2025.10.14ジパング俱楽部“マンガ県くまもと”に、漫画のアート作品が揃う「熊本マンガアーツ」が誕生!|現地発!おすすめ旅ネタ情報

現地発・おすすめ旅ネタ情報
このコーナーでは、旅好きライター・観光ナビゲーターが、ご当地ならではのおすすめスポットや旅人にとってうれしいネタをお届けします。
今回紹介するのは、2024年12月に熊本市に誕生した複合エンターテイメント施設「熊本マンガアーツ」についてです。
マンガグッズショップと劇場を備えた複合エンターテインメント施設
熊本県熊本市
2024年12月、熊本市の中心市街地に「熊本マンガアーツ」がオープン。 マンガグッズショップに劇場が併設した複合エンターテインメント施設です。
著名な漫画家を多数輩出し、産学官が連携して“マンガ県くまもと”を目指す熊本県に誕生した話題のスポットに行ってきました!
熊本で劇団を旗揚げした漫画出版社が運営!
大劇会館の1階から階段で地階へ。近くにエレベーターも設置されています
熊本城を望む熊本市街の電車通り沿いにあります
「熊本マンガアーツ」をオープンしたのは、漫画専門の出版社・コアミックス(東京都武蔵野市)。社長の堀江信彦氏は『週刊少年ジャンプ』(集英社)の元編集長で、『北斗の拳』や『シティーハンター』など人気作品を数多く生み出したことで知られています。
コアミックスは2020年、熊本県阿蘇郡高森町を拠点に女性だけの歌劇団「オクロック熊本歌劇団」を設立。また、公立高校で全国初となる熊本県立高森高校のマンガ学科新設に全面協力するなど、“マンガ県くまもと”の推進に大きく貢献しています。
熊本市街の大劇会館地階にある「熊本マンガアーツ」は、マンガグッズショップとオクロック熊本歌劇団の劇場を備えています。
2025年9月のリニューアル時に、大劇会館の1階入口にコアミックス作品の名シーンを描いた大きな看板を設置。入口がより分かりやすくなりました。
地階の「熊本マンガアーツ」入口。舞台の上演日は出演者の名前が掲示されます
『北斗の拳』などのアート作品を展示販売 ファン垂涎の複製原稿も!
グッズショップに展示している巨大メタリックアート(右)
マンガグッズショップでは、原 哲夫氏の『北斗の拳』や北条 司氏の『シティーハンター』など、コアミックス関連作品のアート作品を展示販売。なかには、金箔や漆(うるし)を用いた作品や刺繍で紡がれた作品などユニークなものも並びます。
驚くのは、『花の慶次 -雲のかなたに-』の主人公・前田慶次の巨大メタリックアート(非売品)。作画の原哲夫氏が3日間かけてステンレス鋼板に描き上げた作品で、大きさ2メートル×1メートル、重さ50キロ超えの大作です。重厚で、今にも動き出しそうな躍動感に圧倒されます。
また、『北斗の拳』の主人公・ケンシロウの等身大フィギュアにも注目。館内はすべて写真撮影OKなので、等身大フィギュアと一緒に記念撮影もできます。
ケンシロウの等身大フィギュア(右)と記念撮影も
「複製原稿」(B4サイズ)はいずれも1100円
販売しているマンガグッズは、これまで『北斗の拳』『花の慶次 ―雲のかなたに―』『シティーハンター』などコアミックス関連作品のグッズが中心でしたが、リニューアルに伴いグッズの種類が大幅に増加。
『鬼滅の刃』『呪術廻戦』『ゴールデンカムイ』『NARUTO-ナルト-』『ハイキュー!!』『僕のヒーローアカデミア』(いずれも集英社)、『進撃の巨人』(講談社)、『薬屋のひとりごと』(スクウェア・エニックス/小学館)など、大人気作品のグッズも登場しました。
熊本県出身の漫画家の作品『ONE PIECE』(集英社)や『夏目友人帳』(白泉社)のグッズも豊富に揃います。グッズは若手クリエーターの作品が多く、なかでもステッカー制作集団・B-SIDE LABEL(ビーサイドレーベル)が手がけるマンガキャラクターのポップなステッカーが人気だそうです。
また、『北斗の拳』や『シティーハンター』などの複製原稿も人気商品。ホワイトでの修正や青字での指示などが記入されていて、漫画制作時の緊張感が伝わってくるようです。お気に入りの名シーンの原稿を探してみては。
『夏目友人帳』のグッズも揃います
『ONE PIECE』の多彩なグッズがずらり
3D映像を駆使した迫力ある舞台は必見!
