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2025.04.01ジパング俱楽部白みりん発祥地・千葉県流山市に「白みりんミュージアム」がオープン!|現地発!おすすめ旅ネタ情報

現地発・おすすめ旅ネタ情報

このコーナーでは、旅好きライター・観光ナビゲーター、役場や観光協会などの観光担当者が、ご当地ならではのおすすめスポットや旅ネタ情報を紹介します。

今回紹介するのは、市役所の山口さんが教えてくれた、千葉県流山市の新名所「白みりんミュージアム」です。

日本料理に不可欠な“みりん”の歴史と魅力を紹介

千葉県流山市

今月、千葉県流山市役所の流山本町・利根運河ツーリズム推進課、山口行彦(みちひこ)さんから届いたニュースは、3月29日にオープンする「白みりんミュージアム」の情報です。みなさんの家庭でも使われる「本みりん」の原型は白みりんであり、200年以上前に流山市で誕生しました。同館は白みりんをテーマにした体験型ミュージアムです。

江戸時代後期に誕生し、江戸川で運ばれた流山白みりん

〈流山市 山口さんより〉

みりんといえば、煮物や焼き物の料理に使われる調味料ですが、昔は甘い酒として飲まれていたことはご存知ですか? ちょっと驚きですよね。

みりんはもち米と米麹を合わせて焼酎に入れ、糖化・熟成の後に圧搾したものです。その歴史は戦国時代まで遡れますが、流山のみりん醸造は江戸時代後期からです。従来のみりんよりも淡い色から“白みりん”と呼ばれました。ちょうど江戸前料理が庶民に浸透していく時期に重なり、江戸はもちろん、京都や大阪でも評判になります。

流山が江戸川に近く、商品や原料の運搬に舟運を利用できたことも大きいでしょう。堀切家の「万上(まんじょう)」と秋元家の「天晴(あっぱれ)」は二大ブランドになり、現在は流山キッコーマン株式会社が「万上みりん」を造り続け、三菱商事ライフサイエンス株式会社が「天晴」ブランドを受け継いでいます。


白みりんの概要や料理に使う効果などを紹介します 白みりんの概要や料理に使う効果などを紹介します

仕込樽を使った“もろみ仕込み体験”は必見

「白みりんミュージアム」は有料エリアと無料エリアがあります。有料エリアは年表や模型、映像を使い白みりんの歴史を学ぶ「流山みりんヒストリー」、現在のみりんづくり(疑似工場見学)、みりんに関する豆知識などを映像・体験を通じて知る「みりんができるまで」、みりんに関連した料理情報を紹介する「白みりん体験広場」、調理体験や料理講習会を実施するキッチンスタジオ「かもしアエール」があります。

注目はシンボル展示の仕込樽を使ったもろみ仕込み体験です。もろみをかき回す“櫂(かい)入れ”を行なうと、デジタル映像で発酵が進む様子が見られます。櫂の重さも感じてください。


左/一升瓶、甕、木樽などの重さを体感 右/時間経過で変わる色の展示 左/一升瓶、甕、木樽などの重さを体感 右/時間経過で変わる色の展示

左/香りのかぎ比べもできます 右/全10門のみりんクイズ 左/香りのかぎ比べもできます 右/全10門のみりんクイズ

世界に1つだけのオリジナルボトルを作ろう

館内にはミュージアムショップがあり、みりんボトルに施設内のプリクラ(写真シール機)で撮影した自身のラベルを貼って、オリジナルみやげにできる「搾りたてMy(マイ)みりん」を購入いただけます。また、江戸川の舟運で栄え、江戸情緒の残る流山本町にある店舗の一押し商品、流山市の特産品も用意しています。

「白みりんソフトクリーム」「コーヒー アデナ マンデリン(アイス・ホット)」などのフードメニューも用意しているので、観光の拠点としても便利に使っていただけます。


「搾りたてMyみりん」1本550円(別途プリクラ代100円) 「搾りたてMyみりん」1本550円(別途プリクラ代100円)

「白みりんソフトクリーム」480円 「白みりんソフトクリーム」480円

古い町が残る流山本町は町歩きも楽しい

「白みりんミュージアム」のある流山本町は、俳人・小林一茶が白みりん開発者のひとりである五代目秋元三左衛門(俳号は双樹)の元へ足繁く訪ねて親交を深めたり、新選組局長・近藤勇と副長・土方歳三が永別したりと、歴史に残る著名人が訪れています。

町なかには「一茶双樹記念館」をはじめ、江戸・明治時代の商家や土蔵、歴史ある社寺も多く残っています。


黒を基調にした外観の「白みりんミュージアム」 黒を基調にした外観の「白みりんミュージアム」

流山本町には歴史ある建物が今も残ります 流山本町には歴史ある建物が今も残ります

流山キッコーマンの外壁がミニ博物館になっています 流山キッコーマンの外壁がミニ博物館になっています


白みりんミュージアム

問い合わせ先 04-7137-7343 050-1724-3926
時間 9~16時30分(2025年3月29日オープン)
定休日 月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始
交通アクセス 常磐線馬橋駅から流鉄約13分の平和台駅下車、徒歩約5分
値段 有料エリア300円 ※ホームページ、LINEから要予約
URL https://shiro-mirin.com/museum/


このネタを教えてくれた人

山口行彦さん

流山市役所経済振興部流山本町・利根運河ツーリズム推進課に所属する、観光担当の職員。

  • 記事中の情報は2025年3月18日時点のものです。
  • 写真はすべてイメージです。
  • 列車やバスなどの所要時間は目安となる平均時間を表記しています。バスの運行本数が少ない場合がございますので、事前にご確認ください。
  • 花や紅葉など季節の景観は、その年の天候などにより変動しますので、現地へご確認ください。
  • 店や施設のデータは、原則として一般料金(税込)、定休日、最終受付時間・ラストオーダーを、宿泊施設の料金は平日に2名で宿泊した場合の1名分の料金(1泊2食・税・サービス料込み)を記載しています。
  • 同一商品で軽減税率により料金の変わるものは、軽減税率が適用されない料金を記載。臨時休業などは省略しています。また、振替休日なども祝日として表記しています。