トレたび JRグループ協力

2026.09.07ジパング俱楽部出雲市駅発、神話の地を歩く出雲大社詣で|JR駅発、お手軽1日モデルコース

鉄道を使って、もっと気軽に日本を旅しよう。
日本全国の駅を拠点に、半日から一日で楽しめるモデルコースを紹介します。

人々を取り巻くあらゆる繋がりを結び、縁結びの神・福の神として名高い出雲大社。正式には「いづもおおやしろ」といいます。ご縁や幸せを願い、神話の舞台に漂(ただよ)う厳(おごそ)かな雰囲気を感じる旅へ出かけましょう。

かつて出雲大社詣での拠点であった重要文化財の駅舎「旧大社(きゅうたいしゃ)駅」に立ち寄り、「ご縁横丁」でランチやみやげ品の店をのぞきつつ、出雲大社へ。「島根県立古代出雲歴史博物館」で出雲大社の歴史などを学び、稲佐(いなさ)の浜まで歩きます。八百万(やおよろず)の神々を迎える浜ならではの神秘的な雰囲気と、夕日の美しさが相まって、旅の喜びがじわじわと込み上げてきます。

  • トップ画像は、出雲大社の八足門と御本殿

山陰本線出雲市駅からスタート


特急「やくも」や寝台特急「サンライズ出雲」など、山陰本線の主要な列車が発着する拠点駅。北口には出雲大社前駅へと向かう一畑電車の電鉄出雲市駅があり(直通または川跡駅で乗り換え)、駅舎北口のエントランスは出雲大社をイメージした造りになっています。

駅に隣接しているショッピングプラザ「アトネスいずも」(東館・西館)があり、旅人には山陰のおみやげや特産品を扱う西館が便利です。


 

鉄道約23分、徒歩約13分

 

旧大社駅

和洋折衷の建物が秀麗


中央部は切妻屋根で一段高く、建物内部の大空間を作り出しています 中央部は切妻屋根で一段高く、建物内部の大空間を作り出しています


三等車両の乗客が待合室として使用していた三等待合室 三等車両の乗客が待合室として使用していた三等待合室

かつて山陰本線や大社線などで活躍したD51形蒸気機関車 かつて山陰本線や大社線などで活躍したD51形蒸気機関車

かつての出雲大社への玄関口で、1990年に廃線となったJR大社線の駅。1912(明治45)年に開業し、現在の建物は1924(大正13)年竣工の二代目。2004年に国の重要文化財に指定されました。東京直通急行や臨時列車が次々と走り、全国からの参拝客でにぎわいました。敷地内には、昭和後期まで使われていた蒸気機関車が展示されています。

外観は西洋の「トラス構造」に、和の「入母屋造(いりもやづくり)」を融合させた近代和風建築。内部は大空間の三等待合室、シャンデリアや貴賓室が当時の華やかなにぎわいを伝えます。

旧大社駅

問い合わせ先 0853-53-5055
時間 9時~16時30分
定休日 水曜(祝日の場合は翌平日)
交通アクセス 山陰本駅出雲市駅から出雲大社バスターミナル行き一畑バス大社線(イオンモール・高松経由)約21分の旧JR大社駅下車、徒歩約1分
値段 300円
URL https://former-taisha-station.jp/

 

徒歩約17分

 

ご縁横丁

出雲そばや出雲ぜんざいが楽しみ


飲食店やみやげ店のほか、地下1階には無料休憩所も 飲食店やみやげ店のほか、地下1階には無料休憩所も

日本三大そばのひとつに数えられる出雲そば 日本三大そばのひとつに数えられる出雲そば

出雲大社には大きな鳥居があります。旧大社駅から神門通りを北へ進み、一の鳥居である宇迦橋の大鳥居をくぐり、一畑電車の出雲大社前駅を通過します。出雲大社の正門である勢溜(せいだまり)の大鳥居の手前にある商業施設が「ご縁横丁」。入っている店舗はすべて地元・出雲の企業で、ランチやおみやげを楽しむことができます。

