2023.09.25ジパング俱楽部兵庫の古湯・湯村温泉と、幻の地エビ「モサエビ」を満喫する【1泊2日モデルコース】
食欲の秋。ジパング倶楽部編集部では、秋の味覚を楽しめる温泉地6カ所を紹介します。
兵庫県北西部の新温泉町は、日本有数の水揚げ量を誇る冬の松葉ガニや春のホタルイカなど、上質な海の幸の宝庫。
なかでも近年注目を集めるのが、モサエビをはじめとする「浜坂地えび」です。約1200年の歴史を刻む山峡の名湯・湯村温泉でくつろぎつつ、希少な食材を味わう旅へ出かけましょう。
「ジパング倶楽部」ならこれだけおトク！
「ジパング倶楽部」は、全国のJR線きっぷの割引、JRホテルグループのホテルを優待料金で利用できるなど、魅力的なサービスが満載です。
大阪駅→浜坂駅＝特急「はまかぜ」で約3時間45分
通常＝
- ※金額は一例です。前後の行程等により金額が異なる場合があります。
- ※通常期の普通車指定席利用の場合です。
- ※入会して最初のご利用から3回目までは運賃・料金は2割引、4回目からは3割引となります。
モデルコース概要
「浜坂地えび」とは？
浜坂漁港で水揚げされる5種類のエビの総称が「浜坂地えび」です。
ねっとりとした甘みのモサエビ、大ぶりなアマエビ、頭部に濃厚な味噌が詰まったガラエビ、ぷりぷりとした歯応（ごた）えのオニエビ、食感も甘みもしっかりとしたスジエビと、それぞれに個性的。
ただし、漁は4～5月と9～10月の4カ月ほどに限られ、水揚げ量が少なく、極めて傷みやすいなどの理由から、ほとんど市場に出回ることがありません。
〈1日目〉山陰本線浜坂駅からスタート！
↓ 徒歩約7分
みさきや
「浜坂地えび」以外にも地魚メニューが充実
モサエビとアマエビの刺身がのる「浜坂地えび食べくらべ寿司」2550円
旬の地魚が揃う料理店。カウンター6席と小上がりにテーブルが2卓
七代にわたって鮮魚店を営んだのち、約55年前に料理店として創業。現在は気さくなご主人と息子さんが厨房に立ち、旬の地魚を中心とした多彩なメニューを提供しています。
4月1日～5月31日と9月1日～10月31日の期間限定「浜坂地えび食べくらべ寿司」（前日までに要予約）は、モサエビとアマエビを基本に、入荷次第でほかのエビが加わることもあるそう。
アマエビの唐揚げ、アマエビ入りだし巻き、アマエビの味噌汁が添えられ、ボリューム満点です。
みさきや
| 問い合わせ先 | 0796-82-1089 |
|---|---|
| 時間 | 11～15時頃・17～21時 |
| 定休日 | 木曜・年末年始・お盆 |
| 交通アクセス | 山陰本線浜坂駅から徒歩約7分 |
↓ 徒歩約7分の浜坂駅から湯村温泉行き新温泉町民バス“夢つばめ”約25分の終点下車、徒歩約1分
湯村温泉 佳泉郷（かせんきょう）井づつや
自家源泉の湯に浸かり、但馬の美味に舌鼓
大岩を配した地下2階の大浴場は洞窟風呂のような趣。写真は「やくしの湯」
湯村温泉のシンボル「荒湯」からほど近い高台にたたずむ、江戸時代初期創業の温泉旅館。
客室の浴室や洗面所にも引かれている自家源泉の温泉は、庭園露天風呂を併設した地下2階の大浴場や、屋上の展望桧（ひのき）風呂などで多様に楽しめます。
但馬が誇る肉と海鮮を同時に味わうなら、4月1日～10月31日に実施している「浜坂地えび食べくらべ×但馬ビーフ×こだわりのWスープ鍋会席プラン」がうってつけ。
アマエビ、モサエビ、オニエビなどを旨塩スープやピリ辛スープで堪能後、最後はラーメンを入れて仕上げます。
「浜坂地えび食べくらべ×但馬ビーフ×こだわりのWスープ鍋会席プラン」（写真は2人前）
電動リクライニングベッドなどを採用した、ユニバーサルデザインルームのツイン洋室も
湯村温泉 佳泉郷 井づつや
| 問い合わせ先 | 0796-92-1111（9～19時） |
|---|---|
| 交通アクセス | 山陰本線浜坂駅から湯村温泉行き新温泉町民バス“夢つばめ”約25分の終点下車、徒歩約1分。山陰本線江原駅から宿泊者のみ送迎あり（3日前までに要予約）。 |
| 値段 | 1泊2食2万4350円～ |
泉質 ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩泉
〈2日目〉湯村温泉 佳泉郷 井づつやを出発
↓ 徒歩約3分
湯村温泉博覧館 夢千代館
昭和20～30年代の温泉地へタイムスリップ
元銀行の建物を活用し、「夢千代の里」と呼ばれた湯村温泉の名所として2004年に誕生
広島で胎内被爆した主人公が置屋「はる家」を営みながら、さまざまな人と交流する姿を描いた吉永小百合主演の『夢千代日記』。
そのNHK連続ドラマに使われた「はる家」や「煙草屋旅館」といったテレビセットとともに、舞台である昭和20～30年代の湯村温泉の町並みを再現。
