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2023.07.20ジパング俱楽部登別温泉に泊まって「地獄の谷の鬼花火」を鑑賞【モデルコース】

夏から秋にかけて各地で開催される祭り。普段とは違う町の景色が見られる祭りの日は、旅行者にとってもまたとない機会です。
この記事では、人々の幸せを願い、厄を持ち去るために打ち上げる北海道の「地獄の谷の鬼花火」を紹介します。

※2023年の祭りは終了しました


60代からのJR割引サービス「ジパング倶楽部」

60代からのJR割引サービス「ジパング倶楽部」は、きっぷの割引、JRホテルグループのホテルを優待料金で利用できるなど、魅力的なサービスが満載です。

これだけおトク!の例

札幌駅→登別駅=特急「北斗」で約1時間17分
登別駅→札幌駅=特急「すずらん」で約1時間18分
札幌駅~登別駅往復の場合、通常=9560円 3割引=6680円 2880円おトク!

  • 金額は一例です。前後の行程等により金額が異なる場合があります。
  • 通常期の普通車指定席利用の場合です。
  • 入会して最初のご利用から3回目までは運賃・料金は2割引、4回目からは3割引となります。
  • 祭り期間中はバス運行等に変更がある場合もあります。


  モデルコース概要  

  • 祭り当日は混雑が予想され、会場周辺の交通状況や店舗の営業状況が通常とは変わる可能性があります。お出かけの際は事前にご確認ください。

<1日目>室蘭本線登別駅からスタート!

↓ 登別駅前バス停から足湯入口行き道南バス約13分の登別温泉下車すぐ

登別温泉

登別駅へは札幌駅から特急「北斗」特急「すずらん」に乗れば1時間15分前後。乗り換えなしで到着します。
※特急「北斗2号」は登別駅に停車しません。

登別はアイヌ語の「ヌプルペッ」に由来し、古くから温泉が利用されていたといわれます。本州の人々に知られるようになったのは江戸時代末期。1858(安政5)年に最初の温泉宿が誕生し、鉄道の開通とともに温泉街として成長しました。
登別温泉だけで9種類もの泉質の湯が湧き出しています。

↓ 徒歩約4分

温泉市場

締めたて、さばきたての海産物を味わえる食事処


ほどよい辛さでごはんがすすむ「地獄のかにめし」 ほどよい辛さでごはんがすすむ「地獄のかにめし」

温泉街の中心部に店を構える「温泉市場」。作りたてのソフトクリームも人気です 温泉街の中心部に店を構える「温泉市場」。作りたてのソフトクリームも人気です

海産物加工品の開発・販売も手がける店で、生け簀から出したばかりの毛ガニやホタテ、カキ、ツブ貝などをその場で味わえます。
登別漁港で水揚げされた新鮮な魚介類を使った炭焼き、海鮮丼などメニューは豊富。名物料理のひとつ「地獄のかにめし」1990円は生け簀で管理した活毛ガニを茹でてむき身にし、無添加のヤンニョムジャンを混ぜ合わせた丼。卵の黄身と一緒に味わうことで甘辛い旨みとまろやかなコクが口いっぱいに広がります。海産物や加工品は地方発送も可能です。


温泉市場

問い合わせ先 0143-84-2560
時間 10時30分〜20時(食事は11時30分〜19時30分)
定休日 不定休
交通アクセス 室蘭本線登別駅から足湯入口行き道南バス約15分の第一滝本前下車、徒歩約2分

「温泉市場」公式サイト

↓ 徒歩すぐ

閻魔堂(えんまどう)

悪事を裁く「地獄の審判」を上演


普段はこの表情ですが、上演が始まると恐ろしい形相に変わります 普段はこの表情ですが、上演が始まると恐ろしい形相に変わります

登別温泉の名所「登別地獄谷」にちなみ、温泉街には鬼の像や地獄を彷彿させるモニュメントなどが点在しています。
「温泉市場」の隣に鎮座する「閻魔堂」では、毎年8月最終土・日曜に行なわれる「登別地獄まつり」のために作られた「閻魔大王からくり山車」を展示。

1日6回、時間になると高さ5メートルを超す閻魔大王像が音楽とともに動き出し、穏やかな表情が一変。地獄の審判をモチーフにした約5分間の上演を楽しめます。


閻魔堂

問い合わせ先 0143-84-3311(登別国際観光コンベンション協会)
時間 10・13・15・17・20・21時(変更の場合あり)
定休日 無休
交通アクセス 室蘭本線登別駅から足湯入口行き道南バス約13分の登別温泉下車、徒歩約7分
値段 無料

