2026.03.25ジパング俱楽部高崎駅から行く世界遺産「富岡製糸場」モデルコース|駅から世界遺産

群馬県
歴史や文化など知的好奇心を満たしてくれる世界遺産のなかでも、JR駅から比較的アクセスしやすいところを厳選して紹介します。
江戸時代末期から海外に注目された日本の生糸は、明治日本の重要な輸出品でしたが、需要が高まるにつれて質の悪い生糸が出回るようになりました。明治政府はこの問題を改善するために、官営の大規模な製糸場を設立。150年以上経った今でも創業当時の姿を今にとどめることが評価され、世界文化遺産に登録されました。場内の建物のうち3棟が国宝に指定されています。
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世界文化遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」とは?
世界の絹産業の発展に貢献
フランス製の繰糸機約300釜が稼働していた繰糸所
富岡製糸場は、1872(明治5)年に明治政府が日本の近代化のためにフランス人技術者の指導のもと設立した器械製糸工場です。高品質な生糸の大量生産を実現した技術革新と、世界と日本との間の技術交流など、近代の絹産業に関する世界文化遺産として2014年に登録されました。ほかにも、新しいカイコの飼育法を確立した田島弥平旧宅と高山社跡、蚕種(さんしゅ)の貯蔵施設跡の荒船風穴が登録されています。
高崎駅からスタート!
商業施設も併設した群馬県有数の大型駅
上越新幹線・北陸新幹線のほか、高崎線・上越線・信越本線などが乗り入れる駅。富岡製糸場の最寄駅・上州富岡駅には上信電鉄に乗り継ぎます。
JRの改札口から西口方面へと進み、石造りのだるまのオブジェを横目に階段を下り、JRの旧1番線の長いホーム沿いの通路の先に上信電鉄の改札と0番線があります。
みの助茶屋
幅広麺とたっぷりの野菜を煮込む郷土料理
カツオと昆布の旨みが加わる「おっ切込み(肉入り)」1710円
小麦粉で打った幅広麺と野菜を煮込んだ群馬県の郷土料理「おっ切込み」1380円~が名物。
上州地粉を使った約3センチの幅広の麺に、ダイコンやニンジン、ゴボウなど地元産を中心にした野菜が入っています。スープは、全国から取り寄せた味噌を合わせた甘辛味です。麺はモッチリとした弾力で、味が染み込んだやわらかな野菜、弾力と甘みのある豚肉との相性は抜群です。グツグツと煮込んでいるので最後まであつあつで食べられます。
ほかにも、同じ麺を使ったつけ麺風の「冷やしひもかわうどん」1380円もあります。
左から店主の吉田進一さん、双子の姉妹の結葵さん、紡葵さん、息子の謙介さん
食べ終わったら、2本の割り箸を入れて、味の評価をしましょう
みの助茶屋
| 問い合わせ先 | 0274-62-3829 |
|---|---|
| 時間 | 10~15時(売り切れ次第閉店) |
| 定休日 | 水曜 |
| 交通アクセス | 上越新幹線高崎駅から上信電鉄約37分の上州富岡駅下車、徒歩約8分 |
富岡製糸場
創業当時の姿を残す製糸工場
西置繭所にある多目的ホールでは、展示会やコンサートなどが行なわれています
明治政府が設立した官営の製糸場。民営化後も主要な施設が創業当時のままほぼ完全に残されています。
門を入って正面に立つ東置繭所(ひがしおきまゆじょ)は、長さ約104メートルというレンガ造りの巨大な繭倉庫で、2階に乾燥させた繭を貯蔵していました。西置繭所は保存修理工事を行ない、鉄筋を活用したガラスの部屋が設けられ、展示スペースや多目的ホールが整備されています。
繭から糸を取る作業をしていた繰糸所は、長さ約140メートルの巨大な工場。繰糸器約300釜が設置されていたところです。
この3つの建物は国宝に指定されています。
ガイドツアーやスマートフォンで聞ける無料音声ガイドアプリなどもあります。
