2024.03.18ジパング俱楽部青森・酸ケ湯温泉「酸ケ湯温泉旅館」が人気の理由とは?:ジパング会員が選ぶ、お気に入りの温泉宿|JR東日本エリア
ジパング倶楽部会員誌2023年11-12月号で募集したアンケート「あなたが気に入っている『温泉宿』は?」の結果から、とくに得票数の多かった宿をご紹介! 会員様の声とともにおすすめポイントをまとめました。
東北エリアの1位に輝いたのは、江戸時代から湯治場としてにぎわった酸ケ湯(すかゆ)温泉。人気の理由はいったい何なのでしょうか?
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ジパング倶楽部 旅のコツ
酸ケ湯温泉 酸ケ湯温泉旅館について
青森駅からバスでアクセスできる極上の秘湯
八甲田(はっこうだ)連峰の西麓、標高約900メートルの高地に位置する「酸ケ湯温泉旅館」。
江戸時代からの湯治場で、かつては小さな小屋があっただけでしたが、その後、「湯治棟」や「旅館棟」を増築しました。今でも昔ながらの湯治場の風情が残る混浴大浴場「ヒバ千人風呂」に入浴しようと多くの人が訪れています。
自噴する豊富な療養泉や広大な収容施設、低廉な料金などが認められ、1954(昭和29)年に国民保養温泉地第1号に指定された山の湯です。 総ヒバ造りの「ヒバ千人風呂」は日帰り利用もできます。
- 鄙(ひな)びたヒバ千人風呂がいいです
- 古きよき時代の湯治文化&施設&おもてなしを今に伝える本物の温泉が魅力です
- 四季折々の風景と八甲田山登山
おすすめポイント①
女性専用時間もあります。名物の「ヒバ千人風呂」
宿の名物といえるのが混浴大浴場の「ヒバ千人風呂」。広さは約160畳、天井の高さは約5メートルもあるにもかかわらず、浴室内には柱が1本もないので広々としています。
浴室には「熱の湯(ねつのゆ)」「四分六分(しぶろくぶ)の湯」「湯瀧(ゆたき)」「冷の湯(ひえのゆ)」の4つの風呂があり、すべてに異なる源泉が満ちています。「ヒバ千人風呂」は混浴で、水着着用やバスタオル巻きは禁止されていますが、売店で販売する湯浴み着1300円を着ての入浴は可能です。また、8~9時と20~21時は女性専用時間となっています。
ユニークな名前の「四分六分の湯」は、高温のため長く入浴できず、温(ぬく)もりの持続が「熱の湯」と比べて四分~六分程度の温まりになるということから名が付きました。
なお「ヒバ千人風呂」には、洗い場がありません。男女別大浴場「玉の湯」には洗い場があるのでこちらを利用しましょう。
おすすめポイント②
湯治文化を今に伝える独特な経験ができる宿
300年以上多くの人を癒やしてきた入浴方法があります。宿が推奨しているのは、まず、「熱の湯」に5分入り、「四分六分の湯」に5分入ります。その後に、「冷の湯」で頭から冷水をかぶり、「湯瀧」で3分打たれてから、再び「熱の湯」で3分入るというスタイルです。入浴時間は短いのですが十分に発汗し湯冷めもしにくいということです。
長期滞在型の「湯治棟」の客室は、落ち着いた和室で、トイレや洗面所は共同となっています。炊事場を利用すれば自炊できますし、鍋や食器などは無料で利用できます。
「旅館棟」の客室は、2019年にリニューアルした「1号館」のベッド付きの洋室や、木造2階建ての「イ棟」と「7号館」には縁側や床の間が付いた趣のある和室があります。さまざまな種類の客室が用意されていますので、目的や人数などに応じて利用できます。
食事は地元・青森の食材をふんだんに使った料理が並びます。宿泊プランによって部屋食や大広間、食堂などに分かれますが、素朴で家庭的な料理が好評です。
おすすめポイント③
山の一軒宿ならではの四季折々の自然の風景
酸ケ湯温泉といえば、冬の積雪情報を思い出す人もいるかも知れません。約4~5メートルもの積雪を記録する豪雪地帯にありますが、除雪されているため、夜間を除き、通行できます。冬場には厳しさを見せる一方、手付かずの自然が残されているので、さまざまな自然を満喫できます。