「閻魔堂」の詳細はこちら

↓ 徒歩約1分

第一滝本館

5つの泉質を35の湯船で堪能できる老舗宿


ゆったりと体をほぐせる大浴場はかけ流し ゆったりと体をほぐせる大浴場はかけ流し


部屋食「滝本御膳」、夏の一例。毛ガニやキンキ、十勝牛など北海道らしい食事が並びます 部屋食「滝本御膳」、夏の一例。毛ガニやキンキ、十勝牛など北海道らしい食事が並びます

東館のスーペリアツインは中庭の木々を望む32平米の洋室 東館のスーペリアツインは中庭の木々を望む32平米の洋室

1858(安政5)年に創業した登別温泉の最初の宿。江戸の大工・滝本金蔵が妻の皮膚病を治療するために湯小屋を建てたのが始まりです。

広さ1500坪の湯処には「登別地獄谷」を望む浴槽、露天風呂、寝湯、歩行湯など、男女合わせて35もの湯船を配置。硫黄を含む酸性の湯、肌が滑らかになるアルカリ性の湯など5種類の泉質を楽しめる温泉のテーマパークのような宿です。

4つの客室棟があり、和室、洋室、和洋室、温泉露天風呂付き客室と設えも多種多様。バリアフリールームや、愛犬連れで宿泊できる「わんちゃんルーム」も備えています。

食事は好みにより、客室や半個室食事処での和食会席膳とビュッフェダイニングを選べます。自由な過ごし方で温泉三昧(ざんまい)を満喫しましょう。


第一滝本館

問い合わせ先 0120-940-489
交通アクセス 室蘭本線登別駅から足湯入口行き道南バス約15分の第一滝本前下車、徒歩約1分
値段 1泊2食1万5700円〜(2名1室利用の場合)

「第一滝本館」公式サイト

↓ 徒歩約5分

地獄の谷の鬼花火

赤鬼、青鬼たちが繰り広げる大迫力の手筒花火!


10メートルほどの高さまで噴き上がる花火の勢いは圧巻! 10メートルほどの高さまで噴き上がる花火の勢いは圧巻!

宿で夕食を味わった後は浴衣で「登別地獄谷」へ向かいましょう。登別温泉の護り神とされる「湯鬼神(ゆきじん)」たちが人々の厄を祓うため、それぞれ鬼花火(手筒花火)を携えて「登別地獄谷」に集結します。

ドラや太鼓を打ち鳴らしながら鬼たちが登場し、まずは舞を披露。
そして展望台の階段に並んだ鬼たちが順に花火を点火していきます。

クライマックスで一斉に勢いよく噴き上がる花火と煙は、まるで火山の噴火のような迫力です。


基本情報

名称 地獄の谷の鬼花火
開催期間 7月13・20・27日、10月5・12・19・26日(20時から15分程度)※悪天候等により中止の場合あり
開催場所 地獄谷展望台
交通アクセス 室蘭本線登別駅から足湯入口行き道南バス約13分の登別温泉下車、徒歩約10分
料金 無料(入場制限2000人)
問い合わせ先 0143-84-3311(登別国際観光コンベンション協会)

「地獄の谷の鬼花火」公式サイト

<2日目>第一滝本館

↓ 徒歩約7分

登別地獄谷

活火山の躍動を感じる登別最大の名所


常にもくもくと湯煙が上がっている「登別地獄谷」 常にもくもくと湯煙が上がっている「登別地獄谷」

温泉街から「登別地獄谷」へ向かう途中に現れる「念仏鬼像」はフォトスポットとして人気 温泉街から「登別地獄谷」へ向かう途中に現れる「念仏鬼像」はフォトスポットとして人気

登別温泉は全域が「支笏洞爺(しこつとうや)国立公園」に指定されており、活火山である日和山(ひよりやま)の渓谷に1日約1万トンの自然湧出量を誇る天然温泉が湧き出しています。

その最大の源泉が、直径約450メートルの爆裂火口跡である「登別地獄谷」。硫黄などの温泉成分で白〜黄色に染まった土地や立ち上る湯気に、大地のエネルギーを感じます。
そこだけ草木が生えない景色と煮えたぎる源泉は、まさに地獄さながら。

