2025.04.30ジパング俱楽部2025年は「鍋島焼」開窯350周年!佐賀県伊万里市で鍋島焼の伝承を感じる旅へ|現地発!おすすめ旅ネタ情報
現地発・おすすめ旅ネタ情報
このコーナーでは、旅好きライター・観光ナビゲーター、役場や観光協会などの観光担当者が、ご当地ならではのおすすめスポットや旅ネタ情報を紹介します。
今回紹介するのは、佐賀県首都圏事務所の良知(りょうち)さんが教えてくれた、佐賀県伊万里(いまり)市で盛り上がりを見せる「鍋島焼(なべしまやき)」開窯350周年の話題について紹介します。
2025年は「鍋島焼」開窯350年の年
佐賀県伊万里市
日本の伝統工芸品・陶磁器の一種である「鍋島焼」は、佐賀県伊万里市大川内山(おおかわちやま)に開窯してから、今年で350周年を迎えました。
鍋島焼が誕生したのは江戸時代。佐賀藩が将軍家や大名家への献上・贈答品を作るため、全国から選りすぐりの31名の陶工を大川内山に集め、藩直営の “藩窯” として「鍋島藩窯」が開窯(かいよう)しました。
鍋島焼
1871(明治4)年の廃藩置県により約200年続いた「鍋島藩窯」は廃窯となりましたが、大川内山が “民窯” として再興を果たし、現在でも29の窯元でその技術と伝統が継承されています。
その卓越した技術力とデザイン性から、鍋島焼は世界に誇る代表的な日本の磁器のひとつとして評価されています。
鍋島焼の里・伊万里市では行事も続々開催
<佐賀県首都圏事務所 良知さんより>
開窯350周年を迎えるにあたって、「伊万里焼」「伊万里鍋島焼」など複数あった呼び名を「鍋島焼」と呼ぶことにしました。
改めて現代の「鍋島焼」を定義するにあたり、「鍋島藩窯」にまつわる年間行事の刷新や、「鍋島焼開窯350周年 記念小皿」の限定発売、各種ツアーの開催など、歴史ある「鍋島焼文化」を守り続けながら革新を続けるためのさまざまな取り組みが行なわれます。
年間行事
・「鍋島藩窯 風鈴市」 開催時期:2025年6月14日~8月24日(予定)
過去開催時の様子
2004年より始まった「伊万里風鈴まつり」は、2025年から「鍋島藩窯 風鈴市」としてリニューアル。
個性あふれる29の窯元を中心に作られた風鈴の数は、昨年からさらにボリュームアップした約3000個の展示を予定しています。
・「鍋島藩窯 あかり夏祭り」 開催時期:7月下旬の土曜日
昨年まで開催されてきた「ボシ灯籠まつり」は、2025年から「鍋島藩窯 あかり夏祭り」としてリニューアル。
窯詰道具である「ボシ」を用いた灯籠の光が、大川内山らしい山間の風景と夜空を照らし出します。
・「鍋島藩窯 秋祭り」 開催時期:2025年11月1日~11月5日
過去開催時の様子
紅葉が美しい季節に開催される「鍋島藩窯 秋祭り」は、鍋島焼の魅力と歴史を堪能できる大川内山の一大イベント。
鍋島藩窯の歴史が息づくこの地ならではの特別な体験が多数用意されており、伝統の技術に触れながら、秋の風景とともに鍋島焼の美しさを味わうことができます。
お気に入りの鍋島焼を見つけてみよう
伊万里市では、町をあるけば随所で鍋島焼のオブジェや建造物を見られるほか、窯元や展示施設、体験工房など鍋島焼関連スポットがたくさんあります。
鍋島窯藩橋
めおとしの塔
伊万里陶器商家資料館
幸橋(伊万里市街地)
江戸時代から伝統が引き継がれてきた鍋島焼。開窯350周年の2025年は、さまざまなイベントや企画が目白押しです。記念すべきこの一年に、伊万里市にぜひ来てくださいね。
伊万里鍋島焼協同組合
問い合わせ先 | 0955-23-7293 |
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交通アクセス | 筑肥線伊万里駅から車で約10分(伊万里鍋島焼会館) |
URL | https://imari-ookawachiyama.com/ |
写真/佐賀県観光連盟、伊万里鍋島焼協同組合
- ※記事中の情報は2025年4月時点のものです。
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