2026.05.25ジパング俱楽部高温の蒸気が噴き出す鉄輪温泉で2種類の温泉を満喫|暑さ知らず、人混み知らずの朝観光

大分県別府市
近年はインバウンドのにぎわいや「酷暑日」と呼ばれるほどの暑さの影響で、時間をずらした観光施策が各地で推進されています。この記事では、混雑や暑さが回避できるうえに、朝ならではの景色や経験が期待できる、朝の時間帯に訪れたい観光スポットを紹介します。
温泉街のいたるところから湯けむりが立ち上り、旅情溢れる鉄輪(かんなわ)温泉。高温の蒸気を利用した蒸し風呂に入浴し、熱湯や熱泥を噴出する“地獄”を見学して、大地の鼓動を肌で感じてみませんか。
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「鉄輪温泉」ってどんなところ?
湯けむりたなびく温泉街は旅情満点
地面からも白い湯けむりが立ち上ります
温泉の源泉総数と湧出量、ともに日本一を誇る大分県別府市。「別府八湯」と呼ばれる8つの個性豊かな温泉地が市内各地に点在しています。鉄輪温泉は、別府八湯を代表する温泉地。鎌倉時代に僧侶の一遍上人が開湯したと伝わり、江戸時代以降は湯治場として栄えました。
温泉街のいたるところから湯けむりが立ち上り、旅情満点。温泉街の路地には貸間旅館と呼ばれる湯治宿や共同浴場などが点在しています。
「鉄輪温泉」の朝観光をおすすめする理由
世界有数の観光大国・別府は、国内外から多くの観光客が訪れます。旅館やホテルに宿泊する観光客も多いので、チェックアウト時間の前だと比較的ゆっくり散策できます。
また、温泉街のあちこちから噴き出す湯けむりは、気温や湿度などの気象条件により見え方が変化。気温が下がる朝晩の方が日中よりも比較的見えやすいといわれます。
温泉街には、高温の温泉蒸気を利用して食材を一気に蒸し上げる鉄輪の伝統料理・地獄蒸しを体験できる食事処も。混雑を避けるなら、営業開始直後の早い時間帯がおすすめです。
鉄輪むし湯
石菖の香りに包まれて、日本古来の入浴法・蒸し風呂を体験
男女別の小さな石室は定員4名。混雑時は待つ場合もあります
鉄輪温泉を象徴する施設。館内には一遍上人の像があります
敷地内に「足蒸し」が併設されています
鎌倉時代に一遍上人が創設したと伝わる蒸し風呂の浴場。温泉蒸気が満ちた8畳ほどの石室に、薬草の石菖(せきしょう)が敷き詰められています。石菖は大分県内に自生しているものや栽培されているものだけを使用しており、とても希少なのだそうです。
浴衣を着て薬草の上に寝転ぶと、石菖のさわやかな香りに癒やされます。むし湯の温度は50~60度で、湿度は80~90パーセント。サウナより温度が低く、湿度が非常に高いのが特徴です。しばらく横たわっていると、驚くほど汗が噴き出してきます。8分経過した時点でスタッフから声かけがあるので、この時に退室しましょう。2分延長も可能です。
石室から出たら浴場へ。かけ湯で汗を流した後、温泉に浸かると気分爽快です。浴衣とタオルが付く「手ぶらセット」1100円~もあり、気軽に利用できます。
敷地内には、温泉蒸気が満ちた開閉式の木箱の中に足を入れて蒸す「足蒸し」が設置されており、無料で利用可能です。
鉄輪むし湯
| 問い合わせ先 | 0977-67-3880 |
|---|---|
| 時間 | 7時30分~19時 |
| 定休日 | 第4木曜(祝日の場合は翌日) |
| 交通アクセス | 日豊本線別府駅から立命館アジア太平洋大学行きほか亀の井バス約20分の鉄輪下車、徒歩約3分 |
| 泉質 | 単純温泉(むし湯、足蒸し)、ナトリウム-塩化物泉(浴槽) |
| 値段 | 入浴料700円(中学生以上入浴可能)、レンタル浴衣代220円 |
| URL | https://www.city.beppu.oita.jp/sisetu/shieionsen/detail11.html |
熱(ねつ)の湯
地元で長年愛されるレトロな市営温泉
レトロな建物。2階は公民館として利用されています
鉄輪温泉街の路地にひっそり佇(たたず)む市営の共同浴場。男女別の浴場に内湯がひとつあり、源泉かけ流しの熱めの湯が満たされています。ただ「熱の湯」の名称は、湯が熱いからではなく、体の熱を除去する効果があることが由来だそうです。
入浴料はなんと無料! 早朝の営業開始と同時に地元の常連客や観光客が次々に訪れます。洗い場はなく、浴槽から洗面器で湯を直接汲み出して身体を洗うスタイルです。石けんやシャンプーもないので持参しましょう。柔らかい肌触りの湯は天然の保湿成分であるメタケイ酸を豊富に含み、美肌効果が期待できます。
