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2022.06.10鉄道鉄道開業150年! 新橋~横浜「鉄道歴史さんぽ」神奈川編

新橋から横浜までの鉄道歴史さんぽへ ~横浜・桜木町周辺を訪ねる~

明治維新のおよそ5年後、明治天皇を乗せたお召し列車が、新橋駅を出発した――。

1872(明治5)年10月14日、日本初の鉄道が新橋~横浜間で正式に開通しました。当時は新橋に近い築地と横浜に外国人居留地があったこから、新橋と横浜を起点・終点にしたとも。これにより、同区間の29kmを約1時間で移動できるようになるなど、人の交流や貨物の運送も盛んに。鉄道開業が、その後の産業発展の礎となったのです。

鉄道開業150イヤーだからこそ巡りたい、鉄道開業の関連スポット

4月の東京編に続き、今回は神奈川編です。

初代横浜駅(旧横浜停車場)があったのは、外国人居留地が近くにあった現桜木町駅付近でした。その後、東海道線との接続を考え、二代目は現在の高島町交差点付近、三代目は現横浜駅の場所へと徐々に北上していきました。

今回のコースは桜木町駅周辺を含め、鉄道開業に関する展示を行う場所が計4カ所も! 散策の締めくくりは初代横浜駅構内で創業した、崎陽軒の熱々シウマイと生ビールを楽しむのはいかがでしょうか。


六郷川橋梁(きょうりょう)からSTART!

鉄道開業時は木製でしたが、1877(明治10)年、日本初の複線用鉄製鉄道橋に。当時、多摩川の下流は六郷川と呼ばれていました。


六郷川橋梁 現在の橋は1971年築


六郷川橋梁

交通アクセス 川崎駅から徒歩13分

原鉄道模型博物館

鉄道模型製作・収集家である原信太郎氏の鉄道模型約1000点や、鉄道関係のコレクションを展示。HOゲージよりも大きい、精緻で迫力に満ちたOゲージや1番ゲージの模型がずらり。


鉄道模型 原氏が小学6年生のときに初めて作った鉄道模型

約310㎡を誇る1番ゲージジオラマは車輪とレールに鉄が使われており、走行時の音は実際の鉄道さながら! 明治から現在までの桜木町駅周辺を再現したジオラマも。


実際の電車同様に架線から電気をとり模型を走らせる1番ゲージジオラマ 実際の電車同様に架線から電気をとり模型を走らせる1番ゲージジオラマ


原鉄道模型博物館

住所 横浜市西区高島1-1-2 横浜三井ビルディング2階
問い合わせ先 045-640-6699
時間 10~17時
定休日 火・水曜、年末年始、2月上旬
交通アクセス 横浜駅より徒歩5分
値段 大人1000円、中学生・高校生700円、4歳以上500円(イープラスなどで要事前予約)
URL https://www.hara-mrm.com/

ちょっと寄り道…横浜市歴史博物館


原始から開港期までを中心に、横浜の歴史に関する資料を展示。特別展「みんなでつなげる鉄道150年-鉄道発祥の地よこはまと沿線の移り変わり-」では、市内を走る鉄道10社の歴史の解説や、鉄道の旅をテーマとした展示などが行われています。


初代横浜駅の写真 初代横浜駅など貴重な写真も多数展示

大塚・歳勝 土遺跡公園 同館のすぐ隣に広がる大塚・歳勝 土遺跡公園


横浜市歴史博物館

住所 横浜市都筑区中川中央1-18-1
問い合わせ先 045-912-7777
時間 9~17時(券売は16時30分まで)、上記特別展の会期は3月19日~9月25日(6月21日は展示替え日休)
定休日 月曜(祝日の場合は翌日)・年末年始
交通アクセス 市営地下鉄センター北駅より徒歩5分
値段 特別展観覧料:大人1200円、大学生・高校生1000円、中学生・小学生と横浜市内在住65歳以上500円
URL https://www.rekihaku.city.yokohama.jp/

