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2025.04.22ジパング俱楽部『ルパン三世』の作者、モンキー・パンチの故郷・北海道浜中町|漫画家のルーツを訪ねるモデルコース

北海道厚岸郡浜中町(あっけしぐんはまなかちょう)

日本を代表する文化のひとつとして、世界中で大人気となっている「漫画」。老若男女に親しまれる名作を生み出した漫画家たちの故郷や、ゆかりの地を訪ねるモデルコースを紹介します。

異国の情緒が感じられる風景の中で大騒動やカーチェイスを展開する『ルパン三世』。作者のモンキー・パンチ氏は、その類(たぐい)まれな感性をどのように育んだのでしょう。広大な湿原や牧草地が続く北海道東部の厚岸郡浜中町を訪ね、氏の見た風景を歩きました。


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モンキー・パンチとは?


『ルパン三世傑作集』双葉社 ©モンキー・パンチ ©モンキー・パンチ/双葉社 『ルパン三世傑作集』双葉社 ©モンキー・パンチ ©モンキー・パンチ/双葉社

太平洋に面した北海道厚岸郡浜中町。断崖絶壁が切り立つ湯沸(とうふつ)岬や、霧が立ち込める幻想的な湿原など、どこか日本離れした雄大な景色に恵まれた町でモンキー・パンチ(本名・加藤一彦)氏は育ちました。

1937(昭和12)年に漁業を営む家庭に生まれ、町の診療所でレントゲン技師として働いた後、上京して漫画家への道を歩みます。

多くの作品を生み出しながら、故郷への想いを抱き続けました。

根室本線茶内(ちゃない)駅からスタート!


1919(大正8)年に開業、現在は無人駅 1919(大正8)年に開業、現在は無人駅

無人駅に降り立つと『ルパン三世』の登場人物たちの等身大パネルや、イラスト入りの案内看板が迎えてくれます。町の中心部は海側の少し離れた場所にあるため、住民にも旅人にも便利な町営バスが運行しています。

 

ゆうゆ行き浜中町営バス約19分の診療所前下車すぐ

 

モンキー・パンチ・コレクション

自宅のアトリエを再現、複製原画も豊富に揃う


館内入口には撮影スポットも用意されています 館内入口には撮影スポットも用意されています。©モンキー・パンチ/TMS・NTV


愛用の画材とともに作品を展示 愛用の画材とともに作品を展示 ©モンキー・パンチ

ルパン三世の愛車・フィアット500を館内1階に展示 ルパン三世の愛車・フィアット500を館内1階に展示 ©モンキー・パンチ/TMS・NTV

茶内駅からバスに揺られ、太平洋に面した市街地に到着。モンキー・パンチ氏が上京するまでレントゲン技師として働いていた診療所(現在の場所は移転後の位置)の近くに、「浜中町総合文化センター」があります。中へ入ると右手にルパン三世の愛車・フィアット500が展示され、すぐそばの階段から2階へ。壁面に飾られたたくさんの複製原画を眺めながら奥へ進めば、『ルパン三世』の展示施設「モンキー・パンチ・コレクション」に辿り着きます。

「AGITO(アジト)」と名づけられたアトリエの再現が最大の見どころ。実際に使った筆やペンや絵の具、当時の掲載漫画雑誌、デジタル化に早期から取り組んでいた氏のタブレット端末などが展示されています。
後半の展示では「東京ドームシティ アトラクションズ」で行なわれたオリジナルアトラクション「迷宮の罠」に使用されたお宝の一部も公開。「ルパンの予告状」や「ナポレオンの辞書」など、作品世界をより感じられるアイテムが並びます。


モンキー・パンチ・コレクション

問い合わせ先 0153-62-3131(浜中町総合文化センター)
時間 9〜17時(10〜3月は〜15時)
定休日 月曜(祝日の場合は翌平日)・年末年始
交通アクセス 根室本線茶内駅からゆうゆ行き浜中町営バス約19分の診療所前下車すぐ
値段 無料
URL https://www.hamanaka-lupin.com/mpcollection/

 

ゆうゆ行き浜中町営バス約11分の終点下車すぐ

 