建物の両隣には、飲泉場だった源泉跡や洗濯場だった建物が現存しています。
無人なので直接浴場へ。脱衣所にはロッカーがないので注意
男女別の浴場に内湯がひとつ(写真は男湯)
熱(ねつ)の湯
| 問い合わせ先 | 0977-21-1129(別府市温泉課) |
|---|---|
| 時間 | 6時30分~21時 |
| 定休日 | 年末大掃除日(不定) |
| 交通アクセス | 日豊本線別府駅から立命館アジア太平洋大学行きほか亀の井バス約20分の鉄輪下車、徒歩約5分 |
| 泉質 | ナトリウム-塩化物泉 |
| 値段 | 無料 |
| URL | https://www.city.beppu.oita.jp/sisetu/shieionsen/detail12.html |
ここちカフェ むすびの
自家製の蒸し豆腐など、体が喜ぶ朝食を
「本日の朝ごはん」1320円。内容は日替わりです
ノスタルジックな雰囲気漂う店内
店主の河野健司さん
共同浴場「熱の湯」の目の前にあるカフェ。1908(明治41)年建築の診療所跡をリノベーションした建物は、ノスタルジックな雰囲気が漂います。
地元産の野菜や果物などを中心に使用し、店主の河野健司さんが丁寧に作る家庭料理が好評です。土~火曜限定の「本日の朝ごはん」は、おかゆやホットサンドなど内容は日替わり。低温スチーム調理による自家製の蒸し豆腐や小鉢、デザートなど、どれも食材本来の持ち味が生きたやさしい味わいです。
食事メニューは「本日の朝ごはん」と「本日のむすびのランチ」1650円のみ。旬の果物を使った自家製ソースの「フルーツソーダ」620円など、喫茶メニューは終日オーダー可能です。営業時間変更や臨時休業の場合もあるので、来店前にお店のインスタグラムの確認を。
ここちカフェ むすびの
| 問い合わせ先 | 0977-66-0156 |
|---|---|
| 時間 | 7時30分~9時30分(朝ごはんは土~火曜のみ営業)・11時30分~17時(ランチは~14時30分) |
| 定休日 | 木・金曜 |
| 交通アクセス | 日豊本線別府駅から立命館アジア太平洋大学行きほか亀の井バス約20分の鉄輪下車、徒歩約5分 |
| URL | https://www.instagram.com/kannawa.musubino/ |
かまど地獄
個性豊かな6つの地獄を一度に見学
かまど地獄二丁目の「かまどの鬼」。人気の撮影スポットです
全部で7カ所ある「別府地獄めぐり」の地獄のひとつ。地獄とは温泉の噴出口のことで、熱湯や熱泥をボコボコと噴き上げる様子は迫力満点です。
敷地内にはかまど地獄一丁目から六丁目まで順路が設けられており、茶褐色の熱泥地獄や岩の間から蒸気が噴出する地獄など、それぞれ特色の異なる地獄があります。最大の大きさを誇る地獄が、かまど地獄五丁目。年に数回、コバルトブルーからグリーンに色が変化する不思議な地獄です。
売店では蒸気で24時間以上蒸し上げた「温泉ピータン(たまご)」を販売。まるでレアチーズケーキのように濃厚で滑らかな「醤油ぷりん」や七味唐辛子がかかった「赤鬼そふと」各400円など、オリジナルスイーツも豊富です。
かまど地獄五丁目。最も大きい地獄があります
「温泉ピータン(たまご)」1個100円
かまど地獄
| 問い合わせ先 | 0977-66-0178 |
|---|---|
| 時間 | 8~17時 |
| 定休日 | 無休 |
| 交通アクセス | 日豊本線別府駅から立命館アジア太平洋大学行きほか亀の井バス約20分の鉄輪下車、徒歩約8分 |
| 値段 | 500円(7地獄共通観覧券は2400円) |
| URL | https://kamadojigoku.com |
紹介スポット一覧マップ
文/佐藤史
- ※記事中の情報は2026年5月時点のものです。
- ※列車やバスなどの所要時間はホームページなどでお調べください。バスの運行本数が少ない場合がございますので、事前にご確認ください。
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- ※店や施設のデータは、原則として一般料金(税込)、定休日、最終受付時間・ラストオーダーを、宿泊施設の料金は平日に2名で宿泊した場合の1名分の料金(1泊2食・税・サービス料込み)を記載しています。
- ※同一商品で軽減税率により料金の変わるものは、軽減税率が適用されない料金を記載。臨時休業などは省略しています。また、振替休日なども祝日として表記しています。

