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2024.07.25ジパング俱楽部鹿児島中央駅から行く!世界自然遺産の島・屋久島で縄文杉に出合う旅|JR九州エリアモデルコース

鹿児島県屋久島町

夏は船に乗って、島旅に行こう! ジパング倶楽部編集部では、JR線+船でらくらく行ける、島旅モデルコースを紹介。島の見どころやグルメ、島内のアクセス事情まで、ていねいにご案内します!

九州本土の最南端から南へ約60キロ。東シナ海と太平洋に面した屋久島は、周囲約132キロの円形に近い島。せっかく訪れるなら、荘厳な原生林を歩くトレッキングツアーに参加し、島最大級の屋久杉・縄文杉を目指してみてはいかがでしょう。


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世界自然遺産・屋久島


青い海に囲まれた屋久島 青い海に囲まれた屋久島

面積の約9割を森が占める屋久島。

中央部には九州最高峰の宮之浦岳をはじめとした標高1500メートル以上の山々が連なり、“洋上のアルプス”と呼ばれています。

また、樹齢1000年を超える屋久杉の原生林が残っていることや、標高差により亜熱帯から冷温帯まで植生の垂直分布が見られることが評価され、1993年に島の約2割が日本初の世界自然遺産に登録されました。


データと注意事項

島内には種子島・屋久島交通バスとまつばんだ交通バスの2社の路線バスが運行しています。

種子島・屋久島交通バスでは、島内全線(荒川登山バスを除く)で乗り降り自由のお得な「屋久島ゆったり満喫乗車券」(1日2000円、3日3000円、4日4000円)を販売。バス移動が中心となる場合は、最初に安房(あんぼう)港の高速船ターミナルなどで購入しておくと便利です。 バスの車内では販売していないので注意しましょう。

また、安房港にはタクシーが常駐しておらず、島内には流しのタクシーも走行していません。タクシーの利用を予定している場合は早めに予約しておきましょう。


<1日目>九州新幹線鹿児島中央駅からスタート!


「アミュプラザ鹿児島」屋上の大観覧車が目印 「アミュプラザ鹿児島」屋上の大観覧車が目印

九州新幹線と鹿児島本線、日豊(にっぽう)本線、指宿(いぶすき)枕崎線の列車が接続する南九州の玄関口。路面電車やバスとの接続もスムーズです。

「さつまち鹿児島中央駅」「アミュプラザ鹿児島」「JR鹿児島中央ビル」などの駅ビルが併設しています。


 

高速船ターミナル(鹿児島本港)行き鹿児島交通バス約18分の終点下車、徒歩約1分

 

鹿児島本港から高速船に乗船


高速船の「トッピー(写真)」または「ロケット」に乗船 高速船の「トッピー(写真)」または「ロケット」に乗船

鹿児島本港南埠頭の「種子・屋久高速船旅客ターミナル」から屋久島行きの高速船に乗船します。

到着地は宮之浦港と安房港があり、安房港行きは2024年8月31日までのダイヤでは1日2便(10:10発・16:00発)のみ。

このモデルコースをめぐる場合は、10:10発に乗船する必要があります。とくにハイシーズンは事前に予約した方が確実です。


 

高速船「トッピー」約2時間45分

 

安房港に到着


安房港の高速船ターミナル 安房港の高速船ターミナル

屋久島の南東部、安房川の河口に位置する安房港。

徒歩約10分の「屋久島町総合センター」内に「屋久島観光協会 安房案内所」があるので、観光情報や観光パンフレットを入手しておくのもおすすめです。

「屋久島ゆったり満喫乗車券」や縄文杉トレッキングの際に必要になる「荒川登山バス券」も購入できます。

 

徒歩約11分

 

レストランかもがわ

地魚の刺身や島名物のトビウオ料理を堪能


「刺身定食」1800円 「刺身定食」1800円


安房川河口に架かる安房大橋の近く。弁当店が併設 安房川河口に架かる安房大橋の近く。弁当店が併設

レトロな雰囲気の店内 レトロな雰囲気の店内

創業約60年の老舗(しにせ)食事処。定食や丼物などのメニューが豊富に揃い、地元客からも愛されています。

おすすめは、屋久島の海の幸が満載の「刺身定食」や「贅沢(ぜいたく)海鮮丼」1200円。なかでも「刺身定食」は、トビウオやカンパチ、タイなど新鮮な日替わりの魚の刺身のほか、屋久島名物・トビウオの唐揚げ(または塩焼き)、トビウオのさつま揚げ、地元の珍味・カメノテの塩茹でなどが付き、満足度の高い内容です。


レストランかもがわ

問い合わせ先 0997-46-2101
時間 11~14時・17~20時
定休日 日曜
交通アクセス 安房港から徒歩約11分

 

