2024.08.15ジパング俱楽部祝・世界遺産!佐渡島観光でやりたいこと5選|JR東日本エリアおでかけニュース
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本コーナーでは、ジパング倶楽部編集部に寄せられた全国の観光情報の中から、次のお出かけに役立つ旬な情報をお届けします。北海道から九州まで、JR6社で利用できる「ジパング倶楽部」を使って、話題の場所をチェックしてみましょう。
2024年7月、ユネスコの世界遺産委員会において「佐渡島の金山」が世界文化遺産に登録されました。日本海に浮かぶ佐渡は、金山の遺構や豊かな自然など、魅力的なスポットや体験に満ちた島です。佐渡島に行ったら見たいもの、やりたいことをジパング倶楽部編集部が5つのポイントに絞って紹介します。
- ※メイン写真は佐渡金山のシンボル「道遊の割戸(どうゆうのわりと)」
モデルコース概要
1.金山の遺構を訪ねる
世界遺産はここがすごい
世界遺産とは、人類共通のかけがえのない財産として、将来の世代に引き継いでいくべき宝物。今回世界文化遺産になった佐渡はどこがすごいのでしょうか。
「佐渡島の金山」が評価されたのは、おもに江戸時代の17世紀から19世紀半ばまで、高度な手工業による採鉱と精錬技術を継続した鉱山遺跡だという点です。日本が鎖国をしていたこともあり、機械化を進めなかったことが、人の手による高い技術を長い間保持することになりました。
佐渡島には江戸時代から1989(平成元)年まで操業した鉱山の遺構が数多く残されています。
「史跡 佐渡金山」では実際に使われていた坑道や、江戸時代の採掘の様子を再現した模型などの展示を見ることが可能。2つの坑道が合わさっている道遊坑コースでは鉱山の頂上から金を求めて手掘りを続けた結果、まるで山が割れたような姿となった「道遊の割戸(どうゆうのわりと)」の近くまで見学ができます。
なお、世界遺産の構成資産ではありませんが、1940(昭和15)年に完成し、金銀鉱石用の浮遊選鉱法実用化に日本で初めて成功した「北沢浮遊選鉱場」は、産業遺産としての価値とともに、SNSで「佐渡のラピュタ」といわれるその幻想的な景観が人気です。
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2.日帰りトレッキング
杉の古木や可憐な花が待つ
海に囲まれた佐渡は、海水浴や釣りなど海のレジャーも人気がありますが、山好きにはトレッキングの楽園として知られています。
その理由のひとつは天然杉。江戸時代には金銀山開発を目的に、幕府の直轄領となっていた佐渡。その後も国、県の土地が多く、原生林も残されており、強い風や積雪により奇抜な形に育った、天然杉が見られます。「佐渡エコツアー」では入山制限のある山林を歩きながら、天然杉の巨木などの豊かな自然を満喫できます。
もうひとつは高山植物の花々。島の北部の大佐渡山地は、島ならではの環境のせいか、標高1000メートル程度の登山道沿いで本土の1500メートル程度に分布する高山植物が見られます。アオネバ登山口やドンデン高原ロッジから行く、春のカタクリ、シラネアオイなどがとくに人気で、秋まで季節の花を楽しめるトレッキングコースがあります。
- ※11月30日まで開催、3日前までに要予約。1万円(1名で参加の場合は2万円)。
- ※アオネバ登山口は両津港から車で約15分、ドンデン高原ロッジへは両津港から車で約40分。時期限定でバスの運行もあります。
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3.たらい舟体験
島の南部・小木の名物
佐渡島の南にある小木地区は穏やかな入り江が多く、このあたりでは古くから櫂1本で進む「たらい船」から水中をのぞき込んで、海藻や魚を採っています。
佐渡本島から朱塗りの太鼓橋が架かる「矢島」と「経島」。矢島体験交流館では佐渡名物「たらい舟」の乗船体験を行なっており、海上から風光明媚(ふうこうめいび)な景色を楽しめます。
矢島、経島の少し南には「佐渡版青の洞窟」とよばれる竜王洞があります。シーカヤックやモーターボートのツアーで行くことができ、美しい景勝地です。
また、小木地区の宿根木は北前船の寄港地として栄えた港町。板壁の家が密集する町並みは、国の重要伝統的建造物群保存地区になっていて、タイムスリップしたような散策を楽しめます。