入口の「登別パークサービスセンター」から地獄谷展望台までは車いす用のスロープが整備されています。
一周10分ほどの地獄谷遊歩道のほか、「大湯沼」や「奥の湯」へと続く大湯沼遊歩道などは歩きやすく、休憩できる展望台やトイレも各所に設置されています。


登別地獄谷

問い合わせ先 0143-84-3311(登別国際観光コンベンション協会)
時間 見学自由
交通アクセス 室蘭本線登別駅から足湯入口行き道南バス約13分の登別温泉下車、徒歩約10分

「登別地獄谷」の詳細はこちら

↓ 徒歩約7分

泉源公園の間欠泉

9本の金棒に願いをかけ、湯の噴出を待ちわびる


温泉街散策の休憩や、撮影スポットとしても人気の公園 温泉街散策の休憩や、撮影スポットとしても人気の公園

「第一滝本館」の目の前にある「泉源公園」は、約3時間ごとに噴き出す間欠泉を見学できる場所です。

円形に立ち並ぶカラフルな鬼の金棒はそれぞれ無病息災や家庭円満など御利益が異なり、その中心に大願成就の金棒が埋設されています。
天然の間欠泉なので時間を予測することは難しいものの、一度噴出が始まると50分間ほど続くので、散策の途中で何度か寄ってみるのもいいでしょう。

温泉街を貫く極楽通りには民芸品などのみやげ店や飲食店が並んでいます。各所に祀られた鬼の像を見つけながら、のんびりと見てまわりましょう。


泉源公園の間欠泉

問い合わせ先 0143-84-3311(登別国際観光コンベンション協会)
時間 入園自由
交通アクセス 室蘭本線登別駅から足湯入口行き道南バス約13分の登別温泉下車、徒歩約7分
値段 無料

「泉源公園の間欠泉」の詳細はこちら

↓ 徒歩すぐの第一滝本前から足湯入口行き道南バス約22分の登別駅前下車すぐ

登別駅ゴール!


ひと足延ばして 「洞爺湖ロングラン花火大会」をはしご鑑賞

登別温泉と同じく温泉と花火を楽しめるのが、洞爺湖温泉。登別駅から洞爺駅までは特急「北斗」で約40分です。
周囲約43キロメートルの洞爺湖のほとりには活火山の有珠山(うすざん)がそびえ、温泉街を見守っています。

この温泉街で、約半年間にわたり開催されるのが「洞爺湖ロングラン花火大会」。42回目を迎える2023年は10月31日までの毎日20時45分から約20分間、約450発の花火が打ち上がり、夜空と湖面を美しく彩ります。

開催期間中は、より間近で見られる花火鑑賞船も運航しています。
写真提供/洞爺湖町 ※雨天決行。風向き・風速などにより中止になる場合があります。

スケジュールの一例


<1日目>
(9:38発)

札幌駅

  • 特急「北斗」
(10:55着)

登別駅

11:05発

登別駅

  • 道南バス
11:18着

登別温泉

  • 「温泉市場」「閻魔堂」「第一滝本館」「登別地獄谷」(地獄の谷の鬼花火)

<2日目>
10:00発

「第一滝本館」「登別地獄谷」「泉源公園の間欠泉」(温泉街散策)

16:18発

第一滝本前

  • 道南バス
16:40着

登別駅前

(16:58発)

登別駅

  • 特急「すずらん」
(18:16着)

札幌駅

紹介スポット一覧マップ

文/春日明子

  • 記事中の情報は2023年7月時点のものです。
  • 列車やバスなどの所要時間は目安となる平均時間を表記しています。バスの運行本数が少ない場合がございますので、事前にご確認ください。
  • 花や紅葉など季節の景観は、その年の天候などにより変動しますので、現地へご確認ください。
  • 店や施設のデータは、原則として一般料金(税込)、定休日、最終受付時間・ラストオーダーを、宿泊施設の料金は平日に2名で宿泊した場合の1名分の料金(1泊2食・税・サービス料込み)を記載しています。
  • 同一商品で軽減税率により料金の変わるものは、軽減税率が適用されない料金を記載。臨時休業などは省略しています。また、振替休日なども祝日として表記しています。
  • 新型コロナウイルス感染症等の影響により、掲載している内容が変更となる可能性があります。お出かけの際は事前にご確認ください。

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