トレたび JRグループ協力

2024.12.05ジパング俱楽部成田駅発、参道歩きが楽しい江戸庶民の信仰を集めた成田詣で|JR駅発、お手軽1日モデルコース

鉄道を使って、もっと気軽に日本を旅しよう。
日本全国の駅を拠点に、半日から一日で楽しめるモデルコースを紹介します。

1080年余の歴史をもつ成田山新勝寺は庶民の信仰を集め、江戸時代には「成田詣」がブームとなりました。元禄歌舞伎のスターだった初代・市川團十郎も成田山を信仰し、市川家は「成田屋」の屋号を使うようになったといいます。
パワースポットとしても知られる新勝寺を詣でつつ、伝統あるうなぎ料理や羊羹など、参道の名物も楽しみながら、元気をチャージしましょう。

  • トップ画像は、歴史を感じる成田山表参道

成田線成田駅からスタート


東京駅から総武線快速(成田線乗り入れ)で約1時間15分。成田山新勝寺のお膝元の駅で、東口の駅入口には新勝寺の提灯が飾られています。1979(昭和54)年完成の東口側の駅舎は社寺建築風ですが、成田空港が近いこともありモダンな雰囲気もたたえています。

京成電鉄の京成成田駅とは近接しており、乗換も簡単です。
なお大船、新宿、東京方面から成田空港へアクセスするのに便利な特急「成田エクスプレス」は、成田駅を通過する列車が多いのでご注意ください。


 

徒歩すぐ

 

成田山表参道

150店以上の飲食店がずらり


成田山表参道の本町・田町界隈。成田山と門前町をつなぐ総門がそびえる、表参道の終着点 成田山表参道の本町・田町界隈。成田山と門前町をつなぐ総門がそびえる、表参道の終着点

成田駅前から新勝寺へと続く、約800メートルの表参道。駅の近くは外国人旅行者や航空会社のクルーに人気の店が多い印象。各国料理のレストラン、元キャビンクルーが経営するバーなど、国際色豊かな飲食店が立ち並び、世界への玄関口である成田の町を象徴しています。

さらに進むにつれ、「長命泉(ちょうめいせん)蔵元 滝沢本店」「後藤だんご屋」など、100年以上続く老舗が並ぶ上町(かみちょう)地区に入り、日本文化を感じられる整然とした町並みとなります。参道はさらに老舗旅館やうなぎ料理店が立ち並ぶ仲町(なかまち)・幸町(さいわいちょう)界隈、成田山新勝寺の総門のある本町・田町界隈へと続きます。


問い合わせ先 0476-24-3198(成田市観光案内所)
交通アクセス 成田線成田駅から徒歩すぐ
URL https://www.nrtk.jp/enjoy/attraction/omotesando.html

 

徒歩約9分

 

不動の大井戸

お不動様の霊水をいただく


毎年春には大井戸から汲み上げた水を使用する茶会も開催されます 毎年春には大井戸から汲み上げた水を使用する茶会も開催されます

成田山表参道を少し進んだ、上町地区にあるパワースポット。羊羹で有名な「なごみの米屋 總本店」の敷地内にあるお不動様旧跡庭園の一角にあります。

この庭園は約400年前に、成田山新勝寺の御本尊「不動明王」が遷座されたといわれる場所で、大井戸からこんこんと湧き出でる清水は、長きにわたり霊水として人々に愛されています。米屋をはじめ、多くの人々の信仰により大切に守り続けられるこの井戸水は、自由に汲むことができます。


問い合わせ先 0476-24-3198(成田市観光案内所)
時間 入園自由
交通アクセス 成田線成田駅から徒歩約10分
URL https://www.nrtk.jp/mypage/00382.html

 

徒歩約4分

 

川豊本店

秘伝のタレで美味なるうなぎ


1911(明治44)年築で、国の登録有形文化財の店舗 1911(明治44)年築で、国の登録有形文化財の店舗

うなぎ1尾の「上うな重」3900円 うなぎ1尾の「上うな重」3900円

成田では古くから印旛沼で獲れたうなぎが地域の食文化として定着し、参道には数多くのうなぎ料理店が軒を連ねています。なかでも「川豊本店」は川魚を専門的に取り扱う漁師・養魚・卸問屋から始まり、その目利きを生かして極上のうなぎ料理を提供しています。

店頭でうなぎをさばき、焼き上げるスタイルで、タレは創業以来、薄甘口のものを継ぎ足し、うなぎのエキスが溶け込み、独特の深みとまろやかさを持つ味わい。うな重をひと口食べれば、ふっくらとした食感で、焼きたてならではの香ばしさが感じられます。