桜木町駅

南改札を出た先の各柱では、横浜停車場から桜木町駅への変遷の歴史、周囲の地形の変化、鉄道がテーマの趣味と芸術などを展示。


新南口の広場には「鉄道創業の地記念碑」が建っています。


旧横濱鉄道歴史展示(旧横ギャラリー)


横浜停車場の駅舎があった辺りに、その歴史を伝える施設としてオープン。鉄道開業時に実際に走っていた110形蒸気機関車や、現在との位置関係をモニターで比較しやすいジオラマなど見どころ多数。


開業時の官員(駅員)の服装や鉄道敷設までの道のりなど、鉄道開業に関するパネル展示も 開業時の官員(駅員)の服装や鉄道敷設までの道のりなど、鉄道開業に関するパネル展示も


旧横濱鉄道歴史展示(旧横ギャラリー)

住所 横浜市中区桜木町1-1-93 CIAL 桜木町ANNEX内
問い合わせ先 045-227-8500(CIAL桜木町)
時間 7~23時
定休日 1月1日
交通アクセス 桜木町駅新南改札直結
URL https://www.cial.co.jp/sakuragicho/floorguide/detail.php?store_id=53

汽車道

1911(明治44)年に開通した臨港鉄道の一部が遊歩道に。港一号・二号橋梁には1907(明治40)年製と記されたプレートが!



汽車道

住所 横浜市中区新港2丁目、西区みなとみらい2丁目
交通アクセス 桜木町駅より徒歩3分
URL https://www.welcome.city.yokohama.jp/spot/details.php?bbid=738

菓匠しげた 長者町本店

鉄道開業年と同じ年に飴屋として創業し、戦後は生菓子を中心とした和菓子店に。


レモン風味とイチゴ風味がある翁飴3枚入り各260円、久良岐各200円 レモン風味とイチゴ風味がある翁飴3枚入り各260円、久良岐各200円

水あめをルーツとする翁飴や、中華街のイメージで作った横浜黒月餅、ふんわりしっとり生地で栗たっぷりのこしあんを包んだ久良岐(くらき)など1個売りの和菓子も多いので、食べ歩きにも◎。


久良岐 久良岐(くらき)

「5~7月限定の抹茶久良岐もぜひ」と女将 「5~7月限定の抹茶久良岐もぜひ」と女将


菓匠しげた 長者町本店

住所 横浜市中区長者町9-166
問い合わせ先 045-261-0634
時間 10~17時
定休日 1月1日
交通アクセス 桜木町駅より徒歩12分(京急日ノ出町駅より徒歩4分)
URL https://shigeta-1872.shop-pro.jp/

崎陽軒 中華街シウマイBAR店

初代横浜駅で餅やサイダーを売る売店として1908(明治41)年に創業。その後、横浜名物を作ろうと当時の社長が中国人点心師と協力し、シウマイのレシピを考案。1928(昭和3)年に誕生したシウマイは、干帆立貝柱が入ることで冷めてもおいしいと評判に。

こちらの店では、そのシウマイを熱々のままお酒とともに味わえます。


焼焼売 醤油の風味豊かな焼焼売 (やきシウマイ)460円、シウマイ5種盛り合わせ690円、生ビール510円


崎陽軒中華街シウマイBAR店 弁当や土産用シウマイ、ユニークなグッズも販売。奥にイートインスペース


崎陽軒中華街シウマイBAR店

住所 横浜市中区山下町185
問い合わせ先 045-663-1139
時間 11~19時
定休日 1月1日
交通アクセス 石川町駅より徒歩10分 (みなとみらい線元町・ 中華街駅より徒歩2分)
URL https://kiyoken-restaurant.com/ch_shiumaibar/
  • 掲載内容は、2022年5月中旬現在の情報です。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、一部掲載内容と異なる場合があります。
  • 文章・写真/鈴木健太
  • イラスト/高梨智子

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