「福迎えそば」では、朱塗りの割子器(わりごき)で供される伝統の出雲そばを味わえます。

日本海の幸を味わえる「すし日本海」や県内の地鶏を用いる「光海どり」、島根豚串などをつまみにクラフトビールを味わえる「Izumo Brewing Co. TAISHA(イズモ ブルーイング カンパニー タイシャ)」、老舗(しにせ)和菓子店の「出雲ぜんざい餅」などもあります。

出雲の野菜を中心にした漬物店の「けんちゃん漬」、出雲神話を題材にしたキャラクターグッズを扱う「神在之里本舗(かみありのさとほんぽ)」などのみやげ品も見逃せません。


ご縁横丁

問い合わせ先 0853-53-5026(出雲ぜんざい餅)
時間 9~18時(冬期は~17時)、飲食店のラストオーダーは店舗による異なる
交通アクセス 山陰本駅出雲市駅から出雲大社バスターミナル行き一畑バス大社線ほか約23分の正門前下車すぐ
URL https://www.goenyokocho.com/

 

徒歩すぐ(勢溜の大鳥居まで)

 

出雲大社

“だいこくさま”を祀る縁結びのお社


御守所と八足門の屋根の奥に望む、大社造りの御本殿 御守所と八足門の屋根の奥に望む、大社造りの御本殿

“だいこくさま”としても親しまれている大国主大神(オオクニヌシノオオカミ)を祀(まつ)る古社。『古事記』や『日本書紀』の国譲り神話では、大国主大神が高天原の天照大御神(アマテラスオオミカミ)に国を譲る際に、造営された壮大な宮殿が出雲大社の始まりとされています。

正式な参拝ルートとしては、「出雲大社」と彫られた大きな石碑とともに立つ勢溜の大鳥居をくぐり、祓社(はらえのやしろ)を参拝して身を清めます。日本の名松100選に選定されている松の参道を進み、手水舎(ちょうずや)で手と口を清めて銅鳥居をくぐり、拝殿で「二礼四拍手一礼」の参拝を行ないましょう。さらに八足門(やつあしもん)まで進むと、より御本殿を間近に拝むことができます。

境内には摂社、末社も多数あり、御本殿の奥にはヤマタノオロチ退治で有名な素戔嗚尊(スサノオノミコト)を祀る素鵞社(そがのやしろ)があります。旧暦10月の神在月(全国的には神無月)には日本中の八百万の神々が出雲大社に集まり、来年の縁結びなどの会議「神議(かむはか)り」をするといわれています。また集められた神々の宿所となる十九社(じゅうくしゃ)も御本殿の東西にあります。


毛利輝元の孫にあたる毛利綱広が寄進した銅鳥居と拝殿 毛利輝元の孫にあたる毛利綱広が寄進した銅鳥居と拝殿

神在祭の間(旧暦10月11~17日)、神々の宿所となる十九社 神在祭の間(旧暦10月11~17日)、神々の宿所となる十九社


出雲大社

問い合わせ先 0853-53-3100
時間 参拝自由
交通アクセス 山陰本駅出雲市駅から出雲大社バスターミナル行き一畑バス大社線ほか約23分の正門前下車、徒歩約1分
URL https://izumooyashiro.or.jp/

 

徒歩約6分(八足門あたりから)

 

島根県立古代出雲歴史博物館

巨大神殿の模型と宇豆柱にワクワク


出雲大社高層神殿の階段と同じ約110メートルの並木道を通り博物館へ 出雲大社高層神殿の階段と同じ約110メートルの並木道を通り博物館へ


まさに“神々の住まい”といった趣の巨大神殿の模型 まさに“神々の住まい”といった趣の巨大神殿の模型

出雲大社境内遺跡から出土した宇豆柱 出雲大社境内遺跡から出土した宇豆柱

出雲大社に隣接するミュージアムで、出雲大社や島根県の歴史や文化を紹介。荒神谷(こうじんだに)遺跡から出土した358本もの銅剣や青銅器(ともに国宝)、1カ所からの出土数では全国最多である加茂岩倉遺跡の銅鐸39個(国宝)などを展示。平安時代の出雲大社本殿は高さ約48メートルの巨大神殿であったと伝わり、10分の1サイズの模型も展示されています。