 徒歩約1分の安房バス停から栗生(くりお)橋行きほか種子島・屋久島交通バス約29分のいわさきホテル下車すぐ

 

屋久島いわさきホテル

雄大なモッチョム岳を間近に望むリゾートホテル


内湯と露天風呂がある温泉「神の湯」(写真は男湯) 内湯と露天風呂がある温泉「神の湯」(写真は男湯)


モッチョム岳を望むデラックスツインの客室 モッチョム岳を望むデラックスツインの客室

広大な敷地に佇(たたず)むホテル外観 広大な敷地に佇(たたず)むホテル外観

“東洋のマッターホルン”と称されるモッチョム岳を背景に、約10万平方メートルの広大な敷地に佇むリゾートホテル。巨大な屋久杉のレプリカが迎えるロビーや浴槽に本物の屋久杉をあしらった温泉「神の湯」、室内プール、フィットネス施設、庭園などを備えています。


館内の吹き抜けには巨大な屋久杉のレプリカがあります 館内の吹き抜けには巨大な屋久杉のレプリカがあります

客室は、モッチョム岳を望む山側と晴れた日はトカラ列島まで見わたせる海側があり、どちらも眺望抜群。ややとろみのある硫黄泉の湯は疲労回復にも効果的で、登山やトレッキングで疲れた体を癒やしてくれます。

温泉は宿泊者のみ利用できます。

屋久島いわさきホテル

問い合わせ先 0997-47-3888
交通アクセス 安房港から大川の滝行きほか種子島・屋久島交通バス約31分のいわさきホテル下車すぐ
値段 1泊2食2万6165円~
泉質 アルカリ性単純硫黄泉
URL https://yakushima.iwasakihotels.com/

<2日目>屋久島いわさきホテルを出発

 

車約25分

 

  • 早朝は路線バスが運行していません。縄文杉トレッキングツアーのガイドを依頼する場合は、宿泊先への送迎をあらかじめ相談しておきましょう(ガイドにより送迎可能エリアが異なります)。

縄文杉トレッキングツアー(荒川登山入口ルート)

屋久島最大級の老大木「縄文杉」を目指す


推定樹齢2000年代〜7200年の「縄文杉」 推定樹齢2000年代〜7200年の「縄文杉」


大半が森の中ですが、見晴らしのいい場所も一部あります 大半が森の中ですが、見晴らしのいい場所も一部あります

前半のトロッコ道では大小多くの橋を渡ります 前半のトロッコ道では大小多くの橋を渡ります

樹高25.3メートル、幹回り16.4メートルの巨樹「縄文杉」を目指すトレッキングツアー。往復約22キロ、所要時間約10時間。「縄文杉」まで行くには、中級者〜上級者向けのコースを行くことになります。そのため、初心者は単独で行くのではなく地元の山岳ガイドが案内するガイド付きのツアーを申し込むと、安心かつ安全に登山できおすすめです。

縄文杉以外にも、国指定特別天然記念物である「三代杉」や、切り株の空洞内で上部を見上げると風景がハート形に見える「ウィルソン株」、推定樹齢3000年の「大王杉」など、見どころが満載。原生林に覆われた森で巨樹からパワーをもらいましょう。


【初心者必見】一度は見てみたい!世界遺産・屋久島で「縄文杉」トレッキングツアー 体験記

自分でも行ける? 何を準備すればいい? どんな景色が見られるの……?

シニアも参加可能・初心者向けの縄文杉トレッキングツアーに参加した体験者が、実感を交えつつ、「縄文杉」までのルートやトレッキングに挑戦するにあたっての心構えを紹介します。

今回利用したツアー

ツアー名 体力に合わせてルートを選べる☆推定樹齢7200年『縄文杉』トレッキングツアー
問い合わせ先 050-5434-3472(屋久島アクティビティ)
所要時間 約10時間
ガイド料 1名1万6000円+貸し切り料金1組5000円(バス代別途)
URL https://yakushima-tour.com/

 

車約25分または屋久杉自然館バス停から大川の滝行きほか種子島・屋久島交通バス約32分のいわさきホテル下車すぐ

 

屋久島いわさきホテル

     

<3日目>屋久島いわさきホテルを出発

 

いわさきホテルバス停から永田行きほか種子島・屋久島交通バス約14分のボタニカルリサーチパーク下車すぐ

 

ボタニカルリサーチパーク

散策しながら南国の珍しい植物を観賞


日本初といわれる木骨構造の温室 日本初といわれる木骨構造の温室


バイナップル園。年間を通して実を付けます バイナップル園。年間を通して実を付けます

受付棟で園内散策MAPをもらえます 受付棟で園内散策MAPをもらえます

約10万平方メートルの敷地に、マンゴーやパッションフルーツ、パパイヤなど南国のフルーツを栽培する果樹園のほか、ハーブ園、薬草園、エディブルフラワー園などがある植物園。

