2023.06.21ジパング俱楽部11年ぶりに全面復旧! 只見線で奥会津の絶景を走る【1泊2日モデルコース】
通勤・通学客がひしめく都会の列車とはまるで違う、秘境を感じる鉄道路線の旅をご紹介します。
この記事では、2011年7月の新潟・福島豪雨の被災から11年の歳月を経て、昨年10月1日に全面運転再開した只見線のコースをご案内。
60代からのJR割引サービス「ジパング倶楽部」
60代からのJR割引サービス「ジパング倶楽部」は、きっぷの割引、JRホテルグループのホテルを優待料金で利用できるなど、魅力的なサービスが満載です。
東京駅→郡山駅=東北新幹線で約1時間18分、郡山駅→会津若松駅=磐越西線で約1時間16分
会津若松駅→会津川口駅=只見線で約1時間53分
通常=1万320円 3割引=7210円 3110円おトク!
- ※金額は一例です。前後の行程等により金額が異なる場合があります。
- ※通常期の普通車指定席利用の場合です。
- ※入会して最初のご利用から3回目までは運賃・料金は2割引、4回目からは3割引となります。
モデルコース概要
- 1.野尻川沿いに佇む秘湯の一軒宿に泊まる 玉梨温泉 恵比寿屋
- ・ちょっとそこまで 共同浴場
- 2.霧に包まれた只見川に和船が浮かぶ幻想的な風景 霧幻峡の渡し
- 3.只見川渓谷の絶景を望む日帰り温泉 早戸温泉 つるの湯
- 4.3つのアーチ橋を一望する珍スポット 宮下アーチ三兄(橋)弟
- 5.山と川と鉄橋が織り成す只見線屈指の美景 第一只見川橋梁(ビューポイント)
- 6.スケジュールの一例
- 7.只見駅まで行ってみよう
- ・和風レストラン まほろば ・只見町ブナセンター付属施設・ふるさと館田子倉
- 8.紹介スポット一覧マップ
<1日目>只見線会津若松駅からスタート!
↓ 只見線 約1時間53分
会津川口駅
会津川口駅構内にある「金山町観光情報センター」では、地域の特産品や只見線全線運転再開グッズなどを販売。
「只見線マフラータオル」2000円が人気です。
↓ 大芦行き会津バス約8分の玉梨八町温泉下車、徒歩約1分(宿泊者のみ送迎あり、要予約)。
玉梨温泉 恵比寿屋
野尻川沿いに佇む秘湯の一軒宿に泊まる
バスを降りると目の前が「玉梨温泉 恵比寿屋」です。只見川の支流となる野尻川沿いに立つ宿で、「日本秘湯を守る会」にも加盟しています。
館内は3階がフロントと食事処、2階・4階が客室、1階が浴室という造り。エレベーターがないので、大きな荷物がある方や階段の上り下りに不安がある方は申し出るとよいでしょう。
玉梨温泉と八町(はちまち)温泉の2つの源泉を引き、大浴場「河童の湯」と貸し切り風呂「月と太陽」に源泉かけ流しで注がれています。
玉梨温泉 恵比寿屋
問い合わせ先 | 0241-54-2211 |
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交通アクセス | 只見線会津川口駅から大芦行き会津バス約8分の玉梨八町温泉下車、徒歩約1分(宿泊者のみ送迎あり、要予約) |
値段 | 1泊2食1万3350円~ |
泉質 ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩泉
ちょっとそこまで 共同浴場
<2日目>玉梨温泉 恵比寿屋
↓ 徒歩約1分の玉梨八町温泉バス停から会津バス約8分の会津川口駅下車後、只見線に乗り換え約19分
早戸駅
↓ 徒歩約2分
霧幻峡の渡し
霧に包まれた只見川に和船が浮かぶ幻想的な風景
かつて住民の足として只見川を往来していた渡し船が「霧幻峡(むげんきょう)の渡し」として復活しました。
このあたりは夏の朝夕に川霧が発生することが多く、一帯が霧に包まれる幻想的な景観になります。只見川沿いでは廃村になった集落の遺構を見ることができます。
船頭さんのガイドに耳を傾けながら、往時を想像してみるのも楽しいです。