問い合わせ先 0476-22-2711
時間 10~17時
定休日 なし(時期により不定休)
交通アクセス 成田線成田駅から徒歩約12分
URL http://www.unagi-kawatoyo.com/

 

徒歩約7分

 

成田山新勝寺

江戸時代から人気の成田詣


初詣、節分ではとくに多くの人が祈願する大本堂 初詣、節分ではとくに多くの人が祈願する大本堂


大本堂と、2008年に修復が施された漆塗りの彩色が美しい三重塔 大本堂と、2008年に修復が施された漆塗りの彩色が美しい三重塔

成田山公園の「雄飛の滝」。園内は癒やしの風景が満載 成田山公園の「雄飛の滝」。園内は癒やしの風景が満載

940(天慶3)年開山で、広大な境内に多数のお堂が立ち並びます。御本尊の不動明王を祀る大本堂では、開山以来一日も欠かさず、御護摩の炎の中に護摩木を投入して願いごとの成就を祈願する「御護摩祈祷」が続けられています。

三重塔は1712(正徳2)年建立の国指定重要文化財。周囲には十六羅漢の彫刻がめぐらされ、各層の垂木(たるき)は一枚板で造られた珍しいものです。雲水紋の彫刻が施されているのもポイントです。

境内に整備された自然豊かな成田山公園の散策もおすすめです。3つの池のひとつ、竜智の池に張り出した「浮御堂」や「雄飛の滝」など、“お不動様の御庭”で心安らぐ時間を過ごせます。


問い合わせ先 0476-22-2111
時間 参拝自由
交通アクセス 成田線成田駅から徒歩約19分
URL https://www.naritasan.or.jp/

 

徒歩約10分

 

なごみの米屋 總本店

新勝寺ゆかりの「栗羊羹」


成田山への参道に映える「なごみの米屋 總本店」 成田山への参道に映える「なごみの米屋 總本店」

「極上羊羹 栗」2300円。創業以来の伝統を今に受け継ぎます 「極上羊羹 栗」2300円。創業以来の伝統を今に受け継ぎます

往路で敷地内の不動の大井戸を訪ねた「なごみの米屋(よねや)」で、名物の羊羹などをおみやげに買って帰りましょう。

もともと成田山の門前町で米穀を扱う米屋(こめや)でしたが、1899(明治32)年、創業者・諸岡長蔵が成田山新勝寺の精進料理の甘味であった栗むし羊羹の原型ともいわれる「栗羹(くりかん)」にヒントを得て、地元でとれる芝栗を練り込んだ「栗羊羹」を創製。成田山参詣みやげとして販売し始めました。

創業の逸品である栗羊羹をはじめとした羊羹はもちろん、1998年に発売されたピーナッツ形の最中にピーナッツペーストなどを詰めた「ぴーなっつ最中」も大人気。そのほか名物の菓子が多数あります。


問い合わせ先 0476-22-1661
時間 8~18時(時期で変動)
定休日 なし
交通アクセス 成田線成田駅から徒歩約10分
URL https://nagomi-yoneya.co.jp/

 

徒歩約10分

 

成田駅ゴール!

紹介スポット一覧マップ


スケジュールの一例
(10:15発)

(東京駅)

  • 総武線快速
(11:30着)

(成田駅)

12:00頃発

成田駅

  • 「成田山表参道」「不動の大井戸」「川豊本店」「成田山新勝寺」「なごみの米屋 總本店」
17:00頃着

成田駅

(17:14発)

(成田駅)

  • 成田線快速
(18:25着)

(東京駅)

文/赤城はるな 写真/千葉県観光物産協会

  • 記事中の情報は2024年12月時点のものです。
  • 列車やバスなどの所要時間は目安となる平均時間を表記しています。バスの運行本数が少ない場合がございますので、事前にご確認ください。
  • 花や紅葉など季節の景観は、その年の天候などにより変動しますので、現地へご確認ください。
  • 店や施設のデータは、原則として一般料金(税込)、定休日、最終受付時間・ラストオーダーを、宿泊施設の料金は平日に2名で宿泊した場合の1名分の料金(1泊2食・税・サービス料込み)を記載しています。
  • 同一商品で軽減税率により料金の変わるものは、軽減税率が適用されない料金を記載。臨時休業などは省略しています。また、振替休日なども祝日として表記しています。