2000~2001年にかけて、出雲大社境内遺跡から直径が約3メートルにもなる巨大なスギの大木3本を1組にした柱が3カ所で発見されました。そのひとつは大社の棟を支える棟持柱(むなもちばしら)であり、古くから宇豆柱(うづばしら)と呼ばれてきたものです。柱の配置や構造は、出雲大社宮司の千家国造家(せんげこくそうけ)に伝わる、いにしえの巨大な本殿の設計図とされる「金輪御造営差図(かなわのごぞうえいさしず)」に描かれたものと類似していたそうです。

巨大神殿模型と宇豆柱を見学すると、巨大神殿が実際にそびえていた時代の光景が目に浮かぶようで、ワクワクします。

  • リニューアルのため2026年9月末(予定)まで休館中です。10月以降の旅の予定にお加えください。

島根県立古代出雲歴史博物館

問い合わせ先 0853-53-8600
時間 9時~17時30分(11~2月は~16時30分)
定休日 第1・3火曜
交通アクセス 山陰本駅出雲市駅から出雲大社バスターミナル行き一畑バス大社線ほか約23分の正門前下車、徒歩約2分
値段 常設展680円
URL https://www.izm.ed.jp/

 

徒歩約21分

 

稲佐の浜

八百万の神々を迎える神迎神事の浜


海を司る女神を祀る祠(ほこら)がある弁天島 海を司る女神を祀る祠(ほこら)がある弁天島

夕日が沈む時間を調べて訪れたいものです 夕日が沈む時間を調べて訪れたいものです

旧暦10月10日に全国の八百万の神々をお迎えする、神迎神事の浜。『出雲国風土記』ではその海岸線が、八束水臣津野命(ヤツカミズオミヅヌノミコト)が国を引き寄せたときに使った「綱」に見立てられています。また、記紀の国譲り神話では、大国主大神が高天原から派遣された健御雷神(タケミカヅチノカミ)と国譲りの交渉をしたという場所です。

弁天島をシルエットに夕日が沈む風景は素晴らしく、「日が沈む聖地出雲」のシンボルとして日本遺産にも登録されています。


稲佐の浜

問い合わせ先 0853-53-2298(神門通り観光案内所)
時間 見学自由
交通アクセス 山陰本線出雲市駅から日御碕灯台行き一畑バス日御碕線ほか約40分の稲佐の浜入口下車すぐ
URL https://www.izumo-kankou.gr.jp/213

 

徒歩約14分(出雲大社バスターミナルまで)、バス約29分

 

出雲市駅ゴール!


スケジュールの一例
(7:05発)

(岡山駅)

  • 特急「やくも」
10:18着

出雲市駅

10:25発

電鉄出雲市駅

  • 一畑電車北松江線・大社線直通
10:48着

出雲大社前駅

  • 「旧大社駅」「ご縁横丁」「出雲大社」「島根県立古代出雲歴史博物館」「稲佐の浜」
17:40発

出雲大社バスターミナル

  • 一畑バス大社線
18:18着

出雲市駅

(18:32発)

(出雲市駅)

  • 特急「やくも」
(21:35着)

(岡山駅)

紹介スポット一覧マップ

文/赤城はるな 写真/島根県観光連盟、島根県立古代出雲歴史博物館

  • 記事中の情報は2026年9月時点のものです。
  • 列車やバスなどの所要時間は目安となる平均時間を表記しています。バスの運行本数が少ない場合がございますので、事前にご確認ください。
  • 花や紅葉など季節の景観は、その年の天候などにより変動しますので、現地へご確認ください。
  • 店や施設のデータは、原則として一般料金(税込)、定休日、最終受付時間・ラストオーダーを、宿泊施設の料金は平日に2名で宿泊した場合の1名分の料金(1泊2食・税・サービス料込み)を記載しています。
  • 同一商品で軽減税率により料金の変わるものは、軽減税率が適用されない料金を記載。臨時休業などは省略しています。また、振替休日なども祝日として表記しています。