渡し船は貸し切りが基本で、所要約45分の「周遊プラン」と約90分の「散策付プラン」があります。
霧幻峡の渡し
問い合わせ先 | 0241-42-7211(金山町観光物産協会) |
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時間 | 4月下旬~11月中旬の7時~日没 |
定休日 | 期間中無休(要予約) |
交通アクセス | 只見線早戸駅から徒歩約2分 |
値段 | 「周遊プラン」2名まで6000円・3名以上は1名あたり3000円、「散策付プラン」2名まで8000円・3名以上は1名あたり4000円 |
↓ 徒歩 約10分
早戸温泉 つるの湯
只見川渓谷の絶景を望む日帰り温泉
霧幻峡の渡しの後は、只見川渓谷を眺める露天風呂が評判の日帰り温泉施設「早戸温泉 つるの湯」を訪ねましょう。
ナトリウム-塩化物泉の源泉かけ流しの茶褐色の湯は、外傷や術後の回復に大きな効果がある薬湯として知られ、宿泊湯治ができる施設も併設しています。
飲泉もでき、食事処では温泉水から抽出した塩を使った「つるの湯ラーメン」が味わえます。
早戸温泉 つるの湯
問い合わせ先 | 0241-52-3324 |
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時間 | 10時~19時30分(食事処は11~14時・16~18時) |
定休日 | なし(食事処は水・木曜) |
交通アクセス | 只見線早戸駅から徒歩約10分 |
値段 | 入浴3時間600円(17時~は400円) |
泉質 ナトリウム-塩化物泉
↓ 徒歩約10分の早戸駅から只見線約8分
会津宮下駅
会津宮下駅から近い「観光交流舘からんころん」でレンタサイクルを手配して、「宮下アーチ三兄(橋)弟」と「第一只見川橋梁」を訪ねましょう。
レンタサイクルは電動アシスト付きですし、第一只見川橋梁まで標高差も小さいので、ジパング世代でも無理なく移動できるでしょう。レンタサイクル4時間500円(9~18時、月曜(祝日の場合は翌平日)・11月上旬~4月下旬休)。
↓ 「観光交流舘からんころん」から徒歩約5分(自転車で約2分)
宮下アーチ三兄(橋)弟
3つのアーチ橋を一望する珍スポット
県道237号から少し入った所に、「宮下アーチ三兄(橋)弟」のビュースポットがあります。
上から順に国道252号(三男)、只見線(長男)、県道237号(次男)の3つのアーチ橋が重なる珍しい風景が一望でき、鉄道ファンも多く訪れています。
宮下アーチ三兄(橋)弟
問い合わせ先 | 0241-48-5000(三島町観光協会) |
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交通アクセス | 只見線会津宮下駅から徒歩約5分(自転車で約2分) |
↓ 自転車で約13分の「道の駅 尾瀬街道みしま宿」から徒歩約10分
第一只見川橋梁(ビューポイント)
山と川と鉄橋が織り成す只見線屈指の美景
「宮下アーチ三兄(橋)弟」のビュースポットから13分ほど自転車で進んだ国道252号沿いに「道の駅 尾瀬街道みしま宿」があります。
ここからさらに徒歩で10分ほど尾根を登った所に「第一只見川橋梁」を一望する展望台があります。
幾重にも連なる山並み、只見川の渓谷美、川面に姿を映すアーチ型鉄橋。ここから見る四季折々の風景は、絶景が多い只見線のなかでもとくに美景といわれています。
第一只見川橋梁(ビューポイント)
問い合わせ先 | 0241-48-5000(三島町観光協会) |
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交通アクセス | 只見線会津宮下駅から車で約5分(自転車で約15分)の「道の駅 尾瀬街道みしま宿」から徒歩約10分 |
↓ 自転車で約15分の会津宮下駅から只見線約1時間21分
会津若松駅ゴール!
