トレたび JRグループ協力

2024.12.05ジパング俱楽部高知駅発、坂本龍馬に牧野富太郎、やなせたかしら土佐の偉人ゆかりの地へ|JR駅発、お手軽1日モデルコース

鉄道を使って、もっと気軽に日本を旅しよう。
日本全国の駅を拠点に、半日から一日で楽しめるモデルコースを紹介します。

高知は幕末の志士・坂本龍馬のお膝元。小説やドラマなどで胸躍る活躍を見て、ファンになった方も多いはず。ほかにも高知城を築城した武将の山内一豊や、徳川慶喜に大政奉還を建白した幕末の藩主・山内容堂、“朝ドラ”のモデルになった植物学者・牧野富太郎、アンパンマン生みの親・やなせたかしなど、その生き方が感銘を与えてくれる偉人揃いの地です。
路面電車の走る南国の町で、偉人の足跡めぐりをスタートしましょう。

  • トップ画像は、太平洋に面した桂浜

土讃線高知駅からスタート


岡山駅から特急「南風」で約2時間40分の、土讃線の駅。三代目である現駅舎は愛称「くじらドーム」で、県産杉で作られたアーチ状の大屋根となっています。列車接近時のアナウンスのBGMは高知県育ちのやなせたかしにちなんで『アンパンマンのマーチ』です。駅改札内の2階スペースには親子の遊び場「アンパンマン列車ひろば」(有料)もあります。

南口には「とさでん交通」の駅前停留場もあり、観光地をめぐるのにも便利な路面電車も発着しています。


 

路面電車約7分、徒歩約2分

 

はりまや橋のアンパンマン像

悲恋物語伝わる橋とヒーロー像


「はりまや橋」付近を通過する路面電車。アンパンマン石像の後ろをアンパンマンの描かれた列車が走ることも 「はりまや橋」付近を通過する路面電車。アンパンマン石像の後ろをアンパンマンの描かれた列車が走ることも

悲恋物語が伝わる「はりまや橋」は当時をイメージして再整備されています。2025年3月まで改修中 悲恋物語が伝わる「はりまや橋」は当時をイメージして再整備されています。2025年3月まで改修中

こどもたちが大好きなアンパンマンの生みの親・やなせたかしが幼少期を過ごした高知県。高知市街地でもあちこちでアンパンマン像に出合えます。ばいきんまんやドキンちゃん、ジャムおじさんなども設置されているので、さまざまなキャラクターの石像を探しながら歩いてみるといいでしょう。

目的を定めて訪ねるなら、はりまや橋のアンパンマン像がおすすめです。はりまや橋は「よさこい節」に“土佐の高知のはりまや橋で坊さんかんざし買うを見た”と唄われています。歌に唄われた二人は他国へ駆け落ちしましたが、すぐ土佐へ連れ戻され、悲しい運命を辿りました。


問い合わせ先 088-803-4319(高知市観光魅力創造課)
時間 見学自由
交通アクセス 土讃線高知駅からとさでん交通桟橋線約7分のはりまや橋下車、徒歩約2分
URL https://www.city.kochi.kochi.jp/site/kanko/harimayabashi.html

 

徒歩約2分、路面電車約4分、徒歩約3分

 

高知城

江戸時代の姿を今に伝える名城


現存12天守のなかで唯一、本丸御殿が天守に連なる形式を残す貴重な遺構 現存12天守のなかで唯一、本丸御殿が天守に連なる形式を残す貴重な遺構

追手門と天守がともに残っているのは、高知城、丸亀城、弘前城のわずか3城のみ 追手門と天守がともに残っているのは、高知城、丸亀城、弘前城のわずか3城のみ

関ヶ原の戦いでの功績で徳川家康から土佐一国を拝領した山内一豊(やまうちかつとよ)により築城、1611(慶長16)年に完成。その後、城下町の大火で追手門以外の建物のほとんどを焼失しましたが、1753(宝暦3)年までに創建当時の姿のまま再建。その後も災害や廃城の危機を乗り越え、「南海道随一の名城」と呼ばれる優美な姿を今に残しています。

十五代藩主は薩摩藩の島津斉彬(なりあきら)らとともに“幕末の四賢侯(しけんこう)”と評価される山内容堂(ようどう)。藩政改革を断行し、幕政においては朝廷と幕府の一体化、公武合体の道を模索。後藤象二郎から坂本龍馬発案の「船中八策(せんちゅうはっさく)」を進言されたとされ、徳川慶喜に大政奉還を建白した人物です。築城した初代・一豊の偉業はもちろん、日本の歴史を大きく動かした容堂にも思いを馳せたいものです。


問い合わせ先 088-824-5701
時間 9時~16時30分
定休日 12月26~30日
交通アクセス 土讃線高知駅からとさでん交通桟橋線約7分のはりまや橋で同伊野線に乗り換え、約4分の高知城前停留場下車、徒歩約3分
値段 420円(2025年4月1日から500円)
URL https://kochipark.jp/kochijyo/

 

徒歩約4分

 

ひろめ市場

土佐藩名家老の名をもつ商店街


おみやげの購入やランチにもぴったりな「ひろめ市場」 おみやげの購入やランチにもぴったりな「ひろめ市場」

土佐藩の家老であった深尾弘人蕃顕(ふかおひろめしげあき)の屋敷があったことが名称の由来。幕末時代に四代の藩主に仕え、寛大で侍たちの能力を生かすことに長けた名家老と伝えられています。彼の屋敷が姿を消した維新後も、一帯は市民から親しみをこめて「弘人(ひろめ)屋敷」と呼ばれてきました。

