2024.08.08ジパング俱楽部長野駅発、門前歩きも楽しい善光寺詣り|JR駅発、お手軽1日モデルコース
鉄道を使って、もっと気軽に日本を旅しよう。
日本全国の駅を拠点に、半日から一日で楽しめるモデルコースを紹介します。
北陸新幹線で東京からも大阪からも行きやすくなった長野駅。長野は善光寺の門前町として栄えた歴史があり、とくに善光寺大門のバス停付近からは、本堂までみやげ店やそば、味噌、甘味の店などにぎやかな参道が続きます。
約1400年鎮座すると伝わる善光寺如来へのお詣りとともに、多くの善男善女が往来した参道と門前町を日帰りで楽しみましょう。
- ※トップ画像は、約1400年前、本田善光がお連れした絶対秘仏「一光三尊阿弥陀如来」が祀られる善光寺本堂
北陸新幹線長野駅からスタート
北陸新幹線金沢延伸や長野市が進める善光寺口駅前広場整備を契機としてリニューアルされ、2015年竣工。
広場に面した大庇(おおびさし)や列柱は長野の歴史、伝統を「門」という形で表現しており、「門前回廊」との愛称があります。多彩なショップが揃いおみやげの調達にも便利な駅ビル「MIDORI長野」が直結。
信州門前そば
善光寺参道を歩いてそばランチ
長野県の名物として知られる信州そば。善光寺門前では、参拝者を癒やしていた茶屋が次第にそばを提供するようになって「門前そば」が発展しました。現在も11店舗が自慢のそばを提供しています。
店主が信州門前そばの会の代表を務める「藤木庵」は、1827(文政10)年創業。昔から良質なソバの生産地として知られる長野県信濃町で作られる霧下そばを自家製粉して手打ち。十割(じゅうわり)そばと二八(にはち)そばを選択でき、2年ものの本枯節を使用したそばつゆ、とろろつゆ、くるみつゆのつゆ3種で食べる「ごくらく」などが楽しみです。
問い合わせ先 | 店舗により異なる(藤木庵は026-232-2531) |
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時間 | 店舗により異なる(藤木庵は11時~14時30分) |
定休日 | 店舗により異なる(藤木庵は祝日・繁忙期を除く火曜) |
交通アクセス | 北陸新幹線長野駅からアルピコ交通バス「びんずる号」約10分の善光寺大門下車 |
URL | https://monzen-sobanokai.com/ |
善光寺
宗派の別なく人々を救済する開山から約1400年の古刹
仲見世(なかみせ)通りから山門に近づくと、善光寺を訪れたわくわく感が次第に高まります。
山門(さんもん)は上層部に上ることができ、長野市を一望したり、本堂を上方から眺めるのも一興。
国宝の本堂は入りを俗世、最奥を極楽とした内部空間が広がっており、最奥の瑠璃壇には絶対秘仏の一光三尊(いっこうさんぞん)阿弥陀如来像が安置されています。
その瑠璃壇の下にあるのが極楽浄土への往生が叶うという「お戒壇(かいだん)巡り」。
一寸先も見えない暗闇の中、途中の「極楽の錠前」を探って進みます。この錠前は御本尊と結ばれており、触れることで直接ご縁を結べるといわれます。漆黒の闇を進む経験があまりない現代において、貴重で厳(おごそ)かな経験となるでしょう。
問い合わせ先 | 026-234-3591 |
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時間 | 参拝自由。本堂はお朝事の1時間前~16時30分(時期で変動) ※お朝事は5時30分~7時開始(時期で変動)。 山門・経蔵・史料館は9~16時。 |
定休日 | なし |
交通アクセス | 北陸新幹線長野駅からアルピコ交通バス「びんずる号」約10分の善光寺大門下車、徒歩約10分 |
値段 | 善光寺参拝セット券1200円(本堂内陣、お戒壇巡り、山門、経蔵、史料館) |
URL | https://www.zenkoji.jp/ |
八幡屋礒五郎(やわたやいそごろう)本店
山国信州の風味が香る七味の老舗
初代が1736(元文元)年に善光寺の境内で七味唐辛子の販売を開始して創業。麻の実や山椒など、周辺の山々で素材の揃う山国信州ならではの七味唐辛子は独特の風味を持ち、次第に全国に名をとどろかせ、今では絶対に欠かせない善光寺みやげに。
六代目が1924(大正13)年に考案したブリキ缶は今も当時のデザインを踏襲したままで、14g432円~。ゆず七味・深煎七味・焙煎一味・山椒七味など、さまざまなバリエーションがあり、好みに合わせた七味の調合サービスもあります。
問い合わせ先 | 026-232-8277 |