スケジュールの一例
- 東京駅発<1日目>
-
(9:40発)
東京駅
- 東北新幹線
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(10:58着)
郡山駅
-
(11:15発)
郡山駅
- 磐越西線
-
12:31着
会津若松駅
-
13:05発
会津若松駅
- 只見線
-
14:58着
会津川口駅
-
15:33発
川口駅前
- 会津バス
-
15:41着
玉梨八町温泉
- 玉梨温泉 恵比寿屋
- <2日目>
-
7:44発
玉梨八町温泉
- 会津バス
-
7:52着
会津川口駅
-
8:41発
会津川口駅
- 只見線
-
9:00着
早戸駅
- 霧幻峡の渡し、早戸温泉 つるの湯
-
12:48発
早戸駅
- 只見線
-
12:56着
会津宮下駅
- 宮下アーチ三兄(橋)弟、第一只見川橋梁
-
16:03発
会津宮下駅
- 只見線
-
17:24着
会津若松駅
-
(17:30発)
会津若松駅
- 磐越西線
-
(18:36着)
郡山駅
-
(19:00発)
郡山駅
- 東北新幹線
-
(20:44着)
東京駅
只見駅まで行ってみよう
会津川口駅から先は列車の本数も少なく、会津川口駅~只見駅間は1日3往復しかありません。時間に余裕があれば、あるいはもう1日日程があれば、只見駅まで足を延ばしてみませんか。
路線は山間部を貫くため、車窓は絶景の連続です。沿線でもっとも標高が高い只見駅を過ぎると、全長6359メートルの六十里越(ろくじゅうりごえ)トンネルで県境を越えて新潟県へと進みます。帰りは小出駅まで行き、上越線に乗り換えて浦佐駅から上越新幹線を利用するのも一案です。
また、只見駅前の只見町インフォメーションセンターには、観光案内所のほか、おみやげコーナーや軽食コーナーなどがあり、列車待ちに便利です。
和風レストラン まほろば
只見の四季を味わう食事処
1970(昭和45)年創業。地元産コシヒカリと東京・豊洲市場直送の魚介を使った生寿司をはじめ、奥会津産そば粉を使った十割そば、さらに天ぷらや刺身定食、焼魚定食など幅広いメニューを揃えています。
なかでも名物になっているのが「あゆのわっぱめし定食」1500円。塩焼きにした鮎と山菜をごはんにのせて蒸した料理です。鮎は香魚ともいわれますが、蒸すことによって香りがいっそう引き立ち、口いっぱいに鮎の香りが広がります。
鮎の代わりにカニを使った「かにのわっぱめし定食」1500円もあります。
和風レストラン まほろば
問い合わせ先 | 0241-82-2372 |
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時間 | 11時30分~13時45分、17時~20時30分 |
定休日 | 火曜(不定休あり) |
交通アクセス | 只見線只見駅から徒歩約3分 |
只見町ブナセンター付属施設・ふるさと館 田子倉
湖底に沈んだ山村集落の暮らしや歴史を知る
1959(昭和34)年に田子倉ダムの建設によって湖底に沈んだ田子倉集落の暮らしや歴史、自然を伝える資料館。狩猟や漁労などに使用した道具類の実物展示が多く、往時の暮らしがよく分かります。 曽野綾子の『無名碑』、城山三郎の『黄金峡』など田子倉ダムを舞台にした小説の文学資料の展示や、只見線に関する展示もあります。
只見町ブナセンター付属施設・ふるさと館 田子倉
問い合わせ先 | 0241-72-8466 |
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時間 | 9~16時 |
定休日 | 火曜(祝日の場合は翌平日)・年末年始 |
交通アクセス | 只見線只見駅から徒歩約4分 |
値段 | 310円 |
紹介スポット一覧マップ
文・写真/塙 広明
- ※記事中の情報は2023年6月時点のものです。
- ※列車やバスなどの所要時間は目安となる平均時間を表記しています。バスの運行本数が少ない場合がございますので、事前にご確認ください。
- ※花や紅葉など季節の景観は、その年の天候などにより変動しますので、現地へご確認ください。
- ※店や施設のデータは、原則として一般料金(税込)、定休日、最終受付時間・ラストオーダーを、宿泊施設の料金は平日に2名で宿泊した場合の1名分の料金(1泊2食・税・サービス料込み)を記載しています。
- ※同一商品で軽減税率により料金の変わるものは、軽減税率が適用されない料金を記載。臨時休業などは省略しています。また、振替休日なども祝日として表記しています。
- ※新型コロナウイルス感染症等の影響により、掲載している内容が変更となる可能性があります。お出かけの際は事前にご確認ください。