北の絶景 霧多布(きりたっぷ)温泉ゆうゆ

湿原を望む大浴場、ルパン関連グッズの多さも魅力


四季折々に変わる湿原と海の眺めが広がります 四季折々に変わる湿原と海の眺めが広がります


「レストランきりたっぷ」の人気メニュー「オムトン」1480円 「レストランきりたっぷ」の人気メニュー「オムトン」1480円

ゆうゆでしか買えない『ルパン三世』グッズも充実 ゆうゆでしか買えない『ルパン三世』グッズも充実

モンキー・パンチ・コレクションから少々急な坂道を上ること約10分、小高い丘の上に日帰り入浴施設「北の絶景 霧多布温泉ゆうゆ」が立っています。

ここは太平洋と霧多布湿原を見下ろす爽快なロケーション。日替わりで男女を入れ替える露天風呂付き大浴場のほか、貸し切り風呂(要予約)も用意されています。ゆったりと湯に浸(つ)かり、潮の満ち引きで変わる景色を眺めましょう。

「レストランきりたっぷ」では定食、洋食、丼物、麺類の多彩な食事を提供。とんかつとオムライスを両方楽しめる欲張りな創作メニュー「オムトン」が人気です。
また昆布製品など地域の産品や、オリジナルバスタオル、キャップをはじめとした『ルパン三世』グッズを取り揃えたショップも充実しています。


北の絶景 霧多布温泉ゆうゆ

問い合わせ先 0153-62-3726
時間 10〜22時(入浴受付は〜21時)
定休日 無休
交通アクセス 根室本線茶内駅からゆうゆ方面町営バス約30分の終点下車すぐ
値段 500円
URL https://kiritappu-yuyu.com

 

車で約3分

 

湯沸岬灯台

テレビシリーズに登場した風光明媚な岬


青い海に映える赤と白の灯台 青い海に映える赤と白の灯台


海からの強い風と荒波がつくり上げた断崖絶壁が続きます 海からの強い風と荒波がつくり上げた断崖絶壁が続きます

「北の絶景 霧多布温泉ゆうゆ」から2キロほどの距離にある湯沸岬は、通称、霧多布岬(きりたっぷみさき)とも呼ばれています。「北の絶景 霧多布温泉ゆうゆ」でハイヤーを呼ぶこともできますが、天気のいい日は歩いても気持ちがいいでしょう。

見わたせば周辺一帯に断崖が続くダイナミックな岬は、アニメ版のテレビスペシャルシリーズ『ルパン三世 霧のエリューシヴ』に登場した場所。赤と白に塗り分けた灯台、海と空の青、丘の緑のコントラストが美しく、海を見下ろせば野生のラッコが見られることもあります。


湯沸岬灯台

問い合わせ先 0153-62-2239(浜中町観光協会)
交通アクセス 根室本線茶内駅から車で約30分

 

車で約30分

 

茶内駅ゴール!


根室本線(花咲線)ルパン三世ラッピングトレイン

日本最東端をルパンが走る


根室本線釧路駅~根室駅間は花咲線の愛称で親しまれています。2012年からは「ルパン三世ラッピングトレイン」が運転開始。定期列車の一部を『ルパン三世』のキャラクターを描いた車両に変更しています。運転予定はJR北海道ホームぺージをご確認ください。


紹介スポット一覧マップ

文・写真/春日明子 写真/北の絶景 霧多布温泉ゆうゆ、浜中町観光協会

  • 記事中の情報は2025年4月時点のものです。
  • 列車やバスなどの所要時間は目安となる平均時間を表記しています。バスの運行本数が少ない場合がございますので、事前にご確認ください。
  • 花や紅葉など季節の景観は、その年の天候などにより変動しますので、現地へご確認ください。
  • 店や施設のデータは、原則として一般料金(税込)、定休日、最終受付時間・ラストオーダーを、宿泊施設の料金は平日に2名で宿泊した場合の1名分の料金(1泊2食・税・サービス料込み)を記載しています。
  • 同一商品で軽減税率により料金の変わるものは、軽減税率が適用されない料金を記載。臨時休業などは省略しています。また、振替休日なども祝日として表記しています。