- ※予約不要(10名以上の場合は要予約)。700円。
- ※3日前までに要予約。3500円。
4.島一番のミュージックフェス
芸能の島・佐渡
かつて「島流し」として貴族や文化人が配流された佐渡。佐渡に来た世阿弥が追求した能楽や狂言、さらには人形芝居や鬼太鼓(おんでこ)などが島の各地に伝わっています。江戸時代に北前船のルートになったこともその要因といわれ、佐渡は芸能の島としての側面ももちます。
例年5月の第4土・日曜には両津で島内各地の鬼太鼓を披露する「佐渡國鬼太鼓どっとこむ」が開催。6月の「能月間」を中心に、各所で薪能が上演されます。これらは観光客も歓迎の伝統芸能なので、安心して観覧できます。
伝統をベースに、太鼓を迫力あるステージで見せてくれるのが、今年で37年目を迎える「アース・セレブレーション」。佐渡を拠点とする太鼓芸能集団「鼓童(こどう)」と国内外のアーティストによる野外ライブをはじめ、ワークショップ、食やグッズを販売するマーケットなど、多彩なイベントが小木地区各所で催されます。
- ※例年8月に開催。2024年は8月16~18日。ハーバーコンサート4,500円~。城山(しろやま)パークセッション3,500円。当日券は各500円増し。その他有料イベントあり。
5.トキに出合う
再び空を舞う「ニッポニア・ニッポン」
かつては東アジアに広く分布していたというトキ。学名を「ニッポニア・ニッポン」といい、日本列島各地にも生息していました。しかし、乱獲や生息環境の悪化によりその数は減少。
佐渡では1981年に最後の野生のトキを捕獲し、保護して人工繁殖の試みを続け、1999 年に中国から譲り受けたトキのペアで初めて繁殖に成功。放鳥されたトキは佐渡に定着しています。
「トキの森公園」ではケージ内のトキが見られるほか、保護の歴史などが見学できます。また「トキのテラス」からは佐渡の里山風景が眺められ、野生のトキを観察するための望遠鏡も設置されています。
- ※8時30分~16時30分、月曜(3~11月は無休)・年末年始休。協力費400円
- ※屋内観察室9~17時(12~3月は~16時)、無休。無料。
佐渡島の宿泊
島の宿泊施設はフェリーが停泊する両津、小木と、海水浴場が近い佐和田、金山に近い相川の4つの地域に集まっています。
世界遺産になった金山関連の史跡は相川地区に多いため、佐渡金山まで車で約15分の好アクセスを誇る「ホテルファミリーオ佐渡相川」は世界遺産を訪ねる旅には好適。
全室海向きの洋客室から雄大な日本海を眺められます。佐渡産食材にこだわった「サドメシバイキング」や、相川温泉から運んだ温泉を使用する温泉浴場も魅力です。
- ※11月30日~3月31日休。1泊2食1万1860円~。
佐渡島へのアクセス
島への船が出ているのは新潟市の新潟港と上越市の直江津港。
たとえば東京駅から新潟駅までは新幹線で約2時間。朝に東京を発ち、新潟港からジェットフォイルを利用すれば、昼頃から佐渡島の観光が楽しめます。
大阪方面からは北陸新幹線を使って、上越妙高駅から直江津港を目指しましょう。
■新潟港から | 上越新幹線新潟駅から佐渡汽船またはピアBandai前行き新潟交通バス約17分の佐渡汽船下車。徒歩すぐの佐渡汽船のりばから佐渡汽船のジェットフォイル約1時間7分、またはフェリー約2時間30分で佐渡島の両津港到着。 |
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■直江津(なおえつ)港から | 北陸新幹線上越妙高駅から直江津港行き頸城(くびき)自動車バス約32分の終点下車。徒歩すぐの佐渡汽船のりばから佐渡汽船のフェリー約2時間40分(11月17日まで運航)で佐渡島の小木港到着。 |
文/毛塚貴康 ジパング倶楽部編集部
- ※記事中の情報は2024年8月時点のものです。
- ※写真はすべてイメージです。
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- ※花や紅葉など季節の景観は、その年の天候などにより変動しますので、現地へご確認ください。
- ※店や施設のデータは、原則として一般料金(税込)、定休日、最終受付時間・ラストオーダーを、宿泊施設の料金は平日に2名で宿泊した場合の1名分の料金(1泊2食・税・サービス料込み)を記載しています。
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