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2025.12.25ジパング俱楽部予讃線で行く別子・しまなみ温泉｜ローカル線で温泉めぐり

全国の鉄道沿線には数多くの温泉があり、その地ごとに特色ある湯や景色、食を楽しむことができます。
この記事では、予讃（よさん）線で行く別子（べっし）・しまなみ温泉（高松駅～新居浜（にいはま）駅～今治駅）のモデルコースを紹介します。

瀬戸内海に沿う予讃線は、見上げるような山の裾野を走る路線でもあります。
予讃線の南にそびえる四国山地や、今治（いまばり）市西部の高縄（たかなわ）半島の山並みがもたらすのは絶景のみにあらず。かつての鉱山跡や温泉など、地球の内部からの恵みを感じる旅に出かけましょう。

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予讃線高松駅からスタート！

高松駅から特急「いしづち」で西へ 高松駅から特急「いしづち」で西へ

 

予讃線約1時間25分

 

新居浜（にいはま）駅

別子銅山の歴史と秋の太鼓祭りで知られる新居浜市。その玄関の新居浜駅では、列車の待ち時間に「あかねミュージアム」を訪れるのがおすすめ。

新居浜駅から徒歩約3分のところにあり、豪華絢爛（けんらん）な太鼓台の展示が楽しめます。新居浜の名産品ショップでのおみやげ選びも可能です。

 

マイントピア別子行きせとうちバス約20分の終点下車すぐ

 

別子温泉～天空の湯～

産業遺産も魅力の温泉

露天は炭酸泉と酸素泉の2槽など 露天は炭酸泉と酸素泉の2槽など

大浴場は露天風呂を併設 大浴場は露天風呂を併設

露天風呂はこの浴槽以外にも壺湯あり 露天風呂はこの浴槽以外にも壺湯あり

新居浜駅から山へ向かうバスに乗ればまもなく深山幽谷（しんざんゆうこく）に。そして、大自然に抱かれる道の駅「マイントピア別子」に到着します。
このあたりは別子銅山と呼ばれ、最盛期には旧別子地区に約1万2000人が、東平（とうなる）地区に約5000人が暮らす鉱山がありました。「マイントピア別子」は、別子銅山の採鉱本部だった端出場（はでば）エリアにあり、サウナや岩盤浴など多彩な入浴を楽しめる温泉はもちろん、当時をしのばせる観光坑道も人気です。

 

徒歩約3分

 

レストランもりの風

温泉のあとは山並みを眺めながらランチ

「別子いのしし肉の陶板鍋」1850円 「別子いのしし肉の陶板鍋」1850円

森をイメージしたレストラン入口 森をイメージしたレストラン入口

マイントピア別子のメインレストランで、道の駅の2階にあります。地域の山の幸だけでなく幅広いメニューを用意。月変わりランチメニューなど季節ごとの料理も評判です。

別子温泉～天空の湯～・レストランもりの風

問い合わせ先 0897-43-1801（9～17時）（マイントピア別子）
時間 10～21時（別子温泉～天空の湯～）、11～15時(レストランもりの風）
定休日 なし
交通アクセス 予讃線新居浜駅からマイントピア別子行きせとうちバス約20分の終点下車すぐ
料金 700円（土・日曜・祝日・特定日は750円） ※別子温泉～天空の湯～
泉質 ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉（低張性中性冷鉱泉）
URL マイントピア別子

 

徒歩約3分

 

鉱山観光・別子1号乗車体験

別子銅山の歴史を体感！

トロッコ列車乗車後、観光坑道を散策 トロッコ列車乗車後、観光坑道を散策

別子銅山で使われた路線の一部を利用したトロッコ列車に乗車、下車後は観光坑道を見学できます。列車は端出場隧道 (中尾トンネル)や打除(うちよけ)鉄橋（ともに国の登録有形文化財）を走り、観光坑道では江戸時代からの別子銅山の歴史に触れます。

鉱山観光・別子1号乗車体験

問い合わせ先 0897-43-1801（9～17時）
時間 9～16時（12～3月中旬は10時～）
定休日 なし（2月第３週に約１週間の休館あり）
交通アクセス 予讃線新居浜駅からマイントピア別子行きせとうちバス約20分の終点下車すぐ
値段 1500円（鉱山観光）、700円（別子1号乗車体験のみ）
URL https://besshi.com/yougaku-kozankanko/

