2026.04.06ジパング俱楽部栃木駅発、栃木発展の礎となった巴波川の舟運の歴史をめぐる|JR駅発、お手軽1日モデルコース

鉄道を使って、もっと気軽に日本を旅しよう。
日本全国の駅を拠点に、半日から一日で楽しめるモデルコースを紹介します。
栃木と江戸方面を結ぶ舟運の交通路として大いに利用され、栃木市の発展に大きな役割を果たした巴波(うずま)川。両岸に立ち並んだ舟積問屋(ふなづみどんや)や豪商の白壁土蔵が今も所どころに残り、往時の姿を伝えています。
そんな舟運の歴史を伝える巴波川の遊覧船に乗り、川面から蔵造りの町並みを味わうとともに、豪商の屋敷を利用した博物館で栃木の歴史に浸りましょう。ランチは往時の蔵をリノベーションしたレストランで洋食もいいし、ご当地グルメの「じゃがいも入り焼きそば」や「夕顔(ゆうがお)ラーメン」もいいですね。
- ※トップ画像は、蔵の街遊覧船
両毛(りょうもう)線栃木駅からスタート
新宿駅から湘南新宿ラインと両毛線を乗り継いで約1時間50分、東武日光駅行きのJR・東武直通特急「スペーシア日光」ならば新宿駅から約1時間20分。
2003年の駅の高架化に伴い現駅舎が建造されましたが、洋風建築であった旧駅舎(写真左)は、2004年に開業した栃木市野中町の自動車博物館「魔方陣スーパーカーミュージアム」(老朽化により現在休館中)のエントランスとして再利用されています。改札内と北口側に公衆トイレあり。
蔵の街遊覧船
川沿いに並ぶ蔵の町並みを見上げる
川沿いには江戸時代を思わせる蔵造りの建物が並んでいます
1617(元和3)年、徳川家康の霊柩(れいきゅう)を久能山から日光山に改葬した際に、荷物などを栃木河岸に陸揚げしたことにはじまるといわれる巴波川の舟運。物資の集散地として、都賀舟(つがぶね)などと呼ばれる小舟が往来し、江戸との交易を盛んにし栃木市の発展に大きな役割を果たしました。
川の両岸には多くの舟積問屋や豪商がいらかを並べていたといわれ、入舟町(いりふねちょう)、湊町(みなとちょう)などの地名とともに白壁土蔵が所どころに残され、往時の姿を今に伝えています。船頭が語る舟運の歴史や『栃木河岸(かし)船頭唄』を聞きつつ、川面から情緒ある町並みをじっくり堪能しましょう。
蔵の街遊覧船
| 問い合わせ先 | 0282-23-2003 |
|---|---|
| 時間 | 10時~15時50分(時期で変動) |
| 定休日 | 年末年始、荒天時 |
| 交通アクセス | 両毛線栃木駅から徒歩約11分 |
| 値段 | 1000円 |
| URL | http://www.k-yuransen.com/ |
塚田歴史伝説館
長い黒塀、漆喰の土蔵がみごと
江戸時代の木材回漕問屋「塚田家」の邸宅・土蔵群を保存・公開
江戸時代後期の弘化年間(1844~1848)から木材回漕(かいそう)問屋を営んできた豪商の館で、巴波川沿いに続く120メートルほどの黒塀、そびえ立つ白壁の土蔵の姿がみごとで、巴波川の水面に映る姿も秀麗。人気ドラマ『JIN-仁-』や『天皇の料理番』など数々のドラマ撮影にも使われたそうです。
蔵の中では栃木の歴史や祭りが紹介されています。なかでもロボットによる蔵芝居『巴波川悲話』が好評で、観覧者2名から上演されます。
塚田歴史伝説館
| 問い合わせ先 | 0282-24-0004 |
|---|---|
| 時間 | 9時30分~15時30分 |
| 定休日 | 月曜(祝日の場合は翌平日)、年末年始 |
| 交通アクセス | 両毛線栃木駅から徒歩約11分 |
| 値段 | 700円 |
| URL | https://www.tochigi-city-kura-navi.jp/spot/page.php?id=72 |
蔵の街で名物ランチ
蔵造りの店で洋食やご当地グルメに舌鼓(したつづみ)
1923(大正12)年建設の「旧安達呉服店」店舗を活用した「好古壱番館」
“蔵の街”栃木には、「蔵のビストロ いち井」や「T8 TOCHIGI 蔵時(くらとき)」など蔵や洋館をリノベーションしたレストランやカフェが複数あります。また、1923(大正12)年創業の「赤城亭」は和と洋を融合した洋食を提供し続けており、文明開花の味「牛鍋」もぜひチェックしたいところ。
「じゃがいも入り焼きそば」も見逃せないご当地グルメで、大正時代の洋風建築を改装した「好古壱番館(こうこいちばんかん)」などが人気店です。特産のかんぴょう(夕顔の実)の粉末を麺に練り込んだ、ヘルシーで喉越しのいい「夕顔ラーメン」も栃木名物で、「こまどり樓(ろう)」などでいただけます。
じゃがいもとソースの味が意外にマッチする「じゃがいも入り焼きそば」
市内のラーメン店が「夕顔ラーメン会」を結成して提供
| 問い合わせ先 | 0282-25-2356(栃木市観光協会) |
|---|---|
| 時間 | 店舗により異なる |