宿は八甲田連峰の登山口にありますので、山歩きの拠点にも最適です。春から夏にかけてブナをはじめとした新緑に彩られた森林が見わたせます。また、ゴゼンタチバナやイワカガミ、ワタスゲなど、高山植物や湿原植物を多く見ることができます。秋は紅葉に彩られ、冬には雪に覆われた白銀の世界が見られます。
宿の近くにも見どころがあります。徒歩約5分の「地獄沼」は、かつての爆裂火口跡で、湯気と硫黄臭が立ち込めて草木が生えない荒涼とした景観が広がります。道の反対側にある「まんじゅうふかし」は、服を着たままベンチに腰掛けて蒸気で下半身を温める温浴施設です。「子宝の湯」「若返りの湯」ともいわれるので、利用してみるのもいいでしょう。
酸ケ湯温泉旅館
問い合わせ先 | 017-738-6400 |
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交通アクセス | 奥羽本線青森駅から送迎バス約1時間30分の酸ケ湯温泉前下車すぐ(宿泊者のみ、要予約)。または、東北新幹線新青森駅から十和田湖(休屋)行きジェイアールバス東北「みずうみ号」約1時間20分の酸ケ湯温泉下車すぐ(冬期は酸ケ湯温泉行きで運行) |
値段 | 1泊2食1万2250円~ |
泉質 | 硫酸塩・塩化物泉ほか |
日帰り入浴
時間 | 大浴場「ヒバ千人風呂」は7時~17時30分(8~9時は女性専用)、小浴場「玉の湯」は9時~16時30分 |
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値段 | 1000円(タオル付き) |
■「酸ケ湯温泉旅館」に泊まったらここにも!
宿をじっくり楽しんだ次の日は、周辺観光はいかがでしょうか。おすすめの見どころをピックアップしました。
八甲田ロープウェー
四季折々の空中散歩を楽しもう
十和田・八幡平国立公園にあるロープウェー。ロープウェー山麓駅から約10分で田茂萢岳(たもやちだけ)の山頂公園駅まで到着します。
新緑や高山植物、紅葉、樹氷など、空中散歩をしながら移りゆく季節の絶景を見わたせます。山頂公園駅からは遊歩道が整備されていて、1周約30分と約1時間の2つの自然散策が楽しめます。
青森魚菜センター(古川市場)
好きな具材を自分でチョイスできる「のっけ丼」が名物の市場
ねぶたの家 ワ・ラッセ
一年中ねぶた祭が見られる青森駅近くの観光施設
奥入瀬渓流
八戸・十和田方面に足を延ばすなら散策したい景勝地
最寄り駅情報
酸ケ湯温泉「酸ケ湯温泉旅館」へは青森・新青森駅から!
酸ケ湯温泉旅館へは、在来線の青森駅から送迎バス(宿泊者のみ、要予約)があるほか、東北新幹線の新青森駅から路線バスでもアクセス可能です。奥入瀬・十和田湖まで行くバスは冬期には運行しませんが、その手前にあたる酸ケ湯温泉までのバスは通年出ています。バスの詳細はジェイアールバス東北のホームページをご覧ください。
紹介スポット一覧マップ
文/速志 淳
- ※記事中の情報は2024年3月時点のものです。
- ※列車やバスなどの所要時間は目安となる平均時間を表記しています。バスの運行本数が少ない場合がございますので、事前にご確認ください。
- ※花や紅葉など季節の景観は、その年の天候などにより変動しますので、現地へご確認ください。
- ※店や施設のデータは、原則として一般料金(税込)、定休日、最終受付時間・ラストオーダーを、宿泊施設の料金は平日に2名で宿泊した場合の1名分の料金(1泊2食・税・サービス料込み)を記載しています。
- ※同一商品で軽減税率により料金の変わるものは、軽減税率が適用されない料金を記載。臨時休業などは省略しています。また、振替休日なども祝日として表記しています。
- ※新型コロナウイルス感染症等の影響により、掲載している内容が変更となる可能性があります。お出かけの際は事前にご確認ください。