 

新居浜駅行きせとうちバス約20分の終点下車すぐ

 

新居浜駅

 

予讃線約30分

 

予讃線今治駅

古くは瀬戸内海の海賊（水軍）、大正時代以降は造船の町と、瀬戸内海とのつながりが深い今治市。その玄関である今治駅は、瀬戸内しまなみ海道の起点でもあります。
駅舎にはE-BIKE（電動アシスト付きスポーツ自転車）をレンタルするスタイリッシュな自転車店も。今治駅の名物駅弁「瀬戸の押寿司」もおすすめです。

 

今治営業所行きせとうちバス約9分の今治城前下車、徒歩約5分

 

今治城

日本屈指の海城（うみじろ）

堀には海水が入り込み海の魚が泳ぐ 堀には海水が入り込み海の魚が泳ぐ

戦国時代の武将で築城の名手、藤堂高虎（たかとら）が江戸時代初期に築城。天守や櫓（やぐら）など主な建築物は1980（昭和55）年以降の再建ですが、石垣や内堀はほぼ完全な形で残存しています。
隣接する今治港は、かつては今治城内の港であり、城内から海へ直接乗り出すことができました。現在、広大な堀には海水が出入りし、クロダイやボラなど海の魚が泳いでいます。

今治城

問い合わせ先 0898-31-9233
時間 9～17時
定休日 12月29～31日
交通アクセス 予讃線今治駅から今治営業所行きせとうちバス約9分の今治城前下車、徒歩約2分
値段 観覧料520円（65歳以上420円）
URL https://www.city.imabari.ehime.jp/museum/imabarijo/

 

今治駅前行きせとうちバス約９分の終点下車、徒歩約2分

 

しまなみ温泉 喜助の湯

多彩な入浴が楽しめる、しまなみのサイクルトランジット温泉

女性浴室の、炭酸ガスが溶け込む高濃度炭酸風呂。鬼頭祈（きとういのり）氏による温泉壁画あり 女性浴室の、炭酸ガスが溶け込む高濃度炭酸風呂。鬼頭祈（きとういのり）氏による温泉壁画あり

墨サウナでは、本場フィンランド式を採用 墨サウナでは、本場フィンランド式を採用

食事人気ナンバーワンは「チキン南蛮定食」980円 食事人気ナンバーワンは「チキン南蛮定食」980円

予讃線で湯めぐりの旅の仕上げは、今治駅からすぐそばで便利な天然温泉で。大浴場はもちろん、４つのサウナや、最新のマッサージ機能がついた炭酸電気風呂など多様な湯浴みを楽しめます。瀬戸内しまなみ海道走破のサイクリストからは目的地として選ばれ続け、自転車専門誌が選ぶ「日本一サイクリストが集まる温泉」としても名高いのです。
またこの温泉の食事処には、愛媛で行列が続く唐揚げ専門店「ごいち」が出店。定食のご飯のおかわりは無料で、湯上りに満足度の高い食事を楽しめます。

しまなみ温泉 喜助の湯

問い合わせ先 0898-22-0026
時間 6時～23時15分
定休日 なし
交通アクセス 予讃線今治駅から徒歩約2分
料金 800円（土・日曜・祝日は850円）
泉質 カルシウム・ナトリウム-塩化物温泉（高張性弱アルカリ性低温泉）
URL https://kisuke.com/yu-imabari/

 

徒歩約2分

 

今治駅

 

予讃線約1時間56分

 

高松駅ゴール

紹介スポット一覧マップ

文／大村嘉正

  • ※記事中の情報は2025年12月時点のものです。
  • ※列車やバスなどの所要時間は目安となる平均時間を表記しています。バスの運行本数が少ない場合がございますので、事前にご確認ください。
  • ※花や紅葉など季節の景観は、その年の天候などにより変動しますので、現地へご確認ください。
  • ※店や施設のデータは、原則として一般料金（税込）、定休日、最終受付時間・ラストオーダーを、宿泊施設の料金は平日に2名で宿泊した場合の1名分の料金（1泊2食・税・サービス料込み）を記載しています。
  • ※同一商品で軽減税率により料金の変わるものは、軽減税率が適用されない料金を記載。臨時休業などは省略しています。また、振替休日なども祝日として表記しています。