150席の劇場。舞台前方に「フュージョンウォール」が設置されています
併設の劇場では、オクロック熊本歌劇団の公演を開催。コアミックス作品が原作の舞台が上演されます。150席の劇場は、出演者の表情や息づかいを感じられる規模にこだわったそうです。
舞台の前方をよく見ると、半透明の幕が下がっているのが分かります。これは「フュージョンウォール」と呼ばれる透過性の高いスクリーンで、プロジェクターで映像を投影することで立体的な演出が可能です。
このフュージョンウォールが常設されているのは熊本県内で唯一、おそらく九州でもここだけとのこと。3D映像を駆使した大迫力の舞台は必見です!
現在は、『月刊コミックゼノン』に連載されている原 哲夫氏原作の『前田慶次 かぶき旅』の舞台版2作目である「前田慶次 かぶき旅〜鬼島津の女剣士・夕月〜編」を上演中(〜2025年11月3日)。2025年11月28日〜12月14日は「前田慶次 かぶき旅 ~戦国の花・細川ガラシャ~編」が上演されます。
戦国時代に実在した武将・前田慶次(前田利益)の旅を描いた物語です
歌やダンスはもちろん、本格的な殺陣(たて)やアクションシーンもあり迫力満点! 女性だけで演じる漫画原作の物語と最先端の映像技術や音楽が融合した華やかな世界に、思わず引き込まれること間違いなしです。
グッズショップの一角では、オクロック熊本歌劇団のグッズも販売。アクリルスタンドやアクリルキーホルダーなど、舞台の登場人物の関連グッズも揃うので、舞台観劇後に“推し”のグッズを購入する人も多いのだそう。
舞台の前売券はオクロック熊本歌劇団のウェブサイトから購入を。館内で当日券の販売も行なっています。
女性だけで演じる華やかな舞台にうっとり
ブロマイドやアクリルスタンドなど、上演中の舞台のグッズも
グッズショップは入場無料なのもうれしい「熊本マンガアーツ」。熊本観光やショッピングのついでに気軽に立ち寄ってみませんか。
熊本マンガアーツ
| 問い合わせ先 | 080-9054-3701 |
|---|---|
| 時間 | 11〜18時 |
| 定休日 | 水曜 |
| 交通アクセス | 九州新幹線熊本駅から熊本市電A系統約18分の通町筋下車、徒歩約1分 |
| 値段 | グッズショップ入場無料、舞台 前売券3000円(当日券3500円) |
| URL | https://manga-arts.jp |
この記事を書いた人
- ※記事中の情報は2025年10月時点のものです。
- ※写真はすべてイメージです。
- ※列車やバスなどの所要時間は目安となる平均時間を表記しています。バスの運行本数が少ない場合がございますので、事前にご確認ください。
- ※店や施設のデータは、原則として一般料金(税込)、定休日、最終受付時間・ラストオーダーを、宿泊施設の料金は平日に2名で宿泊した場合の1名分の料金(1泊2食・税・サービス料込み)を記載しています。
- ※同一商品で軽減税率により料金の変わるものは、軽減税率が適用されない料金を記載。臨時休業などは省略しています。また、振替休日なども祝日として表記しています。

