2025.10.27ジパング俱楽部アーネスト・サトウが探究した伊勢|外国人の愛した日本

三重県伊勢市
現在放送中の連続テレビ小説『ばけばけ』で注目を集める、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲〈やくも〉)。ハーンのように、他の文化圏からやってきた外国人がよさを見出した、ゆかりの地を紹介します。
全国から訪れる参拝客で一年を通じてにぎわう伊勢神宮。日本を愛し、深く研究したアーネスト・サトウは、「日本人の心のふるさと」といわれる伊勢神宮をテーマにした論文を発表しました。
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アーネスト・サトウ
最寄りは参宮線伊勢市駅
外宮までは、駅前から伸びる参道を歩いて約5分。みやげもの店や飲食店が並び、にぎやかな雰囲気で散策が楽しい通りです。駅前には内宮行きのバスが発着しますが、すべてのバスは外宮前バス停にも立ち寄るので、外宮参拝後は駅に戻らず、外宮前から乗車するのが便利です。
伊勢神宮
“神秘の国”日本の象徴
外宮の正宮
サトウは日本の神道の研究に注力し、本国で発表したいくつかの論文は、イギリス人が日本を理解する大きな助けになりました。とりわけ彼が心惹(ひ)かれたのが伊勢神宮で、伊勢神宮についての論文も手がけています。内宮に祀(まつ)られる神を、サトウは「太陽の女神」と解釈しました。
伊勢神宮は、アマテラスオオミカミ(天照大御神)を祀る皇大神宮(内宮)、トヨウケノオオミカミ(豊受大御神)を祀る豊受大神宮(外宮)をはじめとする125社の総称。サトウは1872(明治5)年、外国人として初めて伊勢神宮を公式に参拝しました。
五十鈴川に架かる宇治橋を渡って、内宮の境内へ
外宮参道。サトウは論文で鳥居の考察をしています
伊勢神宮
| 問い合わせ先 | 0596-24-1111(神宮司庁) |
|---|---|
| 時間 | 内宮・外宮とも5~17時(1〜4・9月は〜18時、5〜8月は19時) |
| 定休日 | なし |
| 交通アクセス | 内宮へは、参宮線伊勢市駅から内宮前行き三重交通バス約21分の終点下車すぐ。外宮へは、伊勢市駅から徒歩約5分 |
| URL | https://www.isejingu.or.jp/ |
赤福本店
お伊勢参りの定番みやげ
赤福餅2個(ほうじ茶付)400円
やわらかな餅になめらかなこしあんをのせた、伊勢名物の代表格。創業は1707(宝永4)年なので、サトウも参拝時に味わったかもしれません。内宮参道の「おはらい町」にある本店では、店内で赤福餅が味わえます。
また、道を挟んだ向かいにある「赤福本店別店舗」では、初夏~秋に「赤福氷」、秋~冬に「赤福ぜんざい」を提供しており、こちらも人気です。
1877(明治10)年に建てられた歴史ある建物
赤福本店
| 問い合わせ先 | 0596-22-7000(総合案内) |
|---|---|
| 時間 | 5~17時(繁忙期は変更あり) |
| 定休日 | なし |
| 交通アクセス | 参宮線伊勢市駅から内宮前行き三重交通バス約19分の神宮会館前下車、徒歩約4分 |
| URL | https://www.akafuku.co.jp/ise/honten/ |
紹介スポット一覧マップ
文/内藤昌康 写真/神宮司庁(外宮・内宮)
- ※記事中の情報は2025年10月時点のものです。
- ※列車やバスなどの所要時間は目安となる平均時間を表記しています。バスの運行本数が少ない場合がございますので、事前にご確認ください。
- ※花や紅葉など季節の景観は、その年の天候などにより変動しますので、現地へご確認ください。
- ※店や施設のデータは、原則として一般料金(税込)、定休日、最終受付時間・ラストオーダーを、宿泊施設の料金は平日に2名で宿泊した場合の1名分の料金(1泊2食・税・サービス料込み)を記載しています。
- ※同一商品で軽減税率により料金の変わるものは、軽減税率が適用されない料金を記載。臨時休業などは省略しています。また、振替休日なども祝日として表記しています。


