2025.02.25ジパング俱楽部湧水の町・三島のせせらぎと和カフェにほっとひと息。春のひとり旅|モデルコース
静岡県三島市
だんだんと暖かくなり、景色も明るく色めく春。お出かけしやすくなってくるこの季節、ひとり旅に挑戦してみてはいかがでしょう。
徒歩や公共交通機関で回りやすい、ひとり旅初心者にもおすすめの町をピックアップ。気になる宿泊施設の情報とともに紹介します。
コンパクトな町の中に見どころや散策路が点在する三島は、自分のペースでひとり気ままに歩いて回るにはもってこい。
三島駅には東海道新幹線のほか、東海道本線、伊豆箱根鉄道が接続し、熱海、伊豆半島、駿河湾沿岸、富士山などへのアクセスが便利で、2日目以降の選択肢が多いのも魅力です。
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東海道新幹線三島駅からスタート!
三嶋大社と富士山をイメージした美しい駅舎
町の表玄関は南口。
今回紹介するスポットへ行くには、南口から向かいましょう。
駅舎を出るとすぐ右側に観光案内所があります。
駅前から市街地一帯にかけて飲食店も多く、名物のうなぎはとくに人気です。
三島市立公園 楽寿園(らくじゅえん)
駅前に広がる自然豊かな名園
最初に訪れるのは、駅前に広がる市民公園・楽寿園。市街地にありながら豊かな自然に包まれた、静岡県を代表する名園です。
小松宮彰仁(こまつのみやあきひと)親王の別邸「楽寿館」を中心に、1890(明治23)年に造営されました。
「楽寿館」のみごとな装飾絵画。館内はツアーでのみ見学可能です
小浜池から楽寿館を望む
園内に入り木立の奥へ進むと現れるのが、趣(おもむき)のある数寄屋造りの「楽寿館」。 1日6回実施されているツアーに参加すると館内を見学できます。 館内から眺められる小浜(こはま)池には富士山からの地下水が湧き出しており、湧水の量によって水位が変化します。
三島市立公園 楽寿園
問い合わせ先 | 055-975-2570 |
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時間 | 9~16時(4~10月は~16時30分) |
定休日 | 月曜(祝日の場合は翌日)・年末年始 |
交通アクセス | 東海道新幹線三島駅から徒歩約3分 |
値段 | 300円(「楽寿館」の見学ツアーは参加無料、予約不要) |
URL | https://www.city.mishima.shizuoka.jp/rakujyu/ |
源兵衛川(げんべえがわ)
湧水の町を体感できるさんぽ道
清らかな水が身近に感じられる遊歩道
橋の下をくぐる場所もあって冒険気分に
流域にある大きな「雷井戸」も必見
楽寿園の南出口を出て左へ進むと、すぐに源兵衛川が現れます。
楽寿園内の小浜池に源流を発し、市街地を南に流れてゆくこの小さな川は、清流の町・三島のシンボル的存在。夏にはホタルも飛び交うとか。
遊歩道は、楽寿園付近から約1.5キロにわたり整備されています。
せせらぎを聞きながらの散策は、心癒やされること間違いなし。沿道に手すりなどはほとんどないので、滑らないよう慎重に進みましょう。
「みしマップ」を参考にするのもおすすめです。
源兵衛川
問い合わせ先 | 055-946-6900(三島観光案内所) |
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交通アクセス | 東海道新幹線三島駅から遊歩道起点まで徒歩約8分 |
和カフェ兎月園(とげつえん)
和洋の菓子でティータイム
粥はかやくごはんに変更できます
気兼ねなく過ごせる1人席も用意
アフタヌーンティーのセットの一品「三島ざくら」1個180円~はおみやげにも
歩き疲れたら人気の店でひと息入れましょう。
三島の中心部、本町交差点の一角にあるこの店は、旧東海道沿いに店を構える老舗(しにせ)和菓子店の喫茶部門です。
緑茶にもコーヒー・紅茶にも合う多彩な甘味が揃(そろ)っていますが、昼食を兼ねてより贅沢(ぜいたく)な時間を楽しみたい人には「和風アフタヌーンティー」2720円(要予約)がおすすめ。
