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2025.12.25ジパング俱楽部身延(みのぶ)線で行く下部(しもべ)・湯村温泉|ローカル線で温泉めぐり

全国の鉄道沿線には数多くの温泉があり、その地ごとに特色ある湯や景色、食を楽しむことができます。
この記事では、身延線で行く下部・湯村温泉(富士駅~下部温泉駅~甲府駅)のモデルコースを紹介します。

静岡県の富士駅と山梨県の甲府駅を結ぶ身延線。
富士山や富士川、甲府盆地など、美しい車窓風景が魅力で、沿線には有名な神社仏閣や温泉も点在しています。快適な特急に乗って、信玄ゆかりの温泉をめぐってみましょう。


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〈1日目〉身延線富士駅からスタート!


身延線を走る特急「ふじかわ」は1日7往復運行 身延線を走る特急「ふじかわ」は1日7往復運行


 

身延線約1時間4分

 


富士川沿いに北上してきた列車が、いったん富士川から離れて狭い谷間に入ってゆくと、やがて下部温泉駅に到着。木造瓦屋根の味わい深いローカル駅で、名前のとおり下部温泉の最寄り駅。特急「ふじかわ」は全列車が停車します。 下部温泉は、およそ1300年前に発見されたと伝わる古くからの湯治(とうじ)場で、甲斐国(かいのくに)の名将・武田信玄も戦の傷を癒やすために浸かったという伝承が残っています。

 

徒歩約1分

 

下部ホテル

駅前にある極上の温泉宿


庭の美しさにも癒やされる「ほたるの湯」の檜(ひのき)風呂 庭の美しさにも癒やされる「ほたるの湯」の檜(ひのき)風呂


足湯を備えた「水のラウンジ」 足湯を備えた「水のラウンジ」

下部温泉ボロネーゼは3種類から選べて1100円~ 下部温泉ボロネーゼは3種類から選べて1100円~

途中下車して向かうのは、駅前の踏切を渡るとすぐ目の前に現れる「下部ホテル」。泉質の異なる3種類の源泉と、充実した館内設備で評判の、下部温泉を代表する温泉宿です。
ここでは日帰り入浴を楽しんでいきましょう。岩風呂、檜(ひのき)風呂など12種の多彩な湯船で湯に浸かることができます。
せっかくなので昼食もこの宿で。おすすめは、館内の喫茶コーナーなどで提供される「下部温泉ボロネーゼ」。温泉水で茹でた極太の生パスタに、肉の旨みが濃厚なボロネーゼソースがよく絡み、絶品の一皿です。

下部ホテル

問い合わせ先 0556-36-0311
時間 日帰り入浴11〜15時
定休日 なし(日帰り入浴は火曜)
交通アクセス 身延線下部温泉駅から徒歩約1分
料金 日帰り入浴1200円。1泊2食2万2000円~
泉質 単純硫黄(いおう)泉、アルカリ性単純温泉
URL https://www.shimobe.co.jp/

 

徒歩約1分

 

下部温泉駅

 

身延線約40分

 

身延線甲府駅

下部温泉駅から再び特急「ふじかわ」に乗り込み、身延線を北上。山間(やまあい)の地を抜けて甲府盆地を進み、終点の甲府駅に到着です。ここは山梨県の県庁所在地の玄関口で、中央本線と接続しています。
湯村温泉への路線バスは南口のバスターミナルから発着。バスターミナルのカウンターには甲府市観光案内所が併設されています。また、南口には武田信玄の銅像もあります。


 

昇仙(しょうせん)峡滝上行きほか山梨交通バス約11分の湯村温泉入口下車、徒歩約3分

 

湯村ホテル

信玄の史跡めぐりの拠点にも


宿泊専用の貸切露天風呂 宿泊専用の貸切露天風呂


旅の疲れもほぐれる「若返りしびれ湯」 旅の疲れもほぐれる「若返りしびれ湯」

別館の「和風ついんるーむ」 別館の「和風ついんるーむ」

甲府といえば、戦国時代の武田信玄の本拠地。甲府の郊外に位置する湯村温泉も、信玄・勝頼父子が何度も訪れたことで知られています。
今回泊まるのは、温泉街の中央に位置する「湯村ホテル」。自家源泉のかけ流しが24時間楽しめます。飲泉所があり、飲んでもOK。シニアには腰痛や肩こりなどに効能があるという「若返りしびれ湯」が人気です。戦国時代に思いを馳(は)せ、のんびり湯に浸かってみては。

湯村ホテル

問い合わせ先 055-254-1111
時間 日帰り入浴6〜21時
定休日 なし(日帰り入浴は火曜)
交通アクセス 中央本線甲府駅から昇仙峡滝上行きほか山梨交通バス約11分の湯村温泉入口下車、徒歩約3分
料金 日帰り入浴1320円。1泊2食1万490円~
泉質 ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉
URL https://breezbay-group.com/yumura-h/

湯村ホテルに宿泊

〈2日目〉湯村ホテルから出発

 

湯村ホテルから車で約7分(ホテルでタクシー手配可)

 

武田神社

信玄を祀(まつ)る甲斐国(かいのくに)の総鎮守


風格ある武田神社の拝殿 風格ある武田神社の拝殿

宿でゆっくり過ごした翌日は、武田信玄を祭神とする「武田神社」を訪ねてみましょう。この神社が鎮座(ちんざ)するのは、信虎(のぶとら)・信玄・勝頼の武田氏三代が60年ほど居館とした躑躅ヶ崎館(つつじがさきやかた)跡。木々に包まれた境内には、堀や石垣などの遺構が残っています。
戦国時代に名を馳せた信玄を祀っているだけあって「勝運」の御利益で知られています。また、信玄は農業や商工業の振興に力を尽くしたことから、産業・経済の神としても信仰を集めています。


武田神社

問い合わせ先 055-252-2609
時間 参拝自由
交通アクセス 中央本線甲府駅下車、甲府駅北口バス停から武田神社行き山梨交通バス約8分の終点下車すぐ
URL http://www.takedajinja.or.jp/

 

武田神社バス停から甲府駅北口行き山梨交通バス約8分の終点下車すぐ

 

甲府駅ゴール

紹介スポット一覧マップ

文/内藤昌康

  • 記事中の情報は2025年12月時点のものです。
  • 列車やバスなどの所要時間は目安となる平均時間を表記しています。バスの運行本数が少ない場合がございますので、事前にご確認ください。
  • 花や紅葉など季節の景観は、その年の天候などにより変動しますので、現地へご確認ください。
  • 店や施設のデータは、原則として一般料金(税込)、定休日、最終受付時間・ラストオーダーを、宿泊施設の料金は平日に2名で宿泊した場合の1名分の料金(1泊2食・税・サービス料込み)を記載しています。
  • 同一商品で軽減税率により料金の変わるものは、軽減税率が適用されない料金を記載。臨時休業などは省略しています。また、振替休日なども祝日として表記しています。