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時間 | 9時~18時30分 |
定休日 | なし |
交通アクセス | 北陸新幹線長野駅からアルピコ交通バス「びんずる号」約10分の善光寺大門下車、徒歩約2分 |
URL | https://www.yawataya.co.jp/ |
パティスリー HEIGORO 本店
モダンなカフェで季節のスイーツ
北国(ほっこく)街道の善光寺宿本陣だった旅館「藤屋(ふじや)」は1925(大正14)年に3階建ての洋風建築となり、その建物を生かし、現在はイタリアンレストラン「THE FUJIYA GOHONJIN」として営業。
その系列店であるこの洋菓子店も、各界の著名人が宿泊した旅館だった「五明館(ごめいかん)」の建物を使用。カフェスペースでは、クラシックモダンな雰囲気を満喫しながら飲み物やスイーツを味わうことができます。不純物の少ない天然水を用いた夏のかき氷など、季節ごとの味わいで極上の時間を過ごせます。
問い合わせ先 | 026-266-0156 |
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時間 | 11~17時(曜日により異なる) |
定休日 | 火曜 |
交通アクセス | 北陸新幹線長野駅からアルピコ交通バス「びんずる号」約10分の善光寺大門下車、徒歩約1分 |
URL | https://www.fujiyaheigoro.com/ |
信州くらうど
おみやげ探しと、信州の酒を立ち飲み
JR長野駅ビル「MIDORI長野」の2階、「信州おみやげ参道 “ORAHO(おらほ)”」にあり、“信州の醸造文化を伝える”というコンセプトのもと、県内の日本酒やワインをはじめ、味噌・漬物など発酵食品を中心に信州みやげを扱います。
物販だけではなく、店内には立ち飲み処「醗酵バー」も設置。「オススメグラスワイン」400円~は月ごとにラインナップを変え、「信州ハーブ鶏三種盛り」や干し柿にバターをはさんだ「市田柿ミルフィーユ」などワインに合うつまみも絶品です。
問い合わせ先 | 026-219-6139 |
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時間 | 9~20時(醗酵バーは10時~19時30分) |
定休日 | 「MIDORI長野」の休館日に準ずる |
交通アクセス | 北陸新幹線長野駅下車すぐ |
URL | https://www.eki-midori.com/nagano/shop-list/shop/kuraudo/ |
長野駅ゴール!
ひと足延ばして
紹介スポット一覧マップ
- スケジュールの一例
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9:04発
東京駅
- 北陸新幹線「あさま」
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10:41着
長野駅
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10:50発
長野駅
- アルピコ交通バス「びんずる号」
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11:00着
善光寺大門
- 「信州門前そば」「善光寺」「八幡屋礒五郎本店」「パティスリーHEIGORO本店」
-
15:30発
善光寺大門
- アルピコ交通バス「びんずる号」
-
15:39着
長野駅
- 「信州くらうど」
-
16:25発
長野駅
- 北陸新幹線「あさま」
-
18:12着
東京駅
文/赤城はるな 写真/善光寺(本堂、山門、びんずる尊者) (公財)ながの観光コンベンションビューロー
- ※記事中の情報は2024年8月時点のものです。
- ※列車やバスなどの所要時間は目安となる平均時間を表記しています。バスの運行本数が少ない場合がございますので、事前にご確認ください。
- ※花や紅葉など季節の景観は、その年の天候などにより変動しますので、現地へご確認ください。
- ※店や施設のデータは、原則として一般料金(税込)、定休日、最終受付時間・ラストオーダーを、宿泊施設の料金は平日に2名で宿泊した場合の1名分の料金(1泊2食・税・サービス料込み)を記載しています。
- ※同一商品で軽減税率により料金の変わるものは、軽減税率が適用されない料金を記載。臨時休業などは省略しています。また、振替休日なども祝日として表記しています。