当時のまま残された西置繭所の天井。太い梁(はり)や柱を見ることができます
場内には工女さんをモデルにしたお富ちゃんの像も
富岡製糸場
| 時間 | 9時~16時30分 |
|---|---|
| 定休日 | 12月29~31日。ほか臨時休あり |
| 交通アクセス | 上越新幹線高崎駅から上信電鉄約37分の上州富岡駅下車、徒歩約10分 |
| 値段 | 1000円 |
| URL | https://www.tomioka-silk.jp/_tomioka-silk-mill/ |
岡重肉店
ラードと継ぎ足しソースが味の決め手
注文を受けてからラードで揚げる「ホルモン揚げ」3本150円
創業100年以上の老舗(しにせ)精肉店。富岡のソウルフード・ホルモン揚げを最初に販売した店で、工女たちも足繁く通っていたそうです。ホルモン揚げは当初、屋台で豚ホルモンを揚げたものを販売していましたが、いつしか食感が似ているちくわを使うようになったといわれます。
ちくわに薄い衣をまとわせ、ラードで揚げたあつあつの串を店頭で受け取ったら、好みで継ぎ足しのウスターソースを。ちくわの歯触りとサクッとした衣、ラードのコク、甘辛いソースが一体になり、ごはんのおかずや酒のつまみにもピッタリ。
「昔ながらのコロッケ」80円や「カレーパン」250円などの揚げ物が揃い、地元の人たちに愛されています。
「本物のホルモンと勘違いするお客さんもいます」と教えてくれたスタッフの松本和子さん
今でも硬貨を握りしめて買いに来るこどもや部活帰りの学生も多いそうです
岡重肉店
| 問い合わせ先 | 0274-62-0278 |
|---|---|
| 時間 | 9時~18時30分(揚げ物は10時~) |
| 定休日 | 水曜 |
| 交通アクセス | 上越新幹線高崎駅から上信電鉄約37分の上州富岡駅下車、徒歩約7分 |
| URL | https://www.tomioka-silk.jp/_shop/restaurant/detail/Okaju-meat.html |
一之宮貫前(ぬきさき)神社
全国でも珍しい石段を下った先にある神社
総漆塗・極彩色の荘厳華麗な拝殿
約1500年の歴史がある古社で、上野国(こうずけのくに)一の宮として信仰を集めています。勝ち運や交通安全に御利益があるフツヌシノカミ(経津主神)のほか、養蚕と機織(はたお)りの神・ヒメオオカミ(姫大神)が祀られ、富岡製糸場の工女たちも参拝していたそうです。
一般的に、神社の社殿は参道や門から階段や坂を上ったところにあることが多いですが、ここは全国でも珍しい「下り参道」です。総門までは正面参道の石段を上り、総門の先の石段を下がったところに本殿があります。
1635(寛永12年)に徳川家光が再建、綱吉の頃に大改修したという本殿や拝殿、楼門は国の重要文化財。樹齢約1000年を超えるという杉やスダジイなどに囲まれ、荘厳な雰囲気に包まれています。
石段を下った場所に立つ朱塗りの楼門
正面の参道。春には桜のアーチが参拝者を迎えてくれます
一之宮貫前(ぬきさき)神社
| 問い合わせ先 | 0274-62-2009 |
|---|---|
| 時間 | 8~17時(社務所) |
| 交通アクセス | 上越新幹線高崎駅から上信電鉄約44分の上州一ノ宮駅下車、徒歩約15分 |
| 値段 | 無料 |
| URL | http://nukisaki.or.jp/ |
高崎駅ゴール
紹介スポット一覧マップ
文・写真/速志 淳
- ※記事中の情報は2026年3月時点のものです。
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- ※同一商品で軽減税率により料金の変わるものは、軽減税率が適用されない料金を記載。臨時休業などは省略しています。また、振替休日なども祝日として表記しています。

