~16時30分(年末年始は開村時間短縮)
定休日 なし
交通アクセス 高山本線下呂駅から合掌村線濃飛バス約6分の合掌村下車
値段 800円
URL https://www.gero-gassho.jp/

 

徒歩約17分

 

クアガーデン露天風呂

6種類の温泉浴を堪能


打たせ湯などさまざまな入浴法を体験できます 打たせ湯などさまざまな入浴法を体験できます

帰路に就く前に、「美肌の湯」といわれる下呂温泉を体全体で味わいましょう。「クアガーデン露天風呂」は名前のとおり、露天風呂のみの施設。飛騨川沿いに位置し、せせらぎを聞きながら入浴できます。広々とした空間に浴槽が配置され、露天風呂のほか、打たせ湯、三温の湯、箱蒸し、泡沫浴、圧注浴といった6種類の温泉浴が楽しめます。

時間に余裕があれば、温泉寺の紅葉ライトアップを楽しんで帰路に就くにもいいでしょう。


問い合わせ先 0576-24-1182
時間 8~20時
定休日 木曜
交通アクセス 高山本線下呂駅から徒歩約12分
値段 700円(2026年1月1日から800円に値上げ予定)
URL https://www.gero.jp/museum/roten.html

 

徒歩約12分

 

下呂駅ゴール!


スケジュールの一例
(8:43発)

名古屋駅

  • 特急「ひだ」
10:14着

下呂駅

  • 「足湯めぐり」「温泉寺」「鶏ちゃん」「下呂温泉合掌村」「クアガーデン露天風呂」
17:22発

下呂駅

(19:06着)

名古屋駅

紹介スポット一覧マップ

文/赤城はるな 写真/岐阜県観光連盟、下呂温泉観光協会

  • 記事中の情報は2025年11月時点のものです。
  • 列車やバスなどの所要時間は目安となる平均時間を表記しています。バスの運行本数が少ない場合がございますので、事前にご確認ください。
  • 花や紅葉など季節の景観は、その年の天候などにより変動しますので、現地へご確認ください。
  • 店や施設のデータは、原則として一般料金(税込)、定休日、最終受付時間・ラストオーダーを、宿泊施設の料金は平日に2名で宿泊した場合の1名分の料金(1泊2食・税・サービス料込み)を記載しています。
  • 同一商品で軽減税率により料金の変わるものは、軽減税率が適用されない料金を記載。臨時休業などは省略しています。また、振替休日なども祝日として表記しています。