2026.06.15ジパング俱楽部日本遺産認定に向けて新たな取り組みが続々!ロープウェイでも行ける千葉の絶景低山・鋸山|現地発!おでかけ旅ネタ情報

現地発・おすすめ旅ネタ情報
このコーナーでは、旅好きライター・観光ナビゲーターが、ご当地ならではのおすすめスポットや旅人にとってうれしいネタを紹介します。
今回紹介するのは、千葉県の富津市と鋸南町にまたがる鋸山(のこぎりやま)に関する情報です。富津市観光協会の渡邉文子さんにその魅力を教えてもらいました。
- ※トップ画像は、日本寺境内の人気ビュースポット「地獄のぞき」
千葉の名峰・鋸山が2021年に日本遺産候補地域に
千葉県富津市
ギザギザの稜線が特徴の鋸山
〈富津市観光協会 渡邉さんより〉
千葉県富津市と鋸南町の境に位置する鋸山は、その名のとおりノコギリの歯を思わせるギザギザの山容が特徴です。標高329メートルの低山ですが、山頂からは東京湾が一望でき、房州石の石切場や断崖絶壁の地獄のぞき、日本最大級の磨崖仏など、見どころは盛りだくさん。登山はもちろん、鋸山ロープウェーや自動車で途中まで上がれるので、小さなお子さまを連れたファミリー、高齢の方々にも安心してお楽しみいただけます。
2021年3月に「天空の岩山が生んだ信仰と産業 ~房州石の山・名勝地鋸山は自然と歴史のミュージアム~」として、日本遺産候補地域に認定。現在、富津市と鋸南町で協力しながら日本遺産認定を目指しています。
山の北側は産業遺跡
「ラピュタの壁」の呼び名もある石切場跡
鋸山の魅力は北側(富津市)と南側(鋸南町)で、ガラリと見どころが変化すること。北側は江戸時代から1985年まで房州石の採石場でした。房州石は海底に溜まった砂や泥、火山噴出物が堆積してできた凝灰質砂岩(ぎょうかいしつさがん)で、加工しやすく耐火性も高いことからかまど、七輪、灯籠をはじめ、横浜港や台場、海堡の礎石にも重宝されました。
鋸山の登山道で見られる巨大な直壁は石切場の跡地です。壁面をよく見るとつるはしやチェーンソーなどで切り出した形跡が発見できます。男性の石切職人が山中で切り出した房州石は、女性たちが猫車などを使い、人力で麓まで降ろしました。登山道の一部「車力道(しゃりきみち)」には猫車のブレーキ痕などが残り、往時の様子が想像できます。
イベント会場にもなる石切場跡の石舞台
ブレーキ痕の轍(わだち)が残る車力道の石畳
山の南側は仏教関連遺跡
北側が産業遺跡であるのに対して、南側には日本寺を中心とする仏教関連遺跡があります。
日本寺は725(神亀2)年に聖武天皇の命を受けた僧・行基が開いたと伝わる古刹で、弘法大師(空海)や慈覚大師(円仁)も修行したそうです。かの源頼朝が石橋山の戦いで敗れ、安房国へ逃れた際にこの寺で武運回復を祈願。再起後に寺の整備に尽力し、1181(養和元)年に薬師本殿を再建しています。
日本寺の大仏は高さ約31メートル
江戸時代中期になると、麓から現在の中腹へ移転。名工・大野甚五郎英令が20年の歳月を費やして、山中の奇岩や洞穴に石仏を並べた千五百羅漢像群を完成させました。その空間は仏教世界を具現化したようで、江戸近郊の人々には仏教の教えを感得できると評判になります。俳人・小林一茶、浮世絵師・歌川広重、明治の文豪・夏目漱石も訪れています。
公認ガイドと歩けばさらに鋸山の魅力がアップ!
鋸山専門のプロガイドが見どころを案内
鋸山の魅力を存分に知るには鋸山を専門とするプロガイドチーム「ウィーガイド鋸山(We Guide NOKOGIRIYAMA」の利用がおすすめです。鋸山日本遺産「候補地域」活用推進協議会より公式に認定を受けたガイドチームで、2024年に発足しました。
定番コースは「房州石の歴史と遺構」登山コース、表参道から参拝する古刹「日本寺」千三百年の歴史と文豪の足跡を辿るコース、「石切遺構」と江戸時代のテーマパーク「日本寺」両方を周遊するいいとこどりコースなど。浮世絵刷り体験、美術館見学、水仙ロード観光などを加えたカスタマイズも可能です。ガイドは予約制で料金はガイド1名(約2時間)1万円~。詳細は(https://weguidenokogiriyama.jp)まで。
ライトアップ、記念グッズも登場
これまで、鋸山の観光は日中がメインでしたが、2026年1月より鋸山ライトアップがスタートしました。ライトアップされるのは富津市側の通称「ラピュタの壁」で、日没後から21時まで行なわれます。照射方法や光量は夜空や周辺環境、野鳥への影響なども熟慮して調整しています。
金谷港の複合施設「ザ・フィッシュ」内で製造する「バームクーヘン工房 見波亭」の「のこぎり山バームクーヘン」や、「好日堂」の鋸山をイメージした「かき氷」、「道の駅保田小学校附属幼稚園」では鋸山をデザインしたTシャツやアクセサリーなども揃えています。
日本遺産認定を目指して、新たな挑戦を続ける鋸山をぜひ訪ねてみてください。
基本情報
| 名称 | 鋸山 |
|---|---|
| 交通アクセス | 内房線金谷駅から徒歩約10分(車力道・関東ふれあいの道登山口) |
| 問い合わせ先 | 0439-80-1291(富津市観光協会) |
| URL | https://www.futtsu-kanko.info/ |
教えてくれた人
- ※記事中の情報は2026年6月15日時点のものです。
- ※写真はすべてイメージです。
- ※列車やバスなどの所要時間は目安となる平均時間を表記しています。バスの運行本数が少ない場合がございますので、事前にご確認ください。
- ※花や紅葉など季節の景観は、その年の天候などにより変動しますので、現地へご確認ください。
- ※店や施設のデータは、原則として一般料金(税込)、定休日、最終受付時間・ラストオーダーを、宿泊施設の料金は平日に2名で宿泊した場合の1名分の料金(1泊2食・税・サービス料込み)を記載しています。
- ※同一商品で軽減税率により料金の変わるものは、軽減税率が適用されない料金を記載。臨時休業などは省略しています。また、振替休日なども祝日として表記しています。