| 定休日 | 店舗により異なる |
| 交通アクセス | 両毛線栃木駅から徒歩十数分 |
| 値段 | 店舗により異なる |
| URL | https://www.tochigi-kankou.or.jp/sp/eat |
とちぎ山車会館
秋まつりのみごとな人形山車を展示
県指定有形民俗文化財の山車(だし)の保存も兼ねて展示
蔵の街大通り沿いに立地。一年を通して祭りの息吹を伝えています
2年に一度、11月に栃木市の象徴である蔵造りの町並みを舞台に、江戸・明治時代に作られた絢爛豪華な江戸型人形山車が華やかに練り歩く「とちぎ秋まつり」(2026年は開催年)。その江戸型人形山車が展示されており、みごとな彫刻や刺繍、職人たちの優れた技の結晶を鑑賞することができます。
展示されている山車3台は定期的にほかの3台と入れ替えながら、デジタル技術を駆使した映像と光の演出で祭りを再現。2階は山車の資料に関する展示室。敷地内には色鮮やかな錦鯉が泳ぐ鑑賞池もあります。
とちぎ山車会館
| 問い合わせ先 | 0282-25-3100 |
|---|---|
| 時間 | 9時~16時30分 |
| 定休日 | 1~3・7~8・12月の月曜(祝日の場合は翌平日)、年末年始(展示替えによる臨時休館あり) |
| 交通アクセス | 両毛線栃木駅から徒歩約15分 |
| 値段 | 500円 |
| URL | https://www.tochigi-city-kura-navi.jp/spot/page.php?id=86 |
横山郷土館
両袖切妻造りの独特な景観の石蔵
主屋を挟む両側の石造りの蔵が対称の位置にあり、独特の景観
江戸時代末期に麻問屋として財を成し、それをもとに店舗向かって左半分で銀行も営んでいた豪商の館。明治時代後期に建築された左右対称の両袖切妻造りの蔵は鹿沼(かぬま)産の深岩石(ふかいわいし)で造られており、日本の商家としてはほかに見られない建築様式となっています。
国登録有形文化財である貴重な建物のほか、横山家が収集した美術品や、当時の生活がうかがい知れる貴重な資料も見どころ。座敷からはみごとな回遊式庭園と、大正時代に建てられた洋館を眺めることができます。
横山郷土館
| 問い合わせ先 | 0282-22-0159 |
|---|---|
| 時間 | 9時~16時30分 |
| 定休日 | 月曜(祝日の場合は翌平日)、年末年始 |
| 交通アクセス | 両毛線栃木駅から徒歩約15分 |
| 値段 | 300円 |
| URL | https://www.tochigi-city-kura-navi.jp/spot/page.php?id=106 |
栃木駅ゴール!
- スケジュールの一例
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(8:38発)
新宿駅
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(9:59着)
小山駅
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(10:13発)
小山駅
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10:26着
栃木駅
- 「蔵の街遊覧船」、「塚田歴史伝説館」、「蔵の街でランチ」、「とちぎ山車会館」、「横山郷土館」
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16:46発
栃木駅
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(16:57着)
小山駅
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(17:04発)
小山駅
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(18:18着)
新宿駅
紹介スポット一覧マップ
文/赤城はるな
- ※記事中の情報は2026年4月時点のものです。
- ※列車やバスなどの所要時間は目安となる平均時間を表記しています。バスの運行本数が少ない場合がございますので、事前にご確認ください。
- ※花や紅葉など季節の景観は、その年の天候などにより変動しますので、現地へご確認ください。
- ※店や施設のデータは、原則として一般料金(税込)、定休日、最終受付時間・ラストオーダーを、宿泊施設の料金は平日に2名で宿泊した場合の1名分の料金(1泊2食・税・サービス料込み)を記載しています。
- ※同一商品で軽減税率により料金の変わるものは、軽減税率が適用されない料金を記載。臨時休業などは省略しています。また、振替休日なども祝日として表記しています。
