2023.11.21ジパング俱楽部はるばる詣でたい神話ゆかりの神社6選|ジパング倶楽部旬のテーマ旅
今までの感謝を伝えたり、御利益を願ったり。年末年始や節目の時には、今まで多くの人たちが祈りを捧げてきた神社を訪れてみるのはいかがでしょう。
ここでは数ある神社のうち、日本神話にゆかりのある、はるばる詣でたい神社を紹介します。
- ※記載のデータは、2023年11月のものです。お出かけの際は、ホームページ等で最新の情報を必ずご確認ください。
- ※神話の内容や神の名の表記などはさまざまに伝わっており、神社や地域により異なることがあります。
- ※日本神話についてもっと知りたい方は「神社本庁」のホームページも参照ください。
「開拓三神」を祀る札幌・北海道神宮
ここ北海道神宮は、明治天皇の勅により建立された神社です。祀られているのは「開拓三神」と呼ばれる神々。
その三神に数えられる、オオナムチノカミ(大那牟遅神)とスクナヒコナノカミ(少彦名神)は、神話で日本各地の国造りをしてきた神です。
開拓の神を祀るため、新たなことへの挑戦と成功を御利益として期待する人も多いとか。北海道開拓史を成功させた、先人たちの思いの詰まった神社を訪れます。
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「国譲り」神話に登場する建国の神を祀る鹿島神宮
日本神話にはイザナギ、イザナミによる「国生み」、太陽の神・アマテラスが隠れてしまった「天の岩戸」、スサノオが怪物退治に活躍する「八俣の大蛇」、心優しいオオクニヌシの成功譚「稲羽の白兎」など、さまざまな物語が今に伝わっています。
「国譲り」も有名な神話で、出雲のオオクニヌシが自分の作ってきた国を別の神々に譲り渡すという物語です。
神話の伝承地は西日本に集まりがちですが、この国譲りを成した神は、東国・茨城県の鹿島神宮に今も建国の神として祀られています。
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三種の神器「草薙神剣」を祀る名古屋・熱田神宮
神話「八俣の大蛇」でスサノオがオロチを倒した時に得た剣は、アマテラスに献上され、時代を経てその子孫であるヤマトタケルの手に渡ります。
ヤマトタケルは各地に遠征して国を平定していきますが、周囲に火を放たれ野火で焼き殺されそうになった時には周囲の草を剣で切り払って、みごと脱出しました。
この剣は、現在熱田神宮に奉納されている「草薙神剣」であり、代々の天皇に伝わる三種の神器ともなっています。
愛知県名古屋市「熱田神宮」のモデルコース
日本最古の神社と伝わる大神神社
大神(おおみわ)神社は日本最古といわれる神社のひとつです。
主な日本神話は8世紀、奈良時代に完成した『古事記』『日本書紀』に記されていますが、「記紀」にはこの神社についての記述もあり、神代の時代から存在していたのではないかとも思えます。
御神体である三輪山の懐に今も数々の社が点在する大神神社。門前ではここが発祥といわれる日本酒や、三輪そうめんも楽しめます。
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「神の島」こと大三島に鎮座する大山祇神社
瀬戸内海に浮かぶ大三島は別名「神の島」と呼ばれます。島には大山祇(おおやまづみ)神社があり、
この神社には源平合戦ゆかりの品など、数多くの国宝武具が奉納されていることで知られています。
海上交通の要衝であった芸予(げいよ)諸島に祀られた、山の神であり、海の神でもある御祭神を訪ねてみましょう。
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三女神を祀る世界遺産の神社・宗像大社
世界文化遺産にもなっている宗像大社は3つの宮からなっており、それぞれに三姉妹の神を祀っています。
神話ではアマテラスが生み出すこの三女神ですが、九州北部と大陸・半島との往来をする船乗りたちに信仰されたようで、沖ノ島には古代の祭祀の跡が今もあるそうです。
神宝館では島にあった古代の宝物の資料を見ることも可能です。
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編集部からのひとこと
日本の神々は「八百万(やおよろず)」といいますが、神話には多くの神々が登場し、今も各地には地元に篤く信仰されている神社があります。
今回紹介する神社の数々は、いずれも長年にわたって皆の想いを受け入れてきた場所です。行けば、きっといいことがありそうな気がしませんか。
ジパング倶楽部WEBでは、毎月編集部が選んだ旬のスポットをモデルコースにして紹介しています。次の旅の計画の参考に、お役立てください。