だしの利いたやさしい味わいの粥(かゆ)や惣菜を味わった後、彩りも楽しい和洋の菓子を好みの飲み物と一緒にいただけます。
和カフェ兎月園
問い合わせ先 | 055-972-2376 |
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時間 | 9時~17時30分(土・日曜・祝日は7時~) |
定休日 | 木曜休 |
交通アクセス | 東海道新幹線三島駅から徒歩約11分 |
URL | https://www.togetsuen.co.jp/cafe/ |
三嶋大社
清らかな空気が満ちる神域
幕末に建てられた本殿。彫刻もみごと
神門をくぐった先に舞殿・本殿があります
神池(しんち)に映り込む桜。見頃は3月中旬~4月上旬
「和カフェ兎月園」から旧東海道を東へぶらぶら歩いてゆくと、やがて三嶋大社の門前に辿り着きます。
鳥居をくぐれば、参道には桜が満開。
桜の季節でなくても、清浄な境内の雰囲気に心が落ち着きます。
三嶋大社は源頼朝(みなもとのよりとも)をはじめ名だたる武将の信仰を集めてきた神社。
国の重要文化財に指定されている重厚な本殿や、北条政子が奉納した国宝「梅蒔絵手箱(うめまきえてばこ)」の精巧な模造品などを展示する「宝物館」も見ものです。
三嶋大社
問い合わせ先 | 055-975-0172 |
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時間 | 境内自由(宝物館は9~16時) |
定休日 | 宝物館は不定休 |
交通アクセス | 東海道新幹線三島駅から徒歩約15分 |
値段 | 宝物館は500円 |
URL | https://www.mishimataisha.or.jp/ |
大村精肉店
名物、みしまコロッケをテイクアウト
かわいいハート形の「みしまコロッケ」1個140円
のぼりが目印。「みしまコロッケ」は市内40店以上で提供
三嶋大社に参拝した後は、鳥居から南に伸びる門前町を少し歩いてこの店へ。三島のご当地グルメ「みしまコロッケ」で小腹を満たしましょう。 みしまコロッケに使われているじゃがいもは、地元特産の「三島馬鈴薯」(メークイン)100パーセント。 ほろりととけるような食感と甘みの強さが特徴です。 こちらでは定番のみしまコロッケのほか、「甘藷(かんしょ)みしまコロッケ」160円も作っています。
大村精肉店
問い合わせ先 | 055-972-2981 |
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時間 | 9時~17時30分 |
定休日 | 日曜・祝日 |
交通アクセス | 東海道新幹線三島駅から徒歩約17分 |
URL | https://www.e-2929.com/ |
三島駅ゴール!
ひとり旅の宿泊はどうする?
ひとり客の多い駅近ビジネスホテルがおすすめ
ひと足延ばして「髙田屋」
富士南麓、伊豆半島の付け根に位置する三島は、あちこちで富士山の伏流水が自噴する「清流の町」。
その水に身をくぐらせることで生臭さや泥臭さが消えた、おいしいうなぎを提供する店が三島駅周辺には多数あります。 地元の常連さんにも人気の「和食 蒲焼 髙田屋」で鰻重を堪能しましょう。
紹介スポット一覧マップ
文・写真/内藤昌康
- ※記事中の情報は2025年2月時点のものです。
- ※列車やバスなどの所要時間は目安となる平均時間を表記しています。バスの運行本数が少ない場合がございますので、事前にご確認ください。
- ※花や紅葉など季節の景観は、その年の天候などにより変動しますので、現地へご確認ください。
- ※店や施設のデータは、原則として一般料金(税込)、定休日、最終受付時間・ラストオーダーを、宿泊施設の料金は平日に2名で宿泊した場合の1名分の料金(1泊2食・税・サービス料込み)を記載しています。
- ※同一商品で軽減税率により料金の変わるものは、軽減税率が適用されない料金を記載。臨時休業などは省略しています。また、振替休日なども祝日として表記しています。