遊歩道が整備されており、散策しながら世界のさまざまな植物を観賞できます。散策コースには、屋久島特有の植物の分布状況を再現した木骨構造の温室や、海に直接注ぎ落ちる全国でも珍しい滝「トローキの滝」を望む展望所もあります。


展望所からトローキの滝やモッチョム岳を一望 展望所からトローキの滝やモッチョム岳を一望


ボタニカルリサーチパーク

問い合わせ先 0997-47-2636
時間 9時~16時30分
定休日 無休
交通アクセス 安房港から大川の滝行きほか種子島・屋久島交通バス約17分のボタニカルリサーチパーク下車すぐ
値段 500円
URL https://yakukan.jp/spot/6988.html

 

ボタニカルリサーチパークバス停から永田行きほか種子島・屋久島交通バス約23分の合庁前下車、徒歩約3分

 

武田館

軽くて丈夫な屋久杉製品をおみやげに


「ウミガメ楊枝入れ」2200円、「屋久島鍋敷き」3300円、「屋久杉スプーン(大)」2200円、「屋久杉四角箸(22センチ)」1650円 「ウミガメ楊枝入れ」2200円、「屋久島鍋敷き」3300円、「屋久杉スプーン(大)」2200円、「屋久杉四角箸(22センチ)」1650円


キーホルダーなどの雑貨も充実 キーホルダーなどの雑貨も充実

壺やテーブル、飾り棚など大型の工芸品も並びます 壺やテーブル、飾り棚など大型の工芸品も並びます

屋久杉を伐採・搬出する会社として1962(昭和37)年に創業し、現在は屋久杉の加工・販売を行なう武田産業の直売店。

専属の木工職人を抱え、島内随一の品揃えを誇る屋久杉製品は、木目の細やかさや香りのよさなどが魅力です。ほかにも、銘菓や焼酎など多彩な屋久島みやげが揃います。

屋久杉の石けんやお香など、各業界の著名なデザイナーとコラボした特産品が並ぶショップ「YAKUSHIMA BLESS」を併設。


武田館

問い合わせ先 0997-46-2258
時間 9~18時
定休日 1月1日
交通アクセス 安房港から徒歩約15分
URL https://www.yakusugi-takeda.com/?mode=f1

 

徒歩約1分

 

かたぎりさん

3種類の食べ方を楽しめるオリジナルのトビウオ料理


「とびうおひつまぶし」1700円 「とびうおひつまぶし」1700円


薬味をのせてアゴだしを注ぎ、お茶漬け風に 薬味をのせてアゴだしを注ぎ、お茶漬け風に

店主の片桐吉人さん 店主の片桐吉人さん

宮城県から家族で移住した店主が営むレストラン。

看板メニューの「とびうおひつまぶし」は、1匹分以上使用したトビウオの蒲焼きがごはんの上にたっぷりのった一品です。最初はそのままで、次は薬味をのせて、後から特製のアゴだしでお茶漬け風に……と3種類の食べ方を楽しめます。

旬の地魚や縄文牛など、地元食材をふんだんに盛り込んだ「屋久島ごっそう二段重」2700円もおすすめです。


吹き抜けになった広い店内は開放感抜群 吹き抜けになった広い店内は開放感抜群


かたぎりさん

問い合わせ先 0997-46-4282
時間 11時~14時30分・17時30分~20時30分(土曜は昼のみ営業)
定休日 土曜の夜・日曜
交通アクセス 安房港から徒歩約15分
URL https://katagirisan.com/

 

徒歩約15分

 

安房港

 

高速船約2時間45分

 

鹿児島本港

 

唐湊(とそ)福祉館前行き鹿児島交通バス約18分の鹿児島中央駅前下車すぐ

 

鹿児島中央駅ゴール!


紹介スポット一覧マップ

文/佐藤 史 写真/玉村恵理子

  • 記事中の情報は2024年7月時点のものです。
  • 列車やバスなどの所要時間は目安となる平均時間を表記しています。バスの運行本数が少ない場合がございますので、事前にご確認ください。
  • 花や紅葉など季節の景観は、その年の天候などにより変動しますので、現地へご確認ください。
  • 店や施設のデータは、原則として一般料金(税込)、定休日、最終受付時間・ラストオーダーを、宿泊施設の料金は平日に2名で宿泊した場合の1名分の料金(1泊2食・税・サービス料込み)を記載しています。
  • 同一商品で軽減税率により料金の変わるものは、軽減税率が適用されない料金を記載。臨時休業などは省略しています。また、振替休日なども祝日として表記しています。
  • 新型コロナウイルス感染症等の影響により、掲載している内容が変更となる可能性があります。お出かけの際は事前にご確認ください。