物語のあらすじを切り絵風に紹介したコーナー、人物相関図、ドラマのビデオ放映を見ながら、『夢千代日記』の世界にたっぷりと浸れます。
館内には1年後の自分や親族などに届けられる「夢てがみ」（便箋・封筒・切手代込み200円）ポストも設置。
ドラマの舞台である置屋や旅館のほか、湯村温泉の懐かしい町並みを再現
実際の撮影に使われた衣装や小物、当時の写真などの資料も展示されています
湯村温泉博覧館 夢千代館
| 問い合わせ先 | 0796-99-2300 |
|---|---|
| 時間 | 9～18時 |
| 定休日 | なし（臨時休あり） |
| 交通アクセス | 山陰本線浜坂駅から湯村温泉行き新温泉町民バス“夢つばめ”約25分の終点下車、徒歩約5分 |
| 値段 | 300円 |
↓ 湯村温泉から浜坂駅行き新温泉町民バス“夢つばめ”約25分の終点下車、徒歩約20分
新温泉町山陰海岸ジオパーク館
山陰海岸の地形・地質の全容が分かる
山陰海岸ジオパークエリアのジオラマでは、地形とともに海や山の生態を紹介
大陸時代から日本列島ができるまでの区分ごとに展示する岩石・化石コーナー
日本海形成から現在に至るまでの多種多様な地質や地形が存在する山陰海岸ジオパーク。
浜坂県民サンビーチに面して整備されたこの施設では、エリア内に分布する各時代の岩石と化石の展示に加えて、日本海周辺や山陰海岸ジオパークエリアのジオラマ、大型スクリーンでの映像などを通して、その成り立ちを分かりやすく紹介。
ジオ体験コーナーでは、たとえば川の形成プロセスや鳴き砂の仕組みなどを体感しながら楽しく学べます。
新温泉町山陰海岸ジオパーク館
| 問い合わせ先 | 0796-82-5222 |
|---|---|
| 時間 | 9～17時 |
| 定休日 | 火曜（臨時休あり） |
| 交通アクセス | 山陰本線浜坂駅から徒歩約20分 |
| 値段 | 無料 |
↓ 徒歩約３分
マル海（かい）渡辺水産
目の前の漁港で水揚げされた魚介が並ぶ
ガラエビ（写真）やアマエビは冷凍技術の向上もあり、年間通して扱っています
鮮魚、干物、冷凍品など、日本海の幸が幅広く揃います。店内は広くてゆったり
浜坂漁港と隣り合う水産会社の直売所兼食事処。1階の直売所「海産物魚市場」では、松葉ガニ、ノドグロ、ホタルイカをはじめ、季節の魚介類をお手頃な価格で販売しています。
「浜坂地えび」のうちモサエビ、オニエビ、スジエビは、近年の人気急上昇と漁獲量の減少が相まって希少性が高まり、手に入れられれば幸運。
また、平日は15時～、土・日曜・祝日は16時～のタイムサービスを目当てに、買い物に訪れる地元の人も少なくありません。
マル海（かい）渡辺水産
| 問い合わせ先 | 0796-82-5001 |
|---|---|
| 時間 | 1階直売所8～16時（土・日曜・祝日～17時） |
| 定休日 | 不定休 |
| 交通アクセス | 山陰本線浜坂駅から徒歩約15分 |
↓ 徒歩約15分
浜坂駅ゴール！
スケジュールの一例
- 〈1日目〉
-
（7:48発）
大阪駅
- 特急「はまかぜ」
-
11:33着
浜坂駅
- 「みさきや」
-
14:25発
浜坂駅
- 新温泉町民バス“夢つばめ”
-
14:51着
湯村温泉
- 「湯村温泉 佳泉郷 井づつや」
- 〈2日目〉
-
10:00発
宿を出発
- 「湯村温泉博覧館 夢千代館」
-
11:30発
湯村温泉
- 新温泉町民バス“夢つばめ”
-
11:56着
浜坂駅
- 「新温泉町山陰海岸ジオパーク館」「マル海渡辺水産」
-
（16:06発）
浜坂駅
- 山陽本線
-
（16:31着）
香住駅
-
（16:52発）
香住駅
- 特急「はまかぜ」
-
（18:59着）
姫路駅
-
（19:11発）
姫路駅
- 東海道・山陽新幹線「ひかり」
-
（19:46着）
新大阪駅
紹介スポット一覧マップ
文／笹木博幸
- ※記事中の情報は2023年9月時点のものです。
- ※列車やバスなどの所要時間は目安となる平均時間を表記しています。バスの運行本数が少ない場合がございますので、事前にご確認ください。
- ※花や紅葉など季節の景観は、その年の天候などにより変動しますので、現地へご確認ください。
- ※店や施設のデータは、原則として一般料金（税込）、定休日、最終受付時間・ラストオーダーを、宿泊施設の料金は平日に2名で宿泊した場合の1名分の料金（1泊2食・税・サービス料込み）を記載しています。
- ※同一商品で軽減税率により料金の変わるものは、軽減税率が適用されない料金を記載。臨時休業などは省略しています。また、振替休日なども祝日として表記しています。
- ※新型コロナウイルス感染症等の影響により、掲載している内容が変更となる可能性があります。お出かけの際は事前にご確認ください。