その土地を「商店街活性化の核に」と掲げ、生鮮食品から土佐の名物を扱う店、飲食店がずらりと並びます。新鮮な魚料理をつまみに土佐の地酒を味わえる居酒屋やリーズナブルな定食を提供する店など、観光客にも魅力的な店が多数。


問い合わせ先 088-822-5287
時間 店舗により異なる
定休日 店舗により異なる
交通アクセス 土讃線高知駅からとさでん交通桟橋線約7分のはりまや橋で同伊野線に乗り換え、約2分の大橋通停留場下車、徒歩約2分
URL https://hirome.co.jp/index.html

 

徒歩約14分、バス約19分

 

牧野植物園

“朝ドラ”のモデルになった牧野博士の植物園


牧野植物園の始まりの地である「南園」。多種多様な植物をその生態を生かして植栽 牧野植物園の始まりの地である「南園」。多種多様な植物をその生態を生かして植栽


博士と壽衛(すえ)夫人。ドラマでは神木隆之介さんと浜辺美波さんが演じました 博士と壽衛(すえ)夫人。ドラマでは神木隆之介さんと浜辺美波さんが演じました

博士の蔵書や遺品など約5万8000点を収蔵する牧野文庫や標本庫などがある「牧野富太郎記念館 本館」 博士の蔵書や遺品など約5万8000点を収蔵する牧野文庫や標本庫などがある「牧野富太郎記念館 本館」

ドラマ『らんまん』の主人公のモデルとなった人物で、高知が生んだ“日本の植物分類学の父”牧野富太郎博士の業績を顕彰した植物園。より自然に近い状態で多様な植物を見ることができ、およそ3000種類もの植物たちが四季折々の彩を見せます。

博士は独学で植物の知識を身につけ、全国を歩いて調査し、1500種類以上の植物に学名をつけ、学術的に記録。全国規模の植物知識の教育普及活動も行ない、現代の図鑑の先駆けともいえる『牧野日本植物図鑑』を出版しました。

高知の季節の植物とともに、数々の建築の賞を受賞した「牧野富太郎記念館」で博士の生涯を垣間見ることもできます。


問い合わせ先 088-882-2601
時間 9時~16時30分
定休日 12月27日~1月1日、メンテナンス休園あり
交通アクセス 土讃線高知駅からとさでん交通MY遊バス約27分の牧野植物園正門前下車
値段 730円(2025年4月1日から850円)
URL https://www.makino.or.jp/

 

バス約25分、徒歩約10分

 

桂浜

龍馬も愛した風光明媚な海岸


東端の龍頭岬では和服姿に懐手、ブーツ姿の龍馬の銅像が太平洋を眺めています 東端の龍頭岬では和服姿に懐手、ブーツ姿の龍馬の銅像が太平洋を眺めています


龍宮橋を渡って上る龍王岬。2つの神社があり、パワースポットとして人気 龍宮橋を渡って上る龍王岬。2つの神社があり、パワースポットとして人気

食べる・買う・学ぶ・憩うをテーマにした商業施設「桂浜 海のテラス」 食べる・買う・学ぶ・憩うをテーマにした商業施設「桂浜 海のテラス」

龍頭(りゅうず)岬と龍王岬の間に弓状に広がり、“月の名所は桂浜”と「よさこい節」にも唄われている風光明媚な海岸。坂本龍馬が郷里の土佐のなかでもっとも愛した場所と伝わります。

一帯は桂浜公園として整備され、肉筆の手紙や龍馬の志と歴史的役割、幕末史の意義深さを紹介する「坂本龍馬記念館」もあります。 屋上からの海の眺望も見どころです。

高知・桂浜の魅力が詰まった商業施設「桂浜 海のテラス」もあり、ショッピングや飲食も楽しめます。


問い合わせ先 088-841-4140(桂浜公園管理事務所)
時間 散策自由
交通アクセス 土讃線高知駅からとさでん交通MY遊バス約52分の桂浜下車、徒歩約10分
URL https://katsurahama-park.com/

 

バス1時間1分

 

高知駅ゴール!

紹介スポット一覧マップ


スケジュールの一例
(7:08発)

(岡山駅)

  • 特急「南風」
(9:39着)

(高知駅)

10:13発

高知駅前停留場

  • とさでん交通桟橋線
10:18着

はりまや橋停留場

  • 「はりまや橋」
10:37発

はりまや橋停留場

  • とさでん交通伊野線
10:41着

高知城前停留場

  • 「高知城」「ひろめ市場」
12:53発

はりまや橋バス停

  • とさでん交通「MY遊バス」
13:12着

牧野植物園正門前バス停

  • 「牧野植物園」
15:12発

牧野植物園正門前バス停

  • とさでん交通「MY遊バス」
15:37着

桂浜バス停

  • 「桂浜」
17:00発

桂浜バス停

  • とさでん交通「MY遊バス」
18:01着

高知駅

(18:36発)

(高知駅)

  • 特急「南風」
(21:11着)

(岡山駅)

文/赤城はるな 写真/高知県観光コンベンション協会・高知市観光魅力創造課・高知県立牧野植物園

  • 記事中の情報は2024年12月時点のものです。
  • 列車やバスなどの所要時間は目安となる平均時間を表記しています。バスの運行本数が少ない場合がございますので、事前にご確認ください。
  • 花や紅葉など季節の景観は、その年の天候などにより変動しますので、現地へご確認ください。
  • 店や施設のデータは、原則として一般料金(税込)、定休日、最終受付時間・ラストオーダーを、宿泊施設の料金は平日に2名で宿泊した場合の1名分の料金(1泊2食・税・サービス料込み)を記載しています。
  • 同一商品で軽減税率により料金の変わるものは、軽減税率が適用されない料金を記載。臨時休業などは省略しています。また、振替休日なども祝日として表記しています。